上条with絹旗   作:たけんちゅ

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Act.6

 

 

 「どうぞ~」

 

そう促すと、音をなるべくたてずに病室のドアが開く

 

 「失礼しま~す…」

 「おう、御坂」

 

常盤台中の制服を着た茶髪の女の子、御坂美琴が今回のお客様。手には紙袋。

 

 「いやー、毎度毎度すまんね。入院する度にお見舞いなんか来てもらっちゃって」

 「いや別にいいんだけどね」

 「ちゃんとお返しとかしないと駄目だな…。紳士上条さんが恩を仇で返してはいけないし…」

 「なんだ、やっぱり元気そうね」

 

いつも通りの上条の雰囲気に、拍子抜けする御坂。

 

 「あのな、どこを見れば元気そうに見えるんだよ…」

 「あのね、どこを見ればそんなにペラペラ喋れる奴が元気じゃないのよ…」

 「うっ…」

 「まあいいわ、はいコレ」

 

差し出された紙袋は、茶色の紙に銀色の文字の、どうみても5000円は下らないような物のようだ。

 

 「ほら、《妹達事件》の時にあげたクッキーあるじゃない?」

 「ああ、手造りじゃなくてションボリしたやつか」

 「それはもういいの! んでね、その店の新作買って来たから感想を聞かせてよ」

 「やったー、今上条さん、空腹で空腹で…」

 「そういえばあの時のクッキーの感想、まだ聞いてなかったわね」

 「ああ、あれね。俺は食ってない。というか奪われた」

 「誰に!?」

 「…」

 

傍で寝てる妹をガン見する兄。それにつられてその妹をガン見する御坂。

 

 「なるほど…」

 「見られた瞬間飛びつかれてね、あげた」

 「飛びつかれてって…」

 「『あ、それは超高級菓子店の超人気で超予約しないと買えないと言われる、茎わかめ風味のクッキー!!』ってな」

 「なるほど…」

 「『私がお兄ちゃんをここまで運んでお腹が超空きました。何かくれないと次は私が倒れちゃいそうです!』と言われてな」

 「それで私のあげたクッキーを、くれてやっちゃったと」

 

その状況がすぐに思い浮かぶ御坂。

 

 「そういう事。ほれ最愛、起きれ。御坂が菓子持ってきてくれたぞ~。ほれ!感想言ったれ~」

 「あ…別に起こさなくても…」

 

御坂としてはもう少し当麻と喋っていたかったのだが。

 

 「えっ!?お菓子!?ってまた御坂ですか…」

 

まるで今まで起きていたかのように、起こされるのに食い気味に反応する最愛。

 

 「もう今更だけど、先輩に対して苗字呼び捨てってどうよ…」

 「あ、それは超高級菓子店の超人気で一日一個限定の、ロールキャベツ風味のロールケーキ!!」

 

寝起きだと言うのに、それを感じさせないほどに目が輝く。

 

 「な? さっき言ったろ?」

 「なるほどね」

 

当麻の手から、半ば強引にロールケーキの入った箱ごと奪い去る。

 

 「遠慮なくいただきます!」バッ

 「ホント食い意地張ってるわね、アンタは」

 「おぉ、流石超高級。ロールキャベツを食べているような…そんな味です」

 「「それ別にロールケーキにする必要ないじゃん!!」」

 「店主のチャレンジ精神を超評価します!」

 「…学校でもこうなのか?」

 

ふと、最愛が学校でもこんなテンションなのか気になった。

 

 「ええ。扱いづらい後輩の一人ではあるわね…」

 「なんだろうか、すまないな」

 「いや、別にアンタが謝らなくても…」

 「妹なもんでな、兄として謝らなきゃ」

 「…そういえば、結局アンタら一緒に住んでんの?」

 「何故かというと…まあ言うより見てもらった方が早いな…」

 「はぁ」

 

未だにロールケーキの余韻に浸っている最愛に対して、当麻は御坂に見せるために、最愛に質問する。

 

 「なあ最愛、そろそろ常盤台の寮に―――」

 「超却下します。例えそれがお兄ちゃんの頼みでも超聞けません!!!」

 「という事だ」

 「一応さ、年頃の男女よ? しかもアンタみたいな男と一つ屋根の下ってのが不安なんだけど」

 

少し顔を赤らめた御坂は、一体何が不安だというのか。

 

 「私はお兄ちゃんの事は超信頼してますし。というかそうなるのが超希望なんですけど…」

 「という事だ…ってそうなるのが希望ってどういう事だ!」

 「こういう事です♪」

 

ガバッ!とまた当麻に抱き着く最愛。

 

 「あ、おいこら」

 「あ、ちょっと」

 「やっぱりこれが超心地良い、私の居場所です♪」

 「だからオイ、傷が開くからやめろって~!!」

 「ちょっと! コイツの傷が広がるじゃない! やめなさいよ!!」

 

 

 

 

 「いいんですか、ほっといて」

 「本当だったら怒るんだけど、彼らはちゃんと弁えてるさ」

 「あの部屋を清掃するの、私なんですけど…」

 「あれ? 毎回楽しみにしているのは誰かな? そんなに不満なら他の看護師に―――」

 「いいえっ、全然文句ないですよ! それでは私は仕事があるので!」

 「君というやつは…」

 

医者は、看護婦が食い気味に返してきたことに呆れた。

 

 

 

 




私事ではございますが、ハーメルンのサイトに繋がらない二日間ぐらい、今まで読んでいなかった新約の2~4まで読みました。
やっぱり禁書はおもしろいなぁと再認識させられました。

というか、木原円周の「当麻お兄ちゃん」のセリフに、パン一で読んでいた私の全身に鳥肌が・・・部屋を冷やし過ぎたのか・・・?(笑)リアルで「えっ・・・・・・!?」って言いましたw
これは上条×木原(キィィィィハァラァクゥゥゥンじゃないよ)が盛り上がるなと思った瞬間でした。戦わなければ、アホの子みたいで凄く可愛らしいんですけどね。

黒夜とサフリーが大好きになりました。最愛は元からですけどね。上条×黒夜とか上条×サフリーとか面白そうだなとか思ってる次第です。誰か書いてないかなぁ・・・。

そして、大統領のアメリカンジョークいいですね。上条×大(ry

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