復讐の為にダンジョンに潜るのは間違いだろうか? 作:脱毛希望
文才は有りませんし、誤字・脱字、日本語おかしくね?等あると思いますが、よろしくお願いします。
咆哮が轟いていた。
地響きかと聴き間違うほどの足音が鳴り響く。
山羊のようにねじれ曲がった二本の大角。馬面ながらに迫力のある、悪魔のような顔面。それだけが違う生物かのようにギョロギョロと蠢く眼。怪物――『フォモール』である。
『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオウッッ!』
咆哮とともに手に持った鈍器を前衛に振り下ろし、守りを崩した。
「ベート!」
「チッ‼︎クソがッッ‼︎」
前衛が崩れ、モンスター等は後衛に流れ込み戦線は一気に崩壊する。
それを食い止めんと団長である小人族のフィンが指揮し、フォローに回らんと狼人のベートが防衛戦に急行するが距離が在り過ぎた為、数匹に侵入を許してしまう。
後衛の冒険者は魔法を駆使して援護するのが基本だ。ゆえに接近戦には長けておらず、尚且つそこに居たのはまだこの階層では一人では戦えない未熟な魔法使いだった。
怪物の咆哮と共に脚が上段から振り落とされ目前だったエルフの少女が吹き飛ぶ。僅かに狙いが逸れ、脚は地面を粉砕し衝撃波で小柄な少女の身体がまるで全身を殴りつけられたように呼吸が出来ない。
地面に叩きつけられ喉に固まっていた酸素を吐き出すが急な衝撃のためまともに受け身が取れず現時点自分がどこにいるのか把握できていない為、白に点滅する視界を頭を抑えながら観察する。
「レフィーヤ!?」
「えっ?」
誰かが自分の名前を慌ただしく呼ばれる声に顔を上げ、同時に視界が暗くなる。そして同時に戦慄した。視界が暗くなった原因、先ほど前衛を突破した鈍器を持ったモンスターの一体がレフィーヤの目前に立っていた。
数体の怪物等は彼女を囲むように立っており、助けに行こうとする冒険者達を手に持っている石斧を振り回し近付けさせない。彼女の目の前にいるフォモールは口から垂れる涎を舌で舐めとり、眼はレフィーヤの躰を舐め回すように見ていた。
レフィーヤはこれから自分がされる事が本能的に理解できてしまい、逃げようとするが、モンスターに囲まれた状態を自力で抜け出す程の力をまだ持っていない。レフィーヤは囲っているモンスターの背中を、目に涙を溜めながら何度も叩く。ずっと見ていたフォモールがそんな姿の彼女を見て限界に達したのかレフィーヤに飛び掛かり、レフィーヤを地面に押し倒し、左手で彼女の両腕を頭の上で押さえつける。レフィーヤの顔に悪魔のような顔を近付け、長い舌を伸ばし、首筋から頰を舐める。自由な右手で胸倉を掴みながら腕を引き、服を引き千切った。
「イヤッ!止めてッ!こんなのやだよぉ‼︎」
涙を流しながら嫌がる姿に更に興奮をしたのか、鼻息が荒くなる。
仲間がレフィーヤを救おうとするが、モンスター等がそれを阻むように立ち塞がり、思うように進めない。そんな姿を笑っているかのように口を吊り上げている。二体のフォモールが分厚い石板を持ってきて、レフィーヤとフォモールを上に乗せて、冒険者達に見せつける。
怒りの表情を浮かべ、一刻も早く助ける為に攻撃の激しさが増すが、壁から一体、また一体と増えていく。魔法で一掃しようにも、レフィーヤにも当たってしまうので出来ない。
彼女の上に跨っているフォモールが救おうとする冒険者達の姿を笑い、レフィーヤの躰を舌で舐め回そうとする。
直後、モンスターの上半身が宙を舞った。
「見てられねぇ」
男の声が異様な程に響く。
「テメェら下がりやがれ」
戦っている者も、指示を飛ばしてる者も、詠唱を唱えている者も、モンスターでさえも動きを止め、男の方を見る。
レフィーヤもその男の後ろ姿を見る。
『男』は『黒い甲冑』を纏っていた。それだけではない。
黒いマントもつけている上、ここからではよく見えないが『左腕』まで肘から先が黒い。
『男』の『短い黒髪』とも相まって、まさしくその『男』は『黒尽くめ』と形容するにふさわしい。
よく観察してみれば、相当に鍛えられた体をしていることが伺い知れた。
――その『男』の手に持ってある『物』に釘付けになっていた。
それは、剣と言うにはあまりに大きすぎた
大きく、分厚く、重く、そして大雑把過ぎた
―――それはまさに鉄塊だった
都合上ベルセルクの女性陣(キャスカやシールケなど)は出ません。
今の所イシドロとセルピコ、ゴドーとエリカにリッケルトの登場は確定していますがどう絡めていくか悩みどころです。