~夕方~
映画を観た俺たちは家へと帰っている。
え、映画の感想?寝てたから知らん。
始まって即寝てしまったため俺は映画を殆ど観ていなかった。
起きたら横にいたエピロとプロロに、なんで寝てんだよ的な目で見られてた。解せぬ。
すると、向こうから最近見慣れた二人組が歩いてきた。
「こんなところで会うとは奇遇だな高司。」
「そんな事言って2時間前からずっとここに居たじゃないか。」
「バカ!お前。そういうのは普通言わないんだよ。」
「なるほど、これが所謂お約束という奴か。」
「うーん、若干違うようだがまあいいか。」
……雲高とベルゼブブだった。
どうやら、この二人2時間前からここに居たらしい。
「で、今日は何のよう?また、戦うの?正直今日は疲れたから帰りたいんだけど?」
俺が溜め息をつきながら言うと、
「いや、今日はいい。」
と、雲高は言った。
「なんだ、今日はいいのかよ。」
「ああ、実は俺たちもきっきまで映画に行っていたからな。疲れてんのはこっちも一緒だ。」
マジか。…こいつらも映画に行ってたのかよ。
「まあそういうことさ。……で、其方の2人は誰かな?」
ベルゼブブは、エピロとプロロを指差しながら言った。
「お初にお目にかかります、ベルゼブブ様。我が名はエピロ。終わりを司る悪魔で御座います。」
「同じくお初にお目かかります。始まりを司る悪魔、プロロで御座います。」
エピロとプロロがひざを突きながら答えた。………おお、なんか、いつもとキャラが違う
「うむ、なるほど。この町に来て感じていた悪魔の気配は君たちだったのか。」
ベルゼブブは指で顎を撫でながら感慨深そうに言った。
「あ、普通にしてていいよ。正直僕はそういうの苦手だからさ。」
ベルゼブブはそう言うと2人を立たせた。すげー、ホントにマジモンのベルゼブブだったんだなあいつ。
「それより見たかい雲高くん。やっぱり僕は敬われる存在だっただろ?」
「う、うん。そっだねー。」
またなんか、2人でコントしてる。
「お前はもう帰るのか?」
雲高が俺に聞いてきた。
「ああ。」
「じゃあ、ここでお別れだね。帰ろうか雲高君。」
どうやら、雲高とベルゼブブも帰るようだ。しかし、ベルゼブブはいきなり止まると、
「その前にそこにいるキミ。いい加減出てきたら?」
いきなりベルゼブブは近くの電信柱へと話しかけた。すると、電信柱の影から人が出てきた。
「あーれ、俺見つかった?」
出てきたのは黒のロングコートを着た中年のおっさんだった。
「あんた誰だ?」
俺が尋ねると、おっさんはポケットからココアシガレットを取りだし口にくわえ、答えた。
「俺か?俺は安形 啓二(あがた けいじ)。エクソシストだ。それもA級のな。」
「な、A級だと!」
おっさんの自己紹介を聞くと、ボンノーがいきなり声を上げた。
「いかん!相棒。今すぐここを離れるんだ!おい!雲高とかいったな。お前たちも今すぐここから逃げろ!」
ボンノーは普段からは想像できないほどに取り乱していた。
だが、次の瞬間安形の姿は俺たちの後ろにあった。
「遅い、遅い。」
ドンッ!
安形は手に持っていた銃でエピロを撃った。
「おい!エピロ!」
俺はすぐさまエピロの側によるとエピロに聞いた。
「だ、大丈夫よ。でも、このままじゃ、やばいかも……。」
エピロはそう言うと、意識を手放した。
「プロロ!頼む!」
「任せてください!」
俺はプロロにエピロの治療を頼むとボンノーを抜き構えた。
「てめぇ!いきなり何しやがる!」
「おいおい、そんなに怒るなよ。高々、悪魔の腹に穴が開いただけだろ?」
安形はさも当然のように答えた。
「雲高くん、ここは高司くんと共闘するんだ。」
ベルゼブブが展開についていけていない雲高に言った。
「あ、あぁ!」
雲高もどこからか出した籠手を構えると俺の隣に並んだ。
「悪いな。分けの分かんねー事に巻き込んで。」
俺が雲高に言うと、
「いや、いい。流石に目の前で女の子が撃たれて引き下がれるほど俺も大人じゃない。」
雲高が答えた。
「てことだ。今から俺たち二人で相手をしてやるよ!」
俺が安形に言うと、安形は笑いながら、
「君たち2人がかい?。いいよ。遊んであげる。」
そう言うと、安形は二本目のココアシガレットをくわえ噛み砕いた。その間に俺たちが構えていると、次の瞬間に雲高の身体が宙を舞い向かいの塀に叩きつけられていた。
「ぐはぁ!」
そこから、雲高は動かなくなった。
マジか、始まって即1人戦闘不能なんだけど!
「弱いよ、弱いな。それでも君、ベルゼブブの契約者かい?」
安形は笑いながら言った。三本目のココアシガレットを取り出しながら。
「次は君かい?」
安形は俺の方を向きながら言う。
「高司くん、もういいよ。此方にくるんだ。」
すると、ベルゼブブの聞こえた。俺はすぐさま賢者タイムを使用し、ベルゼブブの元へと走った。
どうやらベルゼブブは、俺たちが戦っている間、全員分の転移魔法を展開していたようだ。
「悪いが続きはまた今度だ。」
俺はそう言うと、先に拾われていたエピロ、プロロ、雲崗と共にベルゼブブの転移魔法で転移した。
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