姉が勇者として転生してきた為、魔王の右腕になって復讐することにした【凍結中】 作:ベクセルmk. 5
この話は女性に対して酷い描写が多く含まれると思います。
R-18指定されても仕方ないと半場諦めながら書きました。
女性の読者がいないとほぼ確信に近い感情を抱きながらブラウザバックすることを推奨します。
それでは、覚悟完了な方のみどうぞ
薄暗い地下の牢獄の中で、鎖に繋がれた状態で四つん這いになっている黒髪の少女、イザヨイカグヤがいた。しかし、少し焦げたような健康的な肌は切り傷や刺し傷、火傷痕、打撲痕、が痛々しく残っており、何日も洗っていないのか髪も肌も艶を失い、色褪せている。
(もう・・・・・・やだ。死にたい)
虜囚としての辱しめこそ無かったものの、幾度となく続いた拷問によって精神は生を諦めていた。
(やだ!やだよぉ・・・・・・もうやめてよ!)
涙で頬を濡らしながら、目を瞑る。しかし、その度に今まで受けてきた仕打ちを思い出してしまう。
様々な拷問、焼き鏝を当てられたり、刃物で斬られたあと、塩を塗りこまれたり、針で刺された場所の肉をえぐり出されたり。今でも目を閉じると幻痛が全身を蝕む。
弱体化の妨害魔法に呪い属性の妨害魔法をかけ続けられて本来の力が一切発揮出来ない状態で、ゴブリンのような今まで簡単に倒せていた種族に負かされる屈辱。
人間が食べれないような長細い芋虫のような蟲を無理矢理胃の中に押し込められたり。
暗視のバイザーを被せられ、一切視界が見えない状態で攻撃魔法を無理矢理撃たせられ、同じように捕まった聖血騎士団のメンバーを殺させたり・・・・・・数年前に転生し、それ以降勇者として戦ってきた少女の誇り、尊厳を打ち砕き、教国のために戦うという信念を罪悪感が陵辱していた。
いっそ、壊れてしまいたい。と思ったが、それすらもできなかった。勇者達は【強靭なる医師】
虐待や拷問、虐めなどの外圧はいずれ、古い記憶として思い出になってしまう。自分がかつて虐められていたとしても、『むかしそんなことがあったな』程度で終わってしまうのだ。
しかし、これが今も続いている日常にしてしまったらどうだろうか。それは彼女に見えない・・・・・・外傷と違い治しづらい心の傷になるのではないか。そして、その傷を広げて付け入る隙を作ることができれば・・・・・・その傷を利用して勇者を洗脳、こちらの戦力として引き入れることが出来るのではないだろうか。というのが、ナハトの目的である。
だが、今回はカグヤの運が良かったと言えるだろう。勇者はその場にある状況を味方に引き入れるほど、幸運に恵まれている。それはイザヨイカグヤも例外ではない。
「・・・・・・たすけてよぉ」
小さく呟いた・・・・・・瞬間、
「カグヤ様!助けに来ましたよ!」
爆発音と共に聖血騎士団の平兵士の一人が入ってきた。
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「・・・・・・キョウ、さん?」
「はい、カグヤ様。ケサ・キョウですよ?」
209mの巨体が、四つん這いになっている少女を見下ろしている。
ケサ・キョウ。転生前『半田刑』という名前であった彼は転生した瞬間異質なスキルとスキルにはない体質によって、奇異の目で見られていた。教国の地方都市の教会の在住騎士となった時も、信者や修道女、神父たちにまで奇異の目で見られ、後ろ指を指される毎日を送っていた。
しかし、転生してから3年程が立った頃に転機が訪れた。勇者として8人の人間が勇者として転生してきたのだ。勇者たちは最初に6つある聖堂都市を巡り、その後に地方都市を訪れた。勿論ケサが所属している教会にも来た。が、ケサは勇者たちと会わない予定であった。しかし、偶然迷子になっていたカグヤ(当時ケサは彼女が勇者だと知らなかった)と出会ってしまった。しかも運の悪いことにスキルを見られてしまった。しかし、カグヤはそれを見ても拒絶しなかった。それどころか、
『すごいスキル!・・・・・・え?気持ち悪くないかって?全然』
と言ってくれた。
(きっと、この瞬間に惚れていたのだろう)
首都キシリアに行き、勇者たちの集める7つの騎士団の一つに志願した。その時にカグヤが初めて勇者だったと知って騒ぎになったが、それはまた別の話。
「とりあえずこの枷外しますよ。<付与 束縛されぬ魂>」
神聖属性の付与魔法を唱えるとカグヤを拘束していた鎖が外れる。
「キョウさん、私・・・・・・」
「カグヤ様、大丈夫です。黄の勇者様と、緑の勇者様も助けに来てくださいました」
少し休んでいてください。と言って癒しの魔法を使って、眠らせる。
(いやあ、
カグヤを片手で抱き抱えたケサは来た道を戻って、地下から出る。
「待たれよ」
地下から出た瞬間、無骨な鎧を纏った老人が現れた。
「ブルームハート王国大臣、レンリだったか?」
「いかにも」
巌のような顔つきの人間に話しかけるケサ。
「貴様は勇者ではないな?」
「お?なんでわかったんだ?」
「魂が輝いておらん。
「そうかい。ま、通してくれよ!」
脚に付けたホルスターからショットガンを抜き、撃つ前に・・・・・・ケサの腹を貫いた。レンリの右手だった。それが、ケサの腹を貫き、心臓を抉り出していた。血が穴の空いた腹部から溢れ、大理石の床とカーペットを赤く染め上げる。
「・・・・・・<転移 這いよる即死>すまんな、卑怯なやり方で」
ケサ達聖血騎士団等の勇者直属の騎士団の纏っている鎧は、特殊かつ貴重な素材を使っている。それはケサのような平兵士でも例外はない。しかし、その鎧をただの右手が貫いた。
「さて、勇者を殺すか。いや、ラウル坊の方へ行くか」
書けました。R-18指定入って警告食らったら勇者救出の話自体が無くなります。
今回登場したリクエストキャラはもう眠い様です。
ありがとうございます。