あ号終わらへん。諦める。
では、本編どうぞ。戦闘描写はまだ無さそうです(多分
「…それはどういうことなんだ?生憎卒業したばかりで何もわからないんだが。」
「どうもこうもないさ。現状が物語ってる。これ以上の説明はないと思うがな。」
それは施設のことか、艦隊のことか、はたまた両方か。それともそれ以外か。
何れにせよ、追求したところで話してはくれなさそうだ。
天龍と名乗った彼女は出て行ってしまった。案内するからついて来いということか。
「天龍さんは悪気があるわけではないのです…。」
「まあ、自棄になってないところを見ると旗艦を務めるという責任を果たしているんだろう。」
だが、頼るべき司令官という上司がいないのでは近いうちに潰れてしまうのではと思わせる。
「まあ、ここに着任した以上、君たちに納得してもらえるように頑張るさ。」
そう言って3人で天龍の後を追った。
案内も終わり、暁と共に執務室に戻ってきたが…。
ーー忘れられた部隊へ。
あの哀れとも諦めとも思える眼。いつか本音で話せる時が来ればいいが。
とりあえずここの業務は一般的な鎮守府の作業に加え、油田施設の管理もあるようだ。
「…油田施設の管理って、経験のない俺がやっていいのかよ。」
「難しいことじゃないわ。どれだけの燃料をいつ、どこの部隊に渡したかを管理するだけでいいのよ。」
どうやらその報告書と遠征元の鎮守府の報告書で差異がないか確認するらしい。
「1日にどれくらい来るんだ?」
「基本的に空きタンカーを連れてくるわ。最近はどこも足りないみたいで50を優に超えるわね。」
つまり、1部隊一枚の報告書となるから、50枚は軽く超える枚数を書くのか…。
それに加えて資材管理、出撃、遠征、修理、その他…。なるほど、大変だな。
「食事はどうしているんだ?」
「昼と夜だけ配達が来るわ。日替わりメニューしかないけど。」
「朝は?」
「食べてる余裕ないわよ。だって、夜中にタンカー持ってくるんだもの。ここの稼働は昼からね。」
…いっそレシートみたいに自動で発行してくれればいいんだが。
「だが、朝にもタンカーは来るだろう?その分はどうするんだ?」
「それは無いわね。ここに来るまではかなり時間がかかるもの。」
どうやらまともに休めるのは本来なら鎮守府が稼働し始める時間だけのようだ。
「他の2人はどこに?」
「天龍さんは油田施設周辺の警戒、電は資材管理や遠征元のスケジュールの管理なんかをしているわ。」
暁が書類業務、ということか。見ていても捌き方が手慣れている。
「今までの司令官は次々と居なくなっていったから、嫌でも覚えるものよ。」
つまり、俺もそうなると思われているんだろう。期待はされてないが信頼されるくらいには頑張ろうか。
長々と書類業務をしているうちに気がつけば夕食の時間らしい。
「少し休憩しましょ。もうすぐ配達も来るし、みんな戻ってくるわ。」
「そうしよう。お茶でも入れておけばいいか?」
「そうね。コンロの横の棚に茶葉が入ってるわ。今日の日替わりメニューは何かしら?」
こういう環境だと食事だけが唯一の娯楽なのだろう。3人しか居ないのではろくに休めもしないだろう。
「…ほとんどの艦娘が前線にいる以上は増員は難しいか…?」
少なくとも今の倍は欲しいな。1艦隊組める程度には。
ただ、卒業したばかりで1水雷戦隊を任されることはなかなか無いだろう。
それこそ前線で活躍できるほどの実力がなければ。
「やるせ無いな。負担しかかけられないのは。」
前線でもない場所で活躍できることもないだろうし、しばらくは現状維持しかないか。
「ただいまなのです!」
「戻ったぜ。弁当も受け取ってきたからな。」
「お疲れ様。お茶も入ってるから、食事にしよう。」
食事も終わり、それぞれが持ち場に戻る。
話によれば、ここからの時間がタンカーラッシュらしい。
「ここからの今まで以上に書類が増えるのか…結構キツイぞ。」
「何言ってるの。大規模討伐作戦が発令されたらもっと忙しくなるのよ。」
…今日はまだ比較的少ない方らしいが、慣れない作業もあってペースは限界だ。
「なぁ、ここは君たち以外にいなかったのか?」
「居たわよ。ここが前線基地だった時はね。」
防衛も兼ねてるから当然だろうな。
「てことは、他のみんなは前線へ異動したってことか。」
「それだけじゃないけどね。」
素っ気無く返される返答。兵器だとか言われているのに聞くなと思わせるような雰囲気。
益々人にしか見えない。俺がどうかしているのか、兵器だとか言ってるやつがどうかしてるのか。
結局この日はマルサンマルマルまでタンカーはひっきりなしに来た。
これで少ないなんて…勘弁して欲しいぜ…。