落ちこぼれの少女も異世界から来るそうですよ?   作:オリゴ糖

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はじめましてオリゴ糖です。

今回が初投稿なので暖かい目でみてください。


異世界へGO

「はぁぁぁぁー、今日も全くダメだったなぁー」

 

 ため息をつきながら、公園のベンチに座る。桜の花と一緒に手紙が頭の上に落ちてくる。

 

 手紙を見ると『三波(みなみ) (ゆき)様へ』私の名前が書かれている。

 

「誰かいるの?」

 

 私が声を出して周りを見るけど、なにもない、魔術の反応も気配もない。

 

「まあ、いっか」

 

私は何の警戒もせずに手紙を開いて読んだ。

 

『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。その才能を試すことを望むならば、己の家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨て、我らの"箱庭"に来られたし』

 

「何これ、箱庭?」

 

疑問に思った瞬間、私は上空4000メートルに放り出された。

 

「って、イヤァァァァァー」

 

ボチャンっと湖に着水した。

 

 私が湖から上がると一緒に飛ばされたと思う3人が上がっていた。

 

 「し、信じられないわ!まさか問答無用で引き摺り込んで空に放り出すなんて!!」

 

「右に同じだクソッタレ。場合によっちゃその場でゲームオーバだぞコレ。石の中に呼び出されて動けないほうがまだ親切だ。」

 

「…?いえ、石の中に呼び出されては動けないでしょう?」

 

「俺は問題なんてない。」

 

石の中で動けるってやばすぎでしょ

 

「そう、身勝手なのね。」

 

金髪でヘッドホンがトレードマークの少年と黒発で髪が長くいかにもお嬢様な感じの少女が話をしている。

 

「此処……どこだろう?」

 

猫を抱えている茶髪でショートヘアーの少女は服を絞りながら声を出す、金髪の少年もそれに続く

 

「さぁな、世界の果てっぽいのが見えたし、どごぞの大亀の背中じゃねぇか?」

 

少女の呟きに金髪の少年が応える

 

「まず間違いないだろうけど、確認しとくぞ。もしかしてお前達にも変な手紙がきたか?」

 

「そうだけど、まずはオマエって呼び方を訂正して。私は久遠飛鳥よ。以後気をつけて。そこの猫を抱えてる貴女は?」

 

 

「…春日部耀、以下同文」

 

 

「そうよろしくね野蛮凶暴そうな貴方は?」

 

「高圧的な自己紹介をありがとよ。見た目のまんま野蛮で凶暴な逆廻十六夜です。粗野で凶悪で快楽主義と三拍子揃ったダメ人間なので、用法と用量を守った上で適切な態度でせっしてくれよな、お嬢様。」

 

 

「そう、じゃあ取扱説明書をくれたら考えるわ、十六夜君。」

 

「ハハッ、マジかよ。今度作っとくから覚悟しとけ、お嬢様。」

 

「それで、最後に溺れそうになっていた貴女は?」

 

ギクッ、ばれてた。

 

「ど、どうも、超落ちこぼれの魔術師、三波 雪で~す。よろしくね」

 

「「「魔術師!?」」」

 

「じゃあ、お前は魔法が使えるのか?」

 

 逆廻君が聞いてきた。

 

「まあ、正確には魔術だけどね、しかもちょっとしか使えなくて、魔力も少しだけどね」

 

「「「へぇ~」」」

 

みんなの目が怖い、解剖とかされそう。

 

「ま、まあ、みんな落ち着いてほら、お腹すいたでしょ。あそこのウサギでも食べてから話そうよ」

 

そう言って草むらを指差す。

 

「そうだな」

 

「そうね」

 

「ウサギって美味しいの?」

 

「待ってください!黒ウサギは美味しくありませんよ」

 

 草むらからウサミミが生えた人が飛び出してくる

 

「うわぁぁ、コスプレだったのか」

 

「違いますよ、黒ウサギはコスプレじゃありません!!」

 

 いや、その格好で否定されても

 

 

 

春日部さんが不思議そうに黒ウサギの隣に立って、黒いウサ耳を根っこから鷲掴む。と…。

「えい」

 

「フギャ!」

 

 力任せに引っ張った。

 

 黒ウサギから情けない悲鳴が上がる。

 

「ちょ、ちょっとお待ちを!触るまでなら黙って受け入れますが、まさか初対面で遠慮無用に黒ウサギの素敵耳を引き抜きに掛かるとは、どういう了見ですか!?」

 

「好奇心のなせる業」

 

「自由にも程があります!」

 

「へぇ、そのウサミミって本物なのか?」

 

「じゃあ、私も」

 

 逆廻君と久遠さんがウサミミを引っ張りに行った。

 

 黒ウサギ私は貴女を応援してる。

 

「助けてくださいよー!」

 

 

 

 

 

「あ、あり得ない。あり得ないのですよ。まさか話を聞いてもらうために小一時間も消費してしまうとは。学級崩壊とはきっとこのような状況を言うに違いないのデス」

 

「…ドンマイ、いいことあるよ」

 

「いいからさっさと続けろ」

 

 逆廻君ってかなり鬼畜だ

 

 

 

「それではいいですか、御四人様。定例文で言いますよ?言いますよ?さあ、言います!ようこそ“箱庭の世界”へ!我々は御四人様にギフトを与えられた者達だけが参加できる『ギフトゲーム』への参加資格をプレゼンさせていただこうかと召喚いたしました!」

 

「ギフトゲーム?」

 

「そうです!既に気づいていらっしゃるでしょうが、御四人様は皆、普通の人間ではございません!その特異な力は様々な修羅神仏から、悪魔から、精霊から、星から与えられた恩恵でございます。『ギフトゲーム』はその“恩恵”を用いて競い合う為のゲーム。そしてこの箱庭の世界は強大な力を持つギフト保持者がオモシロオカシク生活できる為に造られたステージなのでございますよ!」

 

 黒ウサギは大きく両手を広げて箱庭をアピールする。飛鳥が質問の為に挙手した。

 

「まず初歩的な質問からしていい?貴女の言う“我々”とは貴女を含めた誰かなの?」

 

「YES!異世界から呼び出されたギフト保持者は箱庭で生活するにあたって、数多とある“コミュニティ”に必ず属していただきます♪」

 

「嫌だね」

 

「属していただきます!!そして『ギフトゲーム』の勝者はゲームの“主催者”が提示した商品をゲットできるというとてもシンプルな構造となっております」

 

「……“主催者”って誰?」

 

「様々ですね。暇を持て余した修羅神仏が人を試すための試練と称して開催されるゲームもあれば、コミュニティの力を誇示するために独自開催するグループもございます。特徴として、前者は自由参加が多いですが“主催者"が修羅神仏なだけあって凶悪かつ難解なものが多く、命の危険もあるでしょう。しかし、見返りは大きいです。“主催者”次第ですが、新たな“恩恵ギフト”を手にすることも夢ではありません。

 後者は参加のためにチップを用意する必要があります。参加者が敗退すればそれらはすべて“主催者”のコミュニティに寄贈されるシステムです」

 

「後者は結構俗物ね……チップには何を?」

 

「それも様々ですね。金品・土地・利権・名誉・人間……そしてギフトを賭けあうことも可能です。新たな才能を他人から奪えばより高度なギフトゲームに挑む事も可能でしょう。ただし、ギフトを賭けた戦いに負ければ当然…ご自身の才能も失われるのであしからず」

 

 愛嬌たっぷりの笑顔に黒い影を見せる黒ウサギ。ちょっと怖い

 

 挑発的にも見えるその笑顔に、同じく挑発的な声音で飛鳥が問う。

 

「そう。なら最後にもう一つだけ質問させてもらっていいかしら?」

 

「どうぞどうぞ♪」

 

「ゲームそのものはどうやったら始められるの?」

 

「コミュニティ同士のゲームを除けば、それぞれの期日内に登録していただければOK!商店街でも商店が小規模なゲームを開催しているので、よかったら参加していってくださいな」

 

 飛鳥は黒ウサギの説明に片眉を上げた。

 

「……つまり『ギフトゲーム』とはこの世界の法そのもの、と考えてもいいのかしら?」

 

 飛鳥の指摘に、お?と少々大袈裟とも思える程に驚く黒ウサギ。

 

「ふふん。なかなか鋭いですね。しかしそれは八割正解の二割間違いです。我々の世界でも強盗や窃盗は禁止ですし、金品による物々交換も存在します。ギフトを用いた犯罪などもってのほか!そんな不逞な輩は悉く処罰します――が、しかし!『ギフトゲーム』の本質は全く逆!一方の勝者だけが全てを手に入れるシステムです。店頭に置かれている商品も、店側が示したゲームをクリアすればタダで手にすることも可能だということですね」

 

「そう。中々野蛮ね」

 

「ごもっとも。しかし、“主催者”は全て自己責任でゲームを開催しております。つまり奪われるのが嫌なら初めからゲームに参加しなければいいだけの話でございます」

 

 一通りの説明を終えたのか、黒ウサギは一枚の封書を取り出した。

 

「さて、皆さんを召喚依頼した黒ウサギには、箱庭の世界における全ての質問に答える義務がございます。が、それらを全て語るには少々お時間がかかるでしょう。新たな同士候補である皆さんを何時までも野外に出しておくのは忍びない。ここから先は我らのコミュニティでお話しさせていただきたいのですが……よろしいですか?」

 

「待てよ。俺がまだ質問してないだろ」

 

 今まで静聴していた十六夜が、威圧的な声を上げて立ち上がる。ずっと浮かべていた軽薄そうな笑顔が消えている事に気付いた黒ウサギは、構える様に姿勢を正した。

 

「……どういった質問です?ルールですか?ゲームそのものですか?」

 

「そんなのはどうでもいい。腹の底からどうでもいいぜ、黒ウサギ。ここでオマエに向かってルールを問いただしたところで何かが変わるわけじゃねえんだ。世界のルールを変えようとするのは革命家の仕事であって、プレイヤーの仕事じゃねえ。俺が聞きたいのはたった………一つ、手紙に書いてあったことだけだ」

 

 十六夜は視線を黒ウサギから外し、他の三人を見回して、巨大な天幕によって覆われた都市に向ける。

 

 

「この世界は………面白いか?」

 

 それはみんなが気になっていると思う。

ドキドキしながら黒ウサギの返事を待つ

 

 

「……YES。『ギフトゲーム』は人を超えた者達だけが参加できる神魔の遊戯。箱庭の世界は外界より格段に面白いと、黒ウサギは保証いたします♪」

 




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