『転入編・プロローグ』
この世には、まだまだ不思議な事が数多く存在する。
そして次元や時空を越えた先にまだ見ぬ世界が存在するのです。
これはそんな不思議が混ざり合った物語。
1人の少年の新たな冒険の物語。
「この少年がそうかね?」
「今現在で最も断定出来得るのは、彼しかいません。」
「そして・・・遥か太古に消えたと思われた一族の末裔か・・・。」
中年位の男性と、髭と後頭部が異常に長い老人は一枚の資料に書かれている1人の少年について話していた。
その雰囲気からは、何やら重苦しくもあり、焦りも感じられた。
「まさかこんな知らせまで来るとは思いもしませんでした・・・。」
「兎に角彼から、詳しい所在や目的・・・そしてあの生物の事を聞き出して、対応をとらなければ本国の上層部は強制的に彼や・・彼の身の回りの人々の確保を実行しかねません。」
「フム・・・出来れば最悪の事態は避けたいがのぉ・・・。」
「いくら世界の秩序を守り・・・混乱を避ける為とは言え、1人の少年の自由や人権を無視してまでの実行は上層部も避けたい様ですが、我々からも見てあの力は脅威です。」
「その力を持って彼等は何をしようとしておるのか・・・。」
「我々と同じで人知れず守る存在なのか・・。」
「壊す存在か・・・。」
2人はしばらく黙ると・・・隣の資料に目を通す。
「もし・・・彼が報告どおりの少年で、わし等に近い志を持つのなら・・・わしは彼の面倒を見て貰おうとおもっとる。」
「その為に彼をあのクラスに転入するように手配したのでしょ?」
「フム・・・彼は明日こっちに来る予定じゃったな・・・。」
「はい・・・どうか彼が我々の予想どおりの少年である事を祈りましょう。」
「・・・いや・・それどころかわし等の想像を大きく超えるかも知れんぞ・・。」
場所は離れ、東京都港区台場にあるとある中学校、ここにその少年はいた、そして少年はこれから担任の教師に信じられない事を告げられるのであった。
「えっ!?・・・てっ・・・て・・転・・入!?」
「あ・・・あぁ・・・明日埼玉県の麻帆良市にある学園都市とも呼ばれている「麻帆良学園・中等部」に急遽お前が転入する事が昨日の職員会議で決まった・・・。」
「そんな・・・。」
少年の名は八神太一ここから彼の新たなる冒険が始まろうとしていた。
今思うと進学直前に転校ってマジめんどそう・・・。