よっ!俺高司 蒼一郎。とある事情で悪魔と住んでいる高校生だ。
最近よく蝿を見かけるなぁ~・・・俺はそんなに臭いのか?まあいいや、今日も良い天気だなぁ~
「ふんふんふんふーん♪」
俺が鼻歌を機嫌よく歌っていると、1階から大きな音と女性の悲鳴が聞こえた。
ガシャーン!ドンドン!ガラガラガラ!!
「キャー!」
「何の騒ぎだ!?」
俺は直ぐ様1階へ向かった。
そこにはひたすら皿や容器、コップなどが散らばった台所が広がっていた。
「あっおはよー高司」
「いや、おはよーじゃなくてね・・・何があったんだよ」
俺はこの状況下、平然としている悪魔・・・エピロに聞いた。
「んー、いつも通りよ、プロロが入ってきたんだけど、なんか蝿見たいのが5、6匹入ってきてプロロが驚いて魔法で消そうとしたらこの有様よ、蠅はもう居なくなってるけどね」
「そうなのか、これどうすんだ??」
俺は明らかに通常では起こらないであろう破壊の後を見ながらそういった。
「あーそれは、プロロがどうにかするんじゃないのー??あの子再生魔法得意だし」
「・・・俺は学校に行く後は任せた!!」
俺はそう言って壊れた部屋から外に脱兎のごとく逃げ出した。
「ふぁぁ~いってらっしゃい~」
エピロは三度寝に入るようだ、学校から帰って来るまでには直ってて欲しいな・・・部屋
そう思いながら俺は学校へ向かった。
~学校にて~
「鈴鹿、おはよう」
「おう、おはよう蒼一郎そういや最近お前の周りだけ蝿が飛んでるんだがるんだがなんでだ?」
「俺にもわかんねー、臭いのかななんか傷つくな」
そう言っている間にも蠅がブンブンと俺の近くを飛んでいるのが見える。
「蠅取草でも買わなきゃダメかな…」
キーンコーンカーンコーン
「お、チャイムなったんで俺は席戻るわ、じゃあな鈴鹿」
ガラガラ
「おう、みんな今日も全員いるな?、出席とっぞ」
白羽先生が出席を取り始めた、今日は罵倒される事はないみたいだな、
白羽先生は普段は人一倍俺に対して厳しいが何故か3ヶ月に一回ほど俺に何も言わないにしろ優しい時が来るこれを俺はデレ期と呼んでいる
あれから特になにも無く放課後になった。
俺は帰る準備をしていた。そこに鈴鹿がやってきた。
「おーい、蒼一郎。白羽先生がお呼びだぞ。また何かやったのか?」
鈴鹿は、教室に入ってきながら俺に声をかけてきた。
「いや、なにもしてねーよ。なんで、何かしたこと前提?」
「なんでって、いつも白羽先生に馬鹿にされてんじゃん。蒼一郎」
「いや、あれには山よりも高く、海よりも深い訳が・・・」
元々あれは呪いのせいで俺はほぼなにもしてないんだけどな
「おーい、なんか目が遠くなってんぞー?」
俺がそんな事を考えていると鈴鹿が声をかけてきた。どうやらまた、目が遠くなっていたらしい
「とりあえず行ってくるわ、職員室。」
「おう、行ってこい。俺は帰るけど」
「待ってくれないのかよ!」
時々、鈴鹿が冷たいです・・・。
『青春は犠牲で出来ている。
そして、世界の誰かの成功はまた、世界の誰かの犠牲で出来ている。
世界にいる人間、青春を全うする学生は周りの誰かを踏み台にして、苦しむ下層のカーストを尻目に上へと登る。
まるで、トーナメントのようだ。しかし、青春はトーナメントとは違う。
なぜなら それは、敗者がいるからと言って、勝者がいると は限らないからだ。
誰かを蹴落としたとて、頂点 がないのだ。
貪欲に上へ上へと誰かの幸せを砕きながら登ろう とする姿は地獄の亡者を見ているようで、はっきり言って気分が悪い。
蜘蛛の糸にもあるように、人の欲に際限などないのだ、埋まらないパズルのために他者を貶めることのなんと醜いことか。
それならばいっそパズルなど捨ててしまえばいい。トーナメントなど棄権してしまえ。
そして早々に捨てた私にはあれらがいっそ哀れにも見える。
ベラベラと騒音問題だの工事現場がどうだの喧しいグループの横で、迷惑そうな顔をする生徒を見た時に猿のように叫ぶ者共に憐憫の情が湧き上がった。
「人の迷惑も考えられずに騒ぐ貴様らよりは、ちゃんとご迷惑をおかけしますと謝る工事現場のほうがマシなのだがな」と。
青春を謳歌するのはいい。
が、その青春が誰かの 涙と汗の上に成り立っていると知ったら彼らはどう思うだろうか。
そんなこと知らないと言うのだろうか、それとも騒ぐのを止めるのか。結論に入ろう。
他人の事も考えられない人間は誰もいない場所で誰にも迷惑を掛けずに砕け散ればいい。』
場所は変わり職員室
俺は白羽先生の前に立っていた。
で、さっき白羽先生が読み上げたのは先週 の授業で俺が書いた作文『高校生活を振り返っ て』だ。
眉間の皺を解しながら白羽先生は難しい声を上げる。 そしてこう言った。
「これのどこが高校生活を振り返っているんだ」
「そして早々に、から全部ですね」
間髪入れずに答える。
すると、さらに難しい顔を してため息を吐いた。
「うぅん、まあ、間違ってるとは言わないがどうしてお前はこう・・・こんな極論 になるのやら」
「これが間違えてないからじゃないですかね」
「ぐ、屁理屈を・・・」
「屁理屈って筋道の立ってない理屈のことだった と思うんですけど。俺、なんか屁理屈言いましたか?」
「ムカつくから殴っていいか」
「教師のセリフじゃないですね」
「しかし、前から馬鹿だ、馬鹿だ、キモイ、とは思っていたがここまでとはな。」
あーれ、最後の一言だけ違うくないすかー。
今日も今日とて白羽先生は絶好調です。
「とりあえず、書き直しな。この考えが悪いとは言わないがこれでは、周りの人間が離れていくぞ。」
「はあ、そうゆうもんすかね。」
白羽先生がまともな事を言っている!いや、いつもまとも事は言ってるんだろうが、それを上回る程俺を貶してくるからか。
「うむ・・・大切な物とは・・・いつも失ってから気づくものだからな。」
先生はどこか遠い目でそう答えた。
「かっこいいすね」
「かっこつけてるからな」
正直、俺は白羽先生のこう言う大人の一面は素直にカッコいいと思う。まあ、それがあって余りあるほど俺を馬鹿にしてくるが。
「よし、もう帰っていいぞ。作文は書き直してこいよ。」
話が終わると白羽先生はこっちに向かってシッシと手でやっている。
「うす、失礼しました。」
職員室から出た俺は、そのまま下校した。下校中にいつの間にか朝から飛び回ってた蝿等はいなくなっていた。
ようやく訪れたここ久々の静寂に解放感を感じたのもつかの間、突如後方から嫌な感じがした。
殺気か!?
バッ!
振り返ってもそこには誰もいなかったが明らかにさっきとは空気が違うのが確認出来た。
「チッこんな時に・・・。」
俺がボンノーをポケットから取り出したとほぼ同時に、蝿の羽音が聞こえた。それも尋常じゃない数の。
「なんなんだ、朝から?」
ヴゥゥゥゥゥン!ヴゥゥゥン
蝿たちは、重低音を出しながら大量に集まると、二人の人間の姿を形作りそして一気に拡散した。
すると人を形作っていた場所に恐らく俺と同じ年代の青年と、小学生と思われる少年がそこにいた。
「久しぶりだなぁ・・・高司ィ~」
なんか片方、目がヤバいんだけど!
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