デジマギプロローグのデジアド篇です。
『プロローグ・デジモンアドベンチャー編』
太陽が昇り始めたお台場のレインボーブリッジ近くの河原で、3人の少年少女が、汚れ無き白い聖剣を天に翳して空に浮かぶ、
彼等の最強最悪の凶敵を倒した白き皇帝龍の戦士を見詰めていた。
「・・・・終わったね。」
「あぁ・・・終わった。」
「結局・・・全部あいつ等が解決しちまったな。」
1人の少年、「八神太一」は、嬉しそうに、そして何処か悲しそうな表情で、龍の戦士を見た後、手に握っていた白いポケベルサイズの機械を見詰めた。
「・・・・そうだな・・・頼もしい後輩達だぜ・・・。」
もう1人の少年、「石田ヤマト」も、同じ気持ちなのか、少年の隣に腰掛けて、同じく隣の少年と同じ、自分の白い機械を見詰めた。
「もう・・・俺達があいつ等にしてやれる事は無いのかもな。」
「・・・かもな・・・もう俺達がいなくても、今のあいつ等なら・・・。」
「何しょぼくれてるのよ。」
「「空?」」
オレンジ色の髪の少女、「武之内空」の声に、少年2人は彼女の方を向いた。
「確かにあの子達は頼もしくなったわよ・・・でも、だからって私達が必要にならなくなったわけじゃ無い筈よ。」
「「・・・・・。」」
「あなた達に出来なくて、あの子達が出来た様に、あの子達に出来なくて、あなた達に出来る事が絶対にある筈よ。」
「俺達に・・・出来る事。」
「自信を持って、そんな今の太一、誰も見たくないよ。」
「空。」
「ヤマトも・・・歌っているあなたに憧れている人がいるんだから、そんな顔しない。」
「空・・・ありがとう。」
「うん・・・ほら、大切なパートナーが来たわよ。」
「太一~~~~~~!!」
「ヤマト~~~~~!!」
「アグモン・・・・お疲れ。」
「ガブモン・・・・よくやったな。」
太一達は自分達に向かって来るパートナーのもとに駆け寄り、戦い傷つき、疲れ果てたパートナーを強く、だが優しく抱きしめた。
互いの傷を癒す様に。
「空・・・。」
「何?太一。」
「・・・・俺・・・今でも、皆のリーダー・・・なのかな?」
初めてのデジタルワールドでの冒険の時、太一は皆をまとめる力とカリスマ性から、リーダーとして認められ、
それに応えてきた。
それは新たな後輩達が出来た今でもそうであった。
「うん・・・太一は今も昔も、皆の頼れるリーダーだよ。」
「・・・ありがとう・・・はは・・・俺何時も空に励まされるな・・・よしっ!!アグモン!!飯食いに行くぞ!!」
「ええっ!?僕が行っても大丈夫なの?」
「大丈夫、大丈夫、京のとこのコンビニだから。」
「な~~~んだ~~~~。」
「大輔達も呼べ!!俺の奢りだ!!」
「はは・・・いつもの太一に戻ったな。」
「本当・・・いつもの底抜けに明るい・・・皆の好きな・・・私も好きな・・・・。」
空は最後の言葉は、微かに聞き取れるかどうかの小声で、ボソッと呟いた。
「ん?空何か言ったか?」
「えっ!?なっ・・・何もないわよ!!・・・そうだ太一が奢るって言ってるんだから、私達も奢ってもらいましょう!!
そうしましょう!!太一~~~!!私もお腹空いちゃった。」
「空も!?ちょっと待て・・・空・・・少し貸して・・・・。」
「だ~~~~め♪そうだ!!ミミちゃん達も呼ぼう!!」
ピポパ♪
トルルル・・・
ガチャ・・・
「あっ!!ミミちゃん今何所?太一が皆に奢ってくれるって。」
『本当?じゃあ光子朗君達もいるから一緒に行きますね。』
「うん、場所は京ちゃん家のコンビニにね、じゃあ待ってるわね。」
「空待て!!俺そんなに金持ってねえぞ!!」
「男がそんな細かいこと気にしない気にしない、さて京ちゃんと大輔達、それと丈先輩にも連絡しないと。」
「ちょっと待て!!おい!!空?空さ~~~~ん!!」
携帯電話で大輔達に連絡を入れながら歩く空を、太一は追いかけた。
それをヤマトは微笑ましそうに眺め、その後をアグモン達と一緒に歩き出した。
ディアボロモンの逆襲は、選ばれし子供達の戦いは終わった。
だがこのディアボロモンの逆襲から、少し後、太一の新たな冒険が始まるとは、この時誰も知らなかった。
続いてネギま!編をどうぞ。