デジモンアドベンチャーMAGI   作:龍気

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アンチ物が好きになった片鱗が・・・。


第14話『∞と0の正義』

「この様な動き・・・私は知らぬ・・・」

 

 

そいつは闇の中で水晶を通じて麻帆良の様子を窺がいながら、呟いていた。

 

 

「だがこの程度のイレギュラーは許容範囲内・・・特に気にするまでも無い」

 

 

そいつは水晶に映る映像を消そうとする・・・・が、何かを思い立ったのかそいつは、口元を緩め、

子供の様な無邪気な声で言葉を発した。

 

 

「あの雑魚共の慌てふためく顔を見てみたいな・・・・大した力も持ってないくせに正義を語る、

あの思い上がった正義の味方面が恐怖に歪むのも面白い・・・ついでにあいつの成長になるやもしれんし・・・すこし手を加えてやろう」

 

 

そう言うとそいつは、指先から禍々しい紫色の光を発し、麻帆良学園を映し出す水晶に向けて放った。

 

 

「うはは・・・楽しみだな・・・・あの雑魚共がどんな顔をするのか・・・・そしてどうやって退ける?

“英雄”八神太一とそのパートナー・・・・うははははははは!!うわっはははははははははははははははははは!!」

 

 

そしてそいつは闇の中で禍々しい声で笑い出す・・・・・。

 

 

 

―――『∞と0の正義。』―――

 

 

 

日が落ちて人々が寝に入る時間帯の麻帆良学園裏山の麓に、太一とアグモンを含んだ9人の姿があった。

 

 

「えと・・・初めて顔を合わす人もいるので・・・初めまして八神太一とパートナーのアグモンです・・・今夜はよろしくお願いします」

 

「よろしくお願いします」

 

「「「・・・・・・・」」」

 

「あっ・・・よ・・よろしくお願いします!!」

 

「よろしくね、私は葛葉刀子」

 

「葛葉・・・あっ!前に刹那が言ってた神鳴流を使う魔法先生?」

 

「えぇ、私は魔法先生と言うかその関係者だけど、あっちのサングラスを掛けた暗い男が神多羅木は魔法先生よ。

私達は高等部担当だから学校でも会った事は無かったわね、今夜はよろしく。

ほら神多羅木も・・・」

 

「・・・・どうも」

 

「どうも(あぁ・・・重い・・・空気が重い、初めて刹那と組んだ時も重かったけど、人数が増えてるのと質が違うから以前より重い)」

 

 

太一は以前、初めて刹那と組んだ時以来の重い空気、いや人数が増えてとその質の所為か以前より断然重い空気に、

太一とアグモンは苦悶の表情だった。

 

 

(太一また何かしたの?)

 

(何でも俺が原因だと思うな・・・半分は俺達にあるとは思うが・・・。)

 

(僕もなの?)

 

(直接的な問題じゃないけどな、自分達と違う戦いをする俺達と組むのを不安と思っている様なものだから気にするな)

 

(そうなの?)

 

まさか自分(デジモン)が、下らない理由で忌み嫌われていて、そのテイマーである選ばれし子供達も巻き込まれていると知ったら傷付き、

今日の狩りに支障が出ると思った太一は、アグモンにその真意を伝えず、不安がっているからで空気が重くなっていると伝えた。

 

その言葉にアグモンは納得したが、太一は内心納得してはいなかった。

 

直ぐには無理でも、本来ならば互いに手を取り合い取り組まなければいけない狩りで、魔法使いの掲げる理念・・・正義に執着しきっている結果、

違う力を持つ者とは手を取り合おうとせず、一方的に突き放す言動をとる魔法使い達。

 

それがまだ精神が未熟な“子供”なら仕方の無い事ではあるが、“大人”で・・・しかも担当してはいないが、

教師として麻帆良に席を置く魔法先生までもが同じ様に、他者を突き放す事実に太一は麻帆良の今後や、

此処に通う生徒達の将来を不安に思い、納得がいかなかったのだ。

 

 

(人の正義が如何とか言うつもりはないけど・・・只使う力が違うって理由だけで忌み嫌うのは・・・それに・・・)

 

 

太一はこの場の空気が重いのは自分達が“半分”と言った。

 

その残り半分は・・・・。

 

 

「茶々丸調子はどうだ?」

 

「問題ありませんマスター・・・各部異常無く稼働しております」

 

 

エヴァ達であった・・・。

 

 

「そうか・・・私はハイテクに関しては何も分からないからな、お前に異常が出たら私ではどうにもならん。

だから狩りが始まる前に問題があったらなら無理はしないで私に言え」

 

「イエス、マスター・・・このやり取りは初めて警備にお供した時から数えて丁度100回目ですね・・・一字一句違わず」

 

「うっ・・・うるさい!最強の悪の魔法使いである私が、自分の従者1人も満足に面倒を見られない等とはあってはならん事だからだ!」

 

「ようするに心配なんだろ?」

 

「そうだ!!って!?なっ!?なな・・・」

 

 

太一とガンドルフィーニ達から距離をとって話していたエヴァ達の所に太一とアグモンが寄って来た。

 

 

「こんばんは太一さんにアグモンさん・・・今夜はマスター共々よろしくお願いします」

 

「おう、よろしくたのむぜ」

 

「よろしくね」

 

「それにしてもエヴァは優しいなあ・・・まさに主人の鏡だ」

 

「や・・・キサマは何を言っているか!?私は悪の魔法使いで恐れられている闇の福音だぞ!!日本で言えば秋田のなまはげ的に、

魔法使い達の間では恐れられている存在だ!!そんな私が優しい訳がないだろうが!!」

 

「そうかエヴァはなまはげみたいに恐れられているのか・・・悪い子がいたらその子の所に行って説教してやるなんて、

なんてエヴァは優しい子なんだ」

 

「なっ・・・なな!?」

 

「マスター・・・なまはげは、怠け者や悪い子供をいましめて、大晦日の夜に翌年にむけ教訓を与える良い鬼として称えられています。

なのでマスターが自分でなまはげ的な存在と称すのなら、それは悪い子供を出さない為の良い存在と自分で言っているのと同じなのですが・・・」

 

「あっ・・・」

 

 

なまはげの意味を聞いて、自分の言った事に完全に墓穴を掘ってしまい、してやったりと言った感じのニヤニヤとした笑顔で自分を見る太一を見て、

顔を真っ赤にして怒鳴るエヴァ。

 

 

「う・・・うぅ・・・そんな顔で見るな!!私は悪い魔法使いと言ったら悪い魔法使いなんだ!!」

 

「はいはい、照れない照れない」

 

「照れてなど・・は・・・ハクチュ!」

 

「ほらほら、そんな格好してるから」

 

 

エヴァは腕全体を出している白いワンピース風の薄着を着ており、春とは言えまだ少し肌寒さを感じる夜風に、

エヴァは思わずクシャミをしてしまった。

 

因みに茶々丸は黒のメイド服を着ていた。

 

 

「春とはいっても夜はまだ少し寒いから、そんな薄着着たら駄目だぞ、俺の上着貸してやるよ。

ほら鼻も少し出てる、はいち~~~ん」

 

「ち~~~ん!・・・あう・・・はっ!?キサマ!!私を子供扱いするな!!」

 

 

鼻にティッシュを当てられ、思わず鼻をかんでしまい、顔をより一層赤くさせ太一に飛びついた。

 

そんな様子を茶々丸はジーーーっと、無言で眺めていた。

 

 

「・・・・・・・」

 

「何してるの?」

 

「いえ・・・あんな楽しそうで可愛らしいマスターは初めてでしたので、記録として録画を・・・。」

 

「へ~~~、他に何かあるの?」

 

「はい・・・マスターの記録の他に、私が面倒を見ている猫達の記録が・・・」

 

「へ~~~、見せて見せて!」

 

「あっ・・・今は見せられませんので・・・明日は丁度学校もお休みですのでお見せできます」

 

「じゃあ明日ね」

 

「はい」

 

 

主人達は、片方がからかい、片方がからかわれている際中、そのパートナー達は、「猫の餌を一緒にやりに行こう」や「一緒に散歩しよう」等の約束事をしていた。

 

太一とエヴァが、からかわれる妹とからかう兄の様な一見微笑ましい光景、アグモンと茶々丸がのほほんとした光景を出している中、

それをまるで汚い物を見るかのような嫌悪の目で見る者達がいた。

 

 

「闇の福音め・・・キサマが何を企んでいるのかは知らないが、その時は私が・・・正義の魔法使いが、

正義の名の下に正義の鉄槌を下す・・・」

 

「あの男とその使い魔モドキも信用できませんわ・・・一部では英雄と称されている1人だとしても、

所詮は私達の様に正義の何たるかを学ばず、大義名分も無い素人ですわ。

その証拠に大悪党の闇の福音と親しそうに会話を・・・まさか何か悪巧みの計画でもたてているのでは!」

 

「その時は私達で喰い止める、それが我々正義の魔法使いの役目だ高音君」

 

「分かっていますわ、ガンドルフィーニ先生」

 

 

高音とガンドルフィーニの2人であった。

 

魔法使いの示す正義と使命に肩どころか全身をどっぷりと浸かっている、麻帆良学園内でも正義に異常なまで拘っている者達の2人である。

 

2人は口々にエヴァが何か悪巧みを企てているのではないかとか、太一もその計画に加担しようとしているのではないかと、

全くもって根も葉もない話をしていた。

 

エヴァは悪の魔法使い、「闇の副音(ダーク・エヴァンジェル)」として自ら正義の魔法使いと称する者達から忌み嫌われているのは理解できるが、

その目が何故太一にも向けられているのか?

 

 

それは太一達選ばれし子供達とそのパートナーデジモンが、世界を救った“英雄”と一部では言われているからである。

 

過去何回か、悪のデジモン達によってデジタルワールドだけでなく、地球にも危機が及んだが、

それらは全て太一達選ばれし子供達が解決してきていた。

 

それこそ太一達日本の選ばれし子供達だけでなく、アメリカやフランス、中国、イギリス、ローマ等、世界中の選ばれし子供達の活躍もある。

 

正義を称する魔法使い達の最終目標は、立派な魔法使い(マギステル・マギ)と思われているが、それは違う。

 

彼等の本当の最終目標、それはネギの父、ナギ・スプリングフィールドと同じ、英雄となる事だ。

 

英雄とは、「世界を救った正義の使者の称号」それ故に、正義を称する魔法使い達にとって英雄と称される事こそが、

真の最終目標であった。

 

そんな彼等から見れば、自分達の様に、正義を学ばず、大義名分も無い、太一達選ばれし子供達、それも魔法が使えない者達が、

英雄と称される事が、彼等からしたら許されない事であり、自分達の最終目標である英雄となった太一達は、嫉妬の対象でもあった。

 

何故同じく秘匿の必要がある、選ばれし子供達と魔法使い達に比べれば、選ばれし子供達の方が活動が活発かと言うと、

太一達の過去の活躍と、彼等の夢によるものだった。

 

ヴァンデモンとの戦いから始まり、アポカリモンとの最終決戦は、世界中のある程度ではあるが多くの人々にデジモンの存在を認識させ、

同時に悪のデジモンもいれば、正解の為に戦ってくれるデジモンがいる事を認識させた。

 

そして彼等選ばれし子供達共通の夢は、人間とデジモンの共存だ。

 

それにより地球に出現したデジモンの騒ぎで、選ばれし子供の1人と知られても、事情や詳細を話し、

それによって秘匿に協力してくれる人々が増えていった。

 

中には協力してくれず、至福の為にデジモンの事を公表、中には悪用しようとする人もいたが、ゲンナイ達を始めとする、

ホメオスタシスが、以前太一達光ヶ丘でグレイモンとパロットモン、デジモン同士の戦いを目撃した子供達と同じ情報操作や記憶消去を行い、

公に題材的に公表される事は無かった。

 

記憶消去や操作は最終処置で、そう何度も行っている訳ではなく、主にデジモンやそのテイマーに悪影響や悪用に及ぶ場合にのみ適用される。

 

その前に協力者である大人達の手によって未然に防がれる事もあるが、それでも太一達は何れ訪れるデジモンと人間との共存を信じて、

リアルワールドとデジタルワールド、二つの世界に脅威が訪れた時彼等は戦うのだ・・・幾多の苦悩と悲劇・・・悲しみがその先にあろうと。

 

 

「・・・・ふう・・・」

 

「如何したの?」

 

「いや・・・所詮夢は夢・・・眠る時にしか見る事の出来ない物・・・と思ってな・・・」

 

「神多羅木?」

 

「・・・・・・」

 

 

高音とガンドルフィーニの様子を見て、重い溜息を吐く神多羅木。

 

その様子から、失望と諦めが込められている様だった。

 

 

「神多羅木先生、葛葉先生、今夜はよろしくお願いします」

 

「よろしく佐倉さん」

 

「よろしく・・・・如何した?何だか落ち込んでいる様だが・・・」

 

 

神多羅木は愛衣の様子がおかしい事に気付き、その理由を聞き出そうとしが・・・。

 

 

「あの・・・実は・・・」

 

「・・・・いや・・・もういい、分かった・・・・言いたくない事・・・言い難い事を無理に言う事は無い・・・」

 

「あっ・・・」

 

 

神多羅木は察したのだろうか?愛衣が今胸の内で抱いている物が、自分と似た物だと言う事に・・・。

 

 

「神多羅木先生、葛葉先生・・・あっ、佐倉も居たのか」

 

「はっ!八神先輩今夜はよろしくお願いします!あの・・・あの・・・挨拶が遅れてすみません!」

 

「はは・・・別に気にしないよ、今夜は宜しくな」

 

「は・・・・はい!」

 

「そんなに固くなるなよ、もっと肩の力抜いてリラックスしないと、大事な場面で力出せないぜ」

 

「はっ・・・・はい」

 

「うん・・・おっとそうだった!神多羅木先生と佐倉はどんな戦い方するんですか?」

 

「えっ?」

 

「いや、それ位知っていないとな、俺はまだ太陽の欠片を上手く扱えないから、基本はアグモンの指示に回って、

イザと言う時は太陽の欠片を使って戦う。

そしてアグモンは炎系の攻撃で戦う。

後エヴァは魔力が封印されているから、茶々丸の魔術銃火器による援護射撃と魔法薬を使っての詠唱で戦うみたいだ」

 

「あっ・・・あの!その・・・闇・・エヴァンジェリン・・・先輩の戦闘について勝手に言っていいのですか?」

 

「ん?いや・・・エヴァからはちゃんと許可はもらっているから問題ないぞ。

あいつも、「それ位互いに知っとかなくてはイザと言う時に連係が取れないからな・・・もっともあんな奴等とツルム気等ないが、

やると言った限り、キチンとやってやる・・・面倒だからお前が言ってこい」ってな・・・まあ後半の方はあまり気にするな」

 

 

太一の返答に愛衣は多少は戸惑っているが、太一とエヴァの言っている事も尤もと思い、自分の戦闘スタイルに関して話そうとした・・・が、

それを妨げる者達がいた。

 

 

「愛衣!!闇の福音に此方の戦術を教えてはなりませんわ!!」

 

「そうだ!!奴は悪の魔法使い!!我々を油断させる為の口実だ!!」

 

「お姉様!?ガンドルフィーニ先生!?」

 

 

言わずと知れた自称正義の味方を名乗るお二方、高音とガンドルフィーニ、2人は物凄い形相で太一と愛衣の間に割り込み、

太一に向かって怒鳴り散らすのであった。

 

 

「やはりお前は闇の福音の手先か!!」

 

「我々の手の内を探り!自分達に優位となるようにしても!そうはいきませんことよ!!」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・は?」

 

 

高音とガンドルフィーニの訳の分からない・・・と言うかいつの間にか太一はエヴァの手先なんて話になったんだ?

 

2人の理解不能な言葉に、太一は暫し呆然とし、心底意味が分からないと言った「は?」を呟いた。

 

 

「あの・・・俺がエヴァの手下なんて言うデマは一体何所から・・・?」

 

「我々の読みが正しかった・・・お前は我々に闇の福音の手先だと悟られない様にしていたようだが」

 

「いや・・・あの・・・話聞いてます?」

 

「だが今先程のお前と闇の福音とのやり取りと言葉で確信した・・・お前はエヴァの手下だと!!」

 

「いやですからね・・・話を聞いて・・・」

 

「話を聞きなさい!この悪の手先が!!」

 

「うお~~~~~~~い!!話を聞いてないのはそっちだ!!」

 

 

あまりにも理不尽な対応に太一は叫ぶも、高音とガンドルフィーニはさも自分達が正しいと言わんばかりに話を聞こうとせず、

一方的に太一がエヴァの手下であると言い続けている。

 

第一に、もし仮にも、ガンドルフィーニの言うとおりに、太一がエヴァの手下で、悪巧みを企んでいたとしても、

それをガンドルフィーニ達の前で一組になって話していたり、相手側の戦術情報を聞く様な間抜けな事は、

600年生き戦いに関しても経験豊富なエヴァなら絶対にしないだろうしさせもしないだろう。

 

するとしたら若しくは気付かないとしたら余程のアホ位である。

 

それを見かねた・・・若しくは呆れたのか、エヴァが近づいて一言発した。

 

 

「五月蠅いぞウザ黒にヒステリー金髪・・・」

 

「なっ!?・・・ウザ黒・・・」

 

「誰がヒステリー金髪よ!!誰が!!」

 

「お前達だお前達・・・さっきから聞いていれば、この小僧が私の手下で、悪巧みの障害であるお前達の情報を聞き出そうとした?」

 

「そうだ!!お前達の悪巧みは・・・私達が阻止する!!」

 

「そうですわ!!私達が正義の名の下に!!あなた達悪の悪行は!!阻止しますわよ!!」

 

ズバーーーーーーーーーーーーーーーーン!!

 

「「「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」」」

 

 

拳を強く握り締め、熱く宣言する2人の背後に一瞬炎の様な物が見えたが・・・明らかに冤罪の太一とエヴァ、

同じくそのパートナーであるアグモンと茶々丸、そして少し距離を置いていた神多羅木と刀子に愛衣は、

呆れ眼で呆然と2人を見ていた。

 

 

「・・・・・小僧・・・」

 

「・・・・何だ?」

 

「119番に電話した方が良いと負うんだが・・・さすがの私も見ていて辛い・・・」

 

「あぁ・・・先輩と先生には失礼とは思うが、俺も同じ事考えてた・・・ある程度予想していたけど、あれは・・・」

 

 

太一とエヴァは呆れから悲哀の眼差しを向け。

 

 

「茶々丸・・・前が見えないよ」

 

「アグモンさんはあまり見てはなりません・・・今のお2人は、色々な意味で見てはならないです」

 

「如何して?」

 

「その・・・私のAIに、今のお2人は、「可哀想」と「人としてイタイ」、「子供に見せてはならない」、

そして高音・D・グッドマン先輩は「未来の脱げ女」、ガンドルフィーニ先生は「お子さんが可哀想」対象として判断されていまして。

私はお世話ロボットとしての機能も備わっていますので、“子供”の教育上に悪い物を見られない様にと・・・。」

 

「僕子供なの?」

 

「何故か私のAIが、アグモンさんは・・・人間で言う、3歳から6歳までの子供と認識していますので・・・。

お気に障りましたか?」

 

「ううん、僕達成長期は人間で言えば大体それ位だから気にしてないよ」

 

「そうですか・・・では引き続き、暫し視界を防がせていただきます」

 

 

茶々丸は若干・・・高音に関しては未来を見透かされた様な・・・取り敢えず失礼な事を言いながらアグモンの目を手で覆い、

俗に言う子供に見せてはならない物を見せない様にしていた。

 

 

「・・・・・・佐倉・・・・」

 

「はっ・・・はい!何ですか神多羅木先生?」

 

「あの2人は何時もああなのか?」

 

「いえ・・・何時もでは・・・でも悪魔や侵入者に対しては・・・・ああなります」

 

「私も多少は魔法使いの理念を知っているけど、あれは・・・・・あなたも苦労してるのね」

 

「ええ!?苦労だなんてそんな事・・・でも・・・時々見ていて辛いものがあるです・・・」

 

「・・・・・俺も・・・・あの2人と同類なのか?」

 

 

色んな意味で今後について如何するか悩みだす3人。

 

 

「あぁ・・・ガンドルフィーニ、お前の言っている事は可能性の1つと取れるが、決めつけるのには早決すぎる」

 

「神多羅木君!?何を言うんだ!!今彼は闇の福音の手下である事を自らの行動で表したのだぞ!!」

 

「あれだけでこいつが手下なら、2-Aの生徒で彼女に話しかけた者全員手下だ・・・」

 

「何だって!?と言う事はネギ君は闇の福音の巣窟に!!」

 

「大変ですわ!!今すぐ学園長先生に連絡してネギ先生の担当クラスの変更を!!」

 

((((・・・・・駄目だこりゃ・・・))))

 

 

この2人は馬鹿なのか?

 

それとも自分達の判断が絶対間違ってないと心底思い込んでいるので、他の可能性にまで考えが回らないのか?

 

 

「あのですねガンドルフィーニ先生・・・俺はエヴァの手下じゃなくて只のクラスメイト、あなた達にも麻帆良に住む人達に、

危害を与える気なんて1ミクロンもなんですよ・・・」

 

「我々を騙そうとしてもそうはいかないぞ!!」

 

「所詮あなたは正義の何たるかを知らない部外者、例え太陽の欠片を持つ者でも、それを扱う者が正義を知らなければ悪となるのですわ!!」

 

「お姉様落ち着いてください!ガンドルフィーニ先生も!」

 

「愛衣、私達は冷静ですわ」

 

「神多羅木君に刀子君、今ここで闇の福音達を食い止めるぞ!!」

 

「落ち着けガンドルフィーニ!!」

 

「2人とも落ち着いて!エヴァンジェリンは確かに過去に人を殺めた記録はあるけど、今はここの生徒よ!」

 

「刀子君、悪は悪だ!!また何時悪行の限りを尽くすか分からない奴を野放しにしておく事自体が間違いなのだ!!」

 

「フッ・・・フハハハハハハハハハハハハハハハ!!」

 

 

最早聞く耳持たないガンドルフィーニと高音に、誰もが呆れかえっている中、エヴァが2人を嘲笑うかのように高笑いしだした。

 

 

「何が可笑しい!?」

 

「いや・・・・なに、正義だの悪だの・・・まるで幼児の様にわめいているのでな・・・・お前本当に一児の父か?

だとしたらお前の子供は可哀想だな・・・幼児並みの思考しか持たない親に育てられているのだからな・・・」

 

「何だと!!」

 

 

エヴァの言葉に体中の血管全てがブチ切れそうになるほどにまで怒り、ガンドルフィーニの魔力が乱れ辺りに強い風を生む・・・だが、

エヴァはそんな風・・・いや魔力は何所吹く風の様に平然としガンドルフィーニを見下す様に見て言い放つ。

 

 

「おやおや・・・600年生きた私にとって、じじいも坊やの様なものだが、お前は本当の意味で“子供”だな、

“大人”ならあの程度の挑発に乗る筈ないものなぁ・・・それともお前達、自称正義の魔法使いは“悪”の魔法使いの挑発には乗って、

早々に自滅する様に教えられてもいるのか?」

 

「そんな訳あるわけないですわ!!私達はあなたの挑発になど乗ってはいませんわ!!」

 

 

高音がエヴァの言葉を否定するが、高音からも魔力が乱れダダ漏れているので、完全にエヴァの言葉通り体で実証している状態であった。

 

 

「ハッ、怒り任せで魔力がダダ漏れになっているぞ、口では否定していてもそれでは説得力が無いな。

お前は確かそこのウザ黒の下で修業していたな・・・成程師が師なら弟子も弟子か、師がこれでは師弟共々早死にするのがオチだな。

早いとこ指定の縁を切って別の・・・そうだな私が知る限りこの学園には碌なのが・・・いや自称正義の魔法使い自体に碌なのがいなかったな、

長生きしたかったら魔法を捨てそのヒステリックな性格を直して普通に過ごせ、そして結婚でもして子供を作って孫の顔見て天寿を全うしてクタバレ。

あぁ・・・そのヒステリックは本当に直した方が良いぞ、嫁の貰い手どころか他人から避けかねんからな」

 

「なんですって!!」

 

(あっ・・・それ激しく同意・・・と言うかやっぱり自覚ないんだな・・・)

 

 

高音のヒステリックとは一般的に言う癇癪ではなく、「正義」や「悪」終いには「魔法」と言った単語を連発させイタイ子発言しまくると言うものだった。

 

これは麻帆良内の魔法使い関係者の間では有名な話で、今回の警備に出る前に刹那と真名から聞いた話では、

ゴミをゴミ箱に投げ捨てようとしたが外した一般小学生低学年男子に、ゴミをポイ捨てしたと勘違いした高音が1時間近く説教、

その内容は「悪の始まり」やら「立派な正義にはなれない」や「私の魔法でお仕置きです!!」等と危ない発言を連発するというものだった。

 

ある意味では高音こそがネギと同じかそれ以上に魔法バレの危険性を秘めていると言えよう。

 

今までばれなかったのが奇跡だな。

 

その後その少年が如何なったかと言うと、「年上の女性恐怖症」となり、「正義」「悪」「魔法」の単語に異様に恐怖し、

聞いただけで発狂する様になった様で、2年間カウンセリングと記憶処理を受け(と言うか魔法使い側真面な事で記憶処理してねえ!!)、

今では何ともないが、その少年と高音を合わせてはいけないと言う事で、少年はこの麻帆良を去って行ったと言う・・・。

 

この事に高音自身に御咎め無し、それどころか「良くやった」とガンドルフィーニ含み一部魔法先生達が高音を支持したらしい。

 

何でも「幼い子供を悪の道に踏み入れるのを防いだ」と言っていたらしいが・・・・なんのこっちゃ?

 

この話を聞いて本当に引いていた太一は、心の中でエヴァに同意した太一だが、さすがにこれ以上は話が拗れるのは面倒なので、

ため息交じりにエヴァの横に立ち・・・。

 

 

「はいそこまで」

 

ポカン!

 

「ひにゃん!?」

 

「「「「「!?」」」」」

 

「マスター・・・貴重な光景ですね・・・記録しておきます」

 

「そういうものなの?」

 

 

太一はエヴァの頭に軽くゲンコツを振り下した。

 

ゲンコツを喰らったエヴァは可愛らしく?痛がり、それを見ていたガンドルフィーニ達は目を見開いて呆然としていた。

 

 

「き・・・キサマ!!いきなり何をする!?」

 

「もういいだろ?それよりも、あなた達の戦闘方法はもういいですから、早く行きましょうよ」

 

「・・・・確かに、本来ならもう出発している時間を大幅に過ぎている・・・ガンドルフィーニもこんな事をしている場合じゃないだろう?

大した証拠も無い今、こいつ等を疑ってもしょうがない」

 

「しかし!!」

 

「警備をして麻帆良に住む人達の安全を確保するのも、俺達魔法使いの使命ではないのか?」

 

「うっ・・・」

 

「・・・・では行くぞ・・・・」

 

「はい、ほらエヴァも」

 

「お前!!私に命令するな!!それに私の頭を殴った事に対して謝罪してないぞ!!」

 

「はいはい、ゴメンゴメン、痛いの痛いのエヴァちゃんの頭から飛んでけ~~~」

 

「子供扱いするな!!それに何だその誠意の無い謝罪は!!」

 

「何言ってんだ?挑発して無駄に相手怒らせる様な子供にはこれで十分」

 

「お前!!私は「悪名高き悪の魔法使い・・・だろ?」くぅ・・・・お前!!私の台詞を取るな!!」

 

 

エヴァは太一に肩車する形で飛び乗り、太一の頭を揺らしながら喚いているが、太一はそれをやんわりと受け流しながら神多羅木の後に付いて行く。

 

 

「くっ・・・」

 

「お姉様・・・ガンドルフィーニ先生・・行きましょう・・・私達は今警備をする為に集まったのですから・・・」

 

「・・・・分かりましたわ・・・」

 

「くっ・・・このままではネギ君が・・・いずれは巨悪を倒し、素晴らしい功績を上げ、将来は立派な魔法使いとなり、

やがて英雄となる・・・そう、あのナギ・スプリングフィールドの様な!そしてナギ・スプリングフィールドも、

自分の息子が・・・ネギ君が自分と同じ道を歩む事を彼も望んでいる筈だ!」

 

「全くその通りですわ!」

 

ピクッ

 

「・・・・・・・・・・」

 

「?おい、如何したこ・・・ぞ・・お?」

 

 

ガンドルフィーニがネギの将来に対して熱く語っていると、突如太一が歩みを止めた。

 

太一に肩車していたエヴァが、太一の雰囲気が変わるのを感じ、口篭もってしまった。

 

 

「ガンドルフィーニ先生・・・お子さんがいるんでしたよねえ?」

 

「!?や・・・八神先輩?」

 

 

太一は振り返り、ガンドルフィーニに問う。

 

愛衣はその時の太一の雰囲気に覚えがあった・・・そう、昼間に高音がアグモンとエヴァを化け物呼ばわりした時に、

太一が怒っている時と同じ雰囲気なのだ。

 

愛衣は、太一の突然の怒りに戸惑っていた。

 

 

「いるが・・・それが如何した?」

 

「いえ・・・大した事じゃないですよ・・・会った事も無いからよく知らないですが、あなた達の言う通りなら、

ネギの父親・・・ナギって人は相当の“外道”だなって思ってね」

 

「「「「「「なっ!?」」」」」」

 

 

太一の言葉にアグモンと茶々丸を除く、全員が驚き、信じられないものを見るような視線で太一を見た。

 

 

「き・・・キサマ!!今の言葉を撤回しろ!!英雄のナギ・スプリングフィールドが外道だと!!ふざけた事を言うのも大概にしろ!!」

 

「侮辱です!!これは私達正義の魔法使いに対する侮辱です!!」

 

 

勿論太一の言葉で真っ先に怒りを露わにしたのは、高音とガンドルフィーニの2人、同じ魔法使いである愛衣と神多羅木、

そして神鳴流剣士である刀子は太一の真意が分からず、何を思ってあのような事を言ったのか分からず、只その様子を見ていた。

 

 

「おい・・・小僧、その言葉が何を意味するか分かっているのか?」

 

「分かってるよ・・・この学園・・・いや、世界中に居る殆どの魔法使い達を敵に回すって事だろ?」

 

「・・・お前はバカなのか?」

 

「よく言われるよ・・・」

 

「キサマ!!聞いているのか!!」

 

「・・・無視すると更に五月蠅そうだ・・・話はまた後でな」

 

「・・・まあいい、後でその真意を聞かせてもらうぞ」

 

「あぁ・・・で?何でしたっけ?」

 

「キサマ・・・・何をもってナギ・スプリングフィールドを外道などとよんだ!!撤回しろ!!」

 

「彼を外道と呼ぶ・・・それは私達魔法使い全員が外道と・・・悪と呼ばれるのと同じ!!撤回しなさい!!」

 

「・・・そうですね・・・さっきも言いましたが、俺はナギ・スプリングフィールドって人の事を知らない、

その人をイメージするには人伝に聞いてイメージするしかない・・・だから俺はあなた達の言葉を基に、

まあ多少は偏見もありますが・・・俺からすれば外道と思ったので、そのまま口にしただけですよ・・・」

 

「何を!!」

 

「私達の所為だと言うのですか!!」

 

「さあね?」

 

 

エヴァは太一の普段での様子からでは予想、そして考えられない冷めた表情と声に、一瞬寒気の様なものを感じた。

 

 

(こいつ・・・本当に怒っているな・・・それでいて呆れてもいる・・・私以上に・・・さあ如何する?

あのウザ黒にヒステリー金髪、かなりお冠だぞ・・・堪忍袋の尾どころか堪忍袋そのものが破裂しそうだぞ・・・)

 

 

エヴァが思っている通り、ガンドルフィーニと高音は顔を真っ赤にして怒っている。

 

ガンドルフィーニなんか、元々の色黒い顔に赤色が混ざっていき、エンジ色に近い顔色になっている。

 

 

「もう我慢出来ん!!今ここで正義の鉄槌を下す!!」

 

「正義を貶した罪!その身で償いなさい!!」

 

 

そう言い詠唱を始めるガンドルフィーニと高音。

 

それを慌てて止めようとする神多羅木と刀子、そして愛衣。

 

 

「止めろガンドルフィーニ!!」

 

「確かに彼にも非はあるけど、いきなり魔法を撃つのは不味いわよ!!」

 

「お姉様落ち着いてください!!」

 

「離しなさい愛衣!!あの男は私達の正義を貶したのよ、そんな事赦される筈が無いですわ!!」

 

「そうだ!!私達は正義の魔法使い代表として!この・・・悪を倒さねばならない!!」

 

 

もはやガンドルフィーニと高音には、太一は・・・いや、選ばれし子供達とデジモンは悪として写っている様だ。

 

元々選ばれし子供達とデジモンに対して良い印象を持っていなかった者達故に、自分達の目標であるナギを外道呼ばわりされた事で、

選ばれし子供達とデジモンを、愚かにも悪と決めつけてしまったのだ。

 

 

「正義だの悪だの・・・そんな物に意味なんてないのにな・・・」

 

「何!?」

 

 

今にも太一に魔法を放とうとするガンドルフィーニ、だが彼の携帯電話が突如として鳴り始めた。

 

 

「誰だ?こんな重要な時に・・・・はい」

 

『ワシじゃ』

 

「がっ!!学園長!?」

 

 

電話の相手は学園長だったらしく、ガンドルフィーニは急な事に驚いているが、そんな事は無視し学園長がガンドルフィーニに話しかける。

 

 

『ガンドルフィーニ君・・・君は何をしておるんじゃ?すまぬが君達の様子は遠見の魔法で見ておったぞ』

 

「それは・・・ならお分かりでしょうが、あの少年が闇の福音の手下で、我々の情報を得ようと・・・」

 

『はあ・・・・ガンドルフィーニ君、君は真面目で優秀な魔法使いじゃとワシは思っておる・・・じゃが、

頭が固くて一度思った事、決めた事は何があっても変えようとはしない・・・それがワシが君に抱える悩みじゃ』

 

「いえ!私は決してそんな事は・・・」

 

『では何故太一君の話を聞こうともせず、一方的にエヴァの手先や悪巧みを企てていると決めつけるのかの?

勿論彼等の様子も見ていたが、その様なそぶりは見せては無いし、初めてチームを組むうえで戦い方を聞くのは必然じゃ。

確かに先程の太一君の方にも非は無いとは言えんが、それでも先に嗾けたのはおぬし達ではないのかの?』

 

「くっ・・・しかし!」

 

『それに警備に出てないのは、もう君達だけじゃぞ・・・君達が警備をサボって麻帆良に住む人々に危害が起きたらどうするのかね?』

 

「・・・・・わ・・・分かりました・・・しかし、今回は彼等との同行は中止にしてください・・・こんな状態では警備に集中できませんから・・・」

 

『ふむ・・・そうじゃの、では神多羅木君に変わってくれぬかの?ワシから説明する』

 

 

ガンドルフィーニは神多羅木に携帯を渡し、今回の同行の中止の報告を受け、その場にいる全員に事情を説明した。

 

 

「ではチーム分けは如何しますか?今日は刹那も真名も居ませんから俺達はあなた方達の誰かと組まなければなりませんし・・・」

 

 

この警備には決まりがあり、未成年の場合は最低でも3人(使い魔と従者は含まれず)で行動し、3人に満たない場合は最低でも1人魔法先生の同行が決まりなのである。

 

故に太一とアグモン、エヴァと茶々丸、高音と愛衣、この3組は2人(1人と1体(機))で1人と数えられるので、

高音は今の状態では絶対太一とエヴァとの動向などするはずもないので、ガンドルフィーニか神多羅木、

そして刀子の誰かが付かなければならないのであった。

 

だがガンドルフィーニも高音と同じく対太一とエヴァと動向などあり得ない。

 

 

「私達だけでも問題は無いのだが・・・まあ決まりだから仕方がない」

 

「じゃあ俺達と行くか?」

 

「もとよりそのつもりだ、お前達の戦い・・・できれば見たいものだな・・・」

 

「?」

 

「あの・・・これがいわゆる告白と言うものなのでしょうか?」

 

「違うと思うよ・・・前に太一が練習していた時の様子と違うし」

 

「茶々丸ううううううううううううぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」

 

「アグモーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!」

 

ズビシッ!!

 

 

各パートナーのボケにすかさず突っ込みを入れる主達であった。

 

 

「葛葉・・・俺はあの2人と同行する・・・お前はガンドルフィーニ達を頼む」

 

「いいけど・・・如何したの神多羅木先生、魔法使いであるあなたからしたら、闇の福音と動向だなんて・・・」

 

「あぁ・・・普通ならありえん・・・しかし、少し興味が出てな・・・あいつに・・・」

 

「あいつ・・・八神君?」

 

「あぁ・・・」

 

「・・・正直言うと、私も彼が気になってたの、彼と出会ってから刹那の常に張りつめて、追い詰められている様な雰囲気が無くなって、

柔らかくなったの・・・如何したのかって聞いてみたら、あの子・・・「素晴らしい人に出会った」って言ったのよ」

 

「素晴らしい人・・・あの桜咲がな・・・」

 

「彼には・・・ひょっとしたら私達魔法関係者や魔法使い達には無い何かがあるのかもしれないわね・・・それを学園長は期待して・・・」

 

「・・・・かもしれん・・・・」

 

 

その後、太一&アグモン・エヴァ&茶々丸・神多羅木チームと、ガンドルフィーニ・高音&愛衣・刀子チームと分かれ、

予定よりだいぶと遅れての出発となった。

 

 

「ふう・・・やっと行きよったか」

 

 

時を同じくして、学園長室でその様子を遠見の魔法で見ていた学園長はため息交じりに呟いていた。

 

 

「予定とは大幅に違うが・・・ガンドルフィーニ君にも困ったものじゃな・・・タカミチ君・・・君も落ち着きなさい・・・」

 

「・・・・・・・・・」

 

 

学園長と遠見の魔法で太一達の様子を見ていたタカミチ。

 

だが何時もの穏やかな様子ではなく、静かな怒りが学園長室を支配し、タカミチの表情からも怒りが感じられた。

 

 

「ナギと付き合いのある君からすれば、太一君のあの言葉は君にとって逆鱗に触るようなものとはわかっておるが、

太一君は理由も無くあのような事を言う者ではないと言う事を君も知っとるじゃろう?それに彼があの様な事を言ったのは、

ガンドルフィーニ君の発した言葉からと言っとった・・・また後でその理由を聞けばよいではないか・・・」

 

「・・・すみません・・・分かってはいるのですが・・・・彼を・・・ナギの事を何も知らないのにあのような事を言われて・・・つい・・・」

 

「仕方あるまい・・・太一君はおろか、ネギ君にでさえ、ナギがどのような人間で、何の英雄なのかさえ伝えておらんのだ・・・」

 

「ネギ君は人伝えでしかナギの事を知らないですしね・・・」

 

「うむ・・・しかも色々と色を付けられての・・・果たしてネギ君がナギの本当の功績を知った時如何なるか・・・」

 

「おそらく・・・信じてはもらえないかもしれませんね・・・」

 

「うむ(太一君・・・君はナギの事を知った時・・・ワシ等の事を如何思うのかのぉ・・・)」

 

「・・・こんな時に・・・彼が・・・あの人がいてくれたら・・・」

 

「・・・無理じゃろう・・・君の師匠・・・ガトウ殿の言う通りなら・・・」

 

「分かってます・・・それでも・・・僕は・・・・」

 

 

タカミチが言う「彼」とは一体何者なのだろうか?

 

ナギの仲間?それとも・・・

 

時間は少しだけ進み、二手に分かれて警備を行うガンドルフィーニ達は愚痴を言いながら歩を進めていた。

 

 

「まったく・・・学園長にも困ったものだ、あのような正義の意味も知らぬ子供に・・・しかも英雄を侮辱するとは・・・」

 

「全くですわね、あれではネギ先生の将来が心配ですわ・・・ネギ先生にはいずれ私達正義の魔法使い達の上に立ち、

人々を導く資質のあるお方・・・その為には我々の様な真っ当な正義の魔法使いが育てなくては・・・」

 

「そうだ!今日の狩りが終りしだい、学園長に直接ネギ君育成の交代を申し込む!きっと今回の事を聞けば他の魔法先生達も納得してくれる筈だ!」

 

「では私はそれに相応しい人物を探しておきますわ」

 

「頼む高音君」

 

 

自分達にその様な事を実行する権限など無いのに勝手に話を進める2人。

 

その様子を若干恐怖にも似た物を見る愛衣がいた。

 

 

(お姉様もガンドルフィーニ先生も・・・怖い・・・如何して一方的に決めつけるの?放課後の時やさっきだって、

八神先輩は理由も無く怒ったり、人を貶す人じゃないし・・・私もあの時のガンドルフィーニ先生の言葉、

少し・・・引っかかると言うか・・・違和感がある様な・・・)

 

「大丈夫佐倉さん?」

 

「あっ!?はい!何ですか葛葉先生!!」

 

「いえ・・・そんなに驚かなくても・・・何だか考え込んでいる様だったから・・・」

 

「すみませんご心配をお掛けして・・・・少し・・・お姉様達について・・・」

 

「・・・・確かに・・・あの2人は私から見ても優秀と言えば優秀よ・・・只・・・」

 

「只?」

 

「・・・多分あなたが思っている事と同じよ・・・私から見てもあれはもはや病気よ・・・いえ・・・多分他の魔法使いの大半が・・・」

 

「・・・はい・・・私のみて来た魔法使いの人達は皆そうでした・・・」

 

「でも・・・それがあなた達魔法使い達の正義・・・世界なのね・・・」

 

「・・・はい・・・だから何も言えません・・・私みたいな小娘が何かを言ったところで・・・何も変わりませんから・・・」

 

「・・・・気持ちを切り返しましょう・・・今は警備の方に集中しましょう・・・そうすれば少しは気が晴れるかもしれないし・・・」

 

「はい・・・お姉様達においてかれそうですね・・・急ぎましょう葛葉先生」

 

 

気持ちを切り替え警備に集中しようとする愛衣。

 

そんな様子を覗き見る影があった。

 

 

「フフ・・・相変わらず正義を語るか・・・大した力も無い虫けらが・・・」

 

ざわざわ・・・

 

「むっ?気に障ったか?それは悪かったな・・・だが力無く使命無き者やが正義を語るのは過ちだと・・・言ったのは君達の筈だが?

気にするなあいつ等には生贄になってもらう・・・真の正義の為の・・・私たち同士の正義の為の・・・分かってくれて嬉しいよ・・・」

 

 

そいつは一体誰に向かって話しているのか?辺りにはそいつしかいない・・・・。

 

そいつは手を空に翳すと、手から紫の光が溢れだし、空に噴出されある程度まで上昇するとゆっくりと地面に向かって光は落ちて行った。

 

地面に落ちた光は、禍々しい魔法陣となり地面に刻まれ、魔法陣が更に光り出すとそこから人ならざる者達が出現しだした。

 

そして一際大きな光は、ガンドルフィーニ達の前にと落ちて行った。

 

その頃太一達の方は・・・。

 

 

「お前は大物になるな」

 

「何だよ唐突に?」

 

 

エヴァは唐突に太一に話しかけていた。

 

 

「普通はいないぞ、信教する人物を目の前で貶す等・・・普通ならその場で殺されても不思議ではないぞ」

 

「そんなものかな?」

 

「・・・何故あんな事を言った?」

 

「ん?」

 

「私が思うにキサマも、世間体に言う「正義の味方」・・・悪を許さず、正義を示す者と見た・・・だが奴等と違うのは、

志同じなら互いに手を取り合おうとする事・・・奴等は魔法、若しくはそれに近い力以外の物は信じず受け入れず突き放す・・・」

 

「・・・確かにアグモンの事を・・・化け物扱いする様子から、そうとは思っていたよ・・・違うなら化け物扱いなんてしないだろう・・・」

 

「だが普段のキサマを見る限り、あった事も無い人間を「外道」等と呼ぶまい・・・何故あんな事を言った?」

 

「俺にも聞かせてくれないか?」

 

「神多羅木先生?」

 

 

エヴァの問いに神多羅木も乗り、太一の答えを待った。

 

 

「まあ・・・あの時も言いましたけど俺の偏見も入ってますから・・・」

 

「それでもいい・・・俺は・・・今までナギ・スプリングフィールドは「英雄」又は「目指す正義の象徴」としか聞いてこなかった・・・。

皆同じ考えで同じ目標を目指していたからだ・・・俺も・・・その1人だ・・・それが当然だと思っていた。

だがお前は、「外道」と言った・・・それを聞いた時、俺はお前に興味がわいた・・・お前の考えに・・・だから聞かせてくれ・・・」

 

「・・・多分・・・ガンドルフィーニ先生が言ったからだと思います・・・高音先輩が言ったら多分・・・言わないで心に留めていたかもしれない」

 

「?如何言う意味だ?」

 

「・・・俺の・・・俺達の後輩の・・・新たな冒険が始まってすぐ後の事だ・・・」

 

 

太一はデジモンカイザーがデジタルワールドの征服を企てようとしていた時、ある夜の事を語り始めた。

 

その夜、太一と妹のヒカリは疲れからすぐに就寝した。

 

だが早くから寝た所為か真夜中に目が覚め、喉が渇いて台所へ行こうとする時、両親の話し声が聞こえた・・・母の静かに泣く声も交じって・・・。

 

その会話を太一は気付かれない様に聞いていた。

 

 

『何故・・・3年前のあれで・・・あの子達はもう危険な目に合わなくて済むようになったんじゃないの?』

 

『裕子・・・』

 

『3年前・・・あの空に写った大陸で・・・あの子達は沢山の危険な目に合うのを・・・私達は・・・只見ている事か出来なかった・・・』

 

『・・・覚えている・・・情けなかったよ・・・自分達の子供が戦っているのに・・・変わってやる事も・・・助ける事も出来なかったんだ・・・』

 

『だから・・・あの子達が帰って来た時・・・本当に嬉しかった・・・もうこの子達がこれ以上危険な目に合う事ないって・・・でも、

またあの子達は戦いだした・・・あの子達が戦う意味も、理由も知ってる・・・そしてあの子達も自分の意思で戦う事を・・・』

 

『・・・あぁ・・・俺達守って貰ってばかりだな・・・本当なら親の俺達が守ってやらないといけないのに・・・本当に・・・情けなくなる・・・』

 

『私達に・・・あの子達の為にできる事って・・・あるのかしら?』

 

『・・・守ろう・・・あの子達を・・・俺達で・・・親として出来る限りの事をして・・・あの子達を守って行こう・・・』

 

『アナタ・・・』

 

『戦う事はできない・・・あの子達の代わりになる事も出来ない・・・なら・・・俺達のできる事であの子達を守って行こう・・・そして、

信じよう・・・あの子達が無事に事を終えられる様に・・・』

 

『・・・・うん・・・・』

 

『・・・・・・・・・父さん・・・母さん・・・ゴメン・・・』

 

 

太一はこの時初めて知った、両親がどれ程自分達の事を思い、愛してくれていると・・・。

 

 

「太一・・・・」

 

「だからかな・・・あの時ガンドルフィーニ先生が言った言葉」

 

『巨悪を倒し、素晴らしい功績を上げ、将来は立派な魔法使いとなり、やがて英雄となる・・・そう、

あのナギ・スプリングフィールドの様な!そしてナギ・スプリングフィールドも、自分の息子が・・・ネギ君が自分と同じ道を歩む事を彼も望んでいる筈だ!』

 

「あの言葉を聞いた時、子共を持つ親が他人の子供にでも言う事じゃないって思ったんだ・・・英雄・・・何かを成し遂げた者、

この警備と言った狩りを見る限り・・・かなり危険な事なんじゃないのか?人を守るのは何も災害から救い、

傷や病気の治療をするだけじゃない・・・悪魔退治とかもあるだろう・・・親が自分と同じ道を歩んでほしいって言うのもある程度は分かるけど、

あの時の言葉・・・俺には正義の為になら才能ある子を危険な目に合わせてもいいと聞こえた・・・だから・・・」

 

「・・・・分かった・・・お前の言いたい事は・・・もういい・・・」

 

「エヴァ?」

 

「魔法使いは皆マギステル・マギを・・・立派な魔法使いを目指している・・・ネギ・スプリングフィールドも、

それに俺も・・・それを目指している・・・それが危険な事と・・・命の取り合いもある事を知りながら・・・」

 

「だがそれを目指すのはそいつに意志だ・・・警察や軍隊に入る様なものだと・・・思って諦めるしかないな・・・」

 

「・・・だけど・・・」

 

「・・・八神・・・お前に聞きたい・・・お前にとって正義とはなんだ?」

 

 

神多羅木の質問に少し考え込むも、すぐにその答えを出した。

 

 

「有って無いものじゃないのかな?」

 

「有って無いもの?」

 

「誰もが自分の持つ正義ってのはあるけど、それは他の人から見て正義とは限らない、ガンドルフィーニ先生の言うとおり悪とも言える。

正義は無限に有りて無に等しい・・・ってか?」

 

「・・・・・・成程な・・・」

 

「でも・・・」

 

「?」

 

「もし信じる・・・たった1つの正義があるのなら・・・それは自分自身の中にある小さくも大きな正義・・・かな?」

 

「あ・・・・・」

 

「だから・・・俺は俺が正しいと思った事を全力でします・・・その先に何があっても・・・それすらも乗り越えて・・・」

 

「もし太一が道を踏み外すそうな時は・・・僕が止めるよ、僕は太一のパートナーだから」

 

「あぁ・・・頼むぜ」

 

 

この時神多羅木は思った・・・太一こそ・・・彼の様な人間こそが・・・。

 

 

(俺の目指す・・・真のマギステル・マギの姿ではないのか?)

 

プルルルル・・・・プルルルル・・・・

 

 

その時、神多羅木の携帯が慌ただしく鳴り始めた。

 

確認すると、電話の相手を確認すると、ガンドルフィーニと同行した刀子からであった。

 

 

「葛葉?おい如何した?」

 

 

神多羅木は急いで電話に出ると、受話器の向こうから掠れそうな刀子の声が聞こえてきた。

 

 

『神多羅木・・・悪魔が・・・上位悪魔がとつぜ・・・ん、現れて・・・ガンドルフィーニ先生と・・・高音さんが・・・ガシャン!!

ツゥ・・・・ツゥ・・・・』

 

「おい!!葛葉・・・葛葉!!」

 

「神多羅木先生急ぎましょう!!今ならまだ間に合います!!」

 

「待て!」

 

 

太一は急いで葛葉達の下に向かおうとするが、エヴァがそれを止める。

 

 

「何だよエヴァ!?」

 

「お前は・・・あのような事を言われ、言った奴等を助けに行くのか?」

 

「マスター・・・」

 

「助けに行く」

 

 

だが太一はエヴァの問いに迷う事無く率直に答えた。

 

 

「それは正義の為か?警備に参加している者の務めからか?それとも・・・」

 

「俺の意志だ!」

 

「あっ・・・・」

 

「今俺達が行かなければ、葛葉先生にガンドルフィーニ先生、高音先輩に佐倉が死ぬかもしれない。

そうなれば沢山の人が傷付き、悲しむ・・・俺は嫌だ、誰かが死ぬのも悲しむのも・・・全てが救えるとは俺も思っていないし、

自惚れてもいない・・・だが・・・救えるのなら・・・手が届くのなら、俺はそれを全力で・・・・守る・・・まあ、

言い替えれば自分の為みたいなものもあるけど・・・」

 

「・・・・・お人好しめ・・・だが・・・そう言った考えは嫌いではない・・・」

 

「エヴァ」

 

「フッ・・・私も参加したいじょう、やると宣言したからにはしてやる・・・それが私の誇りであり、信念だからな・・・」

 

 

エヴァは何処か誇らしげに笑みを浮かべ、太一を見る。

 

 

「これはツンデレととっても・・・」

 

「違う様な違わない様な・・・よく分かんけど・・・・でもこれは分かる、言わない方がいい」

 

「そうですね・・・折角のシリアスが台無しですものね・・・」

 

「「もうすでに台無しだぞ」」

 

「ツッコミありがとうございます」

 

 

太一達のシリアスの様で緊張感の無いやり取りを見て、思わずいつもクールで通している神多羅木が軽く笑う。

 

 

「・・・・フフ・・・お前達には緊張感が無いのか?」

 

「有りますよ」

 

「この程度なら私に緊張感など必要ない」

 

「結局のところ有るかのか無いのか分からんな」

 

「そう言う神多羅木先生だって緊張しているようには見えないですよ」

 

「お前達を見ていると緊張している自分が馬鹿らしくなる・・・まあおかげで肩の余計な力が抜けたがな」

 

「それはよかった・・・じゃあ、行きますか」

 

「あの4人の魔力反応探知、此処から北西に2.46kmと27cmの地点に居ます」

 

「よし・・・私は茶々丸と行くが、お前達は?」

 

「俺は・・・アグモン!」

 

「OK!」

 

 

太一はデジヴァイスをアグモンに向けて翳した。

 

 

『EVOLUTION.』

 

ヴオンオンオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!

 

「アグモン進化!!ジオグレイモン!!」

 

 

アグモンをジオグレイモンに進化させ、太一はジオグレイモンの頭部の角を掴み、右肩に乗った。

 

 

「神多羅木先生もジオグレイモンに乗って」

 

「これが・・・デジモンの進化・・・」

 

 

神多羅木は初めて見るデジモンの進化に、驚きはしたが、感動に近いものを感じ、ジオグレイモンを見ていた。

 

その後、神多羅木は太一と反対側にジオグレイモンの肩に乗り、太一は1枚のカードを取り出した。

 

 

「俺と神多羅木先生はジオグレイモンと空を飛んで行く・・・あっ!でも茶々丸って・・・」

 

「フフ・・・心配するな、私の従者だぞ・・・空位飛べる機能は付いている」

 

「はい・・・限界はありますが、此処からなら問題なく飛べます」

 

「「マジ?」」

 

 

茶々丸の言葉に、太一とジオグレイモンは目を輝かせた。

 

 

(フッ・・・戦士の素質と心得はあるが、まだ子供の様だ・・・だがそれだからこそ自分なりに純粋になれるのかもしれん)

 

「じゃあそれなら・・・カードスラッシュ!!バードラモン・灼熱の翼!!」

 

 

ジオグレイモンの背中にバードラモンの翼が生え、ジオグレイモンはすぐさま飛翔した。

 

それに合わせて茶々丸もエヴァを抱え背中と足のブースターとバーニアを展開させて飛んだ。

 

 

「よし・・・行くぞ!!」

 

 

果たして太一達は間に合うのか?

 

そして相手の悪魔は一体どんな力を持っているのか?

 

 

続く

 

 

 

 

おまけ・1

 

 

さて・・・太一達が愛衣たちの下に駆け付けようと移動している間、今回はお休みの戦乙女達はと言うと・・・。

 

 

「嫌な予感がする・・・新たな敵の予感がする・・・嫌な予感がする・・・新たな予感がする・・・嫌な予感がする・・・新たな敵の予感がする・・・」

 

「・・・なあ刹那・・・暗い部屋の隅で呪文の様に同じ言葉を繰り返すのは止めてくれないか?怖くて仕方がない」

 

「2つの・・・2つの何かがあの人に近付いている・・・」

 

「・・・・乙女の勘・・・と言うものなのか?だがドラマや漫画を見る限り・・・あれはどちらかと言えば・・・ヤンデレ?」

 

「はっ!!次回で片方が甘いイベントを発生させる気がする!!今の内に阻止しなければ!!」

 

「落ち着け刹那!!次回って何だ!?うあああああああ刀をしまえ!!振り回すな!!白目と黒目が反転しているぞ!!」

 

「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 

「誰かこの馬鹿を止めるのを手伝ってくれええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!」

 

 

・・・・・一応はいつも通りにお過ごしの様だったとさ・・・チャンチャン。

 

 

 

 

おまけ・2

 

 

「ネギの父親って・・・一体どんな人で・・・何の英雄だったんだ?」

 

 

21年前・・・舞台は地球ではなく魔法世界・・・そこでは大きな争いが起きていた。

 

多くの人々が命を失い、多くの悲しみや怒りが渦巻いていた。

 

そんな無秩序な戦場に、1人の男が雷の如く現れた。

 

 

「俺の名はナギ・スプリングフィールド!!最強の魔法使いだ!!」

 

 

『劇場版デジモンアドベンチャーMAGI・エピソードZERO・レッドビギンズナイト』(仮)

 

 

「やれやれ・・・あのバカは・・・」

 

「まったく考え無で突っ込むのは止めてほしいな・・・余計に疲れる」

 

「いいじゃねえか、暴れるのに疲れなんざ関係ねえ、要は沢山潰せばいいんだろ?」

 

「いや~~~いいですね、バカだと気楽で」

 

「うっせーーぞお前等!さっさと行くぜ!!」

 

 

彼等は「紅の翼(アラルブラ)」と呼ばれる魔法世界では最強と呼ばれるチームだった。

 

彼等は多くの敵を打倒していき、数多くの勝利を手にしてきた。

 

だがそこに正義は無かった・・・正義の味方と称される彼等紅の翼にも・・・真の正義は無かった・・・。

 

そんな彼等の前に謎の男が現れる。

 

 

「手前・・・何者だ!!」

 

「う~~~ん、通りすがり?」

 

 

そして彼等は激突する。

 

だがこの出会いがナギ・スプリングフィールドを真の英雄と導く出会いであった。

 

そして・・・謎の男は・・・一体何者なのだろうか?彼はこの世界に何をもたらすのか?

 

 

「俺は・・・俺のやるべき事をする為に来た!!」

 

 

これは過去から現在に繋がるナギ・スプリングフィールドのビギンズナイト。

 

そして隠された真実の物語。

 

 

『劇場版デジモンアドベンチャーMAGI・エピソードZERO・レッドビギンズナイト』(仮)

 

 

何時か投稿できればいいな・・・

 

 




次回予告
突如現れた悪魔に窮地に追い込まれる愛衣達。
果たして太一達は間に合うのか?
そして悪魔を呼び出した謎の影の目的とは一体?
次回
デジモンアドベンチャーMAGI
『正義を制する者・道化のマリオン』
今・・・冒険が進化する。

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