ポケットモンスター ルビー・サファイア・エメラルド?〜転生物語〜 作:sura
ポケモンマスターを目指し旅を続けるシンジたち、彼は今カイナシティの市場に来ていた。
恐れていた事態が起こった、よりによって記憶喪失、それも強化人間みたいな状態で居るなんて。
このままじゃアイは助ることができない・・・それにアクア団にいる以上危険は伴う、一体俺はどうすれば!
「シーンジさん!この後ついにあのトラウマ橋の下が待ち受けてるわけなんですけど、大丈夫ですか?」
「・・・はぁ?」
「す、すみません...そんな気分じゃ無い...ですよね」
ミサキは申し訳なさそうに顔を下に向ける。
「・・・悪い、少し1人にさせてくれ俺自身未だにアイのことは混乱してんだ」
「シンジさん!」
そう言い、シンジは浜辺の方へ行こうとするとミサキは腕を掴みシンジを呼び止めた。
「なんだよ」
「今は最善の行動をとりましょう!きっと何とかなります!」
「最善、一体どうすればいいんだよ!」
「前へ進みましょう!それが今の最善です!」
「前へ・・・進む、だと?それにお前はさっき何とかなるって言ったけど何でそんな事が言えるんだ!根拠はどこにあんだよ!」
「だって元神様ですから!」
ミサキは笑顔で胸を張りそう答えた。
「なんでそんなに自信満々だよ」
シンジはボソッとそう答える。
「もう!分からず屋ですね!」
「お、おい!」
ミサキはシンジを引っ張りコンテストホールの中に入った。
「さてっと!シンジさんはここで座っててください!」
コンテストホールの2階、観客席に座らされた。
「おい、ここに連れて来てどうすんだよ!」
「少々待っててください!」
数分後会場のライトが消えるとステージ中央にスポットライトが集中すると1人の少女が立っていた。
「あいつ、何してんだよ」
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ミサキside
こんな事私初めてだけど結構楽しいかも!
「いきます!」
見ててください!シンジさん!今から私──
「貴方に笑顔と感動を届けます!」
ミサキがそう言うとニョロトノとニューラが飛び出て来た!
「いきますよ!ニョロトノはなみのり!ニューラはこごえるかぜでなみのりを凍らせて!!」
ニョロトノはなみのりを起こすとニューラは冷たい風を起こし波を凍らせる。
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シンジside
「なんであいつコーディネーターの真似事なんて」
「ニューラ!なみのりの氷へみだれひっかき!」
『ニュラッ!』
「ニョロトノは頭上にアイスボール!」
『ニョロ!』
ニューラはなみのりで作った大きな氷にみだれひっかきでハートの形を掘り、掘り終えるとニューラは落下していく。
「今です!ニューラ!アイスボールへシャドーボールを!ニョロトノはしろいきりを下へ!」
『ニュュュラッ!』
『ニョロ!』
アイスボールは粉々に砕け落ちる氷の粒達は光を反射してまるで虹のように見せ。
しろいきりは氷を冷たく見せるようにしたを重点的に漂った。
「フィニッシュ!」
ミサキはそう言い着地したニューラとニョロトノと共に一礼した。
「綺麗だ・・・」
シンジは無意識にそう言いこぼす。
「どうでしたか?シンジさん!少しは心のモヤ取れました?」
ミサキは満面の笑みでシンジに聞いてくる。
あいつ俺を励まそうとアレをしたのか?
『最善の行動をとりましょう!きっと何とかなります!』
シンジの脳裏には先程のミサキの言葉がよぎった。
このままじゃ救えない、俺自身もそう言ってたじゃないか。
「ハートは不恰好だしモヤはなんか微妙だよな!」
「うぅ」
ミサキは下を向き少しガッカリそうな顔をした。
「でも虹は綺麗だったよ、お陰で俺の中のモヤは晴れた!行こうぜミサキ!」
シンジは笑顔でそう答えた
「シンジさん・・・はい!行きましょう!」