センケツノキズナ 1
初夏が過ぎ、蒸し暑い季節になってきた。家の外も中もサウナ状態だ。
俺こと高士 蒼一郎は昼休みに学校を無断で一週間程欠席したことについて、こっぴどく担任の白羽先生に叱られていた。
「お前、いくら高校が義務教育じゃないとは言え一週間は休みすぎだろう?何をしていたんだ?」
ウンコマンと修業をしていた、が正解だが言えるわけない。何か適当に言って誤魔化すか
「五月病で動けませんでした。」
「面白くない上に意味が不明だ!」
「じゃあ、デング熱・・・。」
俺がそう言った途端職員室に打撃音が鳴り響いた、辞書という名の鈍器で。
その後何とか俺は弁解することに成功し、ペナルティは下されなかった。
いやー先生も案外やさしい面があるんだな~。
まあ、結局のところその後は忙しかった。課題とかPTA関連のプリントだとか課題とか進路についてのプリントだとか課題とか課題とか。
え?課題が多い気がするって?気にする必要はない。
「そろそろ夏休みだしどこか遊びにいかない?」
エピロは俺が帰宅するなりそう提案してきた。こいつこの前自分が死にかけたことを覚えていないのだろうか。
「駄目に決まっているだろ!
最低でもお前が死にかけない状況にならないことが確定しなければ駄目だ!」
エピロはしばらく黙り込んでしまった。
「そういえばプロロはどうした?姿が見えないが」
ボンノーが空気を察して話題をそらした。確かにプロロはいないし何かが壊れる音も聞こえてこない。
「あの子ならあんたの部屋の掃除中にエロ本見つけて気絶したわ」
「は?」
俺が思わず間抜けな声をあげるとボンノーが震えだした。
そこからボンノーを床に叩きつけて俺の部屋に入るとそこには、
《俺のエロ本が分解された状態でしかもページが一発で見渡せるように配置(扉に要が向くような扇形)》されていた。
下からボンノーが笑っているのを聞きながら、俺はその場で崩れ落ちた。
orzの体制になりながら俺は思った。
(なぜこうなるんだぁぁぁぁぁぁぁ)
その後俺が夕食を作り終わるころにプロロが起きてきた。聞くのも悪いと思ったがどうやったらああなるのか気になってしまったので聞いてみてしまった。
「なにが起こったんだ?というより俺の部屋にはいれないように鍵かけたはずなんだが」
俺がそういうとプロロは首すじまで真っ赤にして
「換気をしようと窓を開けたら偶然ドアが開いて風が吹いて本が……」
と消えいりそうな声でいった。聞かなきゃよかった…
その後はものすごく気まずかったので皆早々と部屋に戻った。
俺はまったく眠れなかったが。翌日も気まずかったのでいつもより早い時間に学校にいくことにした。
いつもより早く登校した俺を待っていたのは、まだ閉まっている学校だった。
ちなみに、ボンノーはいつの間にか俺のズボンのポケットに入っていた。
「なあボンノー、まだ開いてないんだけど?」
「みたいだな、相棒。まあ、あの気まずさ満載の家にいるよりは気が楽だろう?」
「………まあ、うん。」
つってもなー、どうしよう開くまで
「なにその内、係員か誰かが開けてくれるだろう。それまでの辛抱だ相棒。」
まあ、そりゃあそうか。
ボンノーの言葉を聞きながら俺はカバンに入れていたスマホを取り出すとアプリを起動した。
(そういやあ、今日の分のログインボーナスまだ貰ってなかったな。)
そう、朝から家中が気まずさに溢れていたため俺は朝食をさっさと済ませ、充電が完了していたスマホをカバンに突っ込み走って学校まで来たのだ。
(お、今日で丁度100日目だ。石10個貰えるじゃん。ラッキー)
そんな事考えながらシコシコと学校の校門の前でゲームしていた俺の前に一人の女性が現れた。