デート・ア・ディフェンダー   作:名無しのめがね

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2話目です



レイディフェンダー2

「メイ状況はどうなってる?」

『まだASTが到着してないのでまだ戦闘は起きてないですが、あと数秒程で現地に到着してしまいます。……あれ?』

「どうした?何かあったか?」

『先輩、民間人がいます!プリンセスと何か話してるようですが……

わぁ!吹っ飛んだ!』

クソッ!と悪態をついて俺は現場へと急いで向かった

間に合え、間に合え、間に合え!とかって連呼したいところだが

ふざけてる場合じゃなさそうだしね、出力全開でいこうか!

普通なら空間震警報が聞こえた時点で近くのシェルターに避難する筈なのだが、迷ったのかそれとも怖いもの見たさのバカなのか

「さてと見えてきたな、あそこに民間人がいるのか」

どうしたものか……最悪な事にASTも到着してもう戦闘を開始している

ASTとはアンチ・スピリット・チームの略でその名前の通り

精霊を倒すことを目的としている。

え?利害関係が一致してるから協力すればだって?

バカ言ってじゃねえ!

俺の目的は精霊と人間、どっちも守ることだ!

…とは言ったもののASTとプリンセスが交戦に入っている以上

俺が無闇に突撃すれば挟まれて潰されるだけだし、何よりあの民間人を保護しなきゃならねぇ。

「よし、メイ今から民間人の保護を開始する。安全の為、通信を一時的に切るぞ」

『え?え??ちょっ先』

俺はそう言うと通信を一方的に切った

どうやらASTはこちらにも民間人にも気付いてないみたいだ

気配を殺しながら俺はゆっくりと、だが着実に民間人へと近づいていく。

(……男か)

手が届く距離まで来たので、まずは怪我の確認だ。

……どうやらプリンセスとASTがドンパチした衝撃で気を失ってるだけのようだ。

不幸中の幸いか、誰一人こっちに気がつく者はいない。

(あとは、こいつをシェルターまで届けられれば良いんだが……誰も気付くなよ?)

そーと近づきうつ伏せの民間人に触れた瞬間

「その人をどうするつもりなの」

俺は後ろから銃口を突きつけられた。……チビりそうになったのは内緒だ

俺はゆっくりと立ち上がりながら後ろへ振り返り、薄ら笑みを浮かべた

「おお!?これは、これは、鳶一折紙さんじゃ無いですか~

どうしたんですか?プリンセスならあっちですよ?」

目の前にいる人物は鳶一折紙、ASTの隊員だ。見た目は控えめに言っても超がつくほどの美人。そして俺の職業上、何度も戦った相手だ。……端子端麗なその顔はいつも人形のように無表情なのだが今はゾッとするぐらいの敵意を浮かべている……

「もう一度だけ言うその人をどうするつもり」

わ~お次ふざけたら迷わず撃ってきそうな雰囲気だねぇ……

やべぇ凄い怖い……俺は表情から笑みを消して言った

「こいつは民間人だ、ここにいれば死ぬ。運が良くて大怪我だ。

しかも最悪な事に気絶して動けないみたいだったからな、保護しようとしていたんだ」

「そう……」

鳶一から敵意が消えた。俺はホッと息をつき民間人を保護しようとした、のだが

「その人は私が保護する。貴方はどいて」

と鳶一が言ってきたので俺は動きを止めた

(おいおいおい、一体どういう風の吹きまわしだ?今までこいつが精霊とドンパチやる所意外は見たことが無かったのに……一体何が?)

民間人が戦闘に巻き込まれる事はほぼないのだが、それでもたまに巻き込まれる奴がいる。そういう場合は俺か、ASTの別のメンバーが

救出、または保護しているのだが…こいつがそういった事をした事は一度も無かった、むしろ積極的に精霊と戦ってたのだが…何故だ?

と俺が躊躇していると鳶一が民間人を起こし肩に担いだ。

っとそこで民間人の制服が目に入ってきた。

(この制服はたしか来禅高校の。なるほど、確か鳶一は来禅高校だったな)

何で俺が鳶一が通ってる高校の名前を知っているかと言うと

決してストーカーではない。艦長のお兄さんも来禅高校に通っているからだ。近々とある作戦の為に艦長のお兄さんの事を知っておかなければならなかったので高校の方にこっそり忍び込んだのだ。

ASTの鳶一が来禅高校にいるのを見たときは度肝を抜かれたね

高校生であの落ち着きようはヤバイって……

軽い狂気を感じゲフンゲフン

(時間的にそろそろプリンセスがあっちに戻る頃か。くそ…誰も死んでなきゃ良いんだがな…)

っとそうだ、メイに民間人の保護は任せた事を伝えなきゃな

俺は通信装置を起動した

『あの~先輩……』

起動した瞬間にメイが話しかけてきた。何かあったのか?

「ん?どうしたメイ」

『非常に言いにくいのですが……』

「何かあったのか?」

『さっきの民間人の事なんですけどー……』

どうやら観測用の装置を飛ばして見ていたらしいな

「珍しいよな、鳶一が保護を優先するなんて」

と俺が軽いノリで話しているとメイは

『さっき鳶一さんが肩に担ぐ時、顔が見えたんですが……艦長のお兄さんでした』

静かに、俺がやらかした事を告げてきた

「あー……マジ?」

……いや、何処かで見たことはあるなーと思っててさー

きっと忍び込んだ時に見かけた人なんだろなーって自分で納得してたんだが……

『……はい、マジです』

「オーケー……取り返してくる!!!」

まさか、艦長のお兄さんだったとは……あれ?これ取り返さないと俺、死ぬんじゃね?

 

すでに飛び立った鳶一を追いかけて俺も戦場へと飛び出した。

クッソ、ASTに借りを作ったなんて艦長に知られたら……

考えるだけでも恐ろしい!どこだ!鳶一!!どこいった!!!

俺はまだ死にたくない!

俺が必死になって鳶一を探していると

「む?貴様はたしか……ゲイ!」

と後ろから失礼な名前の間違えかたをされた

「違うよバカ!レイだよ!!」

誰だよこんな忙しい時に失礼な間違えかたしやがっ

「って!?プリンセス!!??」

よりによって精霊とエンカウントかよ…。今、俺の目の前にいる超が付くほどの美人が精霊だ。

人と精霊、二つの存在を守るのが俺の仕事であるので度々

この精霊とも何度か戦ったのだが、未だに名前を覚えて貰えてないとなると傷つくな…

が、

「今は構ってられないからまた今度!アデュー!」

プリンセスはこっちが危害を加えなければ見逃してくれる。だから今日はこのままスルーして

っと俺が考え再び鳶一を探しにその場から飛び立った瞬間、後ろから斬撃が飛んできた

「!?クッ!」

とっさにリアライザでガードは成功したが、一体どこかr……

「何で攻撃してきてんのさ!俺からは攻撃して無いじゃん!?」

「む…なんとなく貴様の今の態度にイラっときたのだ」

…俺、結構友好関係を築いてきた筈なのにな……

プリンセスの事を真っ直ぐに見て俺は

「ハッハッハッハ……逃げろ!」

その場から全力で逃げた…

ちくしょう!精霊から追いかけられるとかどこのマゾゲーだよ!

後ろから迫ってくる斬撃をかわし、流し、時に防ぎながら鳶一を探す

くっそ!何処に行った?まだこの辺にいると思うんだが……

ん?あれは!

「いた!!とびいちー!!止まれー!」

「?」

何事かと鳶一が振り返り足を止めた瞬間、俺はそのまま鳶一の横を通りすぎた。勿論、民間人…いや五河士道君を鳶一から取り返して。

一瞬何が起きたかわからない様子だったが鳶一は士道が俺に取られた事に気づくと、、、ものっ凄い剣幕で追ってきた。だがその後ろから迫っていたプリンセスの存在に気がつくと足を止めた

恐らくどちらを止めるべきかで迷っているのだろう。

だが、すぐにこちらを追ってきた。

精霊を無視してまで取り返そうとするとは……正直、驚きだ

多分なんだが…鳶一は

っと俺が邪推なことを考えてるいると、プリンセスが俺と鳶一をまとめて吹き飛ばそうとしたのか

剣を構え、横に凪ぎ払った

とっさの事だったが鳶一はリアライザを展開して防いだらしい

俺もそうしたかったのだが、生憎とこちらには士道君がいるので

リアライザを展開すれば士道君がはみ出してしまい、目を当てられない状態になってしまう。

なら広げれば良いじゃないか?と思っている人もいるだろうが

広げればリアライザの密度が下がり、俺ごと吹き飛ばされるのだ。

だが、今回に限って言えば防ぐ必要は無いのだ。なぜなら

「じゃあな鳶一、プリンセス、また戦場で会おうぜ」

俺はキザったらしくそう言うとその場から士道君と共に姿を消した

まぁ消したって言っても艦の転送装置使っただけだけど。

フラクシナスが近くまで来ている事はわかっていたので

今回は転送装置を使ってショートカットさせて貰った。

「任務完了っと」

俺は艦に戻った瞬間にそう呟いた

あー……最後の鳶一怖かったな…

足が震えていたのは内緒だ

 

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