魔法少女リリカルなのは〜夜天に浮かぶ月〜   作:すこすこノ助

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タイトルでバレてますがA's本編開始です!



第10話 魔導師襲撃事件

フェイトの裁判も保護観察期間付きの無罪という最終判決が下された翌日。

カイトはブラウン隊長に呼び出され地上本部に来ていた。

 

「魔導師襲撃事件…ですか?」

「そうだ…まずはこれを見てくれ。」

 

部隊の隊長室でブラウン隊長は苦虫を噛み潰した様な表情でカイトにモニターを見せる。

モニターには事件の概要と現場の様子に被害に遭った魔導師のプロフィールと怪我の状態が表示されている。

 

「結構多いですね…」

「大体一カ月半くらい前から起こり始めたみたいだ。元々は本局の事件なんだが、先日別の任務で派遣してたウチの若い奴もやられてな…」

 

基本的に本局の事件を地上本部の部隊が調査する事は有り得ないのだが、今回は自分の部隊員が被害に遭った事で無理を言って情報を回してもらったらしい。

 

「被害者に共通しているのが怪我の具合は大した事はないんだが、リンカーコアが異常に収縮していて魔法はしばらく使えないって所だ。」

「魔力を奪われたって事ですか?」

 

ブラウン隊長は更に襲撃を受けた場所も時間もバラバラで転移の痕跡を追っても複数の世界を経由している為、一切足取りが掴めない状況だと説明していく。

それに加え犯人の目的や人数等も不明であり、まさにお手上げといった状態だった。

 

「犯人の少人数のグループですね。」

「あぁそれは俺も気付いた。」

 

被害に遭った魔導師の傷を見てカイトが口を開くとブラウン隊長もそれに同調した。

カイトが気付いたのは傷のパターンが三種類という事だった。

全て魔力ダメージによる傷なのだが細部が異なっている。

何か鈍器の様な物を打ち付けられた傷に、攻撃の際引く動作が必要な物で付けられた傷と、何も介さないで直接打ち付けられた傷の三種類。

この事から犯人は少人数と判断した。

 

「…最低で二人…多くて四人程度のグループ…魔力を集めている…時間も場所もバラバラ…」

 

カイトは今ある情報を元に思考の海へダイブした。

ブラウン隊長もその様子を見て考えがまとまるまで黙って待つ。

 

「時間…あ!この時間って全て現地時間ですか?」

「あぁそうだが…」

「それなら、時差があるはずです!どこか一つの世界に時間を合わせれば犯人の行動パターンが掴めるかも!」

 

色々な次元に数多くの世界がある為、時差があったり無かったりするが時間を合わせる事で見えてくる物もある。

 

「そうか!ありがとうカイト君!早速取り掛かる様に手配する。君はそろそろ帰らなければならない時間だろう?後は俺達の仕事だ。」

「え?うわ!本当だ!それじゃあ失礼します!」

 

カイトは急いで帰宅し夕食の準備に取り掛かりエレナが帰宅すると一緒に夕食を食べた。

 

《マスター。クロノ様より緊急通信です》

「うぇ!こんな時間に!?」

 

夕食の片付けも終わりエレナと二人でまったり談笑していると月下(げっか)にクロノから通信が入った。

カイトは基本的に家族との時間を優先する事をクロノは重々承知の上で通信を送ってきたという事から、その緊急度合いが伺える。

 

『カイト!なのはが襲撃された!更になのはに会いに行く途中だったフェイトもやられた!』

「えぇ!高町とフェイトが!?分かった!すぐ行く!」

 

なのはの戦闘記録を見たがとてつもない魔力量と砲撃だった。

フェイトも自ら模擬戦だが戦った事があるので強さは知っている。

そんな二人が負けたと聞いて驚愕の表情を浮かべながらカイトはエレナに事情を話し家を飛び出した。

 




カイト君有能だなぁ。
各次元世界に時差があったりなかったりするのは独自解釈です。
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