-起きましたか?-
屋上で彼女はこう言った。
-遊佐です、ところで通信士は入りませんか?-
全てはここから始まった。
【追記場所】
あれから続きを考えてみましたがどうやら「長期連載」という形は私には向いていないという結論に至り、昔こういうの書いてたという意味でも残しておきたいと思います。
閲覧していただいた皆様ありがとうございました。
お気に入りにしてくださった方々もありがとうございます、SSやラノベ自体はバリバリ呼んでますし、刺激を受けて寝る前の頭のトレーニングとして今現在、別のを色々と考えてます。
一話完結と言う事で文章を少し修正して終わりたいと思います
【??? 屋上】
「うっ、ここは……冷たっ!」
不意打ちのような冷たさが背中全体に襲う、そして痛い、どうやら長い間仰向けになっていたようだ。
「どこかの屋上にいるのか?」
というか
「寒い」
夜風も全身に伝わる、
風邪を引きそうだ。
ふと、上を見上げる
そこには群青色の空に星が燦然と輝いていた。
「星が綺麗ってことは山の中か」
拉致でもされたのか、
現在俺がいる場所は学校の屋上とも思える場所と考えられる。
「明るいな」
寒さと急な展開に聞こえなかったがその明るい場所から生徒の声が聞こえる。
屋上、グラウンド、生徒、周りを見渡すとどうやらここは山の中の学校らしい。
と、恐怖と焦りを抑えるため必死に思考していると…
-起きましたか?-
!?
気配はなかった、突然である、声から察するに女の子だろう。
「あんたは?」
「遊佐です。
ところで、通信士は要りませんか?」
グラウンドのライトのおかげで少しだけ見える、その位置にいる人物
ツインテールというのか、レモンに少し黄色を混ぜたような黄色い髪に
左右両方の髪のところに赤いリボンがついている。
通信士と言ったな、多分そのせいだろうか、
目が慣れたせいか、暗くてよく見えなかった顔の口の横にインカムを付けている。
全体的に華奢な体で肌は白い、目は本当に物静かな感じが伝わってくる。
だが何故学校にインカムを持って「通信士は要るか」なんて事を聞くのだろうか。
全く理解が出来ない
とりあえず
「……は?」
全てはここから始まった。
【??? 3F 自販機前】
「Keyコーヒー? なんじゃこの飲み物」
「知らないのですか? この【世界】ではとても有名な飲み物です」
校内に自販機何てあるのか、スゲェな
「それで話を続けるがよ、俺は夜になる前も仰向け状態だった。
時間が経って見に来たら丁度起きていた……と」
「はい」
「何故起こしてくれなかったのか、風邪引いたらどうするんだよ」
「あなたの責任です」
起こして貰ってもいいだろ別に…
「NPCかと思いましたが、夜に屋上で倒れている変人何ていません」
「その変人で悪かったな」
「すいません、失言でした」
「何だよ急に」
急に素直になるし、思考が読めない
「もしかして急に素直になったな、何て思ったのでしょうか」
「顔に出てたか?」
「そんな感じがしたので」
「俺って結構読まれやすいのか、気の所為だろうか」
「独り言で何を言ってるのでしょうか、やはり変人」
「自重してくれ…言われ慣れている気がするが傷ついてないわけじゃないんだぞ!?」
「それは申し訳ございません」
なぜ言われ慣れている何て口に出たのか、
そんな事を頭のほんのちょっとの片隅に出たがそれよりも質問したいことは色々ある。
「で、色々質問させてもらうけど、NPCってなんだよ」
「ノンプレイヤーキャラクターです」
「人工知能ってやつだな
ゲームでもお馴染みの村人見たいなモンか」
「ゲームは詳しくありませんが、
この【世界】のNPCというのはそんな茶地なものではありません」
「というと?」
「試しに女生徒に痴漢をしてみてください。
悲鳴を上げられるか、殴られたり蹴られたりしますよ」
「要は人間見たいって事か」
「はい」
折角話のわかる人間だと思って期待したがまさかとは思った
もしかして、頭の痛い子なのだろうか。
「つまりゲームの世界にいるとでも言いたいのか?」
「【ゲームの世界】とは言いませんが少なくとも
あなたが来た【世界】は所謂、【前世】と呼ばれるものです、知ってますか?」
「【前世】だと? まるで」
言葉が詰まる、まさかな
いや…嘘だろ?
「ハハハハ」
笑いが込み上げる。
「どうかしましたか?」
「なぁ、今何時だ?
ここの生徒ならもう帰る時間だろ?」
彼女は何かを見る目でこう言う
「確かにここの生徒ではありますが、あなたと同じ人間でもあります」
このどっちつかずなセリフ、真意が分からない
「通信士だがなんだか知らんが笑わせるな
あんたの話を信じるか信じないなんてよ」
相手に会話に入る余地がないように言葉を続ける
「お前もしかして自分は【特別な人間】なんて思ってるのか?
俺の覚えている言葉の中でそれは【中二病】っていうんだよ、覚えとけ」
認めたくない、俺が今この遊佐という人物から聞いた情報を全て統合すると
現実ではあり得ない話が出来上がる
認めてはいけない、これは夢
「何故ゆりっぺさんは交渉事に弱い私に担当したのか…」
彼女は小声で言う
ため息を一つ挟み、続けて
「もう気づいているのでしょう
意外と洞察力というのはお持ちのようですね」
褒めたのか、それとも蔑んだのかよく分からないが
求めるのはただ一つ、「納得のいく理由」と「真実」だけだ。
「証明しろ」
「はい?」
「俺が死んでいるという事を証明をしてくれ
それであんたの言葉を、俺の考えを全て受け入れる」
遊佐は思った
(どこかで似たような話を聞きましたが…)
「良いでしょう」
内心、ビビったのは遊佐ではなく提案した自分だった。
「その前に、あなたにはある組織に入って貰います」
「組織?」
「死んだ世界戦線、通称SSS、詳しい話は出来ませんが
その組織に入って頂ければ証明致しましょう」
「待て、俺はまだ死んだということを認めてないんだぞ!?」
「あなたが死のうが死まいがどうでもいいですが、この【世界】では無意味な事です」
無意味? 死ぬという事が無意味なんて事があるのだろうか
「脅しか?」
「証明ですよ、いえ、賺すためでしょうか」
数十秒間を置く
「分かった、ただし納得のいく答え何だろうな?」
「しつこいですが、了承を得たので契約成立と行きましょう」
こいつ今乗ったな?
「じゃあ何するか教えてくれないか? その証明とやらを」
その瞬間、目の前にいる「遊佐」が「遊佐」でないかのようなモノが顔を覗かせるようにして口を開いた。
「あなたを今ここで殺します」
待て、殺す?
「嘘だろ…?」
「証明とはそれしかないのです
本当は不本意ですがあなたの望んだ契約なので」
「おいっ ちょっ 待っt
グサッ
一瞬だった、ほんの僅かな数秒。
俺は心臓の位置に「何か」刺さっている。
「これがあなたの言う【証明】、もう数センチであなたはその【証明」
の意味が分かるはずです」
ポタリ
二人しかいない、夜の校舎の廊下に、血の滴る音が響く
「では後ほど」
彼女との距離は数センチ、その瞳を見つめながら俺は気を失った。
遊佐は今刺した「男」を見つめ
「まだ少し、残っていたのでしょうか
封印していたはずなのに」
そう言うとインカムからある人物に通信を繋げる
「ゆりっぺさん、任務完了です
それともう二度と私に交渉事を回さないで下さい…」
「お疲れ様って言いたいとこだけど、何かあったの?」
「殺ってしまいました…」
マイクの向こうにいる「ゆりっぺ」は頭を抑えながら
「マジかぁ…」
「すいません」
「あなたがそんな行動に出るなんて珍しいわね、
まぁどうせ勝手にリスポーンするでしょうし」
「で、この方の事ですが」
「確かに遊佐さんがそれ程の行動に出るぐらいの人間、
その人が起きた後、あなたがいないと怪しがられるし
それになんだか、面白そうじゃない?」
遊佐は呟く
「鬼ですか」
少し文章を変更しましたがとりあえず一話完結にいたします(2016/10/12)