「そういえばお兄ちゃん、学校は大丈夫なんですか?」
口の周りに着いたクリーム(ロールキャベツ味)をペロリと舐めながら最愛が言う。
「へ?」
「そうよ、なんか出席日数がどうのとかで大騒ぎしてたじゃない」
結局食われちゃったよと呆れながら御坂も続く。
「あ~」
「やっぱり考えてなかったみたいですね、お兄ちゃんは」
「こいつはまあアホだから」
「酷い…」
「そろそろテストじゃなかったでしたっけ?」
「どうしようかね…」
ポリポリと、緊張感なく頭をかく。
「まあ出席日数はどうにも出来ないけど、テスト勉強は私が見てあげてもいいわよ」
「おお、本当か御坂!! ありがとう!!」
「ちょっと御坂! 私がお兄ちゃんに勉強教えるんですよ!!」
「だったら二人してこの上条さんに教えてくれれば効率というものが・・・」
「「お兄ちゃん(アンタ)、中学生に教わることに対して超抵抗ないんですね(のね)…」」
「あー、そうかそうだよなー。じゃあしょうがない、一人で勉強しますよ…」フンッ
「だ、駄目ですお兄ちゃん、一人でするくらいなら私が傍で超お供します!」
「そ、そうよ、私は別に嫌だとか言ってる訳じゃないんだから…」
「…」
黙り込んでなにかを考える当麻。
「…お兄ちゃん?」
「お、おーい…」
そうだ!とお馴染の閃いたポーズをして
「あーあの部分、俺じゃ分んねぇんだよな。そうだ、頭の良くて高・校・生の吹寄にでも教わろうかな」
「「(吹寄…ってあの超巨乳の女っ!! それは駄目だ! そんな女に!)」」
古傷が疼きだす二人。
「ごめんなさいお兄ちゃん、私が超悪かったです! 全然年齢差とか気にしてないから! だから!」
「人は得手不得手があって、決して教え合って補うことは全然ダメじゃないと思うの! だから!」
どうか、どうか…
「「どうか吹寄さんだけはやめてください!!」」
悲しいことに、懇願とまでいえるレベルで否定する二人。
「まあそうだよな、得手不得手があって当然だな。よろしく頼むよ」
「「よかった~」」ホッ
「とは言ってもだ。この場に勉強道具が無い。最愛、悪いんだけど取ってきてくれるか?」
「お兄ちゃんの為なら超ダッシュで行ってきます!!」
言うや否や病室を飛び出す最愛。それを見て御坂は、
「相変わらずお兄ちゃんっ子ね、あの子は」
「いやいや、ただ単に困った人の為に動こうとするっていう、最愛の心優しい部分がだな…」
「アンタはやっぱり鈍感なのね」
「? 鈍感? 何が…?」
「あー、やっぱいいわ。私から話すのも恥ずかしいし…」