アクセル・ワールド~蒼き閃光~   作:ダブルマジック

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「リュウジさん、凄かったです」

 

「いやいや、マリアちゃんの絶妙な援護射撃こそ称賛に値するよ。マリアちゃんがいなかったら僕もテルもあんなに余裕を持って戦えなかったからね」

 

 渋谷での領土戦を終えて帰宅していた道中。

 ようやくリュウジの真価が見れたマリアは、その実力を素直に誉めてリュウジを持ち上げるが、ある意味動きの読めないテルヨシとリュウジにしっかり合わせて援護していたマリアの方が凄いと返されまんざらでもない様子で顔を赤くしてしまう。

 そんなマリアと並んで歩くリュウジをやや後ろから見ながらにテルヨシはあることを考えていた。

 それはリュウジのアバターがどうしてそんな能力を持ち得たのか。

 正直なところ、ブレイン・バーストをインストールしてバーストリンカーとなってから何度か考えたこともあったが、こうして間近でリュウジを見ればなんとなくの推測が立ってきた。

 押留竜司という少年は、第1印象も接してくる態度も距離感も全く不快感を覚えない絶妙なところに位置取っている。

 相手に失礼のない言葉を取捨選択し敏感に場の空気を読める。一見すればそれは決して悪いことではない。

 一緒にいても嫌とも思わないのだから確かに良いことなのだろう。

 しかし逆に言えばリュウジは『当たり障りない位置』でイイ顔をしているだけのいわゆる八方美人なのだ。

 広く誰とでも仲良くなれるが、決して深く踏み込むことがないために誰にも『理解』されない。

 たぶんリュウジをどう思うかと知り合いに尋ねれば、大方の人間が『イイ人』と答えるだろうが、そこでリュウジの評価は終わってしまうのだ。

 そういった八方美人な性格が、リュウジに《レイズン・モビール》という数多の強化外装を持ち得るアバターを生成し、それに導かれるようにレベルアップし強化外装を獲得していったのだろう。

 そして必殺技《ブレイク・グラトニー》は、そんな自分に抗う心が生み出した『現状を破壊し打ち破る』希望。

 今日、こうして改めてリュウジを見ていてテルヨシはそんな考えに行き着いていた。

 

「どうしたテル? 勝ったのに浮かない顔してるね」

 

「ん、いや、パウンドを袋叩きにしたのは勿体なかったなって。お前とマリアが控えてるなら、タイマンで最後までやれば良い経験になったかもってさ」

 

 マリアと仲良く話をしてるかと思えば、いきなり後ろを向いて話しかけてきたリュウジに少し驚くが、いま考えていたことは言わずに浮かない顔をしていたそれらしい理由を述べておくと、真面目なのか「確かにね」などと賛同して次は1人で勝てるようにとテルヨシに言って、マリアも何故か「しっかりしろよ」と付け足してきたので、生意気なマリアの頭をちょっと乱暴に撫でてリュウジには足の爪先で膝裏を突いてカックンしておいた。

 

「もう! 遅いわよ!」

 

 それで自宅マンションへと帰ってみれば、1人で留守番をしていたサクラが、玄関前で腰に手を当てご立腹。

 そんなサクラにマリアとリュウジは素直に謝って上がる許可をいただくが、テルヨシだけは何も言わずにその場で固まったままその身を翻して部屋を出ようとする。

 が、それを頭をガッシリ片手で掴んで止めたサクラは、万力のようにその手に力を込めて強引にテルヨシの顔を自分に向けさせる。

 

It tries to go away with what?(何で出ていこうとするのかな?)

 

「ワッツ? アイキャントスピークイングリッシュ。ワタシ、エイゴ、ワッカリマセーン! ってことでオレはこれから外食してくるぁぁああ!!」

 

 ミシミシミシミシッ!

 テルヨシがそうやって出ていこうとした理由を述べれば、それが心底気に食わなかったらしいサクラはそのままアイアンクローでテルヨシの頭を締め上げると、あり得ない力に抗えなかったテルヨシは即座にタップしてギブアップ。玄関に座り込んでしまった。

 

「何をそんなに焦ってるのよ」

 

「…………お前があろうことか『エプロン』などという一生身に付けてはいけない物を装備しているからだよバカタレ! お前なにもするなって言っといたじゃんよ……3歩歩いたら忘れるのか?」

 

「帰りが遅いから暇だったのよ! 手間が省けたと思えば良いことでしょうが!」

 

「ほほう。ならばオレはあえてその手間を自らもう1度やって、マリアと仲良く食べさせてもらう。お前はリュウジと一緒に自分が作った物を食べろ。そいつなら喜んで食べる」

 

 何故か自信満々のサクラに対して、テルヨシは絶対に食べない宣言をしつつ、2人のやり取りに疑問を浮かべるマリアとリュウジと一緒にリビングへと戻っていき、キッチンの様子を見ると、テルヨシが戦慄するような事態になってる様子はなく、むしろ綺麗に使われていて、現在は鍋で何かを煮込んでいるようだが、蓋はされてその全容は見えない。

 それには1度安堵するマリアとリュウジだが、テルヨシは険しい表情でその鍋を睨みつつ、それには関わらないようにして自分とマリアの分の夕食を調理し始めた。

 そうしてできた料理は、テルヨシ作のチーズドリアと、サクラ作のクリームシチュー。

 どちらも申し分ない見た目で美味しそうで、マリアもリュウジも何をそんなに恐れてるのかとテルヨシに文句を垂れてサクラの味方をするので、忠告を無視したマリアからはドリアを没収。

 意地になったマリアもいらないと言ってサクラからシチューをよそってもらい、それで晩餐の準備が整い全員でいただきますの合掌から料理に手をつけ始めて、テルヨシだけは違う意味でみんなが食べるまで合掌をやめなかった。

 それはそう『南無三』とでも言うように。

 それでサクラのシチューを口に含んだマリアは、それを咀嚼した直後に顔から笑顔が消え、手も止まる。

 同様に作ったサクラもその手を止めてひと口目をよく吟味していて、リュウジも明らかに異変に気付いた様子でサクラとマリアに視線を漂わせた。

 そんな3人を見届けてからようやく自分のドリアを美味しそうに食べ始めたテルヨシだったが、隣に座るマリアがその手をガシッと掴んで止めると、椅子の上で綺麗な土下座をしてテルヨシに謝罪した。

 

「テルのドリアの方が良いです。食べさせてください」

 

「じゃあテルお兄さんと食べさせ合いっこね」

 

「恥ずかしいよ……」

 

「やーん。そんなマリアも可愛い」

 

 ちゃんと謝ったマリアにドリアを賜ってから改めて手を動かし始めたテルヨシだが、今回はどんな味がしたのかをマリアに聞くと「何故か不思議なほど甘い」と言うので、なんとなく今回の失敗の原因が判明。

 サクラは料理において調理前の仕込みは完璧で、テルヨシもアメリカに住んでいた時はそこまでは手伝わせていたのだが、そこから先をやらせるとどこかで何かしらの決定的なミスをするのだ。

 今回はどうやら塩コショウと一緒に砂糖でも投入したのだろうが、その量が味を左右するほどだったということか。

 

「おかしいわね……」

 

 その原因について皆目見当もつかないらしい当人は、そうやって唸りながら作った物は残さないという信念を持つために少しずつ食べていくが、毎回ミスをするくせに味見はしない学習能力のなさは良い意味で捉えるなら自信家だが、周りにも影響があるからテルヨシも指摘したことはある。

 しかし勿体ないとか訳のわからない理屈で跳ね返されて以降は関わらないことにしたのだ。

 そんなサクラはいいのだが、正面に座っていたリュウジがビックリすることにそのシチューを黙々と食べていてギョッとするテルヨシ。

 しかも別に不味いと感じてる様子もないのが更なる驚きとなる。

 それにはさすがにマリアとサクラも目を丸くした。

 

「お前、よく食えるな……」

 

「ん? 僕は甘党だからね。最初はシチューなのかって疑う甘さだったけど、これはこれで美味しいから僕的には有りだよ。何よりサクラさんの手料理だしね」

 

 ちょっと引き気味のテルヨシに対して、本当に無理して食べている様子もなくヒョイヒョイ口に入れていくリュウジに、実際食べたマリアももう1度口に含んでみるが、やはり無理だったようでドリアで口直し。

 だが、そんなリュウジにサクラは喜びを表すようにおかわりを勧めると、リュウジも大喜びで空になった小皿を渡してよそってもらうと、また美味しそうに食べ始めた。

 テルヨシの記憶では、サクラの料理を美味しいと言って食べたのはリュウジが生まれて初めてなので、嬉しそうにするサクラの顔を見ると自分も嬉しくなる。

 今まで散々犠牲者となった故に。それでも失敗作であることに変わりがないのは悲しいことだが。

 あれやこれやとあった夕食も無事に完食しみんなで後片付けをしたあとは、テルヨシ、サクラとリュウジによるアメリカ、フランスの生活や日本との違いなどの話をマリアに聞かせるような形で雑談し盛り上がるが、気付けば時間も遅くなっていたので順番に風呂に入ることになった。

 しかし最初に家主のテルヨシが入るとなって移動すると、何故かサクラも一緒に移動を始めたので、呆れながらにテルヨシが問いかければ、

 

「あ、ごめんごめん。ついいつもの癖で」

 

 そんな風に軽い感じで謝るのだが、初耳のマリアとリュウジはその言葉に衝撃を受けて固まる。

 その反応にサクラは疑問しかないらしいが、マリアとリュウジの反応が極々普通の反応なので、テルヨシがやんわりツッコんでおく。

 

「テル……僕は今、生まれて初めて君に殺意が湧いてきたよ」

 

「んな羨ましがることでもないぞ? 足が動かなかった頃に介護みたいな感じで勝手に入ってきて体を洗われるんだからな」

 

「それでも羨ましいに決まってるだろう! だってサクラさんと一緒に……なんて……」

 

 一緒に風呂に入っていたということに恥じらいも見せないテルヨシに、リュウジがガッツリ食い付くが、サクラとマリアの女性陣がいる前で過激な発言は控えたかったのか、2人をチラチラ見ながら続きは風呂でと強制的に2人で入ることになり、面倒臭いと思いながらも断ると余計に面倒なので渋々男2人で入浴する。

 

「そ、それでサクラさんのは……どうなんだ?」

 

「キモい」

 

 体を洗って湯船に浸かってすぐにリュウジが思春期男子らしい質問をしてくるのだが、そんなリュウジが心底気持ち悪かったテルヨシは一言で切り捨てる。

 

「ご、誤魔化すなよ! 見てるんだろ?」

 

「プライバシーの侵害によって訴えられる未来が待ってるぞ?」

 

「それでも……それでも気になるのが悪いというのか!」

 

「開き直るなよキモい。別にどうってことないって。服の上から見るのと全然変わんねーよ。あと一応言っとくが、オレだってなるべく見ないようにはしてたし、毎度入ってくるなって注意はしてたからな。まぁ、オレと教授くらいしか一緒に入れないのもあるから強く言ってないってのはあるけど……」

 

 一目惚れしたサクラのことを知りたいらしいリュウジが必死なので、仕方なく答えてあげるテルヨシだったが、やはりサクラがそうしてしまう理由については言葉を濁す。

 こればかりは勝手に話すわけにもいかないと判断したから。

 ここでさらに言及でもしてきそうなリュウジだったが、テルヨシの表情からなんとなくの事情を察したようで出かけた言葉を飲み込んで1度天井を見ると、さっきまでの興奮を落ち着けて口を開いた。

 

「じゃあ、サクラさんは誰かと付き合ったことはあるのかな?」

 

「それはないな。意外と選り好みするやつっていうか、付き合う男はイコール結婚相手っていう極端な考えだから、付き合おうと思ったら年単位でコツコツアピールするしかないと思うぞ」

 

「一応聞いておくけど、テル、君はその対象にはなってないんだよね?」

 

「それはあり得ない。っていうよりはもう、オレとサクラはそういう関係を越えちゃってるから、オレはサクラが幸せになれるなら誰と付き合っても良いと思ってる。それがたとえお前でも、サクラが選んだならって本気で思うよ」

 

「逆もまた然りってやつかな。そんな風に思える人がいるって、素直に羨ましいよ。僕は昔から嫌われたくないとか、悪く見られたくないとか、そんなことばっかり考えて人と付き合ってきたからね。グラちんに誘われてバーストリンカーになってなかったら、きっともっと自分ってものを見失ってたと思う」

 

 テルヨシとサクラの関係に羨ましいと語ったリュウジは、そうやって自分のこれまでの生き方を吐露し小さく笑う。

 テルヨシもそうであるように、リュウジもブレイン・バーストによって少なからず自分を変えられた1人なのだと、その言葉からわかったテルヨシは「良かったな、グランデと出会えて」と言ってみれば、リュウジも一言「そうだね」と返すのだった。

 2人が風呂から上がってリビングへと顔を出してみると、そこでは何故か壁際にまで追い詰められて座り込むサクラと、サクラの足の間に体を潜り込ませて正面を押さえるマリアが何やら話をしていて、テルヨシを発見したサクラはほとほと困り果てたようにして助け船を求めてきた。

 

「テルぅ……どうしよう……」

 

「何がだよ」

 

「マリアが一緒にお風呂入ろうって言うから、無理だって言ったら何で? って詰め寄ってきて……」

 

「テル、サクラさんが教えてくれない」

 

 それを聞いて事態を把握したテルヨシは、とりあえずサクラにほぼくっつく形で詰め寄っていたマリアを呼び寄せて、その理由について耳打ちし、それを聞いたマリアは途端に顔を真っ赤にして自分の部屋へと入って速攻でお風呂へと行ってしまった。

 その様子に疑問が浮かんだサクラとリュウジは、当然なにを言ったのか気になりテルヨシに聞いてくるので、テルヨシも正直に口を開く。

 

「サクラは小さい子が大好きだから、一緒にお風呂に入ったら全身触られまくってヘトヘトにされちゃうぞって」

 

It's not completely like a pervert!(まるで変質者みたいじゃないの!)

 

 そんなことをマリアに言ったとわかれば、いくら助けてもらったとはいえサクラも怒ってテルヨシに飛び蹴りを食らわせてKOするが、リュウジはそれで女の子同士のあれやこれやを想像したのか若干だらしない顔をすると、サクラに睨み付けられて蛇に睨まれた蛙のように固まる。

 

「助けてもらってあれだけど、テルの専門なんだからもう少しまともな理由にしてよね」

 

「悪かったよ。風呂から上がったらちゃんと別の理由を言っとくからさ」

 

 さすがにテルヨシも悪いと思ってて、蹴られた脇腹を擦りながらサクラの怒りを納め事なきを得るが、そうしてマリアと一緒にお風呂に入らないのは、やはりサクラもまだ自らの体に残る痛々しいアザを見られたくないということ。

 いや、今は見られたくないのではなく、おそらくは見られることで心配させたくないのだろうと、一緒にトラウマを乗り越えたテルヨシは考えた。

 テルヨシも大概だが、やはりサクラも同じくらい優しく甘い性格だから。

 そこまでのやり取りで蚊帳の外だったリュウジも、バーストリンカー故に心の傷に敏感な部分が踏み込むべきところではないと悟ったのか、本当の理由について聞いてくることはなかったが、そんな踏み込めない自分も嫌だったのか、サクラに近寄って「いつかサクラさんの口から聞かせてほしいな」とだけ言うと、サクラは何も言葉を返さなかったが、小さな頷きでそれに応えたのだった。

 マリアがお風呂から上がって、入れ替わりでサクラがいなくなったところで、テルヨシ達はこの時間を利用してブレイン・バーストの話を始める。

 話の内容は今日の対戦と明日のこと。

 

「それにしても、テルも強くなったよね。まさか拳ちゃん相手に押さえ込めちゃうなんて思ってなかったよ」

 

「今ならお前にも負けないつもりだぜ? レベルも追い付いたしな」

 

「テルはまずガストさんに勝ち越さないとだよ。それよりリュウジさん。まだあと1つ、見れてないです」

 

「強化外装のことかな? そういえば《ドッグ・マーカー》を使ってなかったか。テル、説明よろしくね」

 

 各々が言いたいことを言っていく中で、今日1日でリュウジがまだ使ってなかった強化外装が気になったマリアがそれについて尋ねると、その役目を親に譲るようにテルヨシに振るので、テルヨシも若干面倒に思いながらもマリアの期待の眼差しに負けて気合いを入れて説明する。

 

「ドッグ・マーカーは発信機型強化外装ってところだな。ポケットピストルみたいな物から使用者にしか見えない色付きの液体を飛ばして相手に当てると、その対戦中はどこにいても肉眼でその液体の色を追えるっていうイヤらしい強化外装。壁とかも透過して見えるから便利らしいけど、基本ガイドカーソルで事足りるから使い道は限りなく狭いのが欠点」

 

「だから《上》では役に立つんだよ」

 

「だからマリアにまだ上の話はしてないんだよバカ」

 

 説明を促したくせに、結局自分で補足をしてしまうリュウジに始めから自分で説明しろと思いながらツッコんでおくテルヨシ。

 それでもマリアはなるほどと理解を示す頷きを見せつつ、話を次へと進める。

 

「明日のアレには参加するの?」

 

「ああそうそう。それに関してリュウジに伝言頼まれてた」

 

「アレって何? 誰からの伝言?」

 

「オレ主催の日曜日1回限定バトロワ祭り。参加者平均40人越えの情け無用の激戦。んで伝言は《血まみれ仔猫》から『絶対に参加しろ』ってさ」

 

「よんじゅ……ッ! それにパー子からね……1度だけ完封したのが根に持たれたのかな……」

 

 マリアの言葉で始まったバトロワ祭りの話で、バイトの時にパドから預かった伝言をリュウジへと伝えると、さらっと恐ろしいあだ名と事実を言うのでテルヨシもマリアも驚愕。

 あのパドを完封するなんて……と思うが、それが一体いつ頃の話なのかを聞けば、まだパドがレベル2でリュウジが今のレベルの頃だと言うので納得。

 

「了解。そのバトロワ祭りっていうのには参加するよ。あとさ、テルから聞いてた《シルバー・クロウ》にも会ってみたいな。あのロッタの子で完全飛行型なんて会えないのは勿体ない」

 

 少し考える素振りをしてから、バトロワ祭りの方には参加の意志を見せたリュウジ。

 そこからどう繋がったのか、いきなりハルユキの話へと切り替わってくるが、黒雪姫のことをロッタなどと呼ぶリュウジのネーミングセンスをまたも疑う。

 しかしここでハルユキの話をするということは、明日のバトロワ祭りに参加させられないかと言ってるようにテルヨシには聞こえ、その意図を汲んでここでの会話を終えてからちょっと根回しをしてみることにした。

 

「3人で何の話してたの?」

 

 そのあとマリアのアバターの今後についてを議論していたら、風呂から上がったサクラが混ざってきたので、そこで会話は終了。

 上手く誤魔化してから時間もあれだったので寝ることになり、どうせだからとその日はみんなでリビングで雑魚寝することで一夜を過ごしたのだった。

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