「ラス……トォォッ!!!」
最後の1人を掛け声と共に吹っ飛ばすと共に、俺はその場に倒れこんだ。
「流石に100人相手は……キツイな」
仰向けになりながらレイはそう呟いた。
当然シュミレーションなので、怪我は無い。
だが疲労は別の話だ。
昼間からずっと働きっぱなしだったのでシュミレーションの後に倒れこむのも仕方がない事だった。
「だぁー疲れた……。えーっと装備の出力調整と念の為点検をしてー、あと検査も受けなきゃだった」
レイはそう呟くとゆっくりと体を起こし、立ち上がり、トレーニングルームから出るのだった。
「脚部ブースターの出力を15%上昇、メインブースターの出力はそのままでっと。よし、こんなもんだな。さっきの戦闘での不具合も無いし終わるとしますかね」
調整を終えた装備を2番コンテナへ収容すると、レイは次の場所へと向かった。
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「……うん、特に異常は無いようだね」
令音さんは静かにレイに告げた。
何も異常が見つからなかった事に安心して
ふーっと安堵の溜息をレイはこぼした。
「ありがとうございました、こんな時間に」
部屋に掛けてあった時計を見ながらレイはそう言った。
時刻は深夜の3時過ぎ……どうやら熱が入り過ぎてしまったみたいだ。
「……何、構わないさ。それよりも早く寝た方が良いのでは?」
「そうしようと思ってた所ですが……何かありましたっけ?」
ここ最近プリンセスの現界する間隔がだんだんと短くなってきている。なのでいつでも出撃できるように休んでおくことに越したことはないんだが……令音さんのこの言い方、それとは別に俺に何か用事があるような?
そう、大事な任務が朝早くからあるような……
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「そういえばそうでした、今日からでした、忘れてました……」
そう小さく呟くと、俺は校庭の掃除を始めるのだった。
レイは今、士道君の学校、来禅高校に来て掃除をしていた。何故か?
それは勿論、これも立派なレイの任務であるからだ。
レイの任務は大きく分けて二つ
一つ目は精霊を守る事
二つ目は今後フラクシナスの重要な戦力となる士道君を守る事だ
まさか士道くんが、精霊の力を封印する能力の持ち主とはね。
いやもう本当に助けられて良かったよ……
検査の後に令音さんから士道君の事を教えて貰い、今に至るのだが……
もしあの時、士道君の事を救出出来ていなかったらと考えるとゾッとする。
司令からお怒りをくらうのが怖いのではなく
精霊を守れなくなる可能性があったからだ。
もう一度言おう、怒られるのが怖かったわけではない!
……話を戻そうか。
こうして清掃員の格好をして学校に潜入してるのは
士道君の護衛兼、援護をする為だ。
士道君の能力はまだASTの連中に知られていない。だが今後、精霊達を攻略していくにあたって、士道君の能力は知られてしまうであろう。
そうすると士道君の能力を利用しようとする輩が出てくるかもしれない、てか出てる。
ウチが一番士道君を利用しようとしてるから
あまり良い気持ちでは無いんだわ……
「せめて、巻き込んでしまったからには普通の日常生活を送らせてあげないとなぁ」
それはそうと眠い。ひたすらに眠い。
あの後結局、この任務思い出してから色々と準備するのにバタバタとして、あまり寝れなかったのだ。
「一応、清掃業者として来てるからなぁ。それなりに綺麗にしとかないといけないなぁ」
ふわぁ〜っと間伸びしたあくびをしながら、ひたすらに手を動かす。
取り敢えずこの場所を綺麗にした後に何処かで一眠りさせてもらおう。
なんて考えていたのだが
……やっぱり睡眠って大事ですね
すっかり忘れてましたよ……
彼女の!存在に!!
「ここで一体、何をしてるの?」
そう声をかけられて、俺は振り返った。そして絶望した。
「や、やだなぁー、見れば分かるじゃないですか、掃除ですよ掃除」
「とぼけないで、シキバ・レイ何故貴方がここにいるの」
いつものように無表情で、そう俺に対して問いかけてくるのだった。
精霊をも殺せそうな殺意を混ぜながら