花をも恥らう白き花 コジマに愛されし黒き騎士   作:人類種の天敵

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ども、天敵です。今日は中〜重量のアセンを組んでセレンババアと遊んでいました。途中から軽量機にチェンジしましたが、何故かアサルトライフル×とっつき。背中に五連装ロケットを携えて水没王子と遊んでみました。基本1.00で遊んでるのでテクノロケとか産廃だわwwwとか思ってたりしてましてが結構当たるので面白かったです。
明日はコジマ武器で遊ぼうと思いました まる


勝って勝って最後に負けるらしいです

旧ピースシティー

 

平和の都市の名を冠する砂漠の廃都市。

幾多ものビルが連なり、そのどれもが砂漠の中に埋まった場所に、カラードランク11でローゼンタールのリンクスであるダリオ・エンピオが駆るネクスト トラセンドが辺りを見回しながら立ち尽くしていた

 

「………あのクソガキ、一体何処に行きやがった」

 

憎々しげに呟くダリオの頭には、散々自分を馬鹿にしやがったストレイドとか言うクソガキの顔が浮かんでいた

 

「チッ、あのクソガキ。アリーナが終わったらぶち殺してやる」

 

新人リンクスと言っていたストレイドを圧倒的な実力で潰し、アリーナが終わればこちらが奴をコケにしてやろう。

そう考えながらビルの屋上にトラセンドを移動させたダリオは、つぎの瞬間、その判断を誤ったことに気付く。

 

バシューーーーー!!バシューーーーー!!

 

「ッ!?ミサイルだとッ、クソがッ!ずっと近くにいたんじゃねえかッ!!」

 

地上からトラセンドのいるビルへ向かってくる2発のミサイルを回避するためにビルの屋上から地面へ落下する。

そしてトラセンドは地面との衝突を落下する直前にブースターを起動させることで速度を緩めて着地の衝撃を和らげた。

ドスン、と砂漠の地に足を着けたトラセンドは、先ほど回避したはずのミサイルが旋回しながら分裂したのを見て驚愕した

 

「なんだアレは……クソッ!MSMCの新型か!」

 

トラセンドへ向かう計16発ほどのミサイル群は勢いよく加速しながらトラセンドへ迫り来る。

トラセンドが咄嗟にクイックブーストで避けた為に16発中4発が地面へ突き刺さり、6発がビルにぶつかって爆発する。トラセンド自体も1発は右腕に搭載した剣のような形状のレーザーライフルで撃ち落としたが、それ以外の5発がトラセンドの右腕を直撃する

 

「チッ!!」

 

ミサイルの直撃で受けた衝撃と機体の硬直に舌打ちをしてすぐさまクイックブーストを発動するトラセンド。

しかしそれをさせまいとビル群の中から一筋の影が迫った

 

「来たな、ストレイド…!」

 

それは全身がF1カーのように尖った装甲に、全体的に黒く塗りつぶしたペイントの機体だった。

言うまでもなく、これがストレイドとやらの機体だろう

 

「死ね、クソガキ」

 

目の前に対峙した黒いネクスト、フルアリーヤフレームの機体へ右腕を向けてレーザーライフルの引き金を引くが、右腕のレーザーライフルの銃口からオレンジ色の閃光が迸ることはなかった。

 

「なんだ、故障だと……?さっきのミサイルか」

 

見ればトラセンドの腕に装着したレーザーライフルは、その銃身を真ん中から折れ曲がり、レーザーライフルのマガジンからバチバチと火花が飛んでいる

 

「クソッ!使えねえッ!!」

 

レーザーライフルを右腕を振りながらパージする。

それはトラセンドの近くのビルの壁へ深々と突き刺さり、数秒後に爆発した。

一方トラセンドはパージしたレーザーライフルの代わりに右の背中に搭載した汎用性の高さと瞬間火力がウリのローゼンタール製チェインガンを展開してやたらとクイックブーストを連発して裏を取ろうとするストレイドへ弾丸の雨を降らせる

 

「ハッ、どうしたクソガキィ!!」

 

腕を交錯させてコアを守るストレイド機をチェインガンで蜂の巣にしながらトラセンドは左腕の盾のようなレーザーブレードを展開する。

このままチェインガンの弾幕でストレイドを動けなくしてレーザーブレードで決める腹積りなのだろう。

そしてその思考の隙を、ストレイドは読んでいた

 

ドヒャアッ!!! ドガガッ!!

 

「何だとッ!!グァッ!!」

 

チェインガンの弾幕を物ともせずにクイックブーストでトラセンドの懐まで肉薄したストレイドは加速したままの状態でトラセンドのコアを思い切り蹴った。

本来ネクストの戦闘では滅多に行われない肉弾戦、それを自身が身をもって体感したこともあり、ダリオはトラセンドを動かすことが出来ずに数秒の間硬直する。

 

「俺が……この俺が、負けるだと……?」

 

目の前に映る竜殺しの剣、それをトラセンドの頭部パーツから見ていたダリオが呆然と呟く

 

「この俺が………こんな所で躓く……?」

 

ネクストを操るAMS適正があることが分かった時からローゼンタールのリンクス候補として、ローゼンタール社の象徴というべきネクスト “ノブリス・オブリージュ”を駆るリンクス、レオハルトからネクスト機動を教わり、今、上へと登り続けるこの俺が

 

「ジェラルド………ジェンドリン……」

 

そして、ダリオの口から零れたのは、負け惜しみや戦いに足掻く言葉ではなかった。

それは、リンクス候補生の時代から争っていた、彼の最も気に食わない男の名前だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジェラルド・ジェンドリン

 

俺と奴は真逆だ。そして、俺が唯一気に食わない野郎の名前だ

 

奴は貴族共の嫡男で、俺はドイツのスラムに住むしがない貧民のガキだった。それもまあ、AMS適正なんてものが見つかってからは然るべき地位に立っているがな

 

リンクスになった俺はたかだかカラードランク11のリンクスなんぞに満足していない。もっと、もっと上まで上り詰める…奴の所まで……!

 

 

………今思えば、奴はリンクス候補生の時から俺と競い合っていた。

実力を言えば俺の方が断然強かった。

ノブリス・オブリージュの扱いだって俺の方が上手かった筈だ

 

…………そして訪れた好機。リンクス戦争で負傷して引退したレオハルトに変わってノブリス・オブリージュのリンクスの座を奴と競い合った……。

最終成績は俺の勝ち越し。

10対8、明らかに俺が勝っていた。

シュミレーションでの作戦成功率だって俺の方が勝っていた。

だが……老人共はAMS適正とたかが精神力如きで奴を選びやがった。

そして俺にはノブリス・オブリージュの劣化版が渡された、だから俺はローゼンタールの象徴ではなく、ただひたすらに上を目指すことにした……!

 

それが奴との

 

「俺…は…………!!」

 

 

 

 

 

 

 

ズシャァァァァァァァァァッッッッ!!!

 

 

『 YOU LOOSE 』

 

 

 

 

 

「やった、たいちょーぅ!」

 

「ふぅ……やっぱシュミレーションだったら勝てるな……」

 

カラードランク11のリンクス ダリオ・エンピオとの勝負に勝った俺は、ヴァーチャルシュミレーションでフル稼働させた頭をボーッとさせながら全身の力を抜く

 

(にしても……クイックブーストを使いまくったあとって、身体が怠いな……覚えとこ)

 

腕をぶらぶらさせ、背中を猫背気味に曲げた俺は戦闘中でのクイックブースト連発は楽しいがそのあとが非常に身体が怠くなるという事を覚えた

 

「クソがッ!!」

 

ドガッ!……という何かが蹴飛ばされた音と、ダリオ・エンピオの怒声が近くから木霊した。見れば額に青筋立ててピクピクさせている。わお、すげえ器用

 

「クソガキ!これで終わったと思うなよ…勝って勝って最後に負ける……てめえも同じだ!それまでせいぜい浮かれてろッ!」

 

ペッと痰と一緒に捨て台詞を吐いたダリオが不機嫌さを隠さずにズンズンと何処かへ姿を消した。

内心で「金払って帰れよ」と思ったが口にはしなかった

 

「やあ、君。ストレイド…君、だったかな」

 

突然背後から声をかけられて驚く。パッと振り返ると、爽やかそうなイケメンフェイスの好青年が立っていた

 

「え……っと……?」

 

誰ですか?あんた?と、声には出さずとも怪訝そうな表情でイケメンを見ていると、男はその視線の意味に気付いたのか、はにかみながら自己紹介を始めた

 

「俺の名前はジェラルド・ジェンドリン。ローゼンタールのリンクスだ」

 

「(あ、アイエエエエエエエエ!!?破壊天使!?破壊天使ナンデ!?)……へ、へぇ!そうなんですか」

 

「ダリオとの戦闘、すごかったな。これからも頑張ってくれ」

 

さっきの戦闘を褒めてくれたジェラルドから、ポン、と軽く手渡されたカードを見て無数のはてなマークを頭に浮かべる。なんだこれ。

カードに電子文字が浮かんでるけどなんの数字?

 

「ああ、それかい?それはダリオに勝ったランカー戦の報酬とFPSメモリだ。好きに使ってくれ。それじゃあ」

 

手を軽く振ってジェラルドはダリオが姿を消した方向へ歩いて行った。

 

「……あれ、誰なんだぜぃ?」

 

「ランカー上位のリンクスだぜ……」

 

「なるほど……強いのかー」

 

「ああ………よくコジマで待ち伏せされるけどな」

 

「………………?」

 

ジェラルド………お前が悪いわけじゃないんだ。ただ、強いて言うなら敵相手に呑気に「ふらやましいよ」とか言ってオーバードブーストで突っ込んでくるとさぁ、だいたいコジマで潰されるのが落ちなんだよ……ホラ、カーバルス占拠とかでもさ……

 

「さぁーて、金も貰ったし、とっととセレンと合流しようぜ」

 

あんまり待たせるとブチ切れるからな、あのババア………怒らせるとすぐ拳骨が飛んでくるし………

 

「おい」

 

「……………(おぉっとぉ?既にお怒りモードじゃね?ヤバくね?これ死ぬんじゃね?)」

 

「おい」

 

「……………な、何かなセレーーー」

 

ゴスッッッ。セレンに返事を返したところでみぞおちに重い一撃を喰らった。やばい死にそう。あ、まずった。視界の向こうにガチでお花畑が見えるわ。これが死ってやつか………ぐべし

 

「せ、セレン?あの、お金稼いだんでひとまず許して?」

 

そう言って金とFPSメモリの入った薄っぺらいカードを渡すと、セレンが面白くなさげに鼻を鳴らす。そしてそのまま歩き出したのでベルと一緒にその後を追う

 

「リンクスネームの登録も終えた。もうここに用はない、さっさと帰るぞ………」

 

不機嫌そのままに言ったセレンにビビっていると、観客席に視線を感じて辺りを見回す。

………まあ、そこには他人の姿しかないわけで、見知った顔なんていないのだけど………

 

「あ!セレン、ちょっと待てよー!いいか!?その金、絶対アリーヤの内装に使えよ!?間違っても………!!ちょ、待てってー!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無名リンクス 対 ローゼンタールのNo.2

その対戦が終わった後、観客先に残っている人の数はまばらであった

 

「どうだった?彼」

 

「別に、ただのリンクスってだけね。ダリオ如きを倒したくらいじゃ実力わかんないし」

 

紫色の髪を後ろでうなじが見えるように束ねている髪型の少女と、緑色の髪を背中の真ん中あたりまで伸ばしているワンダフルボディの少女が、先ほどの戦闘を見ながら感想を呟く

 

「………それで、アイリスは……その、いつまで私の胸を揉んでるの」

 

「ふふふ。メイの喘ぎ声、良かったよ。周りの男なんて観戦そっちのけでメイを見てたし」

 

「も、もう!」

 

女の百合……というかガチレズ思考によって観戦中ずっと自分の胸を揉まれていたメイは、呆れながら息を吐いていつまでも胸にしがみつく彼女の両手を引き剥がす

 

「ああ、つれないね。この後ホテルのベット辺りに洒落込もうと思ったんだけど」

 

女のレズ発言にAMSとは別に頭が痛くなってくる感覚を感じたメイという女性は、もう一度ため息を吐いてストレイドが使っていたミサイルの画像を眺める。

そこにはもちろんGA系列の武器を扱う彼に親近感を覚えたのと、これを機に彼をGAに結びつかせられるかもしれない、という思惑があったからだ。

そしてそれをなんともつまらない表情で紫髪の女が見ていた。

 

「………やっぱり、アレもイレギュラーかしら。そうなると、邪魔ね」

 

ボソッと呟いた女の顔は、とても無表情な、能面の如し冷徹な顔だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やはりあのリンクスは甘い男のようです。ならば、貴女の敵ではありません。フェリチタ」

 

「……………」

 

黒縁メガネを掛けた黒スーツの女性が、眼鏡の縁を押し上げながら傍の少女に断言する。

その少女はというと、手に持った端末に映る黒いネクスト “シュヴァルツセイバー”をジッと見つめていた

 

「ストレイド…………」

 

黒いF1カーのようなボディを持つネクスト。そしてその機体のパイロットの名前を呟いた少女は、ボサボサとした黒い髪の向こうに潜む赤い目を細めた

 

「どうしたのです?まさか、また過去のイレギュラー達が?」

 

少女の異変に気付いた女性が尋ねるが、少女はふるふるとそれを否定して端末にダウンロードされた先ほどの戦闘ログを見る

 

『ズシャァァァァァァァァァッ!!ガガガッ!!ドドドドドドドドドドッッッ!!ズシャァァァァズシャァァァァァァァァァッ!!』

 

流れたのは一際大きい噴射炎と共にネクスト トラセンドに足蹴りをかまし、動けない敵機の腕をレーザーブレードで斬り払い、右手に持ったアサルトライフルを横薙ぎに振るう黒いネクストの無茶苦茶な白兵戦だった

 

「ストレイドというリンクスが行った敵機の部位破壊が有効だということは認めましょう。しかし、敵機の動きが止まったチャンスにコアを狙わないのはどういう事でしょうか」

 

「私じゃ、分からない」

 

「そうですか。どうやら主任の方も用事が終わったようです。それでは帰還しましょう」

 

さながらコンピュータのような抑揚のない平坦な声で告げた女性が、ハイヒールの踵を鳴らせて観客席を去る。そして、少女もまた、自分の寝床へ帰るために女性の後をついていく

 

ーーーーー壊せ 壊せ 秩序を壊せ 自らの羽を縛る鎖を 自らが神と自称する管理者を 数多に存在する敵を 自身を裏切る者も全て 破壊しろ 自由への邪魔をする者は全てーーーー焼き尽くせ

 

「秩序を壊すしか出来ない私達には、分からない」

 

彼女の脳裏に響く何重もの声は、1人の少女を、一個のイレギュラーへと仕立てていく。

彼らが辿る道は一様に、一つの秩序の破滅と、自らの自由を手にするための破壊である。

ソレらに取り憑かれた少女もまた例外ではなく。

彼女もまた、企業の定めた秩序を、如何に破壊せんとしていた。

秩序を壊す純粋なイレギュラーが、予測不能なイレギュラーと交わる時。その未来は、果たしてどのように修正されるのか……………

 

 




さてダリオ戦をあっけなく終えてしもうて、次はラインアーク襲撃からですな。
イレギュラー御三家の内1人はガチレズ。虎視眈々とリリウム、メイとか狙ってます。もちろんえいぷーも。
もう1人は主任とキャロリンがサポートしている様子。多分主任が整備担当でキャロリンがオペレーター。あとイレギュラーとキャロリン料理下手。全部主任任せ
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