デジモンアドベンチャーMAGI   作:龍気

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デジマギプロローグネギま!編です


『プロローグ・ネギま!編』

「あーもー!!わかった!!わかったわよ!!やればいいんでしょう勉強!!」

 

「え・・・・明日菜さん・・・。」

 

「あんたがそのマギ・・・何とかになるには、今の先生の仕事を上手くやんなきゃいけないんでしょ?

協力するわよ。」

 

「え・・・あ・・・・ありがとう明日菜さーーーーーーん!!」

 

「わあ!!ちょっ・・・ネギ!!くっつくなバカーーーー!!」

 

 

麻帆良学園の中にある、図書館島と呼ばれる小島が浮かぶ湖の浜辺、夕日が沈む時間に騒がしく叫ぶ、

スーツ姿の赤髪の10歳程の子供先生、「ネギ・スプリングフィールド」と、その生徒であるツインテールのオッドアイの中学生生徒、

「神楽坂明日菜」の姿があった。

 

そんな2人を少し離れた場所で見ている人物がいた。

 

 

「う~~~ん・・・明日菜君がネギ君に協力になってくれるのは・・・正直言って嬉しい様な、不味い様な・・・複雑な心境だな。」

 

 

無精髭を生やした中年位の男性、「タカミチ・T・高畑」は複雑な顔で2人の様子を見ていた。

 

その日の夜、タカミチは学園長室にて、この麻帆良学園の学園長である「近衛近右衛門」と神妙な顔で話し合っていた。

 

 

「なるほどの・・・・ネギ君と明日菜君が・・・・確かに喜ばしい事ではあるが、非常に不味くもあるの・・・。」

 

「ある意味覚悟していた事ではありますが・・・・それに・・・。」

 

「分かっておる、君にとっては師匠の願いを無にしているのと同じじゃからの・・・。」

 

「・・・・・はい・・・しかし、彼の・・・ネギ君の今後の為、例えガトウさんに恨まれる事があっても!!」

 

 

タカミチは意を決した表情で拳を強く握りしめた。

 

 

「うむ・・・・しかし、ネギ君のこれは酷いのぉ・・・。」

 

「本人は魔法の秘匿は意識しているつもりなのですが・・・移動の際は箒に跨り浮遊魔法での移動、

常に障壁の展開と、クシャミによる魔力の暴走・・・それによって何故か武装解除魔法が発動・・・その被害が何故か主に明日菜君に集中、

既にネギ君が来て5日の間に、明日菜君の制服が3着ダメになってます・・・。」

 

「・・・・うむ・・・本人は気付いとらんが、秘匿の意思は薄いのぉ・・・。」

 

「私達から注意しようとするも、他の魔法先生達では、ネギ君を通し彼の父・・・サウザンド・マスターしか見てません。」

 

「故に強く叱る事も出来ん・・・。」

 

 

ネギの父は英雄と称される人物、故に他の魔法関係者は色眼鏡でしかネギを見ていない者が多い。

 

そしてそんな父と同じ英雄となってもらいたい願望からか、はたまた違う思惑故、ネギの人生で本当の意味での“叱られる”経験は無いのだ。

 

それにより、ネギの本質では魔法の秘匿意識は本人が思っているより薄く、一般常識でも大きく欠けている部分が目立つ。

 

 

「本来なら、ワシ等がしっかり褒めるべきところは褒め、叱るべきところは叱らねばならんのじゃがな・・・。」

 

「こう言っている僕達でも、ネギ君に甘くなってしまいますから・・・他の皆さんの事は言えませんね。」

 

「うむ・・・・学年主任の新田君位じゃな・・・ネギ君を本当に叱ってくれているのは。」

 

「でもそれは一般人として、魔法関係の事では誰もネギ君を叱れません。」

 

 

2人は如何した物かと悩み、暫くの静寂の後、学園長は何かを思い出したかのように口を開いた。

 

 

「・・・・選ばれし子供達・・・・。」

 

「!!学園長それは!!」

 

「うむ・・・ワシ等でもその詳細を詳しく知る事の出来ない魔法とはまた違う力を持つ子供達・・・本国の方でも最近になり調べ始めた謎の集団。」

 

「聞いています・・・そして極最近、その1人と思われる少年をマークしているとも。」

 

「それでの・・・・近々その少年の真意・・・選ばれし子供達の見定めを依頼されとるんじゃ。」

 

「・・・・まさか学園長・・・その少年の真意が我々に近い物なら、その少年に・・・。」

 

「うむ・・・ネギ君を任せようと思う。」

 

「・・・・・分かりました。」

 

「ずいぶんあっさりしとるのぉ・・・反対するかと思ったのじゃが。」

 

「本当は・・・・反対したい気持ちでいっぱいです。」

 

 

タカミチは苦虫を噛み砕いた様な苦い顔で答えた。

 

素性も知らない、それに魔法とは別の謎の力を持つ少年に、ネギを任せていいとは思えない。

 

それに、魔法とは何の関係の無い少年を無理やりこちら側に引きずり込もうとする事自体に抵抗があった。

 

だがそれも有効な手であると思う自分がいた。

 

 

「魔法関係の知識は無く、しかしそれ同等の秘匿意識や平和の意思が有りうる者にネギ君を任せる事になれば、

我々の様にネギ君を・・・・色眼鏡で見る事は無く。導いてくれる可能性があります。」

 

「うむ・・・・そうなのじゃ、今のままでは駄目なのじゃ・・・今のままでは・・・・。」

 

「我々の本当の願いの為に・・・ネギ君には。」

 

「うむ・・・・。」

 

 

タカミチと学園長は、目を合わせ、そして口を同じ動きで動かして声を出した。

 

 

「「本当の意味でのマギステル・マギ、立派な魔法使いに!!」」

 

 

そしてこの少し後、彼等はその少年を呼び出す決定を下した。

 

それが後にこの非人道的とも思える選択は、正しくもあり、間違いともなるの事も知らずに。

 

 




続いて???編をどうぞ。
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