復讐の為にダンジョンに潜るのは間違いだろうか?   作:脱毛希望

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どうすれば上手く書けるか考えると時間が掛かるのでやめました。
自分が書きたいように書くことにしました。


幹部として

ガッツはフィンが言っていた川に着いた。マントや甲冑を脱ぎ、義手を外し、上半身裸になってから川に頭を突っ込んだ。髪に付いた黒ずんだ血を川の水が流していく。川から顔を出し、近くに置いてあった白い布で顔を拭く。次に身体に付着した血を拭き、新しい布を出して義手や甲冑が錆び付かないように血を拭き取っていく。

 

 

「あ……」

 

 

ふと声のした方を見るとそこには、レベル5で【剣姫】と呼ばれる少女、アイズ・ヴァレンシュタインが立っていた。

 

 

「何か用か?」

 

「フィンが呼んでた。話があるからきて欲しいって」

 

「分かったよ。ちょっと待ってろ」

 

そう言ってガッツは上着を着て、甲冑を付ける。 その間、ずっとアイズが見ているので少し気まずくなったのか、ガッツは話を振る。

 

 

「にしても、何でお前が呼びに来たんだ?他にも人いるだろう」

 

 

すると、アイズは目を伏せて口を開いた。

 

 

「みんながご飯の準備してるのに私は何もしてなかったから……」

 

ったくコイツは、とガッツは思う。

アイズに対して彼奴ら《ファミリア》は甘やかしすぎだと思っていたが、此処までだとは思わなかった。大方、手伝おうとしたが断られ、フィンが助け舟としてアイズが俺を呼びに来たと……。

 

 

「…………私、みんなの役に立ちたい」

 

 

そんな事を考えていると、アイズが話を切り出してきた。その言葉に対して俺は思っている事を素直に言う。

 

 

「お前、お利口さんだろ」

 

「……?」

 

「本人達がやるって言ってんだ、やらせとけ」

 

「で、でも何かみんなの為に」

 

「そんな優等生だとヒネた大人になっちまうぜ」

 

 

アイズは顔を下に向け黙り込んでしまった。

 

「まぁ、今はお前のできる事をやりな」

 

「……ガッツ、私は何をすればいいのか分からない。教えて」

 

 

アイズは小さい時から戦って育ってきた。後ろを振り返ず、ひたすら前だけを見て成長してきた。そして、心にある程度の余裕が生まれた今、 みんなの為に自分は戦う以外に何が出来る? という疑問が生まれたのだ。今の自分には戦う事しか出来ない。でも、ガッツなら応えてくれる筈だと思い問いかける。

 

「そんぐらい自分で考えな。俺はアイツ等みてぇに優しくねぇからよ」

 

装備を身に付け終わったガッツはテントを張った方角に歩き出す。アイズを置いて行かないように歩幅を縮めて。自分も如何やら甘いと自覚しながら川を後にする。

そんなガッツを慌ててアイズは追うように走った。

 

 

 

 

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 冒険者依頼《クエスト》

 読んで字の如く、冒険者に対しての依頼、その総称のことを指す。

 特殊な材料を必要としている生産系の【ファミリア】やオラリオの商人、迷宮都市を運営しているギルドなどダンジョンでしか取れない素材を求める人々が依頼主であり、その依頼を受注した冒険者は依頼を達成しその見返りとして報酬を得るのだ。

 そして今回のクエストは、【ロキ・ファミリア】が懇意にしている医療系のファミリアである【ディアンケヒト・ファミリア】からのものだ。内容は51階層に存在する『カドモスの泉』から要求されたかなりの量の泉水を採取してくるという依頼である。

 そのために団長であるフィンは泉水を効率よく採取する為に四人一組の班を二組作った。

 

 

一班には、アイズ、ティオネ、ティオナ、レフィーヤの四人。

二班には、フィン、ガレス、ベート、ラウルの四人で行くことになった。

 

 

リヴェリアは非常時に残った団員の指揮官としてテントで待機ということになっていたがフィンの口から出た言葉に耳を疑った。

 

 

「ガッツもリヴェリアと同じ待機を頼むよ。もしもに備えて二人一緒のテントで待機してくれないか?」

 

「な、冗談は止めないかフィン!何故!寄りにもよって此奴と待機しなければならんのだ!」

 

「それはコッチのセリフだっつの。隣でグチグチと呟かれるコッチ身になってみろ」

 

「私の言葉をそんな風に聞いていたのか!!私はファミリアの事を思って貴様に協調性の大切さを教えようとしているんだ!!」

 

「余計のお世話だな。そんなモン教わらなくとも分かってる」

 

「いいや、貴様は分かってない!なら何故前線で戦っているんだ!貴様が戦えば他の者への経験が積めなくなることが分からんのか!」

 

「リヴェリア!ガッツ!」

 

フィンの一言でリヴェリアとガッツが口を閉じる。

 

「リヴェリア、君がガッツを嫌っているのは分かっているけど、君とガッツは【ロキ・ファミリア】の幹部なんだ。ガッツに対してそのような対応だとファミリアに溝が出来てしまう。僕が言いたい事はわかるよね?」

 

リヴェリアはフィンと目を合わさず、テントに戻ってしまった。

 

「ガッツも非がない訳では無いよ。リヴェリアはファミリアの事を思って君に言っている。少しは耳を傾けてくれないかい?」

 

あぁ……と返事をしてリヴェリアが入ったテントへ向かった。

 

「全く、二人には困ったものだよ。さてっと、ディアンケヒトの依頼を達成させにいくよ!」

 

オオー、と女性陣が声を上げた。

 




次、エロシーンがくると思われる。
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