まさかこいつに憑依するとは   作:Aqua@D

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四巻終了、結構短いです。


What is a chaos brigade? Ⅲ

西暦20XX年7月

 

天界代表天使長ミカエル、堕天使中枢組織『神の子を見張る者(グリゴリ)』総督アザゼル、冥界代表魔王サーゼクス・ルシファー、三大勢力各代表のもと、和平協定が調印された。

 

以降、三大勢力の争いは禁止事項とされ、協調体制へと向かっていった。

 

そして、この和平協定は舞台になった駒王学園から名を採って「駒王協定」と称される事になった。

 

 

 

ーーーダンタリオンの書架の「魔界の歴史書」より抜粋

 

 

 

 

 

 

 

 

「てな訳で、今日からこのオカルト研究部の顧問になる事になった。アザゼル先生と呼べ。もしくは総督でも良いぜ?」

 

「駒王協定」が結ばれてから数日後、着崩したスーツ姿のアザゼルがオカルト研究部の部室にいた。だから、どういうわけだ?

 

すると、部長は額に手を当て、困惑しながら言う。

 

「……どうして、あなたがここに?」

 

すると、アザゼルは笑顔で返す。

 

「セラフォルーの妹に頼んだら、この役職だ!まぁ、俺は知的でチョーイケメンだからな。女生徒でも食いまくってやるさ!」

 

……そうか、“オカルト研究部の顧問”が一番アザゼルが一般生徒たちに危害を加えない役職なのか。下手に教員にすれば変な授業をやりかねないしな。生徒は論外だし、清掃員とかだと自由過ぎて行動範囲が広がるからか。それだったら、興味の対象である俺たちに押し付けた方がいいしな。シトリーもやはり考えてるんだな。

 

「そんな事したらミカエル様に誇張して密告しますよ?」

 

まさかしないとは思うが一応アザゼルにとても有効な釘を刺す。

 

「……じ、冗談に決まってんだろ」

 

あからさまに冷や汗を流すアザゼル。まあ、いいや。

 

アザゼルはふと姫島を見ると口を開く。

 

「まだ俺たち……いや、バラキエルが憎いか?」

 

アザゼルは心なしか、複雑そうな表情をしていた。

 

「許すつもりはありません。あの人のせいで母は死んだのですから」

 

父親をあの人呼ばわりか……なんか込み入った事情がありそうだが、ハーレム王が解決してくれるに違いないだろう。解決してから聞く分には大丈夫だろうし。

 

「……そうか。でもな、あいつは悪魔に下ることを許していたぜ?

それもリアス・グレモリーの眷属だったからだぜ?それ以外だったら、バラキエルは許しているか俺も分からなかったぜ?」

 

その言葉に姫島は、複雑そうな表情を浮べているだけだった。

 

その間に、アザゼルの視線が一誠に向けられた。

 

「赤龍帝……イッセーで良いか?イッセー。お前はハーレムを作るのが夢らしいな?」

 

「えっ……そ、そうっすけど?」

 

アザゼルの質問に一誠が困惑しながら返答する。

 

「なら、俺がハーレムを教えてやろうか?これでも過去数百回に渡ってハーレムを築いてきた男だぜ?」

 

それを聞いた一誠は目を見開き驚愕の表情を浮べた。

 

「マ、マジっスかぁぁぁぁ!?」

 

「それにお前は童貞だろう?ついでに女の事も教えてやるよ。教えて欲しいか?」

「勿論です!」

 

即答かよ……お前ならその相手なら身近にいるだろ?

 

「ならこれから、童貞卒業ツアーにでも出かけるか」

 

「アザゼル、私のイッセーに変な事を吹き込まないでちょうだい!」

 

すると、すぐさま部長は一誠を引き離して自身の元に引き寄せた。

 

そんな中、俺は部長から言われていた夏休みの計画について思案していた。

 

何か、嫌な胸騒ぎがする。何も起こらなければ良いが……。

 

 

 

 

 

 

 

 

駒王学園 一学期 終業

 

駒王学園高等部 オカルト研究部

 

顧問教諭 アザゼル(堕天使総督)

 

部長

 

リアス・グレモリー『(キング)』三年生

 

残る駒『戦車(ルーク)』一個

 

副部長

 

姫島朱乃『女王(クイーン)』三年生

 

部員

 

塔城小猫『戦車(ルーク)』一年生

 

木場祐斗『騎士(ナイト)』二年生

 

ゼノン『騎士(ナイト)』二年生

 

アーシア・アルジェント『僧侶(ビショップ)』二年生

 

ギャスパー・ヴラディ『僧侶(ビショップ)』一年生

 

兵藤一誠『兵士(ポーン)』二年生

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

駒王協定が結ばれた数日後、ある場所で会議が行われようとしている。

 

大きめの円卓にその周りに座る面々。その一人一人の正体は不明だが、かなりの実力を持つ事は確かだ。

 

その中でも、中央に座る年端もいかないような黒髪の少女からは、形容しがたいほどのオーラに満ちていた。

 

驚くことに、人間や悪魔、堕天使や天使などの多くの種族の者たちが集まっていた。

 

「……さて、先日の協定の襲撃だけど」

「失敗ですね。それも、犠牲の割にはそっちには対した収穫も得られたのではないかな?協力してくれた魔法使いの方々には謝罪はしたのか?」

 

一人のアジア系の青年が切り出すとその隣にいた中性的な顔立ちをした一人の人間が事実と共に挑発をする。

 

「貴様ッ!」

 

頭に血が上った一人の悪魔がその人間へと突っかかろうとすが、さっきの悪魔よりも高位であると思わしき悪魔はそれを片手を上げて制した。

 

「それならば、一体どうすればよかったか、意見を聞かせて貰いたいな」

 

実際はその悪魔も怒りを抑えているのだろう。その人間を見る目に殺意が混じっている。

 

「あの状況だったら、態々彼女だけに行かせなければ良かったではないのですか?そう、君たち三人で出れば真なる魔王の貴方達ならば余裕ではないのかな?」

 

しかし、その人間は尚も煽り続ける。すると、隣の青年が肘で小突いて注意をする。

 

「……今後狙うならトップ陣が別々の時ですね。揃ってると厄介である為、個別に襲うのが一番ですね」

 

注意を受けたので、最後にまともな意見を述べて口を閉ざす。

 

もっとも、それを簡単に許す相手では無いですがね、と先程の人間は心の中で呟く。

 

「なるほど……参考にはさせて貰おう」

 

口ではそう言うものの、心の内でどう思っているかは分からない。

 

悪魔……それも旧魔王となると、人間を見下す傾向がある。真面目に取り合っていない可能性が高い。

 

その後、現状報告や今後の方針、動きを話し合い、会議は終了を迎える。

 

 

 

 

 

「全く……こんな無駄な話し合いなど意味ないと思わないか、曹操?」

 

会議が終り、先程の二人が会話をしている。

 

「そう言うな、……………。神器(セイクリッド・ギア)の研究や三大勢力の今後の動きなんかは、一々派閥ごとに報告したってしょうがないだろ?」

 

その曹操と呼ばれた青年の言葉に それもそうですが…… と言葉を濁す。

 

「というか、何故あんなことを?」

 

会議は、別に今回が始めてではなく前回までは旧魔王とはどちらかといえば有効的に関わっていた為、疑問に思った曹操は問いかける。

 

「ああ、旧魔王派の奴らですか。早く潰れるように、ですね。今回の件で無能っぷりがよく理解できました。利用価値がなくなったので、さっさと消えて欲しいものですよ」

 

美しい笑顔で、そんな事を言い切った事に曹操は顔を引きつらせながら、別の事を問いかける。

 

「君も恐ろしいよ……所で、君の目的の人物は発見できたけど、どうするんだい?俺達の計画は準備期間だけど……」

 

「しばらくは動く気はない……と言いたいですが、あれ(・・)の調整を兼ねて、顔見せぐらいはしようと思ってます」

 

あれ(・・)かい?大丈夫なのか?まあ、君なら無謀な事はしないと信じているけど」

 

あれ(・・)が何なのかわかっている曹操は性格を踏まえてそう言う。

 

「ええ、大丈夫ですよ。さて、私たちの準備を急ぎましょうか」

 

「ああ、ゲオルグ頼む」

 

その曹操の言葉と同時に二人は霧に包まれて転移した。




一応、名前は判明していませんが、オリキャラ登場。
いずれ設定を追加します。

@追記 6/30
重大なミスを訂正
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