完全復活を果たした《スカイ・レイカー》との同レベルによる初対戦。
まだまだ余裕がうかがえたレイカーをなんとか車椅子から降ろすことには成功したテルヨシだが、それによる変化は更なる対戦の激化を意味していた。
車椅子を破壊され、着ていた衣装アイテムを脱ぎ捨てて自らの足で地面に立ったレイカーは、頭から伸びる長い後ろ髪パーツを後方へとなびかせてテルヨシへと急接近。
スピード自体はテルヨシの方が上であることは間違いないが、それでも速い。
その急接近に蹴りでの迎撃を試みたテルヨシだったが、その蹴りを虫でも払うかのごとく左手の甲でぺしっ。
外へと弾き懐へと入り込むと右手の抜き手――指を立てて先から突くように放つ――で胸を狙ってきて、なんだかヤバそうなそれを両手で挟んで真剣白羽取りして防御するも、ほぼ同時に放ってきた左手の抜き手が右の脇腹へと突き刺さる。
――がづんっ!
と、鈍く響く音と共にテルヨシの脇腹にレイカーの抜き手が第一関節辺りまで文字通り突き刺さって、その痛みに悶絶する暇もなく白羽取りされていた右手を抜いてアッパー気味に再度抜き手を放ってきたため、1度大きく後退してそれを躱して体勢を整えようとする。
しかしレイカーはそんなテルヨシの心理を読んでさらに突っ込んできて距離を離さずに抜き手と手刀の連打。
《鉄腕》の通り名を持つだけあって、その鋭い腕の振りから繰り出される抜き手と手刀は鋭利な刃物に等しい。
実際にテルヨシの脇腹の装甲を撃ち抜いているのだから威力は実証済み。
脇腹の痛みも堪えて必死の回避をし続けるテルヨシだが、躱すのが精一杯で周囲への視野が狭まって後ろも見ずに後退していたら、せめてもと後ろにススッと伸ばしていたテイル・ウィップが建物オブジェクトの壁を捉えて行き止まりであることを知らせてきて、これ以上の後退による回避は無理と悟ると思考は瞬時に別の回避方法を模索。
その思考を貫くようなレイカーの掌底が迫った瞬間、テルヨシはテイル・ウィップの先端を壁と地面の接地面で固定して体をぐいんっ、と真上に持っていって掌底を回避。
そこからさらに壁を蹴ってレイカーの後ろへと回り込んで着地。
すぐさま回し蹴りで攻撃を仕掛けたが、攻撃に合わせて振り向くと同時に掌底を当てて蹴りを相殺してきたレイカー。
しかしさすがにボーナスを振ってるだけあって、わずかな拮抗の後にテルヨシの蹴りが掌底を弾き返してなお振り抜こうとするが、そこに今度は逆の手の掌底を撃ち込んで今度こそ相殺されてしまい、足より手の方が出も手数も勝ることもあって一旦バック転で待避からのわずか1歩の踏み切りでの飛び蹴りを放つ。
さっきとは立場が逆でレイカーの後ろには壁。左右に避けても追撃の先手は打てると踏んでいた。
だがここでもレイカーは予想を裏切り、さっきのテルヨシのようにやや前の上へと跳んで逃れて交錯するところで斜め下方向にドロップキック。
見事にテルヨシの顔にクリーンヒット、する前に後ろへと体を倒してそれをギリギリで躱すものの、盛大に後頭部をぶつけて地面に不時着して結果としてダメージを受け、そこへ頭の上辺りで着地を決めたレイカーがテイル・ウィップを両手で掴んでぐるんっぐるんっ。
ジャイアント・スイングでテルヨシを回して、あろうことか手放すことなく目の前の壁へと叩きつけてくる。
そのあまりの容赦のなさと直前に頭を打った影響で防御すらままならなかったテルヨシは壁へとぶつけられてそこを破壊して貫通。
建物オブジェクトの中へと突っ込んでまた壁に当たって壊して外へ。
そこでさらによいしょと回す角度を上へと向けてアーチを描くような軌道でまた建物オブジェクトへと突っ込んで中の床に叩きつけられてようやく停止。
想像以上のダメージによって今ので残りのHPゲージは2割ほどにまで減少。
そのおかげで必殺技ゲージは満タンだが、代償は高くついたことになる。
対してレイカーのHPゲージはまだまだ余力を残す8割近く。必殺技ゲージもすでに満タンだが、レイカーにゲージを消費するようなアビリティや必殺技があるかは不明。
さすがに思考が回復すればテイル・ウィップで逆に絡め取られてしまうと判断したレイカーはそこから追撃せずにすぐに離脱してしまい、テルヨシもすぐに反撃というわけにはいかなかったが、正直追撃された方が危なかったとかなんとか思いながらも湿気と霧雨のせいで砂埃の1つも立たなかった半壊した建物オブジェクトから出て、ひと息では奇襲が難しい。かといって仕掛けられないわけでもない絶妙な距離を開いて立つレイカーにちょっと恐怖する。
この距離は自分とテルヨシの速度を計算した上で作った適正距離。
つまりもう、そこまでレイカーに分析されてしまっているのだ。
柔らかい雰囲気と張り詰めた雰囲気。相反するような2つの不思議な雰囲気を併せ持つレイカーに戸惑いながらも、ハッキリとした実力の差を理解できたテルヨシは、対戦中において初めて『勝てないかもしれない』と思うものの、そこに焦りや諦めといった感情はなく、むしろ開き直るようなスッキリとしたものがテルヨシの中で循環し集中力が研ぎ澄まされていく。
そのテルヨシの変化を敏感に感じ取ったらしいレイカーは、ゆったりとした脱力の構えで来たるべき攻防に備えながら、この対戦を見ている数少ないギャラリーに声をかける。
「鴉さん、パイル、それにアンさん。よく見ていて。ここからが本当のレベル8同士の対戦になると思います。しっかりとその目で見て、肌で感じてください。あなた達が上を目指す中で、いつか届かせねばならない場所。それを少しだけ早く、観戦していってください」
対戦の開始からただの一言も口を開くことのなかったギャラリー。
マリア、ハルユキ、タクムは、唐突にかけられたレイカーの言葉に少しだけ緊張するような雰囲気を出しながらも、もうすぐ始まるだろうその戦いを察して、3人ともがたった一言「はい」とハッキリ聞こえる返事で答えると、それに満足したレイカーはまっすぐにテルヨシに向き直る。
「勝手にアンさんにもお声をかけましたが、よろしかったですか?」
「……ああ、感謝してる。オレからじゃ言葉の重みが違うからな。ありがとう」
「テイルさんが言っても変わりはありませんよ。もう、それだけのものをお持ちですからね」
「それはまだ自覚はないよ」
そうした短い会話の後、2人の間に不可視の思考が飛び交い、どう攻めるか、それをどう防ぐか、回避はどうするか。それらが残像となって2人の間でせめぎ合って何度もぶつかる。
そんな思考が互いに動かずとも交わされ高速で処理されていき、1つの攻防を終えると互いに1歩だけ前へと歩み寄り、その距離でまた思考のみの攻防戦を繰り広げる。
端から見ていれば何やってるんだこの2人といった様相で、如何にハイランカーや王であっても直接対戦していなければわからないだろう動かぬ攻防は、実に5度行われ、その度に1歩ずつ近づいていた両者の距離は、もうどちらも射程距離の15メートルにまで迫っていた。
この5度の思考戦とでも言うべき攻防は、テルヨシの中でも、おそらくはレイカーの中でも勝敗は合致しているはずで、その結果はレイカーの4勝。
最後の最後で一矢報いた形で1勝をもぎ取ったテルヨシだが、その1勝は大いなる1歩。
実力の開きが見えていたレイカーに対して勝機を掴んだことになるのだから当然である。
そして良いイメージというのはそれだけ精神的にも影響を与えることになるため、その唯一の勝ちのイメージを反復させて強固なものにしたテルヨシは、いよいよ以て実際の体を動かし強敵レイカーへと挑む。
ほぼ同時に前へと出たテルヨシとレイカーだが、何の遠慮もなく拳を撃ち込んできたレイカーに対してテルヨシはまず回避を優先。
ここで撃ち合いで挑んだとしても、徐々にダメージを蓄積してHPゲージの少ないテルヨシが先に倒れてしまうのは自明の理。
先の思考戦での1度目の衝突はそれで敗北してしまっていたので、真っ向からの撃ち合いだけは避ける方針でレイカーの右掌底を体を沈めて左前方に転がり抜けて躱し、起き上がるより先にテイル・ウィップで体を浮かせてレイカーの真上に位置取って後方宙返りから真下への右足の蹴りをお見舞い。
直前で振り向き左の掌底を放っていたレイカーは、そこにもういないテルヨシに気付き瞬時に右腕を頭の上に持っていき蹴りをガード。
そこからさらに後方宙返りで離脱しようとレイカーの右腕を利用して体を持ち上げようとしたが、跳んだ時に遅れてついてきたテイル・ウィップをレイカーが掴んで動きを阻害し上下逆さまの状態から引っ張られるが、ここも思考戦においてやられたところでこの後は引き寄せられて掌底の一閃。
しかしもうイレギュラーなことではない。
それならばやれることも当然あって、レイカーの引っ張る力に抗うようにテイル・ウィップを上に投げるように持ち上げ、その反動で一気に地面へと降りて着地する。
着地から追撃に動こうとしていたテルヨシだったが、テイル・ウィップを振り抜いた時にはレイカーの重みを感じなかったため、手放しているのはわかって上を見るよりも早くバックステップで後退。
入れ替わるようにしてテルヨシの位置に降ってきて手刀を振り下ろして着地したレイカーは、
「《
自らがその全てを注ぎ込んで育てた『もう1つの分身』とも言うべき強化外装を召喚。
空より飛来した青い光は瞬く間にレイカーへと降り注ぎ、光はそのまま背中に収束し《ゲイルスラスター》となると、必殺技とは違う別のゲージを消費してブーストオン。
その加速は過去にイベントとハルユキが使うところを見ていたため知ってはいたが、実際に向かってくるとなると話が違う。
「《インパクト・ジャンプ》!」
バックステップで離れていたテルヨシは、さすがにここからは思考戦にもなかったため、レイカーの加速とほぼ同時に必殺技を発動し後ろへと大きく後退。
速度的なものではどうやら少しだけテルヨシの方が勝ったようで、ジャンプを終えるとその前よりもレイカーとの距離が開いていた。
が、持続力は段違いでジャンプを終えて着地をしたテルヨシに瞬時に追いついてきたレイカーのブーストは再びインパクト・ジャンプを使おうとしたテルヨシにそれをさせないほどの接近を許し、突き出していた右の拳がテルヨシの体の中心を撃ち抜く。
直前、必殺技の使用をキャンセルして咄嗟にテイル・ウィップの先端をレイカーの拳にピタリと合わせて勢いを殺すように引き戻し、速度が合ったところで全体を硬直させそのままレイカーと一緒に後方へと流れる。
これによって激突の衝撃をなくしてレイカーのブーストに乗ることになったが、拳との接点を絶とうと引き戻してきたためその手をテイル・ウィップで絡め取ってしまう。
仕方ない。そんな感じで振りほどくのをやめたレイカーは直進していた進路を真上へと向けて上昇を開始。
どうやら落下ダメージによる決着を試みたようだが、テイル・ウィップがある限り落下ダメージは防げるので、失策だったな、などと思ったが、その考えも1秒で砕かれたわけである。
上昇しながらレイカーは手に絡んだテイル・ウィップに空いてる左手で連打の嵐。
アバター同様にHPゲージとは違う耐久値の存在する強化外装がそんな攻撃を連続で受ければ、当然のように耐久値が減りいずれは壊れてしまう。
だが今からレイカーをタコ殴りにできたとしてもそのHPゲージの全てを削り切ることは不可能。
かといって右手を解放したところでテイル・ウィップを掴まれて同じ末路を辿ることになる。
とかなんとか考え悩んでいたらテイル・ウィップはあっという間に破壊されてポリゴン片となって下へと流れていき、それと同時にレイカーのゲイルスラスターもエネルギー切れで背中の噴射が止まり、2人は少しして最高到達点で止まると、今度はおよそ200メートルはあろう高さから自由落下を開始。
地面激突まで10秒もないこの時間で2人が考えたことは全くの一緒。
それは相手を先に地面へとぶつけてダメージを軽減すること。
それには直前で相手を下へと突き放して自分の落下速度を軽減し受け身なりなんなりを取らなければならないが、テルヨシはもうそんなことも気休め程度にしかならない可能性が高いため、最低でもレイカーを地面に叩きつけるところまでいかないと勝機はない。
対してレイカーはまだほんの少しだけゲイルスラスターを使える可能性もあり、最悪地面に叩きつけられてもHPゲージが残る可能性が低くないため、そこまでを考えてのこの局面であることは間違いない。
つまりこの状況に持ち込まれた時点でテルヨシの勝算はかなり下げられてしまっていた。
数秒の攻防。落下しながらのそれは苛烈を極める。
落下の初期段階でまずレイカーが両手でテルヨシの両手とをそれぞれ組むように絡めると、すかさず両足を腰へと絡めて両手両足をほぼ封じてしまう。
これでテルヨシが激突の際に下になってしまえばもうレイカーの完全勝利だが、そんな不確定要素で終わるレイカーではなく、そこからさらにテルヨシへと頭突きで強襲。
両者ともにダメージを受けてしまうが、これでもテルヨシが受ければ地面の激突より先にHPゲージが吹き飛んでしまい敗北。
落下スピードもあっという間に上がって、考えてる余裕もなかったテルヨシはレイカーの頭突きを首を曲げることで1度回避。
すぐに戻って放とうとするレイカーの体が引いたところに体を強引に近付けて密着し頭突きを封じる。
わずかな頭突きも封じるためにレイカーの頭のすぐ横に自分の頭を持っていったことで、現実世界なら誰もが羨むような状態になるが、そんなことを喜んでる場合ではないので次にガッチリと組まれた手をぐりんっ。
内側へと限界まで捻って握力を十分に発揮できない一瞬を突いて脱出。
すぐに後ろに手を回して腰に回されたレイカーの両足の膝裏辺りに両手をねじ込んで隙間を作り出すと、《インスタント・ステップ》で腰を引く力に合わせて空中を蹴って、同時に両手を開くように動かしてレイカーの両足を強引に開かせて脱出。この間、約4秒。
地面への激突もあと2、3秒に迫って、テルヨシがレイカーの真下を仰向けで陣取る劣勢な状況。
だが意地と根性でその右足を振るってレイカーの左の胴へと蹴りを放ってみせたテルヨシに、しっかりと腕でガードをするレイカー。
だがテルヨシはガードされた時に足の先を腕に引っかけて、そこから強引にレイカーを下へと引っ張り、自分は上へ。
位置を完全に上下で入れ換えて、クルッと体を回転させてからの左足のかかと落としをレイカーの背中へとお見舞い。
それとほぼ同時に地面と衝突。
地面へと叩きつけられたレイカーは恐ろしいまでのHPゲージの減りを見せて勢いで地面から跳ね上がる。
テルヨシもほとんど減退せずに地面に叩きつけられてはいたが、レイカーを間に挟んだことで奇跡的に1ドットほどのHPゲージを残してレイカー同様に地面から跳ね上がって、左足がレイカーの体からさらに弾かれるように上へと上がったため、後方宙返りみたいな跳ね方になったテルヨシは、その体がレイカーに頭を向ける角度になったところでインスタント・ステップを発動。
同時に必殺技インパクト・ジャンプを使って弾丸のように無防備なレイカーへと体当たり。
――ドギャアアアアンッ!!
凄まじい衝撃と共にレイカーが真横へと吹き飛んでその先の建物オブジェクトへと突っ込んでいき、レイカーという障害物にぶつかってジャンプが中断されたテルヨシは、その体をポリゴン片へと変えて死亡を示すマーカーへと変化。
すぐに視界には【YOU LOSE】の炎文字が浮き上がって消えていった。
やはり最後の最後でしてやられてしまった。
そんなことを物言えぬ死亡マーカーの中で呟いたテルヨシは、視界にまだ見える両者のHPゲージを確認すると、レイカーのHPゲージは地面へと激突してその残りをテルヨシとほぼ同じ1ドット程度残していたが、それがテルヨシのラストアタックで減っていないことがわかる。
あの一瞬の交錯でレイカーは驚くことに突っ込むテルヨシの顔。顎にカウンターの掌底を先に撃ち込んでいたのだ。
それによってテルヨシの攻撃は当たり判定を前に勝敗が決してしまい、しかし動き自体はキャンセルされずにレイカーは吹き飛んでしまったということだ。
まさに紙一重の攻防。それが出来るからこそ、レイカーは本物のハイランカーなのだろう。
わずかに届かなかったレイカーとの対戦。
色々と思うところがある中で1人反省会をやっていたら、死亡マーカーのそばに相当なボロボロ具合のレイカーが近付いてきて、物言わぬテルヨシを見つめて口を開いた。
「…………本当に、ギリギリでした。最後はわたしにほんの少しだけ運が回ってきただけの差です。テイルさんは運も実力の内だと言われるかもしれませんが、わたしが勝敗で運に左右されることが稀有なことをご理解くださいね。とても良い対戦でした。きっとあの子達も何かを感じてくれたことでしょうし、また機会があればお相手してくださると嬉しいです」
とても穏やかな、対戦の時に感じたプレッシャーを一切消したレイカーの心からの言葉に、返事ができないことをとても悔しく思うテルヨシだったが、精一杯のありがとうを込めた視線をレイカーに送ると、それを感じ取ったのか髪を揺らして小さく笑ったレイカーは、そのまま加速を終わらせてこの対戦フィールドを閉じてしまって、それによって現実世界に戻されたテルヨシは、すぐ隣にいたマリアの袖をキュッと引っ張る仕草に振り向く。
「負けちゃったけど、カッコ良かったよ」
「…………ん、ありがと」
もっと何か言いたそうだったマリアだが、それはまた帰ってからするつもりなのか、この場ではそれだけ言ってくれたのに対して、テルヨシも素直に感謝してマリアの頭を優しく撫でて互いにグローバル接続を切る。
「さて、と。んじゃ改めて登校といきましょうか」
「うん!」
そして切り替えるように明るく振る舞ったテルヨシに合わせて、マリアも笑顔でそれに応えると、両手をぱちんっ。
互いに合わせてタッチをしてからマリアはそのまま環七通りを南下。
テルヨシは元来た道を戻ってそれぞれの学校へと向かっていった。
そのあと学校に着けば、同じように観戦していたネガビュの3人が校舎へと入っていくところが見えて、それに近寄ろうとしたものの、玄関のところで朝練を終えたらしい運動着姿のチユリに捕まって、早速さっきの対戦のあれこれをわざわざ乱入されて根掘り葉掘り聞かれてしまって、その30分であれやこれやと話してあげて対戦をドローにしてから教室へと行くと、先にいた黒雪姫と目が合って近寄っていけば、たった一言「ナイスファイト」とだけ言われたので、その一言にちょっとだけ喜びを感じたテルヨシが変な笑顔を作れば、気持ち悪いと言われてしまうのだった。