姉が勇者として転生してきた為、魔王の右腕になって復讐することにした【凍結中】   作:ベクセルmk. 5

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幕間の話第二作目は、ラ ブ コ メ だ!



幕間の話『師匠と愚兄と竜たちのお見合い 前』

「お見合いをぶち壊して欲しい」

「いや、何言ってんの?」

ブルームハート王国首都デファンレ、希望通り(ガーベラストリート)の外れにある何でも屋。そこで二人の人物が話をしていた。

一人が魔族の王(魔王)にしてブルームハート王国の国王、ナハト。手入れの行き届いた長い白髪、雪のように白い肌、ルビーのように赤い瞳は目の前にいる男を射殺さんばかりに睨みつけていた。

「ユウガ・ケレネス、元ブルームハート軍の小隊長。しかし、突然軍を抜けて『何でも屋』を営むようになった。金を積めば大抵の事はやってくれると聞いたのだが?」

「いやいやいや、なんの事情の説明もなく『お見合いをぶち壊して欲しい』なんて言われてもなあ」

「そうか、では一から説明しよう」

曰く、ウルグと同盟を結ぶことに成功した・・・・・・のはいいのだが、外交特使として送ったラウルにウルグの王女が一目惚れ。是非もう一度あって欲しいとのことだ。

「んな国の大事を・・・・・・」

「私にとって、愛弟子は息子であり、弟であり、臣下のようなものだ。どこの竜の骨ともわからん小娘にくれてやるものか!」

「いや、だったら自分で潰しにいけよ」

「・・・・・・ウルグの国境には行けないことを知っているだろう」

魔王。シャングリラに四人しか存在しない魔の王の総称。魔王達は不死不変、かつ全ての魔法系統を使いこなし、自らの敵に対して最も有利に戦える力を手に入れる怪物。

そんな魔王たちにも弱点は存在する。

「魔王は領地の外では一切の力を発揮できない」

魔王には自らの力を十二分に発揮するために、自らの領地と定めた土地に結界を張る。しかし、代償としてその外では一切の力を発揮出来ないようにシャングリラ神に呪いをかけられているのだ。

因みに領地を持たない『放浪の魔王』(悪魔の王)は不死不変でないため、度々新しい魔王が誕生する。

「とにかく、金貨300枚前払いで置いておく!足りなかったらこの指輪を使え!私のプライベートナンバーの入った通信魔導具だ」

転生前の世界・・・・・・元より、日本円に換算すると、三千万程の金額になる金貨を置いてナハトは去っていった。

~~~

「お見合いを成功させて欲しい」

「いや、何言ってんの?」

ブルームハート王国首都デファンレ、希望通り(ガーベラストリート)の外れにある何でも屋。そこで二人の人物が話をしていた。

一人がユウガ。この何でも屋をやっている男だ。

「ユウガ・ケレネス、元ブルームハート軍の小隊長。しかし、突然軍を抜けて『何でも屋』を営むようになった。金を積めば大抵の事はやってくれると聞いたのだが?」

対する男は青髪とにこやかな笑みが特徴的な、美青年だった。

(パンドラ見たく白いわけでもない・・・服の装飾から見てミストヴェールは違う。ウルグか?)

「まさか俺のことを知ってる奴がウルグから来るとは思わなかったぜ。で?要件は?」

「うむ、妹はウルグの王女なんだがな・・・・・・どうにもこの国の将軍に一目惚れしてしまったらしいんだ」

強烈に嫌な予感がした。ウルグの王女?三時間前に似たような単語をここで聞いたぞ?

「金貨300枚前払いで払う!後、ここに置いていく宝石は心づけだ!妹には幸せになって欲しいんだ!」

~~~

夜、大半の人間が寝静まった時間帯。首都デファンレにある繁華街はいつにもまして騒がしかった。

「今日は満月か」

満月。夜は魔の者(魔物、魔族、悪魔の総称)の時間。中でも満月は(てん)から降り注ぐ質の高い魔粒子(マナ)によって、力が溢れ出すのだ。

「お待たせしました!テイル・ドラゴンの串焼きにノンアルコールワインです」

ごゆっくりどうぞ!と斜め45度のお辞儀をする店員を目尻に、ユウガは食事を取り始めた。

(どうしようかな・・・・・・宝石貰っちゃったし)

 

 

 




今回の話は煉獄姫様のリクエストキャラを使わせていただきました。ありがとうございます!
最後の方はあまり気にしないでください、深い意味は一切ないですから
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