当麻の寮へと急ぐ最愛。
兄が比較的無事だったという安心からか、パーソナルリアリティーも確立できている。
服装は、最愛の私服はもう着れない為、病院にいた御坂の妹から制服を一着借りている。
ので今は常盤台の制服。少し胸が苦しい。
『当麻の寮に行く次いでに着替えを持ってくる』
そう言うと御坂の妹が『またここで大きな差がっ』とか言っていた。
ちなみに、御坂みたいに短パンでは無く、
ギリギリ見えそうで見えない短さのスカートと素のパンツである。
その為だろう、道行く人の視線が凄い。そりゃそうだ、風でスカートはたなびいている。
「街の男共から視線集めても全然意味無いです」
だからと言って、部屋の中でこんな際どい格好をすると、
「お兄ちゃん怒りますからね…。最近はようやく言わなくなりましたけど」
兄の鈍感さ故に悩む人は非常に多い。
が、それすらも兄は鈍感な為に気づかない。
救いようがないのではないか?
どうすれば見てくれるのだろうか…。
いっそ奇抜なファッションでも…?
と思っていると、青空を自動遊覧する飛行船のモニターに
『―今年から試験的に開催される行事について―
学園都市最大の花火大会、彩月花祭が一週間後に開催予定。
最先端の科学技術を駆使して作られた巨大花火6000万発を打ちあげる予定』
と映されているのが見える。
最愛は能力の発現を止めてその場に立ち止まる。
これだ!!最愛はそう思った。
「そういえばお兄ちゃんってば、どこに勉強道具を置いてるんでしょうか…」
寮について、部屋に入った途端にふと思う。聞いてこなかった。
「とはいえ、いつもだったらこのベッドの下に滑り込んで提出期限忘れてる…って無いですねぇ・・・」
それからカバンやテーブルの下、本棚やタンス、ベランダに出て探してみるが見当たらない。
「…ん~、って発見しました。何故に冷蔵庫の中?」
色々と原因を考えていた所にインターフォンが鳴る。
ピンポーン
「上条ー、上条いるかー」
「はーい」
ガチャリと玄関を開けると、そこには清掃ロボに座る少女、土御門舞夏。
彼女も最愛と同じく、この寮にいる事を許された義妹である。
「舞夏、どうかしたんですか?」
「あれ、最愛が出てきた。まあいいや、うちの馬鹿兄貴を知らないかー?」
「残念ながらさっき来たので、お役に立てませんね」
「うーんそっかー。折角兄貴と来週の彩月花祭の事で話そうと思ってたんだがー」
先ほど最愛も目にした言葉、彩月花祭。
「彩月花祭…」
「最愛はもちろん上条当麻と行くのかー?」
「まだ約束はしてませんが、その予定ですよ」
「服装どうするんだー?」
「うーん・・・そうですねー…」
大覇星祭のラストの花火と区別をつけるため、膨大な打ち上げ数にしました。
6000万発って・・・何時間かかるんでしょうか(笑)