まぁ毎回毎回お久しぶりになるのですがね
ログ・ホライズン ー十色の冒険者ー
街の中心地にある商店街
そこに、未だ状況を理解出来ない...いや、理解したくない人達の他に明るい人が3人が大地人と会話をしていた
「ねぇおじさんこのハンバーガーとこの飲み物ちょうだい」
「あいよ〜あんたら兄ちゃん達はどうだい?」
「僕も同じものでいいかな」
「俺も同じで」
「3人ともこれとこれなわかった少し待ってな」
・・・少しの沈黙の後
「大地人が感情を持つようになった...これも大災害の影響なんだ...」
「そこは『影響』じゃなくて『おかげ』って考えるんだよ」
「『おかげ』...ですか?」
「そうだよシロちゃん大災害が起きたから私達は大地人の皆さんと会話が出来るようになったんだよ。それとね...ビルの中でもさ今もさ敬語使ったよね?」
「そ、それは...」
「ダメだって言ったよね?」
「...はい」
「まぁいきなりは難しいと思うから少しずつでもいいよ(もう半分以上諦めてるんだけどね)」
「わかりま...わかった」
「お、兄ちゃん達話し終わったかい?」
「あ、はい終わりましたよ。待たせてしまいましたか?」
「いや、いいタイミングだよ。ちょうど出来上がった」
「おーこのハンバーガー美味そうだな〜」
「そうだね〜、あ、おじさんありがと〜」
「あいよ〜また来てくれな〜」
「うん!また来るね〜」
「それじゃこの世界初のご飯いただきまーす!」
と言いながら口に先程買ったハンバーガーを放り込むも
「うぇっ、何これ湿気た煎餅みたいな味する〜」
と顔を少し歪ませながら言うと
「俺のもそんな味がするぜ」
「僕のもです」
2人からも同じような答えが帰ってくる
「「「はぁ〜〜」」」
「これからずっとこの不味いご飯か〜」
「これからずっとこのマズメシかと俺ぁションボリな気分だぜ」
「何かみんなやりたい事ある?」
「いえ、特には」
「俺もないぜ」
「じゃあその辺歩いてみない?」
「そうする(します)か」
街にはまだ項垂れているプレイヤーの姿がありそれらの人は精神衛生上よくはない。
そんな事を考えていると
「シロエ?シロ坊やんっ!」
「マ、マリ姐!あのっ、そのっ目立ちますからっ」
「目立つも何も、こんなお葬式みたいなのの中じゃどっちこっち無いって」
シロエはマリエールの腕を引っ張って見る。そんなシロエに構わず話し続けるのはマリエール。通称マリ姐と呼ばれる女性プレイヤーだ。
「ちょうど良いとこやった。うちシロ坊のこと探しとったん」
「え......僕を?その、何で......いや、いいです」
「わ、おねいさん。おp」
「オットーテガスベッター」
と言いながら翡翠が直継を鞘で「まるで」わざとかのように殴る
「な、何をするんだよ翡翠...さん?」
そこには怖い意味で笑顔の翡翠が立っていた
「ね?直ちゃん?初対面の人にね?そういうのはね?...ね?」
「はい...以後気をつけます」
「わかればよろしい!」
「と、とりあえずここから離れよう」
どんどん歩いて広場を離れ、何とか人目につきにくい路地へと進む。別に何か後ろ暗い訳ではないけれど、あの広場の雰囲気は胃に悪い。これから話す相手のマリエールはシロエよりも更に顔が売れていることを考えても、周囲には気をつけたい。
「こんなトコ連れ込んでからに。シロ坊ったらおませやな」
「そんなつもりは全く無いです!」
「そうか〜シロちゃんにも彼女出来たのか〜そうかそうか〜」
「そんな事は断じてありまん!」
「そんな事言われたらうちかて傷つくわ〜」
「え、あ、すいません。あ、でこっちは直継でこっちは翡翠さん」
「うちはマリエール。マリエとかマリ姐って呼んで」
「自分はえらい難しい顔してるな」
「えと、まぁ」
シロエは自分ではそんな顔してるかな?と不安になる。
自分は現実でもそんな顔してるからしょうがないんだと自分に言い聞かせ話を続ける
「で、僕を探してた理由は...情報交換ですか?」
「そうなんよ。どの辺から話そうか......いや、そか。うん。用心したほうが良いんかな。うっとこに行こう3人ともそれでええ?」
シロエ達をマリエールはギルドホールに誘う。
そこまで行けばとりあえずは安心という話なので、三人はフレイグの酒場を迂回して、ギルド会館を目指す。
シロエ達三人はギルド会館の2階へと広々とした階段を上がる。
大きな観音開きのドアの前でゲスト登録をしてもらったシロエは、〈三日月同盟〉のギルドホールにお邪魔させてもらうことになった。
秋葉原のギルド会館で貸し出されるギルドホールは、くたびれたオフィス風の基本インテリアを持っている。基本インテリアと云っても、床と壁紙がそんな雰囲気だ、程度に過ぎない。
借りたり購入したゾーンをどう飾り付けるかは、完全に購入者の自由なのだ。〈三日月同盟〉のギルドホールはメンバーの努力によって綺麗に清掃され、居心地が良いように改装されているようだ。
壁には木材が貼られ温かい家庭的な雰囲気を醸している。
「ここなら、余計な邪魔もはいらんやろ?」
マリエールはそう云うとギルドホールの奥へと進んでいった。
「みんな気にせんでええから、適当にその辺座ってや」
「なんか女っぽいなぁ」
「せや。うち、一応ギルマスやからね。隊長の威厳を部屋で表現しとる訳よ」
ピンクのクッション。熊のぬいぐるみ。天蓋付きのベッド。巨大な犬が偉そうに胸を張っている図柄のタペストリーにベージュのレース付きカーテン。威厳とはほど遠いインテリアがシロエの視界に映っている。翡翠は女の人というより女の子なのか目をキラキラさせていた。直継はコメントを漏らしていたが、シロエはそうも行かない。
「マリ姐のトコの状況は、どうです?」
「うちを含めて19名がオンライン。そのうち18名はアキバの街にいる。殆どはこのギルドホールに集まっとる。……ああ、気にせんでええよ。よっぽど大騒ぎでもせん限り、声は漏れん」
「まぁ、知っとるところでいうと、シブヤもミナミもススキノもナカスも同じ状況だって云う話や」
だとすれば、日本サーバーの五大都市全てでこんな状況だということになる。知人の多いマリエールは、念話機能で確認をとったのだろう。
「もしかしてさ、今って」
「そうや。都市間のトランスポート・ゲートは現在機能を停止しとるみたいや」
直継の疑問に、マリエールは答える。それは新しい情報だった。
「てことはシブヤはともかく他の都市に行くには骨が折れますね」
「シブヤだって、えーっといくつや? 7つか8つくらいゾーンを越えないと辿り着かなかったんちゃうかな」
「最短では4です」
「まぁ、元気出しなよ。マリ姐ちゃん。……確かにひどい事態だけどさ、最悪って訳じゃないんだし」
「そやろか……」
しょんぼりしたマリエールに今度は直継は続ける。
「異世界に取り残されたって云ったって、多分数万人の日本人が居るんだぜ? 海外サーバの連中も居るんだとすれば、数十万人だ。境遇が同じ連中がこれだけ居るなんて、最悪からはほど遠いだろう?
言葉も通じるし、手持ちの財産も多少はある。島流しになった直後にこうやって部屋の中で話してられるのがその証拠じゃん?
まだ確認した訳じゃないけど、俺達の体力もキャラクター次第で強化されてるし、魔法や剣技だってつかえそうだ。つまり、この世界で生き抜く力は最低限は備わってることになる。
異世界漂流やら次元島流しの古典的ファンタジーに比べて、俺達は相当に恵まれてるぜ。楽勝祭りって云ったっていいや」
「もしかして直ちゃんそういうの詳しい感じ?」
「まぁそこそこはな。学生の時は読んだもんだ」
たわいのない質問を聞きながらも、シロエは結構直継を見直していた。云われてみればその通りだ。自分はどうやら物事を斜めに見る癖がつきすぎていて、素直に受け取れなくなっていたらしい。
「そっか……。そやね!」
それはマリエールも同じであるようだった。
感謝の表情を浮かべて直継を見ると、おもむろにぎゅっと抱きしめる。
「うんっ! よく言った! 偉いぞ! 直継やん! かっこうええだけやないんやな! お姉さんは感動したぞ、救われたぞっ!」
「ちょっ。なっ!? 何なの、この人っ!?」
マリエールの胸に抱え込まれた直継は泡を食ってもがくが、マリエールはそれをぎゅっと抱きしめる。
「マリエ? お客様ですか?」
ノックをして入ってきた眼鏡の女性がそれを見て、ひどくばつが悪い表情をする。
「ってなんですか?その小さい子は...」
ヘンリエッタは翡翠を見ながら目を輝かせている
「あ、ヘンリエッタさん、この人は翡翠さんといっt」
「翡翠ちゃんと言うんですね!これからよろしくお願い致しますね」
と言いながら翡翠に駆け寄り抱きしめる
(これは酷いことになってきたな...)
そう思うのもマリエールは未だ直継を抱きしめていて、ヘンリエッタは翡翠に抱きついている。そして直継と翡翠はシロエに視線で助けを求めている...
(一体僕にどうしろと言うんだ...)
「と、とりあえずマリ姐もヘンリエッタさんも1回離れて...」
と軽く抱きついている2人を引っぱる
「マリ姐は無自覚でもそういう事するのはやめて、ヘンリエッタさんも今はそれやめて、今から大事な話したいから...」
大事な話という言葉に反応してヘンリエッタが翡翠から離れマリエールを無理やり引き剥がす
「それで、大事な話とは?」
「それはーーー」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「といった感じですね」
「まぁそんなとこですわね」
「じゃあさ、最後にシロ坊と直継やんとスイちゃん」
「「「なんですか?」」」
「うっとこのギルドに入らへん?」
「いや。シロ坊がな。ギルド云うんになんだか居心地悪い気持ちをもっとるんのは、知ってるんよ。でも、このご時世やろ。ギルドに入るのも無駄やないん思うんよ。直継やんもスイちゃんも見た感じ、未所属みたいやん。……どないやろ思うて……」
シロエはマリエールが純粋に好意で言っているのは分かっているのだが言葉が出てこない
「私は...シロちゃんに任せます」
「俺もだな」
「僕は......」
「うっとこはゆるいギルドやん。束縛とかせぇへんよ? シロ坊の嫌がることはせぇへん。うちの若い子とも、シロ坊は何回かダンジョン行っとるやろ?
ほらシンジュク地下道とか、ナカノモールとか。
うちは……その、わりと居心地良いと思うんよどうやろ……?」
シロエの沈黙をどう受け止めたのか、慌てたように手をふってマリエールは言葉を継ぎ足す。施療者の白いローブの上に流れる緑の髪が揺れる様は、彼女の気遣いを示している様にシロエには見えた。
「ごめん。マリ姐。――やっぱだめそう」
「そっか……。……ん。ほな、しゃぁない」
マリエール姐は残念そうな表情を一瞬で消すと、いつも通りの微笑みを浮かべる。その笑顔はやはり向日葵のように明るくて、シロエは救われたような気分になる。
「何でも云って。僕ら手伝うから」
「そうだな。腕の良い〈守護戦士〉が必要なら声をかけてくれよ」
「腕の良い〈武士〉もね」
「うん。おおきにな。シロ坊。直継やん。スイちゃん。そっちもなんかあったら連絡飛ばしてぇな」
シロエ達も手をふって別れを告げる。出来れば自分もマリエールと同じような強さを持てれば良いと願いながら。
主「はい、みなさんおはこんばんは」
翡翠「おはこんばんは〜」
主「この小説は一つの月につき1話以上を上げていきます。え?それじゃ遅いって?んなもん知るか」
翡翠「〈電光石火〉〈一刀両断〉」
主「フェッ!?」 ピチューン
翡翠「口の聞き方には気をつけましょうね?」
主「ばいずびばぜん(はいすみません)」
翡翠「まぁとりあえず主はバカなので勉強もしなくてはいけませんし(と言ってもしませんが)他にも色々とやることあるのでこんな事になってしまいます。申し訳ありません」
主「まぁそれでも少なくとも一つの月に1話は絶対にあげるので(よっぽどの事が起きない限り)気長にお待ちください」
翡翠「今回はこれにて終り」
主「ちょーーっと待ったー」
翡翠「あん?なんですか?主」
主「あん?って怖いんですが...ってそうじゃなくて、この話の続きを考えてたらこの題名って可笑しくね?と思いまして。というか設定変更がこっちで起きたんで初期は翡翠の髪の色はしっかり白銀だったんですが翡翠色に変わってしまったので、次回の投稿からこの小説は『ログ・ホライズンー十色の冒険者ー』になりますのでご容赦下さい」
翡翠「3話にして大きな変更ですね...いや、逆に3話で良かったというべきか」
主「はい、本当に申し訳ございません。ですが話が急に変わるわけでは無いのでご安心ください。次回は『ススキノ編』にする予定なのでお楽しみに。え?アカツキちゃん?まだだよこんちきしょー」
翡翠「では、今度こそ次回をお楽しみに〜」
主「バイにゃら〜」