…息抜きですよ、月曜日から再開になるので。
と、いうことで久しぶりに投稿させて頂きます。
東方盗菓子録、いよいよ大詰めです!
(ネタバレやばいかもです。)
お久しぶりですね。
貴方から会いに来てくれるなんて珍しいです、雪でも降るのでは?
いや申し訳ない、ただの冗談ですよ。怖い顔をなさらずに。
何やら面白そうな事になっていますね、まあ貴方でも月の民らを相手すれば流石にこうはなりますよ。
さて、此処に来た理由はわかります。僕の力を借りたいのでしょう?
君の様に未来は見えずともそれくらいはわかりますよ?
別に僕は構いませんが周囲の方はどう思いますかね?
……なるほど、100点満点の答えですね。いいでしょう。
貴方の身体を拝借致しますね。
久しぶりに暴れてきましょう。
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
「ルーカスさん?起きてください⁇」
下から声を掛けられ僕は目覚める。
「しっかりしてくださいよ〜?
せっかく私が運んでるのですから。」
いつもと変わらない、久しぶりに彼女の記者風の丁寧な言葉が僕の耳に届いた。
「……申し訳御座いませんが、少し協力してもらいますよ、
「え……⁉︎あっ、貴方まさか‼︎」
僕は文の首を噛み付く。
「あ……ああ……あああ‼︎‼︎」
「さあ、君の実力を見せてもらいますよ?」
禁忌の傷痕が完治した僕は彼女の背中から飛び降りた。
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
命蓮寺
「お待たせしました。
さっ、戦り合いましょうか、命蓮寺の皆さん。」
僕は矢を魔法制作する。
「総一さん……?ですよね?」
魔界での僕の友人である白蓮は首を傾げた。
「ええ総一ですよ。貴女と戦うのは久しぶりですね。」
「…!気をつけてください聖、決して恐ろしくはありませんが、何か……何かがおかしい⁉︎」
「おやおやさすが星、お目が高い。…そういえばナズーリンは?
彼女には僕は感謝してもしきれないのですがね。」
「ナズは君を相手するとわかってから今回の件には関与しないらしい。」
「なるほどなるほど、ここまでの展開まで持ってくるとは、さすがぬえ。君の強みを活かした良い
「私は
ひょこりとぬえは顔を出した。
なんてことはない、大方の予想はついています。
まずはぬえが懲りずに何か悪戯でもやらかしたのでしょう。
それこそ計算していてお詫びとやらで聖や星などの手伝いをします。
その手伝いこそ今回のリベンジの件、あの2人がお菓子を盗む行為はしないでしょう、つまりぬえさんは利用されてる様で利用してるって訳です。
「けどさ〜勝てるの?私達に。」
さらに勝算が高いのも見越してるの様だね、まあ僕が消耗してるとみた
のでしょう。
「さすがにキツいですよ。僕は拝借魔法は使えませんし、五分五分くらいじゃないですかね。」
僕が指を慣らすと上空から文が降りてくる。
「僕と今の文ならまず勝てます。」
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
「これでよし、と。
ほぼ文の全抜きでしたね。」
「いえいえ…こんなに心地良く戦えたのは初めてというか……」
「嘘……でしょ……どうして鴉天狗がこんなに強く……」
「何も不思議な話ではありませんよ、文はとても強い。
僕はその力を活かしただけです。」
僕はぬえの懐からお菓子を取り出した。
「またの機会をお待ちしていますよ、僕は誰からの挑戦も受けますから。」
と、僕は文の背中に乗る。
「文、重くありませんか?」
「大丈夫ですよ〜むしろ貴方のおかげで力が漲っていますから。」
「それはよかった。」
「残りは氷精らとの戦いですが次も手伝いましょうか?」
「いや、大丈夫です。
彼女らはやはり僕一人で行くべきでしょう。」
「わかりました、そろそろ人里に着きますよ。」
僕はその声を聞き背中から飛び降りた。
「おそーい‼︎」
「いやはや申し訳ない…こちらも疲れているもので……」
(楽そうだから残していたからなんていえませんね。)
「大丈夫かルーカス?…相当な戦闘量だったと聞いたが…」
「あとひと踏ん張りですから、先生もこの娘達を引き留めて頂いてありがとうございます。」
「ちょっとー‼︎どうしてあたいが負ける事が前提なの!」
「そうだよ、私達もしっかりと特訓したんだから。」
「そーなのかー」
「…ちょっと、いっぺんに話しかけられるとわからないです。」
ぎゃーすか騒ぐ妖精達を慧音先生と一緒に引き連れる。
「ルーカス、あの時の約束覚えてる?」
「ええ、覚えていますよ。
もちろんこの戦いでも約束に入れましょう。」
「…いくわ、アブソリュート=ゼロ‼︎」
「……っ‼︎」
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
「そらよっと、先生直伝頭突き。」
「うひゃい⁉︎」
チルノに頭突きをぶちかます。
「まだまだですね、君達も。」
全員からお菓子を取り代わりに焼き菓子を渡しておいた。
「先生、妹紅は?」
「ああ、珍しく紅魔館に向かっているぞ、私も後で向かうつもりだ。」
「そっか、じゃあ僕も急がなくては、…先生頼み事があるのですが。」
「ん?どうしかしたか?」
「人里の人達を一人残らず建物から出さないでください。」
慧音は普段とは違う雰囲気に緊張を感じ、僕の頼みを、
「ああ、了解した。」
承諾した。
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
???
「何だ、来てくれたのか。」
「そりゃあ来るでしょ、私の弟なのだから。」
「悪いね、待たせちゃって。」
僕は自身の兄姉に向き合う。
「お菓子を盗んでいないけど、どうせ行く手を阻むつもりだったくせに〜」
姉ちゃんは意地の悪そうな顔を見せる。
「五月蝿いぞ、この俺が兄弟喧嘩を望んでいるんだ、黙って従え。」
なんて兄なんですかもう。
「僕ら、よく喧嘩しましたよね。」
「ルーカスちゃんはいつも負けてたけどね。」
「結局あいつに叱られて全員半殺しだったがな。」
3人は昔を思い出しゾッとする。
「叱る奴もいないし、初めましょ〜かね。」
姉ちゃんは上に5マルクコインを投げる。
僕に思い出が過る。
昔も、今この一瞬も思い出となる。
コインが落ちる瞬間、空間が歪み、全てを呑み込んだ。