復讐の為にダンジョンに潜るのは間違いだろうか?   作:脱毛希望

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遅くなって申し訳ない。
マジ戦闘描写難しい!
会話シーンも上手く伝える事が出来てるか不安。
ここが変、とか漢字が違う所があったら言ってくれるととてもありがたいです。


黒い竜巻

 

男を見た怪物達は歓喜の雄叫びを上げ、目付きが変わる。まるで極上の餌を目の後ろにした眼だ。五十体強もいる怪物が石斧を振り回し、口から涎を垂らしながら男に向かって走り出す。

 

男は大剣を地面に突き立て、鉄の義手を前に突き出す。突き出された腕にはボウガンに回転式レバーが付いたような物を装着してレバーを回し、次々にボウガンから矢が放たれる。 一呼吸の間に男の左手から幾本も吐き出された矢は、怪物の額、眼、口や喉といった部分に突き刺さっていくが、勢いは止まらない。男は突き立ていた大剣を抜き取り、肩に担ぐ。

 

飛びかかって来た三体の怪物を大剣で横に振り払う。一体目の胴に食い込み、そのまま勢いは衰えず二体目へ。 剣が三体目に届いた時、すでに分かたれた一体目は大きく回転を始めていた。 鉄塊が振り切られ、三体のフォモールは宙を舞い、土に転がった。

一体のフォモールは仲間を踏み台にして宙に舞う。頭上から襲い掛かる怪物に対して、男は剣を上に振り上げ股から真っ二つにして、黒ずんだ血を全身に浴びる。

振り上げた剣を振り下ろし、前から迫っていた怪物を頭から真っ二つにした。

男は怪物の群れに飛び込み、大剣を振り回して行く。

黒い髪、黒い甲冑、黒い外套の男が黒い大剣を振り回し、怪物達の血肉が飛び散る姿を見た一人の少女は言った。

 

 

 

 

 

 

「……黒い竜巻みたい」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーー

 

 

 49階層の戦闘を終え、【ロキ・ファミリア】の面々は50階層へと降りていた。

 

 灰色の大樹林が眼下に広がる、10Mメドルほどの大きな一枚岩の上を野営地と定めた。

 

 オラリオの地下深く、ここ50階層はダンジョンの中でも、モンスターが生まれない数少ない安全階層セーフティポイントである。だからこそ腰を据えて本格的な野営が出来る貴重な休息地帯レスト・エリアでもあった。

数多くの団員が、役割を分担しながら野営の準備をしていた。

荷物が嵩張らず設置と撤去が楽なワンポール形のテントがいくつも並んでいる。どのテントにも一番高い所に、彼等の象徴である道化師を象った団旗がひらめいていた。

その下ではある男に団員達が群がっていた。

 

 

「ガッツさん!さっきのフォモール戦凄かったッス!流石【ロキ・ファミリア】の切り込み隊長!」

 

「ガッツさんが前線に立つと凄過ぎてみんな手が止まっちゃうじゃないですか〜!」

 

そうだ、そうだ!と周りに居る奴等は同調する。

 

 

 

男の名前はガッツ。【ロキ・ファミリア】の幹部であり、常に先陣切って行く姿を見て、皆は切り込み隊長と呼んでいる。

 

 

ガッツは「悪かったな」と一言いってその場を去ろうとする。

そんな彼の前に一人の美麗なエルフが立っていた。

 

 

「お前達!そこに溜まってないで昼食の準備に取り掛かれ!」

 

「リ、リヴェリア副団長!?」

 

「ひいぃ!す、すぐに取り掛かるッス!」

 

 

そう言った男に続いて周りの団員も自分の持ち場に急いで戻る。

その姿を見てリヴェリアは溜息を吐く。それからガッツに顔を向ける。

 

「ガッツ。話がある。付いて来い」

 

 

そう言われ、幹部でしか入れないテントに入ると同時に怒っているような声で話し掛けられる。

 

「ガッツ、さっきの戦いは何なんだ?」

 

「何が?」

 

「お前の持ち場は物資の護衛だった筈だ。それを最前線に立ち、敵に一人で突っ込むなど!お前の勝手な行動が【ロキ・ファミリア】全体を危険に晒す事だってあり得るんだぞ!少しは自分の立ち場を自覚しろ!」

 

「悪かったな、以後気をつける」

 

 

そう言い、ガッツはテントの中から出ようとする。特に反省もせず出て行こうとするその姿を見たリヴェリアは頭にきたのか、怒声を上げる。

 

 

「お前は何時もそうだ‼︎そうやって口先だけ‼︎お前はあの頃から何も変わっていない!自分の敵に対して剣を振り回しているだけでお前は満足なんだ!仲間の事を少しも考えないただの狂犬だ‼︎」

 

 

ガッツはリヴェリアの腕を掴み、睨み付ける。

 

 

「違う‼︎あの頃から俺は!仲間の事を……ちゃんと……」

 

 

 

 

 

 

「もう止めないか、二人とも」

 

 

そう言いながら【ロキ・ファミリア】団長のフィンがテントに入って来た。

 

 

「大きな声が聞こえたから来てみればまたガッツとリヴェリアか……。少しは仲良くしなよ」

 

 

フィンは呆れた声で二人に言う。リヴェリアは掴まれた腕を振りほどき、フィンとすれ違い様に口を開く。

 

 

「フィンとガレスはガッツに甘過ぎる」

 

 

フィンにしか聞こえない声でそう言い、テントを後にする。

それを聞き、溜息をしながらガッツに歩み寄る。

 

 

「君たちは本当に仲が悪いね。何でかな?」

 

「知らねぇよ。何時もアイツから突っかかってくるんだ」

 

フィンは近くにあったイスに座り、数秒間を空け口を開く。

 

 

「ガッツが【ロキ・ファミリア】に入って三年か……。僕達がダンジョンで血塗れのガッツを見つけてもう三年だ……」

 

「……」

 

「……まだ何があったか言ってくれないね」

 

「……悪いな」

 

「何、無理して言わなくても良いさ。して欲しい事があったら気軽に言ってくれ。僕達は仲間だからね。話し込んじゃってゴメンね。確かそっちに川があったからフォモールの血を洗い流しに行きなよ」

 

 

そう言いつつ、フィンは南側に指を差す。

ガッツは「ありがとよ」と一言いって、テントを後にする。

 

一人になったフィンはある事を考えていた。

 

 

 

 

 

 

「ガッツとリヴェリア……どうにかならないかな?」

 

 

 




リヴェリアは【ロキ・ファミリア】の母さんだから必然的にキャスカ役になりますな。
リヴェリア様のエロシーン……ふぅ(賢者タイム)。


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