翌日、一誠は社交や悪魔の文字などをミリキャスと一緒に勉強、俺はグレモリーの書架で黒歌の王や元グラシャラボラス家当主についての情報収集をしていた。
また、他の部員たちは部長に連れられて観光をしているそうだ。
しかし、なんというか……侮ってたな……グレモリーの書架を。
滅茶苦茶広い……グレモリー卿の計らいで自分の調べたい内容が記載された書物をメイドや執事さんたちに選んで運んで貰ったが……数時間で読み切れるかこの量……!
「どうですか? 何か手掛かりでも見つかりましたか?」
そんな悪戦苦闘する中、グレイフィア様が声を掛けてきた。
「……余り乏しくないですね」
まあ、当たり前といえば当たり前なんだが……流石にここくらいはサーゼクス様は調べているだろう。ダンタリオンの書架に行けば何かしら手がかりは掴めるかもしれないが……
「そうですか……それと、申請書が出来ました。渡しておきますので夏休みのこの期間中ならこれでダンタリオンの書架が使用可能となります。流石に見れないのも有りますが……」
すると、グレイフィア様が術式の刻まれた紙を渡してきた。
「……というか、サーゼクス様の方にはいかなくてもよろしいので?」
「ええ、色々と仕事はありますので……」
詳しくは言えませんが、と言うグレイフィア様。流石に聞く気にはなれない。聞いてどうなるって話だし……。
そして、グレイフィア様が退室する。さてと……
「もう一丁頑張りますか……」
*
そして暫くして、部長たちが観光から戻ってきた。丁度良く一誠の方も勉強が一区切りついたので、新人悪魔の紹介の為に、魔王領に移動することになった。
情報収集は、残念ながら目ぼしいものは見つからなかった。ダンタリオンの書架か今のグラシャラボラス次期当主に賭けてみるしかないな。
部員全員が駒王学園の制服に着替えると列車に乗り、魔王の領土を目指した。
列車は都市的な街に着き、装飾などは人間界とは少し異なっていたが近代的で人間界と似通った文化を感じさせた。
「ここが冥界の首都か……」
「ここは魔王領の都市のルシファード、旧魔王ルシファー様がおられたとされる、冥界の旧首都なんだ。そしてここからは地下鉄に乗り換えるよ。表から行くと騒ぎになるからね」
俺が呟くと、祐斗が一誠に説明していた。騒ぎになる理由はわかる
……部長さんは冥界では大人気だからな……
「まあ、そう言う事だよ」
……祐斗、さり気なく読心みたいな発言はやめろ。実際は一誠の発言に対しての返答だったそうだが。
そして地下鉄のホームで電車が来るのを待っている間、部長の周りからは男女問わない黄色い声がホーム中に響き渡っていた。流石に電車内では静かになったが。
で、俺たちは地下鉄を乗り継いで地上に出ると大きなビルの前に出た。
その中に入る前に、部長が注意を呼びかけた。
「いい事? 何があっても、言われても平常心で手を出さないこと。上にいるのは私たちにライバルよ、無様な姿は見せられないわ」
その言葉に全員が頷くとエレベーターに乗り、上階へ目指した。そして、出入り口が開くと部長が一人の男性に声をかけた。確かあいつは……
「サイラオーグ!」
そう、サイラオーグだ。例の資料通り屈強そうな男だな……。
「久しぶりだな、リアス」
すると、サイラオーグの方も気付いたみたく、部長と会話をし始めた。
「ええ。変わりないようで何よりよ。初めてのものもいるわね。彼はサイラオーグ。私の母方の従兄弟でもあるのよ」
「俺はサイラオーグ・バアル。バアル家の次期当主だ」
すると、部長の紹介の後にサイラオーグが軽く自己紹介をした。……ん?
「……何かで力をセーブしているのか?」
腕輪か何かで押さえ込んでいるのがわかる。漏れ出す闘気を抑えるためか……資料通り闘気による強化での近接戦闘タイプだな。
「え?」
「……ほう、気づいたか」
部長は疑問、サイラオーグは感嘆の声を漏らす。
「まあ、そういうのを察知するのは得意なんでね……それに、似たものをつけてましたしね」
デュランダルがそうだったからな……暴走はしないけど無駄に破壊力が高すぎる。俺の戦闘スタイル的にはデュランダルに威力は求めてなかったしな。まあ、今ではコントロール可能だから何も問題はないけどな。
「そうか……確かお前は聖剣使いだな? お前と戦える日が楽しみだぜ」
「お互いに順当に成績を残せばそう遅くないうちに出来ますよ……」
「それで、こんな通路で何をしてたの?」
部長がサイラオーグに尋ねると少し呆れ顔になって答えた。
「くだらんから外に出てきただけだ」
くだらない? 何だ? 可能性としては……
「……中で揉め事か?」
「ああ、そんなとこだ。アガレスとアスタロトがすでに来ていたんだが、その後にゼファードルが着いて早々にアガレスとやり始めたんだよ」
サイラオーグが言い切った瞬間、会場内で爆発するような音が響き渡った。爆発音が響くことの理解に苦しみながら、先行して会場の扉を開くと……
「ゼファードル、こんな所で戦い始めても仕方なくてはなくて? 死にたいの? ……殺しても上に咎められないかしら」
眼鏡をかけ、青いローブを身に纏う女性……ジークヴァイラ・アガレスと……
「言ってろよ糞アマ! 俺が折角そこの個室で一発仕込んでやるって言ってやってんのによ……アガレスのお姉さんはガードが固くて嫌だね! だから未だに男も寄って来ずに処女やってんだろ? ……ったく、魔王眷属の女どもはどいつもこいつも処女臭くて敵わないぜ! だから俺が開通式をしてやろうって言ってんのによ!」
モラルの欠片も感じられない下品な言葉で挑発をする上半身裸でタトゥーが入った緑髪を逆立てているヤンキーな男性……ゼファドール・グラシャラボラスが一食触発の状態で睨み合っていた。
しっかし、どっちも口悪いな……。本当に次期当主なんかね?
「あいつらが原因なのはわかるが……何でこんな事に?」
どうせ、くだらない理由だとは思うが、いつの間にか隣にきてたサイラオーグに聞く。
「ここは時間が来るまで待機する広間だったんだがな。また、若手が集まって軽い挨拶を交わす所でもあった。ところが、血の気の多い連中が集まるわけだから、若手同士の挨拶一つでも問題が出てくる。それによる衝突も良しとする旧家や上級悪魔の古き悪魔達はどうしようもない」
サイラオーグが説明し終えた後に、俺は例の二人の間に割り込んだ。 とりあえず、気が立っているなら逆にあの件を聞いてみるのもありかと思ったからだ。
……一応説明しとくと、流石にこんな場所で死ぬような攻撃はされないだろうし、さっきの爆発音と部屋の荒れ具合を見て迎撃も可能だという算段を踏んだ上で行動はしているからな?
すると、案の定二人が声を荒げた。
「あ? 何だてめえは!? 俺とそこの糞アマとのケンカに割って入ってくるんじゃねえよ!」
「何者ですか!? そこを退きなさい!」
だから、次期当主ェ……。とりあえず、まだまともそうなアガレスのお嬢さんに返答する。
「それは出来ないな、色々あって彼に用があるからな」
「俺にだと?どういう事だ?」
グラシャラボラスの凶子が見事に反応してくれたので駄目元で用件だけ告げる。
「用件だけ言えば、前次期当主が残した遺品が有れば貸してもらいたいのだが……」
ゼファドールはそれを聞くと怒りから不機嫌そうな表情に変わった。無理か?
「チッ……そんなの欲しけりゃくれてやるよ! どうせ読めねぇだろうしな! オイ!」
「は、はい!」
ゼファドールがそう言うと眷属の一人が書物を渡してきた。解析にするのは当たり前なので、邪魔にならないように亜空間に仕舞った。拍子抜けするほどにすんなりと良い方向に事が進んでるな。別に悪い事ではないからいいのだが。
「おい、糞アマ。興醒めだ……さっさと座りやがれ」
「え、ええ」
そして、ゼファドールは席にどかっと座るとアガレス嬢に声をかける。アガレス嬢もいきなりのゼファドールの態度の変化についていけてないようだが、流されるままに席に座った。
それを見ていたサイラオーグや部長たちも何がどうなったんだ、という表情だったが順に席に座っていった。
そしてシトリーとその眷属達が来るとそれぞれ自己紹介をし、始まるまで席について待っていた。
それにしても……改めてみるとネームバリューなら凄い面子だな。
グレモリー、シトリー、アスタロト、グラシャラボラス。この四人はそれぞれ兄や姉に魔王がいて、大王のバアルに大公のアガレス。
そんなことを考えていると匙が一誠に自覚云々の説教みたいなことをしていた。
「いいか、眷属悪魔はこの場で堂々と振る舞わないといけないんだ。なぜなら、相手の悪魔逹は主を見て、下僕も見るんだからな。お前はグレモリー眷属で赤龍帝だって事を少しは自覚しろ」
それを聞いて匙の評価を上げた俺だった。
そしてその後、使用人が本会場の扉から出てきて、若手悪魔達は中に案内された。
若手悪魔たちを見下すように作られた高い所に置かれた席には悪魔のお偉いさんが座っており、その上の段にはサーゼクス様、隣にはセラフォルー様が座っていた。その隣にはベルゼブブ……アジュカ様とアスモデウス……ファルビウム様が座っていた。
そして部長を含めた若手悪魔六人が一歩前に出た。
「よく集まってくれた。次世代を担う貴殿らの顔を改めて確認するために集まってもらった。これは一定周期ごとに行う若き悪魔を見定める会合でもある」
初老の男性悪魔が手を組みながら威厳だけはある声色で言った。
「君逹六名は家柄、実力共に申し分のない次世代の悪魔だ。だからこそ、デビュー前にお互い競い合い、力を高めてもらおうと思う」
「我々もいずれ「
サーゼクス様の言葉にサイラオーグが尋ね返したが……
「それはまだ分からない。だが、出来るだけ若い悪魔逹は投入したくはないと思っている」
……と言葉を濁した。当然だな。
「何故です? 若いとはいえ、我らとて悪魔の一端を担います。この歳になるまで先人の方々からご厚意を受け、尚更何も出来ないとなれば……」
「サイラオーグ、その勇気は認めよう。しかし、無謀だ。何よりも成長途中の君逹を戦場に送るのは避けたいし、次世代の悪魔を失うのはあまりに大きいのだよ。君逹は自身が思う以上に、我々にとって宝なのだという事を理解して欲しい。だからこそ大事に、段階を踏んで成長して欲しいと思っている」
サーゼクスの言葉にサイラオーグは一応の納得をしたが、不満がありそうな顔をしていた。これは価値観の違いなのか? 自分としてはサーゼクス様の話を聞けば引き下がるけどな。悪魔は出生率が低いのは周知の事実。そんな中で死ぬ可能性が高いテロリストと戦わせるのは次世代の未来を担う事になる悪魔任せるのは体裁的にも悪魔の将来的にも良くないしな。
「最後にそれぞれの今後の目標を聞かせてもらえないだろうか?」
サーゼクス様の問いかけにサイラオーグは一番最初に答えた。
「俺は魔王になるのが夢です」
その目標にお偉いさん達も感嘆の息を漏らした。
「大王家から魔王が出るとしたら前代未聞だな」
これは……茶々いれてんのか? 俺の思考とは別にサイラオーグははっきりと言い切る。
「俺が魔王になるしかないと冥界の民が感じれば、そうなるでしょう」
そして、それに続いて部長も今後の目標を言う。
「私はグレモリーの次期当主として生き、そしてレーティングゲームの各大会で優勝する事が近い将来の目標ですわ」
とりあえず、部長の目標には俺の目標にも通じる事がある。とりあえず、今後はグレモリー眷属として名前を広げるのが目標になるか?
そして次々と若手悪魔達が夢や将来の目標を言って行き、最後のシトリーは……
「冥界にレーティングゲームの学校を建てる事です」
と言い切った。すると、お偉いさんの一人が問いかけてきた。
「レーティングゲームを学ぶ所ならば、既にある筈だが?」
「それは上級悪魔と一部の特権階級の悪魔のみしか行く事が許されない学校の事です。私が建てたいのは下級悪魔、転生悪魔も通える分け隔ての無い学舎です」
身分に囚われない誰もがレーティングゲームを学ぶ事の出来る学校を作る。その夢にシトリーの隣の匙は誇らしげにしていたが……
「「「「ハハハハハッ!」」」」
お偉いさん達の声が会場を支配し、嘲笑うかのように次々と批判し始めた。
「それは無理だ!」
「これは傑作だ!」
「なるほど! 夢見る乙女と言うわけですな!」
「若いと言うのは良い! しかし、シトリー家の次期当主ともあろう者がその様な夢を語るとは。ここがデビュー前の顔合わせの場で良かったと言うものだ」
まあ、大体予想はついていたな……気に食わないのは別になるが。今の冥界がいくら変わりつつあるといっても、上級と下級、転生悪魔、それらの差別はまだ存在するし、それが当たり前だと未だに信じている者達は多いだろう。というか、大半のお偉いさんがそうなのかよ……。
「私は本気です」
セラフォルー様は力強く頷いていたが、お偉いさん……もう老害でいいか……は冷徹な言葉を口にする。
「ソーナ・シトリー殿。下級悪魔、転生悪魔は上級悪魔たる主に仕え、才能を見出だされるのが常。その様な養成施設を作っては伝統と誇りを重んじる旧家の顔を潰す事となりますぞ? いくら悪魔の世界が変革の時期に入っていると言っても変えて良いものと悪いものがあります。全く関係の無い、たかが下級悪魔に教えるなど……」
まあ、“変えていいものと悪いものがある” その意見は間違っちゃいないが……その“たかが下級悪魔” っていう思想こそ変えるべきだと思いますが? それに、下級悪魔は誰もが上級悪魔に使えれるわけではなく、中には下級悪魔で終わる所も少なくはないらしいが……そのような奴らの救済措置としての養成施設とかいうのならどうなんだろうか? まあ、これも伝統( )や誇り( )云々で却下されそうだけどな……あの老害の反応だと。
すると、匙は怒って抗議する。
「黙って聞いてれば、なんでそんなに会長の……ソーナ様の夢を馬鹿にするんですか!? 叶えられないなんて決まった事じゃないじゃないですか! 俺達は本気なんだよ!」
「口を慎め、転生悪魔の若者よ。ソーナ殿、下僕の躾がなってませんな」
匙も熱くなるな……まあ、自分の王の夢を馬鹿にされて怒らない奴はいないだろうしな。俺も頭硬い奴は嫌いなんだよな。脳筋は別としてだが。
「……申し訳ございません。あとで言ってきかせます」
「会長! どうしてですか! この人逹、会長の……俺達の夢をバカにしたんですよ! どうして黙っているんですか!?」
「サジ、お黙りなさい。この場はそういう態度を取る場所ではないのです。私は将来の目標を語っただけ。それだけの事なのです」
表面上は平静を取り繕っているが、シトリーの握る拳が震えているのがわかる。良く我慢できるな……俺だったら今の時点で顔が引きつってるだろうな。
「夢は所詮、夢。叶うことと叶わぬことがありますぞ。下級悪魔如きがレーティングゲームを学ぶために行き来する学校など……」
ただでさえミカエル様やその周りの方は柔軟な考えを持った方々だったし、悪魔に転生してからもサーゼクス様やグレモリーの方々は俺の無茶振りにも答えてくれたから、余計に
「部長、すみません」
「え?」
軽く部長に呟く。そして、まだ下級悪魔如き……と話している老害の言葉を遮るように発言する。
「すみません、魔王様方。少し質問してよろしいでしょうか?」
「ん? 何かな?」
笑顔を崩さず俺を見つめるサーゼクス様とは反対に老害共が怪訝そうな目で睨んでくるが、対した威圧感じゃないな。新人悪魔たちは俺が口を挟むとは思っていたのか、惚けているみたいだが。
「先ほどサーゼクス様が“今後の目標を聞きたい”とおっしゃいましたよね?」
「ああ、そうだよ」
「しかし、先程から聞くだけなのに何故、非難されたり茶々が入ったりするのでしょうか? もしや、昔の
一呼吸置き、老害共が反応をする前に喋り切る!
「それに、先程そちらの方々が下級悪魔如きなどと戯言をほざ……仰っていましたが、今の悪魔の生活は貴方達の仰る「下級悪魔如き」によって支えられているのはご存知ですか? 昔のように地位で威張っているだけ済む時代ではなく、悪魔間の妙な隔たりを無くして協力し合う事が大切なのでは?」
すると、俺の言葉に老害共が顔を真っ赤にする前に……
「彼の言う通りだよ! それに、うちのソーナちゃんがゲームで見事に勝っていけば何も文句も無いでしょう!? ゲームで好成績を残せば叶えられる物も多いのだから!」
セラフォルー様が怒りながら提案してきた。そんな中、俺はサーゼクス様に目線を合わせると、サーゼクス様は軽く頷いた。
「もう! おじさま達はうちのソーナちゃんを寄ってたかっていじめるんだもの! 私だって我慢の限界があるのよ! あんまりいじめると私がおじさま達をいじめちゃうんだから!」
セラフォルー様の涙目でお偉いさんに物申した。老害たちはさっきの俺に対する怒りも忘れ、反応に困っていたが、シトリーは恥ずかしそうに顔を手で覆っていた。
すると、サーゼクス様が部長とシトリーに提案を出した。
「丁度良い、ではゲームをしよう。リアス、ソーナ、戦ってみないか?」
2人は顔を見合わせて驚くが、サーゼクス様は構わず続ける。
「元々、近日中にリアスのゲームをする予定だった。アザゼルが各勢力のレーティングゲームファンを集めてデビュー前の若手の試合を観戦させる名目もあったからね。だからこそ、リアスとソーナで一ゲーム執り行ってみようではないか。対戦の日取りは、人間界の時間で八月二十日。それまで各自好きに時間を割り振ってくれて構わない。詳細は後日連絡する」
サーゼクスの決定により、部長とシトリーのレーティングゲームが開始される事になった。こうして若手集会はこれで終了となった。
*
「部長、改めて申し訳ございません」
集会が終わると直ぐに部長に頭を下げた。常識だよな?
「え、ええ……まあ、いいわよ。だけど、貴方があんな事言うなんて思っていなかったわ」
「ええ、黙っている予定でしたが、まだまだ精神が成長していないんですかね、黙ってられませんでした」
すると、サイラオーグが口を挟む。
「いや、夢を馬鹿にして良い権利なんて誰にも無いし、お前のあの言葉には一理ある。あの後に、サーゼクス様がその事を含めて色々と話してくれたお陰で他の方々も理解し、自粛して下さった。上級悪魔の方々に、あそこまで言い切った眷属なんて初めて見たな」
そして、腕を組みながら感嘆するように頷く。
「リアス、いい眷属を持ったな……。さて、聖剣使い……確かゼノンだったな? 何時か戦う事を願っているぞ」
「ええ、その時は。私……いえ、我々リアス・グレモリー眷属が貴方たちを倒します」
俺のこの言葉に一瞬だけ驚くサイラオーグ。そして、部長の方にも視線を動かし、口を開いた。
「……そうだな、レーティング・ゲームは俺たちとお前たちの戦いだな。リアス、その時は……」
「……ええ、負けないわ。その為にも、先ずはソーナの勝負に勝たなくてはね……」
そして、サイラオーグと別れ俺たちは部長の言葉によって、打倒シトリー眷属を胸に掲げて、グレモリー邸へと帰った。
ネタバレかはわかりませんが、例の英雄派のオリキャラはこの巻で邂逅予定ですが……。
色々ぶっ飛んでいるので、出たら注意しておいて下さい。