「あの君、この学校の生徒さんですか?」
「ええ、まあそうですけど」
誰だ?この人。てか、言葉遣いからわかるけど真面目そうな人だな。
「そうですか、じゃあ高司 蒼一郎君て子知ってますか?」
ん、それ俺のことじゃん。
「いや、知ってるも何も俺がその高司ですけど。あんた誰?」
「……こんな偶然もあるものなんですね。……自分は砂城楓。国家公認のメイジウィチー。つまり魔術師です。」
「うむ、相棒よ。どうやらこの女の言っていることは本当らしいぞ。確かにこの女からは魔術師の気配がする。」
ボンノーがポケットの中から若干はみ出しながら言ってくる。
「喋る剣。と言うことはあなたがボンノーさんですか?」
「うむ、確かに我がボンノーだ。して、その魔術師が我らに何のようだ?」
勝手に砂城さんとボンノーの会話が進んでいく。
「これは探す手間が省けました。……この近くにカフェがあるのですが、ついてきてくれますか?。詳しい話しはそこで。」
と言って砂城さんは歩き出した。
(……まあ、知らない振りも出来なさそうだしついて行くか。今日はサボリかなー。)
俺は、そんな事を考えながらやっと開いた校門を背に砂城さんの後についていった。
なんとなくで、砂城さんついて行きながら歩くこと5分カフェに着いたようだ。
「ボンノーあれってなんて読むんだ?」
~CAFE ~武雷庵と書いている看板を指していった、
「ブライアンじゃないのか?」
「そうです!!、ブライアンです、ブライアンは創業大正5年〜」
~十分後~
「~今は三代目ブライアンさんなんですけど~」
~更に十分後~
「~ブライアンさんの料理は全ておいし~」
~更に十分後~
「~コーヒーのオススメはブライアンブレンドですねこれが苦味の中にも甘味あってこれもまた~」
「あのー、もう店の説明はいいんで中に入りませんか?」
「あ、すみません、そうですね入りましょう」
カランコロン、
店の中に入るとリーゼントの男性の店員が一人いた、彼がブライアンだろう、
「いらっしゃい、砂城の嬢ちゃん、隣の子は嬢ちゃんの知り合いかい?」
「あ、ボワルフさん、こんにちは、この子はちょっと仕事の関係で」
ん???待ってあれ?ブライアンじゃねーの???
「あのウェイターがブライアンさんじゃないんですか????」
「ん?、彼は違いますよ、この店唯一のバイト、ボワルフさん、ブライアンさんの弟子で魔術師ですよ」
俺を席に促しながら砂城さんは言った、
ん?じゃあブライアンは??
「儂じゃ、」
目の前に白髪幼女がたっていた
「ボンノー幻覚かな?幼女が見える」
「幻覚ではないぞ我にも見える、しかも魔力量が上位悪魔の比じゃない。」
「おぉぉ、珍しいのう魔人を加工した魔剣か、お主面白いもんを持ってるのう、少し触らせてくれんかのうー」
幼女がキラキラした目でボンノーを見ている
「ボンノーこの子に触らせてあげてもいいか?」
「致し方ない、別にいいぞ相棒」
幼女にボンノーを貸してあげると幼女はキラキラした目でボンノーを観察している、俺は砂城さんの方に向き直った
「砂城さん、話ってなんですかね?あと、この幼女なに?」
「この人は、アウル・フランシス・ブライアン魔術師兼魔具の作成者、この呪いを弾く指輪、破邪の指輪の効力をあげてくれたのも彼女、だから自分には女神がかけた呪いが作用していないんです、
まぁ女神の呪いが時代とともに弱まってるのもあるんですけどね」
頼んでもいないのにボワルフさんがコーヒーとパフェを持ってきた多分砂城さんがいつも頼んでるだろう、
てか、パフェでけぇな
「自分ががここを選んだのはこここなら天使や悪魔、エクソシストに邪魔されないからです。で、本題と言うのは、この街で、明らかに魔力が増えていて、更に天使が不穏な動きをしているみたいなんです。」
「不穏な動き、とは一体。」
「そうですね、具体的に言うならまるで何かを探しているような様子でしたね。」
「その天使の特徴とかはわかりますか?」
ひたすらに嫌な予感がする。俺が質問してる間も砂城さんはパクパクとパフェを食べていた。
「今のところ確認出来たのは、二人の天使で一人は女性、もう一人は男性でした。二人とも羽の色から人工種だと思われます。」
「人工種?なにそれ、ボンノー知ってる?」
俺はボンノーに尋ねるが、
「アッ・・・アヒィー!ヤメロ!変な方向に曲げようとするでない!」
「まあまあ、良いではないか。儂とて久し振りの魔剣じゃ、堪能させんかい。」
「相棒ーーー!!」
ボンノーの断末魔を向こうから聞いたあと、謎の金属音がなり始めた・・・。
よし!聞かなかったことにしよう。
俺が砂城さんに視線を戻すと、彼女はすでにパフェの半分は食べ終えていた。砂城さんは一度咳払いをすると、
「天使にはまず人工種と純粋種の二種類に別れていてですね・・・。」
と説明を加えてくれた。
「話を長くすると悪いですからね、簡単に言うと全知の神が作った天使が純粋種、それ以外が人工種となります。」
「なるほど、わかりました。」
「それで、貴方に自分と一緒にこの天使たちの調査をして欲しいんです。」
「はぁ、調査ですか。」
「はい、やってくれますか?」
砂城さんが少し不安そうな顔で尋ねてくる。
「そんな顔しないで下さいよ。良いですよ。協力します。」
「ほんとですか!?ありがとうございます。良かった~断られたらどうしようかと思いました。」
ホッとした顔で残りのパフェを食べていく砂城さん。
「で、その天使は今どこにいるのか分かりますか?」
「そっから先の話は俺がしよう。」
俺が砂城さんに尋ねた質問の答えは意外なところから返ってきた。
声が聞こえた方向に振り返ると、さっきまでブライアンさんに遊ばれていたボンノーを片手に持った、いつかのファミレスのおっさんがいた。
「あんた、確かこの間のファミレスの?」
「おぉ、自己紹介がまだだったな。俺の名前は ズ・グヌンバ・ぺぺ。
あのファミレスでは、バイトをしてる。気軽にぺぺさんと呼んでくれ。」
ぺぺさんはそう言うと、シナシナになったボンノーを渡してきた。
俺は、茹でたほうれん草みたいになったボンノーをそっとズボンのポケットに入れた。
話を聞いてくと、ぺぺさんは昔、凄腕のエクソシストだったらしい。
しかし、ある日の仕事の途中、ケガに倒れていた悪魔を助けてしまっため、教会から追放され路頭に迷っていたところをブライアンさんに拾われたらしい。
人に歴史ありとはよく言ったものである。
そして、ブライアンさんの伝手で今の仕事場を紹介してもらい、今ではバイトリーダー兼時間帯責任者らしい。
ちなみに時間帯責任者とは、店長が諸事情で店内にいない場合の代理店長みたいなものらしい。
まあ、詰まるところ教会から追放されはぐれ者になっていたところをブライアンさんに拾われ、バイトをする傍らはぐれエクソシストとしてそこそこ活動していたらしい。(飽くまでも、バイトが主らしいが。)
「じゃあ、この前エピロとプロロが食い逃げしたときもアイツらが悪魔てことには気づいていたんですか?」
「あぁまあな、だが害は無さそうだったんで放っておいたんだ。まさか、こんなとこで再会するとは思わなかったがな。」
「なるほど。で、そう言えば天使の居場所を知ってるんですか?」
「おぉ、そうだった。少年よ、お主のクラスにモテルとか言う奴がいるだろう?」
「え?えぇまあ、いますけど。」
何でここでモテルの名前が出てくんだ?
その疑問はぺぺさんの次の一言で解決した。
「天使たちはそのモテルという奴の家にいる。……それも今は女神も一緒にな。」
「ナァ!?」
ぺぺさんの言葉に砂城さんが思わず椅子から立ち上がった。
マジかよ、まさかのラスボス登場!?
「と言うことで、今からそのモテルて奴の家に乗り込もうと思うんだが、少年そしてそちらの魔術師の嬢ちゃんも一緒に来てくれないか?」
「行きましょう!高司くん!これは二度とないチャンスですよ!。」
おぉ、砂城さんのテンションが高い……。
こうして、ぺぺさんの情報を元に俺、砂城さん、ぺぺさんはモテルの家へと向かうこととなった。センケツノキズナ 2