((用語))
<メタルギア>
全地形踏破可能の2足歩行戦車であり。最大火力として核兵器をつんでいる。
そもそもは1964年、ビッグボス誕生の理由となったスネークイーター作戦中。ソ連の技術者が、ビッグボス本人に語って聞かせたものがそれであった。この設計思想は、技術者本人が望んだとおり。海を渡ると、1974年ピースウォーカー事件においてヒューイ、ストレンジラブらの手によって実現化されてしまう。
ビッグボスは最終的にこの兵器を運用し、世界に向かって狂気を撃ちはなってしまうことになる。
<ドッペルゲンガー>
この作品ではあえておかしく使っているが、そもそもの正しい意味は「2重の歩くもの」であり。自分とそっくりの姿をした分身。または同じ人が多数の場所で同時に存在する、というものである。
だから本当は妄想とか、亡霊、幽霊などと表現するべきなのだろうけれど。原作において見られた演出を自分は「ああ、これはきっと自己像幻視みたいなものなのだろう」と認識したので、あえてこう書かせてもらっている。
<スクワッド>
ビッグボス9年ぶりの復活も、カズヒラ・ミラーは不安からオセロットに命じて作らせた部隊。
通称”ビッグボスの部隊”とされる、メンバーを選出させた――。はい、これはオリジナル設定です。
当初はお爺ちゃん兵士の介護部隊というひどいものでしたが、だんだんと変質させていく予定。
第一期、第二期メンバーは8名。
<少年兵>
通常では18歳未満の少年少女の兵士を指す。
歴史的に見ると、少年十字軍や日本では白虎隊などそれほど特別な存在ではない。
だが、近年叫ばれている民族戦争において軍が彼ら子供の意思を無視して奴隷のように扱われる実態があり、問題とされている。
彼らが凶悪とされるのは、物心つく前から暴力装置としての訓練を受け。小型化され、威力十分な銃器をあつかうことにある。
MGSシリーズでは『2』から主人公雷電のバックストーリーとして取り上げられていた。
==========(人物紹介)==========)
<<スネーク>>
文中では蛇、スネーク、ビッグボス、ボスと呼ばれている。
メタルギアワールドにおける「20世紀史上最強の兵士」とされる存在である。
英雄、ザ・ボスの目に留まり次世代の兵士を目指して教育を施された。本名はジョンだが、愛称で近しい者たちからはジャックと呼ばれていた。
葉巻煙草を愛する彼の姿は、後の誰かにもしっかりひきつがれているところから。宿命的に後継者認定は、煙好きか否かで決まるとされる(嘘)
この後、彼は長年にわたり奇妙な2足歩行戦車建設の計画と絡む世界の危機を何度も救うことになる。
しかしその最初の任務は、国同士の政治ゲームによって最愛の師と対決することを宿命付けられてしまった。この栄誉をたたえられ、虚しくする彼に与えられた名前がビッグボスだった。
はっきりとはしないが、彼はその後。スネークイーター作戦をともにした仲間たちとともに米国内で政府を裏で操れるほどの強力な組織を創設。これに参加して活動したとされるが、後に上司であり友人のゼロ少佐と決裂。
彼は国を捨てて傭兵となり、国外へと旅立ってしまった。
そして舞台は1974年コスタリカ。
新たな仲間、カズヒラと共に彼はそこで奇妙な事件に巻き込まれる。
米ソの危険なスパイゲームから始まろうとした核の脅威を、またもや彼は介入することで阻止した。
この中でスネークは多くのものを手に入れることになる。
長年、ザ・ボスの意思を読み解けずに苦しんでいた彼は、この事件の経験をへてその答えをついに手に入れることができた、と確信する。
これは同時に、師を自らの手にかけたという業に苦しみながら変貌していた彼の暗黒面に意味を与えてしまい。アウターへブンという彼のキーワードを生み出してしまった。
さらにカズヒラの才能を生かしたことで、彼の軍隊。MSFは急成長を遂げ、国家なき軍隊はそこに誕生してしまった。
しかもその部隊には核兵器が転びこんでくるにあたり、ついに世界の脅威となる危険性を一層色濃くしてしまうが、当時はそのことに気がつくものは、ほとんどいなかった。
:第一章
その翌年、世の春を謳歌していたMSFに緊急事態が勃発。
FNSLの身内と、かつてサイファーの意思を抱いて潜入していたパスが囚われ。国連はMSFへの核査察を要求してきた。
危険なそのどちらの任務を、彼らは無謀にも一晩で実行してしまおうとする……。
<<パス>>
平和を愛する女学生、其の仮面の下には別の顔があった。
本名、パス・オルテガ・アンドラーデはサイファー作り上げたスパイだった。
彼女は組織への忠誠と、個人の感情に振り回されながら最終的には任務に失敗した。
愛らしさと美しさの容姿と違い、愛情のない生活に苦しんでいた彼女はMSFで暮らす日々をわざわざ危険な音声日記としてテープに残している。そこには彼女の幸福と、その終わりを前にした苦悶の姿が刻まれていたが。後にスネークはこれらを回収している。
メタルギアのZEKEでビッグボスに敗れた彼女は生死不明であったが、生存が翌年になって確認された。
だが、当然だがそれはスカルフェイスことXOFにも筒抜けの作戦だった。
ある意味でネタばれになるが、はっきりとしているのでここに明示しておく。
1975年、彼女はちゃんと死去している。其の死に様は裏切り者にふさわしいものだったとか、なんとか。
<<エヴァ>>
女性諜報員の白人女性だが、出身地などは不明。
幼いころに誘拐され、中国でスパイとなるべく訓練を受けて育てられた。女性だが、銃の扱い上手。コピー品だが、モーゼルミリタリーを特殊な撃ち方である『馬賊撃ち』を得意としている。
それとは別にバイクにも深い愛着があるようで、生涯を男を背に乗せて走り続ける女であり続けた。
スネークイーター作戦でであったビッグボスに恋愛感情を抱くが、すべてが終わるとそれはさらに尊敬と献身へと結びつくものとなっていて。後に別の戦場で再開した後は、ビッグボスと共にゼロの組織に参加する。
彼女自身が、その組織――つまりサイファーであり、愛国者達の中でどのような位置にいたのかは詳しくされていないが。ビッグボス側の人間であったということは間違いないようだ。
なぜそういうかというと、ビッグボスをついに激怒させたという『恐るべき子供達』計画に彼女は自身の体を提供しているからである。それが彼女が望むビッグ・ママになれることだったから?
<<カズ、カズヒラ、ミラー>>
本名はマクドネル・ベネディクト・ミラーだが、日本名としてカズヒラとなるらしい。
ハーフの優れた軍人で、長いこといろいろなところで活躍もしていたらしい。MSFでは優れた組織運営で国境なき軍隊を実現させたが、一方で彼はゼロと通じることでピースウォーカー事件を自分達の成長に利用したことを告白していた。
彼の年表から説明すると、後にダイヤモンド・ドッグズを離れ。米国のFOXHOUNDのサバイバル教官となり。引退後はアラスカで生活していた。
そしてシャドーモセス事件で、彼は最後の舞台にーー昇るはずだった。
<<オセロット>>
本名はアダムスカ。
長らく謎だったが、彼の両親はザ・ボスとその部下だったソローであった。
生まれてからすぐに親元から取り上げられた彼は、親のことも知らぬままに成長した。そのせいだろうか、戦いの中でであったビッグボスに対する想いは尋常の様子はなく。愛にも似て、恋とも違う強いものだったらしい。
彼もまた、選ばれてビッグボスと同じく組織に参加するが。彼と意見を同じくして、組織を出て行った。
が、ここでなぜビッグボスについていかなかったのかは不明。
続いて彼がその姿を見せたのは1984年。キプロスでXOFの暗殺部隊から逃げ出したスネークの前に現れた。
そしてダイヤモンド・ドッグズへとスネークを導いていく。
<<チコ>>
サンディニスタ民族解放戦線(FSLN)の指揮官の身内であった少年。
彼の姉が、亡くなった父に代わってそれを引き継いだ。
スネークのことを姉は救世主とあがめたが、彼はまた違う惹かれ方をする。若い彼はパスに思いを寄せていたが、そのせいで自ら墓穴を掘ってXOFに捕らえられてしまう。
パスとの近くてもどこまでも遠い、そんなスカルフェイスの狂気にさらされた獄中で八つ裂きにされつくされた。
実は今回、彼には2つの役どころのどちらかを任せようとしたが。最終的にどちらも却下して原作どおり死んでもらった。
用意していたストーリーだが、ひとつはMSF兵と共に戦場で感情のない殺人機械と成り果てた彼がビッグボスに回収され。だがその後も、その狂乱癖をなおせないことで最終的にビッグボスに処断されるというもの。
もうひとつは、サイファーに回収され。暗殺者となった彼が”本物のビッグボス”へ攻撃を開始するというもの。
どっちが面白いかと思ったが、どっちも面白くないということで消滅させた。ヌルとの話以上に、盛り上がらんのよね。
――――第2章から
<<スカルフェイス>>
黒一色に統一された衣服とは間逆に、肌は白(灰色?)く焼け爛れても生きている化け物。
オセロットのように西部劇をイメージさせる出で立ちと使用する武器はレバーアクションのライフル。
サイファーの実行部隊、XOFの指揮官であり。部隊章のデザインからFOXに似通っているため、なんらかの関わりがあるらしい。
1975年におこったMSF壊滅の直接の実行犯であり、パスとチコをビッグボスをおびき出すえさとして徹底的になぶりつくした男。
計画は半ば成功したように見えるが、実際は肝心のビッグボス暗殺は失敗していた。
1984年、彼はなぜかソ連に存在している。
<<ヒューイ>>
元はMSFに協力する技術者であった。
また、ソリッド・スネークの相棒。ハル・エメリッヒの実父である。
MGS2において息子の口からある程度、面倒臭そうな人物であると推測されていたが。ピースウォーカー事件中は、大人しくしていることができていた。
MSF壊滅の原因という疑惑をもたれる中で、スカルフェイスの手から亡命を希望しダイヤモンド・ドッグズへと連絡を入れてきた。
<<フラミンゴ>>
オリジナルキャラクター。コードネームである。
ビッグボスの部隊の女兵士。
はっきりと容姿は書かなかったが、彼女は英国生まれの金髪女性である。身長179センチ、体重(内緒)。若いが、戦闘技術は確かに高い。
男社会の正規軍を離れ、荒んだPFに参加してしまうほどにアレなキャラではあるが。復活したビッグボスのフリークスとなってダイヤモンド・ドッグズへと合流した。
<<ワスプ>>
オリジナルキャラクター。コードネームである。
設定ではスイスのような高山地帯に住んでいた女性。フラミンゴ、ハリアーと揃って女傑3人としてボスの部隊に所属している。
身長181センチ、尻と後背筋が目立っているというエロっぽい体の人。
<<ハリアー>>
オリジナルキャラクター。コードネームである。
出自は謎、としている。3女傑のうちでもっとも身長が高く183センチ。スーパーモデルのようなクールな振る舞いをする狙撃兵。
プラチナブロンドというよりもシルバーっぽい神尾に炉が一番の特徴。これを長くしている困った人なのだが。そこかしこのシーンでは、いろいろな髪のまとめ方をさせたかったのだが「この話はそこじゃないだろう」と思い、設定のみとなった。
<<ゴート>>
オリジナルキャラクター。コードネームである。
最初のボスの部隊、リーダー。当初、武器の扱いに精通し。玉石混合だった部隊のメンバーの中では一番だったので選ばれた。
彼は実はスクワッド全男性メンバーの中で身長が低いという設定。それでも177センチ。
<<ラム&ヴェイン>>
オリジナルキャラクター。コードネームである。
どちらも最初のボスの部隊に所属していた。だが、ヒューイ救出後に隊員たちは道をたがえていくことになる。
この2人はコインの表と裏として扱っている。
<<アダマ>>
ボスの部隊、第2期で新たに参加して選ばれたリーダー。
沈着冷静、切れ長の冷たい目をする厳しい兵士。というイメージ。
本来ならばゴートよりも優れた能力を持つということで期待されていたが。時期が悪く、ちょうど対スカルフェイス戦へと突入していく中の過酷な戦場で決断を迫られることになる。
この人の名前は海外SFドラマのギャラクティカから。艦長として毎回ひどいめにあっていたのが印象に残っていたので。
<<シーパー>>
旧MSF所属で、ダイアモンド・ドッグズに参加した復帰組。
童顔の上に明るい(チャラっぽい?)性格なので30代前半に見られるが。ボスの部隊では最高齢の42歳である。
あちこちガタが来ているはずなのに、はっちゃけてボスの部隊に入っちゃった人。
彼を登場させた理由として、旧MSFの「その後の一般兵達」のエピソードと、復帰組みの中でただ一人。ボスの部隊に入った彼が、妬みと嘲笑を受けながらマザーベースを去るという予定であった。
だが、あまりに胸糞すぎる描写になるとわかり。両方を却下。
本編ではやんわりと触れるだけにしているが。結構気に入っていた。もっとオリジナル要素を増やそうと考えていたら、彼ら第2期のメンバーたちの活躍を書きたかったなぁ。と少し後悔している。
<<クワイエット>>
出自不明、本名不明の沈黙する狙撃主。
ビッグボスと同時期にアフガンに突如として現れた彼女は、何度もスコープにその姿を捉えることになる。
<<DD>>
正式名称はD-ドッグ。だからDDである。
犬種は不明、オオカミの血も混ざっているようだ。作戦中のビッグボスと遭遇、なぜかこれになついてしまう。
マザーベースではオセロットに訓練を受けた後――対クワイエット戦の秘策として正式にビッグボスの相棒となった。