落ちこぼれの少女も異世界から来るそうですよ?   作:オリゴ糖

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こんにちはオリゴ糖です

今回は主人公の能力が少し出ます


世界の果てへGO

 

「ジン坊ちゃん、新しい方を連れてきましたよー」

 

 黒ウサギがスキップしながら箱庭の入り口の門の辺りに居る少年に駆け寄っていく

 座っていた少年も立ち上がり黒ウサギを迎える。

 

「おかえり黒ウサギ、そちらの女性2人が?」

 

「Yes,この4人様方が――――ってアレ!?」

 

 黒ウサギが振り返った先には、飛鳥と猫を抱いた耀しかいない。

 

 黒ウサギは手を震わせながら震え声で尋ねてくる。

 

「あの~……見るからに問題児って感じの男性と小柄な女性がいませんでしたか?」

「あぁ、十六夜君なら『ちょっと世界の果てを見てくるぜ』とか言って駆け出して行ったわ」

 

 そう答えつつも十六夜が駆け出して言った方向を指差す飛鳥。

 

「じゃ、じゃあ雪さんは?」

 

「三波さんは十六夜君に拉致されたわ」

 

「なんで止めてくれなかったんですか!」

 

「『止めてくれるなよ』と言われたもの」

 

「どうして黒ウサギに教えてくれなかったのですか!」

 

「『黒ウサギには言うなよ』と言われたから」

 

 飛鳥と耀がしれっと答える。

 

「嘘です。絶対嘘です!実は面倒臭かっただけでしょうお二人さん!」

 

「「うん」」

 

 反省のカケラも無く黒ウサギの言葉を肯定する二人の潔さに関心しながらも、だれてしまった黒ウサギに質問の回答だけをしておく。

 

 

 ジン坊ちゃんと呼ばれていた少年が黒ウサギに近付いて慌てたように声をかけた。

 

「く、黒ウサギ、世界の果てには……」

 

「ワカッテマス……」

 

 黒ウサギはゆらりと立ち上がると俯いたまま口を開いた。

 

「ジン坊ちゃん、お二方のご案内をお願いします。」

 

 そう言うと黒ウサギは顔を上げ、宣言する。

 

「黒ウサギは問題児様を捕まえに参りますので!」

 

 宣言と同時に黒ウサギの髪の色が鮮やかなピンク色に変化した。

 

「箱庭の貴族とうたわれるこのウサギを馬鹿にした事、骨の髄まで後悔させてやるのですよ!」

 

 そう言うと黒ウサギは結構な速度で十六夜が向かった方角へを跳んでいった。

 

「箱庭のウサギは随分速く跳べるのね」

 

「ウサギ達は箱庭の創始者の眷属ですから」

 

 跳んで行った黒ウサギの後姿を見つつ、感想を呟く飛鳥に答えるジン坊ちゃん。

 

「改めまして、コミュニティのリーダーをしているジン=ラッセルです。齢十一になったばかりの若輩ですがよろしくお願いします。皆さんの名前は?」

 

「久遠飛鳥よ。そこで猫を抱き抱えているのが」

 

「春日部耀」

 

「では、こちらへどうぞ、箱庭の中をご案内します。」

 

 そう言うと先導する様に歩き出すジン、それに続いて飛鳥と耀も歩いていく。

 

 

 

「ここが……」

 

「箱庭……」

 

 門を抜けた先、天幕の内側だと言うのに日差しが降り注ぐ明るい街がある事に驚きの声をあげる飛鳥と耀。

 

「外から天幕の中に入ったはずなのに太陽が見えてる……」

 

「箱庭を覆う天幕は内側に入ると不可視になるんですよ。そもそもあの巨大な天幕は太陽の光を直接受けられない種族の為に設置されていますから」

 

「あら、この都市には吸血鬼でも住んでいるのかしら」

 

「ん? 居ますけど」

 

「……そう」

 

 予想外の返答に飛鳥が反応しずらそうだ

 

「この箱庭には様々な種が住んでいます。それこそ神仏、悪魔、精霊、獣人、人間……もっとも、東区画のこの付近は農耕地帯が多いので住人達の気性は穏やかですけど、まだ召還されたばかりで落ち着かないでしょう。詳しい説明は軽く食事をとりながらでも如何ですか?」

 

 そう言いながらお洒落なカフェテラスへと三人を案内していくジンに続いていく。

 

 

 

 

 世界の果て

 

「ちょっと逆廻君、離してよ」

 

 私は今、逆廻君に拉致されています。

 

「ああ、十六夜でいいぞ」

 

「それ、いま言うことじゃないから!」

 

 すると突然下ろされる

 

「よし、着いたぞ」

 

 滝が近くにある湖に着いたみたい。突然湖から大きな蛇?が出てきた。

 

『む、人間か。人間よ試練を選べ』

 

 なんか上から目線で話しかけてきた

 

「おい、蛇。何が試練を選べだ、じゃあ俺を試せるか試させてもらうぜ」

 

 なんか十六夜君むちゃくちゃ言ってる。私は関係ない、私は関係ない、とりあえず逃げよう。

 

「待て三波、どこに逃げるんだ」

 

 十六夜君に捕まった、やめて私は無実よ

 

「離してよ、私まだ死にたくないよ」

 

「おい、待て魔術を見せてくれたら、俺があいつを倒してやる」

 

 え、私の魔術って身体強化ぐらいだけど

 

「魔術師だろ、あいつに一撃入れたら俺が代わりに倒してやるから」

 

「もう分かったよ、私の魔術のしょぼさに驚かないでよ」

 

『人間、早くしろ』

 

 うわー蛇?怒ってるよ。

 

《身体能力強化 10倍》

 

 これは魔術の基本だけれども普通の人は2倍が体の限界だけれども私は10倍でも30秒は大丈夫(魔力的な意味で)。

 

 あり得ない速さで蛇を殴り飛ばす

 

「これでどう?十六夜君」

 

「ああ、十分だけどそれは魔術なのか?」

 

「うん、《身体強化 10倍》だよ」

 

 十六夜君が面白いものを見るみたいに見てくる。

 

 「あれ、黒ウサギ?じゃない?赤ウサギ?」

 

「違いますよ!黒ウサギです!」

 

 二人を追ってきた黒ウサギの姿を見て首をかしげた。

 

 そのそばには十六夜もいた。

 

「もう!一体どこまで来ているんですか!ここは"世界の果て"ですよ!」

 

 黒ウサギは十六夜と雪を怒鳴りつけた。

 

「なかなか早いな。こんな短時間で俺に追いつけるなんて」

 

「私は十六夜君に連れてこられただけなんだけど」

 

 怒鳴られた十六夜に反省しているような様子は一切見られなかった。

 

「当然です!私は"箱庭の貴族"と謳われる黒ウサギ……え?」

 

(黒ウサギが……半刻以上もの時間追いつけなかった?)

 

 黒ウサギはあまりの十六夜の走力の高さに驚愕した。

 

「それより十六夜、蛇どうしたの?」

 

「ああ、アレのことか?」

 

『まだだ…まだ試練は終わってないぞお前らァ!!』

 

 十六夜が後ろを指差すと怒り狂った蛇が水の中から姿を現した。

 

「水神の眷属…蛇神!?」

 

「………」

 

「別に。ただ偉そうに『試練を選べ』とかなんとか上から目線で素敵なこと言ってくれたからよ……俺を試せるかどうか試させてもらおうとしたが、そこの魔術師(物理)が殴り飛ばした」

 

 十六夜はニヤリと笑って言った。

 

「(物理)って何よ!」

 

「そりゃ怒るに決まってます!何をやっちゃってくれてるんですか!雪さんは普通だと思っていましたのに」

 

「ちょっと待って、十六夜君に魔術を見せろって言ったからなの」

 

『付け上がるなよ人間風情が!我がこの程度のことで倒れるものか!!』

 

 蛇神は敵意をむき出しにしている。怒り心頭のようだ。後、私の言い分を遮るな

 

「じゃあ、後は俺の番って訳か」

 

「ちょっと、何言ってるんですか十六夜さん相手は神格持ちなんですよ!」

 

 黒ウサギが十六夜を止めようとする

 

「大丈夫だよ、あの蛇かなり弱いから」

 

 私が黒ウサギを安心させようとする

 

「雪さんも何言ってるのですか!」

 

 黒ウサギを無視して十六夜と蛇神の話が進んでいく

 

『その心意気は買ってやろう!それに免じてこの一撃を凌げば貴様の勝利を認めてやる!』

 

「寝言は寝て言え。決闘は勝者が決まって終わるんじゃない。敗者を決めて終わるんだよ」

 

『フン……その戯言が貴様の最期だ!』

 

 蛇神は大量の水で10mは超えるであろう巨大な水の竜巻を作りだした。そして竜巻は十六夜を飲み込む。

 

「十六夜さん!」

 

 黒ウサギが心配する中

 

「はっ、しゃらくせぇ!」

 

 十六夜が竜巻を拳で消し飛ばした

 

「嘘!?」

 

『馬鹿な!?』

 

「まあ、それなりには楽しめたぜ。これはその礼だ!」

 

 十六夜はそのまま飛び上がり蛇神を蹴り飛ばした

 

『グハッ!』

 

その一撃によって蛇神は倒れ伏し、辺り一帯に水飛沫が飛ぶ。

 

「全く……今日はよく濡れる日だ。クリーニング代ぐらいは出るんだよな黒ウサギ」

 

「そんな……ありえません。デタラメです」

 

 黒ウサギは驚きを隠せなかった。神格を持った存在がただの腕力で倒されてしまったのだから。そんなの黒ウサギは聞いたことがなかった。

 

(信じられません…ですが本当に最高クラスのギフトを所持しているなら…!)

 

 黒ウサギは思わず笑みを浮かべた。蛇神を素手で打倒した十六夜の力があれば……悲願を達成することも夢ではないと希望を見出した。

 

「でさ、黒ウサギ、お前は俺たちに何を隠してる」

 

 その瞬間空気が凍りついた




どうでしたか、主人公は魔術は落ちこぼれでも肉体は最強でした!

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