長くなりそうなので二つに分けました。と言うのを一度やってみたかったんですが結局1500文字でした。
父ソウジがこの世を去ってから一週間が経ち、今日から小学校に登校したカイトは自分の教室の扉の前に立っていた。
たった一週間なのに何故か随分と久しぶりな気がして少し緊張しながら扉を開ける。
「お、おはよう。」
「お!
「カイト!おはよう!」
若干緊張しながら久しぶりにクラスメイトとの朝の挨拶を交わして自分の席に座る。
幸い席替えは行われなかった様で休む前と同じ席で間違いなかった。
「あっ!カイト君!おはよう!」
「おはよう高町。」
カイトの少し後に教室に着いた高町なのははカイトを発見すると笑顔で挨拶を交わす。
アリサ・バニングスと月村すずかもカイトに気付いた様で同じく挨拶を交わし、休んでいる間に学校であった事等を教えて貰ったのでカイトも近況を報告した。
カイトの父が亡くなった事はすでに担任の先生がクラスメイトに説明していたので、なのは達は気を使って話題にしない様に前々から示し合わしていたのだが、カイトの方から近況を報告してきたので三人は拍子抜けといった感じになっている。
「アンタ随分アッサリしてるわね…」
「寂しいけど父さんと約束したから。強くなるって…」
アリサが少し呆れながら言うとカイトはその目標に向かって前に進む事を決意した表情で父との約束の事を語る。
「強くなるってやっぱり剣術で?でも…その…お父様との稽古はもう出来ないんじゃ…」
「そこが問題なんだよね…誰か剣術の稽古に付き合ってくれる人いないかな?実戦形式だと嬉しいんだけど…」
「良かったら、ウチのお父さんかお兄ちゃんに聞いてみよっか?」
すずかが少し聞き辛そうに質問するも気にするなと言わんばかりの様子でアッサリ現在の悩みを答えるカイトに天の助けかと思う程の提案がなのはから出された。
「ホントに!?いいの!?」
「う、うん!ち、近いの…」
カイトはガタッと音を立ててイスから立ち上がり、なのはの肩に手を乗せ顔を寄せた。
なのははあまりの食い付きっぷりに驚くと同時に顔が近い事に気付き若干照れながらカイトを押し戻し今日の放課後に一緒に高町家に行く約束をした。
改めてカイトを見てみると期待に満ち溢れた表情でカイトの少しブルーがかった瞳がキラキラと輝いている様に見えた。
本日の授業が終わり放課後。
朝に交わした約束が楽しみ過ぎて今日一日ずっとソワソワしていたカイトは最速で帰り支度を済ませ、なのはを引きずる勢いで教室から出て行った。
「カイトって剣術の事になるとキャラ変わるわね…」
「うん、あんなカイト君初めて見たよ…」
ドタバタと教室を出て行く二人を見ながらアリサとすずかは初めて見るカイトの剣術馬鹿っぷりに呆れていた。
高町家への帰り道カイトとなのはの二人は並んで歩いていた。
カイトも落ち着いたらしく先程の暴走を謝り今は普通に話しながら歩いている。
会話の中で高町家が喫茶店を経営している事に驚いたり、その喫茶店が海鳴市では結構有名でカイトも一度家族で訪れた事がある『
商店街にある喫茶翠屋に着くと、なのはは両親であろう二人に事情を話している。
店内はピークが過ぎたいわゆるアイドルタイムらしく学校帰りの女学生や近所の奥様達がまばらに座りティータイムを楽しんでいた。
「初めまして!高町さんと同じクラスの月代カイトといいます。」
「初めまして。なのはの父の高町士郎だ。よろしく」
「なのはの母の桃子です。よろしくねカイト君!」
「よろしくお願いします!」
なのはの父士郎と母桃子は一体何歳なんだろうと思わせるぐらいの若い容姿をしていてカイトは少し驚いた。
「事情は聞いたよ。ウチの道場を使ってくれて構わない。それと今日は恭也が家にいるはずだから稽古を頼んでみるといい。」
「はい!ありがとうございます!」
家主の了承を得て満面の笑みでお礼を言うとなのはに連れられ高町家の道場に向かった。
キリが良かったので分けたんですが正直分ける必要があったのか…
とりあえず1000文字くらいのを投稿するスタイルを貫いてみました。