フェイト裁判中の出来事。
意外と文字数少なかったです。
でも、1話あたり3000文字以内がこの作品のスタイル!
フェイトの裁判が始まり、カイトはフェイト達を出来る限りサポートし裁判の傍聴には欠かさず出席している。
「カイト?ちょっと聞きたい事があるんだけどいいかな?」
「ん?いいよ。何でも答えるよー。」
裁判の打ち合わせが終わりフェイト達を送っている道中、不意にフェイトが口を開いた。
「カイトは嘱託魔導師なんだよね?」
「うん。そうだよ。」
「嘱託魔導師ってどんな事するの?」
「えっ!嘱託に興味あるの?」
「うん。だから教えて?」
裁判の真っ只中にいるフェイトの事だからてっきり裁判関係だろうと思っていたカイトは少々驚くが、真剣ながら上目遣いで聞いてこられると答えない訳にはいかなかった。
「管理局の任務に協力するのが嘱託魔導師だよ。」
「どうやって仕事を受けるの?」
「俺の場合は依頼される方が多いから依頼を受けて協力してる。」
「依頼が無かったら?」
「管理局に受注しに行くんだ。俺も嘱託始めた当初はよく管理局行ってたなぁ。」
カイトも駆け出しの頃は当たり前だが誰もカイトの事を知らない為、自分から仕事を受注しに行っていた。
最近はブラウン隊長やクロノからの依頼が大半なので自ら仕事を受注してはいない。
「どんな依頼があるの?」
「色々だよ。次元犯罪の捜査とかロストロギアの護送に違法研究所の捜査とか。」
「カイトにはどんな依頼が来るの?」
最近はブラウン隊長から名指しで指名される違法研究所の捜査任務がメインだとカイトは説明する。
ちなみに、裁判を傍聴してフェイトがプロジェクトFで生み出された事を知ったのでプロジェクト名は伏せて説明している。
「毎回カイトを指名するんだね。」
「うん。しかも任務終わりには毎回勧誘されてるよ…」
「勧誘?管理局に?」
カイトは任務終わりにする恒例のやり取りをブラウン隊長のモノマネ付きでフェイトに披露した。
「ふふふ、でもそんなに熱心に誘ってくれるなんてよっぽど気に入ってるんだね。」
「その事をクロノに相談したら、ブラウン隊長が僕を副官に据えるつもりじゃないかって言われたよ。」
自分と同い年の少年がそこまで評価されてる事にフェイトは驚いた。
しかし、その後クロノも同じ考えを持っているという事を、クロノから直接言われたと言うカイトにフェイトは更に驚いた。
「ところでフェイト。何で嘱託の事を聞いてきたの?」
「あ、そうだった…えっと私も嘱託魔導師の資格取りたいなって思って…」
「へーフェイトも嘱託に…ん?ちょっと待てよ…」
いきなり考え込んだカイトを見て、フェイトは不安になった。
しばらく考えた後、カイトは何かを思い付いた様な表情をしていた。
「ねぇ、フェイト。クロノはこの事知ってるの?」
「いや、まだ言ってないけど…えっと…ダメなのかな?」
「そういう意味じゃないんだ。むしろ今の状況ではかなり有効だよ!よし!とりあえずクロノの所に戻ろう!」
フェイトはとりあえずダメでは無いという事は分かり安心するが、何だかあまり話が噛み合っていない様な気がして先程とは別の不安を感じていた。
「えっと…クロノ?私、嘱託魔導師の資格を取りたい!」
「嘱託の資格か…それなら裁判が終わってから…」
「いや、クロノ。今だから意味があるんだよ。」
「今だから?カイトどういう事だ?」
カイトに言われるがままクロノの所に戻りフェイトは自分の想いを告げた。
裁判が終わってからと言いかけたクロノを遮る様にカイトが口を挟む。
フェイトが自分の意思で管理局に協力したいと申し出たのを受けて、その意思を尊重し嘱託資格を取得させる。
その気持ちと行動を明確に表す事によって今執り行なわれている裁判に対して良い印象を与えれるのでは?という事をカイトは説明する。
元々勝率の高い裁判なのだが更に勝率を上げれるのではないか?とカイトは考えていた。
「なるほど…確かにそれなら良い判断材料になるかもしれないな。」
「ね。いい考えでしょ?」
「ところで君は執務官に向いてるんじゃないか?どうだ?まずは執務官補佐の資格を取ってみないか?」
「…それって俺が資格取ったら補佐に指名する気でしょ…」
執務官は自らの補佐を指名出来る権限があり、クロノはカイトに執務官補佐の資格を取らせてカイトを補佐に指名する算段を思い付いていた。
それを即座に見破ったカイトは呆れた様で困った様なそんな表情でクロノに反論していた。
「執務官か…」
そんな二人のやり取りを見て、今現在自分を助けてくれている二人の様に自分も誰かを助けれる人になりたいとフェイトはその想いを強くした。
フェイトがぼんやりとですが執務官という夢を抱きました。
嘱託魔導師の仕事の受注の仕方や、管理局の裁判に傍聴できるシステムあるのか等は完全に独自解釈です。