神炎聖剣少女ジャンヌオルタさん   作:ちゅーに菌

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フランちゃんかわいいやったー!

どうも正月早々ピックアップも無視してストーリーガチャに金を積んだちゅーに菌or病魔です。

あ、り、が、と、う、だ、い、す、き(最終再誕)
す、き(絆MAX)

この片言の二言だけで2万5000円の価値はありましたわ(リアル話)。

FGOでフランちゃんが出るのを心待にしていた……と言うかフランちゃんをいつか使うためにFGOをやる事に決めていた作者としては最終絵も最高でしたしもう大満足ですよ。ブラステッド! ツリィィィ!

暫く感動のあまり80Lvのカレイドフランちゃんか、ドスケベフランちゃんをトップにしていると思いますけど超許してネ!

あ、私にメールくれたらフレ枠のある限りはフレ登録致しますよ。今はフランちゃんなので周回にでも使ってやってください。新章追加時から暫くはオリオン姐さんに、イベント時は適当なイベントキャラに変わりますので使ってやってください、なんry)。





ジャンヌオルタさんが悪魔さん

ディオドラはジャンヌの天啓でも聞こえているかのようなような発言と態度に暫く驚いていたが、それこそが彼女をジャンヌ・ダルク足らしめるモノだと納得する。

 

「僕は…」

 

「ええ、わかります。わかっていますとも」

 

ジャンヌはディオドラの言葉を遮ると、身体を寄せ、耳元で語り掛けるように囁いた。

 

女王の駒を持つディオドラの手首をジャンヌは、人間とは思えない程の凄まじい腕力で掴んだまま一向に離そうとしていない。しかし、これまでディオドラが体験した聖職者からは余りにハズれたジャンヌの行動と言動に驚き戸惑っているのと、声や美貌や仕草のジャンヌその物全てが彼の知る限りの最高の女性である事で、そこまで考えは回らないようだ。

 

「私が欲しいんでしょう?」

 

そう言うとジャンヌはディオドラの女王駒を持つ手を胸の前まで引き寄せる。 それはジャンヌの胸元まで後、数cm。指を伸ばすだけで女王の駒が入ってしまう距離。

 

「ならば遠慮することはありません。貴方は誇り高き悪魔なのですから」

 

ディオドラはジャンヌの言葉で見惚れていた感覚を多少引き戻された。

 

アスタロト家の次期当主。由緒ある純血悪魔。ディオドラはジャンヌの褒めた自身のアイデンティティが頭に浮かび、それをジャンヌ・ダルクと比べた。

 

そして、彼の自尊心にまみれた思考はジャンヌを探し始めた頃に既に出ていたひとつの回答を再び弾き出す。自分こそが彼女に相応しい、或いは彼女は自分のモノであるべきだと。

 

ディオドラは誘われるままに女王の駒を持つ指を伸ばした。

 

その瞬間の彼女の表情など気にも止めないままに。

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

 

 

 

 

 

ワタシデーモンニナッチャッタヨー。

 

1度は声に出したい台詞を言い終え、試しに背中に生えたコウモリのような翼を動かしてみると規則的にパタパタと蠢くようです。身体も人間の頃よりずっと身軽に感じますね。

 

ディオドラはと言うと私を眷族に出来たのがそんなに嬉しかったのかオークションでとてつもない高額のモノを競り落とした人のように小さく変な笑い声を上げながら放心しています。つくづく肝の小さい男性ですね。

 

まあ、一先ずディオドラの事は置いておき、悪魔になった理由。と言うか悪魔に成らざるを得なかった理由が幾つかあったのですよ。

 

ひとつ目は安全の確保。今、私の出来る限りの隠蔽術を施して普通にあの数の天使に補足されたのですから、ここまま逃げれば再び捕まるのも時間の問題と言った所です。

 

次に戦闘になった時に今の数の更に上位の天使や、名前持ちの天使でも来られたら私とルーラーと言えども勝ち目は薄いでしょう。敗北とはすなわち死。私、追撃戦は得意ですが、逃走戦はあまり好きではないんです。勝てない戦も好きではありません。

 

この悪魔は腐ってもアスタロト家という超ビックネームです。休戦中のこの時代では後ろ楯としては申し分無いでしょう。

 

ふたつ目は悪魔の標準装備である"すべての言語を共通のものとしてとらえる能力"が欲しかったからです。

 

ここで質問です。螺湮城教本はプレラーティー氏がいったいどこの言語で翻訳された言語でしょうか?

 

ちっ、ちっ、ちっ、ちっ……はい、時間切れ。

 

正解はイタリア語で訳されているのです。

 

何故かフルで日本語の知識のせいで若干自信はありませんが、私は生粋のフランス人ですよ…? 要するにですね…。

 

私は言語の壁のお陰で"螺湮城教本の内容を5%も理解できていない"のです。

 

それであれだけ色々出来たのですからこの魔本が何れ程イカれた超性能をしているかは私が一番良くわかっております。よってこれを誰にも渡す気もありませんし、私以外の者に一文足りとも読ませる気もありません。

 

ですが、私は完璧主義です。どうせならこの魔本の染みのひとつまで習得したいとすら感じています。言語の壁などというもののせいで、内容の理解すら出来ない事は我慢なりません。

 

というか私、遠回りって間怠っこくて嫌いなのよ。……そんなに頭は良い方じゃないし。

 

「ウフ…ウフフ………アハハハハハ!」

 

今、螺湮城教本を開いてみると人間の頃とは違い、明らかに私の知る言語とは異なるのにも関わらず、内容を理解することが出来ます。 思わず嬉笑も込み上げるというものです。

 

そう言えばなぜこの魔本は使われる事もなく、ただ厳重に保管されて居たのでしょうか? あまり気は進みませんが、あの螺湮城教本の精霊に聞いてみる事にしますか…。

 

それでみっつ目ですが、彼の眷族なら私が少しぐらいやんちゃしても気にも止め無いと思ったからです。

 

簡潔に私の知識中のディオドラ・アスタロトの事を説明すると。浅知恵で闇堕ち&NTR好きの小悪党のぼんぼんです。

 

人間は間違える生き物、人間上がりの私もそうでしょう。ならば私のような生娘の可愛らしい()()()などは喜んで目を瞑ってくれる事でしょうね。なんとお優しい。

 

………………今からそうなるように仕込めば良いのよ。

 

とまあ、他にも多少ありますが、大まかにはこんなところです。

 

『ジャンヌ~!』

 

少しの間、動力ルームで飛行石片手に石板の文字を読み上げているスーツの似合うメガネの紳士のような気分で螺湮城教本を眺めていると、私の指示通りに逃げた天使の追撃を終えたルーラーが空から舞い降りました。着地の衝撃で木々が薙ぎ倒され、地面が揺れます。

 

「ひぃぃッ…!!?」

 

その震動で我に返ったらしいディオドラは一目散に私の背中の方に逃げ込みました。私を挟みんでルーラーと対峙する形になりますね。

 

レディーファーストとは父の家督を継げる可能性の無い次男、三男が、裕福な未亡人がいれば近づいて後釜に座る為の作法のハズです。

 

断じてマフィアが女性を弾除けに利用する為では無かったハズですが、どうやら私の見当違いでしたか。アハハハハハハ。

 

………………。

……………。

…………。

………。

……。

 

悪人なのは咎めないけど、その腐った性根は頂けないわね。悪人とクズは違う。後で良く覚えさせてあげるわ。

 

ディオドラから意識をルーラーに変えれば、両手に1体づつ天使を持っているようです。

 

『あーん』

 

ルーラーが目の前で天使を己の口へ捩じ込んだ直後、岩で骨を擂り潰すような異音が響き渡ります。そして、徐々に肉を叩くような音に変わると、最後には呑み込んでしまいました。

 

『みーんな殺したよ!』

 

ルーラーの口にはベッタリと天使の血がこびりき、それを飛ばしながらも誇らしげです。

 

「そうですか。よくやりましたねルーラー」

 

『うん!』

 

ルーラが頭を私に近付け、厳つい顔のどアップが視界一杯に広がりました。おー、よしよし。

 

ちなみに天使を目の前で食べる邪龍という、日常では中々体験する事の無いような異様な光景にディオドラはまだ私の後ろで腰が引けているようです。これで悪魔でもただの竜の声は聞こえないと言うことがわかりました。ルーラーの間の抜けた明るい声を聞きながら怖れる事は不可能でしょうしね。

 

「思ったよりも骨の無い相手でしたね」

 

下級天使や中級天使にそれを求めるのは酷というところでしょうか。最も、既に息があるモノなんて何処にも居ないのですか。

 

ちなみにですが、ルーラーは見た目も明らかに強そうですけど、実力はその上を行っていました。

 

なんというか……身体の大きな竜の戦い方は回避などせず力任せに蹂躙すると私は勝手なイメージを思い浮かべていたのですが……。

 

ルーラーは雨のような光の槍を巨体にも関わらず、ミサイルのような速度と機動で全弾回避しながら毒爪、毒牙、角、尾撃等の身体の部位を使い、天使達を次々と一撃で仕留めていました。

 

私がしていたのはそんなルーラーの背から落ちないように乗りつつ、天使の真横を通り過ぎる時に辻斬りよろしく天使に攻撃を加えていた程度ですね。天使の大部分はルーラーが殺っていましたよ。

 

『え? 殆ど小骨だったよ?』

 

「美味しかったですか?」

 

『とっても!』

 

「なら良かったですね」

 

まあ、子竜の未来への礎となったならきっと天使達も本望でしょう。隣人の為にその身を捧げるなんて信徒の手本です。

 

あなた方の為にもきっとルーラーは大成しますよ。何せこのジャンヌ・ダルクの騎馬ならぬ騎竜なのですからね。

 

『ん~?』

 

ルーラーはディオドラに気付いたようで私から頭をそちらに近付けます。

 

ディオドラはより顔を恐怖に歪め、全身を震わせました。どこかでルーラーの空中戦闘でも傍観していたのでしょうかね。まあ、アレを見たらこの場で殺しに掛かったルーラーから逃げる方法などどこにも無いことは身に染みているでしょうから無理もない反応でしょうか。

 

そして、私とディオドラを何度か交互に見つめてから何か察したのか、楽しげな声を漏らしつつ大きな口を開きました。

 

『こんにちわー!』

 

ああ! ディオドラがルーラーの爆風のような元気な挨拶の声で森の奥へと飛ばされていきます! なんて胆力の無い人なんでしょう!

 

仕方なくディオドラを回収しに向かうと、木に頭を打ち付けたのか気絶して伸びていました。

 

「モヤシですねー」

 

まあ、とりあえずはさっさとここから離れましょう。後続の天使や教会関係者が来るのも時間の問題ですし。

 

私は螺湮城教本に従い、ディオドラを触媒にする事で一番近くの彼の領地へと繋がる魔方陣を形成しました。勿論、ルーラーも通れる程大型のモノです。オカルト研究会の部室にある程度の魔方陣ではルーラーは到底送ることが出来ませんからね。

 

私は魔方陣の中心に立つと、魔方陣を起動させるために悪魔の魔力を練ることにしました。するとどこぞの赤龍帝とは違い、半径5m程のドス黒く紫掛かった球体が掌の上に浮かびます。

 

少し大きく造り過ぎましたかね? それにしてもやはり悪魔の魔力の色は禍々しい程に黒いモノなのですね。それともアスタロトの眷属のイメージカラーのようなものでしょうか。

 

『魔力の色はその人の性格が出るって聞いたことあるよ』

 

アハハハハハ。ルーラーは冗談が上手ね。それならジャンヌ・ダルクであり、敵に神の杖をぶち込みたがるオルレアンの乙女らしい行動を取っているこの私が純白以外の色になるわけが無いじゃない。噂は噂よ。

 

『そうかなぁ…? そうかも…』

 

少し大きく造り過ぎたようなので魔力を弱めると、バレーボール程の大きさまで縮みました。これで通れますね。

 

さて、これで当面の安全は確保出来ましたし、後は転移するだけですね。

 

食糧よし、螺湮城教本よし、スマウグよし、カムシーンよし、ルーラーよし……。これで忘れ物はありませんね!

 

『ジャンヌ忘れてるよ』

 

ルーラーは魔方陣を開くための触媒に使い終えたら魔方陣の外に優しく放り投げておいたディオドラをくわえていました。

 

……………………チッ……。

 

「では3人で通りましょうか。ルーラーはディオドラ………………さんをしっかりくわえていて下さいね?」

 

『はーい』

 

掌を下に向け、魔力を魔方陣に浸透させると、魔方陣全体が燃えるような輝きを帯び、周囲を爆発的な光で包み込みました。

 

 

 




福袋ガチャ(作者が勝手に読んでる有償聖霊石40個で☆5確定のアレ)はドレイク姐さんでした。ウェイバーくんが4枚にならなくて良かったなぁ…(遠い目)。

ちなみに読んでの通りですが、うちのジャンヌオルタさんは結構ナルシストです。自分が一番好きと言うよりはやはり英雄としての意識が、他の英雄派構成員と同じようにヴェルタースオリジナルな存在だと思っているからですね。地味にウザいですが、英雄派の末路を既に知っているために行動はそれなりに弁えているので多目に見てやってください。


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