高司君はどうやってもモテない リメイク   作:ヘンリー発生

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ダーティーフェイト 7

~高司の家~

 

先の戦いを終え家へと転移した俺たちはすぐさまエピロの手当てを始めた。

 

「どうだプロロ?エピロは治るのか?」

 

「傷自体は大きなものではありません。ですが、銃弾に込められていた聖の力が私の回復魔法を邪魔していて十分に回復出来ません。」

 

プロロは消沈した面持ちで答えた。

 

「でも、時間をかければ目を覚ますと思いますよ。」

 

プロロが慌てて付け加えた。 

 

「そうか。じゃあエピロのこと頼めるか?」

 

「はい、任せてください。」

 

俺はそう言うとエピロの部屋を出てリビングに行った。

 

そこでは、既に目を覚ましていた雲高とソファーに座っているベルゼブブがいた。

 

「で、何なんだあの安形ておっさんは?」

俺が尋ねると、ボンノーが答えた。

 

「あやつはエクソシストだ。それも上位のA級のな。」

 

「なんだよ?A級て。そんなになのかよ?」

「ああ、少なくともそこにいる雲高の数十倍はな。」

 

雲高を見てみるとずっと下を向いていた。

 

「おい?どうしたんだよ。ずっと下なんか向いて?」

 

俺が雲高に言うと、

 

「………俺何も出来なかった。」

 

どうやら、戦闘開始からすぐやられたことを悔いているらしい。

 

「なあ、ベルゼブブ?俺って弱いのかな?」

 

雲高は横でお茶を飲んでいるベルゼブブに尋ねた。

 

「…ふむ、お世辞にも強いとは言えないね。」

 

うわぁー、容赦ねー。

 

「………そうか、やっぱそうだよな。あんなイキって行ったのにザマアねーな。ホント。」

 

「だか、弱いなら強くなればいい。」 

 

そこで、ベルゼブブは湯飲みをテーブルに置き雲高を方を向いた。

 

「まあ、敗北からの成長ていうのも漫画の醍醐味らしいからね。」

 

と言った。するとベルゼブブはこちらを向き頭を下げ、

 

「ということで、高司くん、雲高くんを特訓してはくれないだろうか?。」

 

とか言ってきた。

いやいやいや、俺ですら勝てるかわかんねーのに人の世話とか無理無理。

 

俺がそう思って口を開こうとした瞬間

 

「良いではないか相棒。ここらで特訓でもしていっそう強く成っておけば天使が来てもそうそう苦労はせんぞ。」

 

とかボンノーが言い出した。

 

「勿論タダでとは言わない。君たちが留守の間エピロくんとプロロくんの2人は僕の全力を持って守り通そう。なんせ、同じく悪魔だからね。」

 

ベルゼブブはそう言った。

 

すると、雲高が俺の前に来て頭を下げた。

 

「頼む高司!俺は強くなりたい!」

 

涙を流しながら頼んできた。

 

「…………ここまで言われたら引き下がれないか。良いだろう。一緒にあいつを倒すための特訓だ。だが、俺たちの特訓は厳しいぞ。それでもお前はついてこれるか? 」

 

「……ああ」

 

「よし。では、今から雲崗は俺達に話しかけられた時以外口を開くな。言っていい言葉はレンジャーだけだわかったかクソ野郎」

 

「レ、レンジャー」

 

「聞こえねえぞ! 玉落としたのか!? 」

 

「レンジャー!!」

 

「明日から全ての予定を取りやめて訓練だ! !

すぐ帰って準備しろ雲高! 明日の五時に迎えに行く。

迎えに来るまでに準備しておけ。遅れんじゃねえぞ、クソ野郎! 」

 

「レンジャー!! 」

 

こうして、俺たちの特訓が始まった。

 

 

翌日、某山中。

 

俺達は上に黒のタンクトップ下に野戦服を着て、 軍靴を履いてとある山に来ていた。

もちろん学校をサボっている。

 

俺達が来たところは、俺の親父の知り合いのヤクザ組が管理している山の一つで主に新人を訓練するのに使う場所だ。

 

今は使っていないので借りてきた。

ここには訓練用の障害物がたくさんあるのでちょうどいい。 俺は、丸太置き場から雲高に小さめの丸太を見繕って渡す。

 

「まずは準備運動だ。ここからあそこまで十往復だ!! 」

 

「レンジャー! 」

 

もちろん俺達も同様に丸太を肩に担いで一緒に走る。

走りながらも激励を忘れない。

 

俺とボンノーは、雲高以上に厳しく訓練をこなしながら一言ずつ交代で雲高に檄を飛ばす。

 

「このクズがトロトロ走るんじゃねぇ! 」

 

「レンジャー! 」

 

「全くなんたる様だ! 貴様は最低の蛆虫だ! この宇宙で最も劣った生き物だ! 」

 

「レンジャー! 」

 

「いいか、クソ野郎! 俺達の楽しみは貴様の苦しむ顔を見ることだ!

爺の交○みたいにヒィヒィ言いおってみっともないと思わんのか!

○玉があるならこの場でセンズリをこいてみろ! インキン持ちのタムシ袋の腐ったものを! 」

 

「レンジャー! 」

 

なんとか十往復を終えらせた雲高を急かしながら次の場所に向かう。

鉄条網を匍匐前進できるギリギリの高さに設置しその下を俺達が背面で匍匐していく。

 

「いいか、今の貴様は家畜以下だ!

俺達の訓練に生き残れたその時貴様は初めて兵器となる!

それまで貴様はケータイ小説の人命よりも価値がない! 」

 

「レンジャー! 」

 

次の障害物は木を網目状に組んだものを登って降りていくものだ。

 

「俺達は貴様を軽蔑している! 勝利の足を引っ張るような野郎には容赦せんから覚えておけ! 」

 

「レンジャー! 」

 

その次は格闘だ。

俺は木の棒で雲崗は素手でお互いにに殴り合う。

 

「笑うことも泣くことも許さん!

貴様は人間ではない!

殺戮のための機械だ。

殺せなければ存在する価値はない。隠れてマスをかいてるのがお似合いのチ○コ野郎に過ぎん! 」

 

俺と雲高が殴り合っている間、ボンノーが激を飛ばす。

 

「わざと負けて目立ちたいかぁ!

痛いふりをして同情を引きたいかぁ!

この負け犬根性のゴミ溜め野郎が! 」

 

格闘が終わったら走り込みだ。 俺達は死にかけている雲高を肩に担ぎながら丸太を持って走る。

 

「トロトロ走るなこの豚!

貴様の体力はナ○お嬢様以下か!?

泣き言言うならこの場でケツにションベン流し込むぞ! 」

 

走り込みが終わらせ、すっかり疲労困憊している 雲高に籠手を渡す。

 

「貴様の彼女はその籠手だけだ! ケツがデカイ尻軽女なんざ貴様には必要ない。彼女を綺麗に拭いてやれ! 」

 

「とても綺麗だよ、シャンプー。ピカピカにしてあげるよ、嬉しいかい? ぼくは君のためなら死ねるよ」

 

雲崗は目を怪しく光らせ籠手に話しかけている。

 

俺達は四日間こんな感じで生きていた。

 

 

「どうした雲高、もう限界か? 」

 

「ぜえ……ぜえ……」

 

「所詮貴様の根性など、その程度のものだ! 」

 

「くっ……」

 

「違うと思うなら気合を見せろ! 」

 

「レンジャー!!」

 

それからの日々、俺とボンノーは雲高を徹底的にいじめ抜いた。

 

そして、今日近場の道場に俺達は殴り込みをかけた。

 

「いいか、今この時をもって貴様は蛆虫を卒業する!

俺達の訓練を耐えきった貴様は俺達の兄弟だ。

貴様のくたばるその日まで、どこにいようと俺達は貴様の兄弟であることに変わりはない。それを肝に銘じておけ! 」

 

「レンジャー! 」

 

次はボンノーの番だ。

 

因みにボンノーは周りに認識阻害の魔術をかけているため俺たち以外には認識されない。

 

「貴様はこれから最大の試練と戦う。全てを得るか地獄に落ちるかの瀬戸際だ。どうだ楽しいかぁ! 」

 

「レンジャー! 」

 

「よし! 戦闘準備!」

 

俺がそう声をかけると雲高は野戦服を脱ぎ捨てる。

その下からピカピカのTシャツが現れる。 雲高の準備が終わったところで俺は息を吸い込む。

 

「野郎ども! 俺達の特技はなんだ!? 」

 

『殺せっ!! 殺せっ!! 殺せっ!! 』

 

雲崗とボンノーから声が返ってくる。

 

「この試合の目的はなんだっ!? 」

 

『殺せっ!! 殺せっ!! 殺せっ!! 』

 

ボンノーの言葉に対し、今度は俺と雲高が言葉を返す。 次は俺の番だ。

 

「俺達は筋肉を愛しているか!? 戦いを愛しているかっ!? クソ野郎ども!! 」

 

『レンジャー!! レンジャー!! レンジャー!! 』

 

「よし! 殺ってこい! 」

 

「うおぉおぉおぉっ!! 」

 

雲高は雄叫びを上げながら相手の元へと歩いていった。え、キャラが違うって?……………気にすんな。

 

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