その後、琴里艦長直々にありがたーい説明を士道君が受けているなか、暇つぶしに参加したは良いものの思った以上に手持ち無沙汰だった俺は
やることがあった事を思い出し、神無月さんに
「俺がこの後受けるかもしれない罰、引き受けて貰えません?」
という、どこからどう見ても完璧なギブアンドテイクの提案を持ちかけ
その場を離れた
そして
「ここの装甲はもっと軽くしてっと…う~ん、やっぱこっちを軽くした方がいいのか?いや、でもそれだと可動域が狭まるか…」
俺が今、何をやっているのかと言うと…決してガンプラ作りをしているわけではない。
俺は今、新しい装備を作っていたのだ。
艦長からさっさと新しい装備を作れと言われたのでね。
まぁ俺もそろそろ装備を増やしたいと思っていた頃だったんで
こうして熱心に作ってるわけだけど……人手が足りない、足りなさすぎる
次いでに言えば時間も足りない。
「まぁ、それでもやるしか無いんだけどね」
俺はそう悲しげに呟くと、また手を動かし始めた。
さて、今回の新しい装備なのだが
近接用の装備を作ろうと思っている。
理由は単純明快。
今までの戦闘で近接戦闘時の火力不足を感じたからだ。プリンセスといい、鳶一折紙といい、やたらめったら切り刻んでくるのだが…全てを防ぎきれた事は無い
というか、命の危機を感じた事は数えきれないほどだ
なので、少しでも楽にしようと思って近接戦闘用の装備を作ろうと思っているのだが……これが、中々に難しい
まず、プリンセスの一撃に耐えれるような装甲でなければ
近接戦闘は厳しいだろう。だがそうなると必然的に装甲が重くなってしまい、機動力が失われてしまう…
機動力が無ければいざという時、
例えば一般人が巻き込まれてしまった際などに助けられないかもしれない。
ある程度の機動力を保ちつつ、装甲を厚く……
「となれば、こうするしか無いよなぁ」
俺はそう言いながら試しに装備を手足に着けてみた。
「うーん、もうちょい重くても大丈夫か」
手足を動かしながら俺はそう言った。
機動力を保ちつつ、装甲を厚くする。
その為に俺がおこなったことは、部分的な装備の強化と排除だ。
要するに
手の回り、足の回りの装甲を増やし、
肩まわり、胴体などの装甲を減らしたのだ。
「まぁ結局の所、近接戦闘って言ったらゴッドガンダム系列だよねぇ」
やっぱ近接戦闘っていったらゴッドガンダムだよね。男のロマンだよね。ちなみに知らない人は是非ゴッドガンダムを観てね!(宣伝)
「よし、なんとか完成が見えたな。あとは調整が間に合うかどうかなんだがな」
っと俺は伸びをしながら装備を脱いだ。
この装備の名前はまだ決まってないんだが
まぁそれはおいおい付けるとして、ひとまず、トレーニングルームで運用してみますかね
俺がトレーニングルームに向かおうとし、部屋から出た時
「うぉ!ビックリした」
目の前に青年が立っていた。
「あ、すみません」
目の前の青年、五河士道君はそう頭を下げた。
「あれ?士道君?どうしたのこんな所へ」
「実は、琴理からちゃんと挨拶をしてこいって言われまして」
あぁーなるほどね~
「そう言えばちゃんと自己紹介してなかったしね、じゃあ改めて
俺の名前はシキバ・レイ。しばらくの間、君の護衛を勤めるよ宜しくね」
俺はそう言って手を差し出した。
「五河士道です。あの…これから宜しくお願いします」
そう言うと士道君は俺の手を握り、握手をした。
「んで?ここに挨拶に来たって事は…やるんだよね?精霊の攻略」
俺は握手をしながらきいた。
「……まだ実感はわいてません。けど、ちゃんと話してみたいと思ったんです。だから」
そう士道君は闘志を宿した目でこちらを見てきた。
ははっ、良い覚悟だね。
それでこそ…… 守りがいがある
「対話の為に戦場に出る…か。まるで刹那・F・セイエイだね。
気に入った!背中は任せてくれ、全ての攻撃、邪魔を防ぐからさ。
君は自分が正しいと思った事を精一杯やってくれ」
そう言いながら俺は右手を握って差し出した。
ははッと笑い(苦笑いのように見えたが……気のせいだろう!)ぽりぽりと頬をかくと
士道君は俺と同じように右手を握って差し出し、軽くコツンっと合わせるのだった。
士道君とわかれた後、俺は当初の目的通りトレーニングルームへ来ていた。
ここでは様々な運動や、スポーツを仮想的に体験することが
できる。勿論、擬似戦闘も
「んー難易度はHARDで良いかな、人数は…100人っと。よし」
俺は設定を終えると部屋の中央に立った。
そして、音声が静かに流れた。
『戦闘訓練を開始します、準備は良いですか?』
ふーっと息を吐き出し。俺は装備をチェックし、静かに言った。
「スタート」
俺がそう呟くと同時に景色が変わった。
辺りには崩れた建物が散乱としている。どうやら前回の空間震
のデータを参考にしているらしい。とすれば当然……
「くッ!!」
ガガガッ!!と音と同時に俺はその場から飛び退いた。
着地と同時に俺がいた場所をチラッと見てみると、銃弾の後が残っていた。
「もう出てきたか、速いな…」
俺は銃弾が飛んできた方を見上げた。そこには…
機械を纏った人達……ASTがいた。
「さて、何処から切り崩したものかねぇ」
と、俺がそう呟くと同時に
考える暇は与えないとばかりに、大量の銃弾とミサイルが飛んできた。
「チッ!」
俺は舌打ちをしながらその場から離れ、移動しながら考えた
さて……どうしたものかね?