ハジメテノタタカイ 1
俺の学校に天使がいる・・・。エピロとボンノーはそう言った。しかし俺は1つ疑問に思った。もしそこで戦闘になったら、そこにボンノーを持ってけないから俺に勝ち目が無くね?と。
だからそれをボンノーに相談してみたところ。
「そうだな、我は大きさを自由に変えれるから持ち歩く事に関しては問題ない。ただ・・・」
「ただ?」
「常に平常心を保つ事だな。我は少量の欲なら抑えることができるが、あまりに大きいと抑えきれずに体が反応してしまう。」
反応してしまうということはつまりそういうこと、俺は思った。こいつめんどくせー
「相棒よ今めんどくさいと思ったな、我には伝わっているぞ!!」
そう言う所もめんどくさいんだよな・・・と心の中で思う。
「まぁ、とりあえずお前は鞄の中な。」
「はぁ?貴様我を誰だと思っている?三千の大軍を相手にしてもものともしなかった魔剣ボンノーだぞ!」
本当にめんどくさい魔剣だな・・・。
「ハイハイわかった、わかった、大魔剣様はどこがいんですか?」
「うーんそうだな、ポケットでいいぞ、ズボンの。」
ポケットかよ、もし欲望に反応したとき場所的になんか勃った感じになって、最終的に小中学生の男子に囲まれる光景が目に浮かぶんだが・・・。
まあでも、確かにポケットの中にいれば戦闘になったときすぐに対応できるしな、俺はとりあえず朝食をそそくさと食べて学校に向かった。そして俺が歩いてると通りの向こう側から黄色い歓声が聞こえた・・・。
”モテル“だ。
「「キャーモテル君よ~!キャーカッコイイー」」
「畜生!」
いつもの台詞を言ってるとその黄色い歓声をあげてる女子がこっちを向いて
「や~ちょっと何でモテル君の近くに高司がいんのよーマジキモいんですけど~」
「そーよー本当モテル君が汚れる~」
ぐぬぬー呪いが解けたとき覚えてろよお前ら・・・
「まあ、やめなよ君たち、高司という引き立て役がいるから僕が輝くんだ。高司がいなかったら僕はいないも同然さ。」
それを聞いて女子は
「キャーカッコイイー」
決まった反応だ。反対に俺は殺意が沸いてきたけどね
「相棒・・・」
ボンノー自身が反応して大きくなる前に俺をなだめて落ち着かせようとしていた。だが怒りを堪えるのは個人的に厳しかった。
「うぐぅ・・・クソがァ・・・。」
必死に怒りを抑えるがやはりコイツにはムカついてしまう。そしてまもなくだんだん股間が熱くなってきた。
「ん?股間が熱い?」
やばい、やばい、やばい、ボンノーが大きくなり始めた。これは周りから見たら、モテルに馬鹿にされて股間を大きくしてると、思われるのではないか、モテル×高司とか同人誌漫研の腐女子が書くのではないのか、これはまずいことになった。
「ボンノーどーにかしてくれ」
俺は小声でボンノーに助けを求めた
「相棒よ落ち着くのだ、落ち着けばこの状況は収まる。」
「落ち着いてられっかよ、このままじゃ俺のあだ名は勃鎮魂だよ!!」
「じゃあ、少し落ちついて、我をシャーペンだと言えばいいでわないか、勃鎮魂」
「誰が勃鎮魂だ!!」
え??周りがざわつき始めた。
「たちんこん?、たちんこんとか叫び始めたわよ高司が、やっぱり怖いわ、キモいわ高司・・・。」
ボンノーが俺を落ち着くように指示する。しかし俺の怒りはいっこうに収まる気がなかった。
「ダメだ、俺の怒りは収まらねー。」
俺の怒りが収まらないせいかボンノーはどんどん大きくなっていく。
「きゃー!! 高司の股間が徐庶に大きくなってるわ!キモいわ!キモいわ!高司!」
きゃーきゃー女子たちが騒いでいるが今、俺はそれどころじゃない
「高司、さすがにそれはちょっと・・・。」
モテルが横で若干引いている。てめー!誰のせいでこんなことになってると思ってやがる!畜生
「相棒!それ以上は色々ヤバいぞ!落ち着くのだ!」
ボンノーも大きくなる速度に色々な意味で危機を感じたのか俺を宥めてくる。
「無理だ!もう止まらねー!」
俺も必死で止めようしているがもう俺の意思じゃどうにもならないくらい腹が立ってきた。
「でも、ヤバイぞ!このままじゃ俺のあだ名がヒドイことに!どうにかしてくれボンノー!」
俺はボンノーに頼み込む
「致し方ない。行くぞ相棒!賢者タイム!」
ボンノーがそう叫ぶとみるみるボンノーが小さくなっていく。
かわりに体が一気に軽くなり、周りの動作がゆっくりに見えることに驚きを隠せず、俺はボンノーに尋ねた 。
「ボンノー、なんだよコレは?」
「我の力の本質は、欲望を魔力に変えることだ。変換した魔力を相棒の体に流し込んだそれにより身体能力を向上させたのだ!」
そう言うと急にボンノーが、どんどんフニャり始め、まるでしおれたホウレン草のようになっていった。
「どうしたんだよ?おい」
「どーひひゃひぇはにゃい、わへのほかげでてゃしゅかっひゃひゃろーが(どーしたではない、我のお陰で助かっただろーが!)」
何を言ってるのかよくわからんが、確かに俺の股間の膨らみと熱はなくなった、が少しまずいことになってしまった。
これは、昨日見たジョ○ョで学んだあの技を使うしか無いようだなぁ~。なんて俺が企んでいると・・・。
「はいぼーはやくしてくりぇー(相棒、早くしてくれ)」
こいつも喋らなかったら良いのに。まあそんな事思ってる場合じゃねー・・・。
「悪い悪い、じゃあやるぞ!」
そんな事を言ってると、女子たちが、俺を仕留めようとこっちに近づいてくる。
「高司、よくもモテル君を汚してくれたわね」
今だ!
「逃げるんだよぉー!」
ダダダダダダー
50メートル走7秒の力を見せてやる!ザマーミロ、そう思って後ろを振り返ると・・・。
「まてー!てめぇー!!ぶち殺してやる!」
この妙に野太い声は、金剛寺 日向子だ。見た目の特徴は男子顔負けのガチムチバディ、ルックスも完全に男、
いや“漢”!
俺はすかさず言ってやったよ
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああ!!!なんだよアイツ!?走るたびに地面が揺れてんじゃあねーか!!?しかもはええええ!!!?」
そしてとうとう奴の手が俺に届きそうになった。
「絶体絶命だー!」
そう言った直後だった。俺の体がわずかに輝き、さっきの比じゃないくらいのスピードで走れるようになった。
「コレも、賢者モードか?足が速くなったぞ。」
そう言うとボンノーは俺の頭の中に直接語りかけてきた。初めからそうしろよ・・・。
(その通りだ相棒、だがかわりにまわりの動きはスローではなくなったろう?)
「言われてみたらそうだな。」
なんて会話してると 、後ろから地響きが聞こえてきた。
ドドドドドドドドドドドド!!!
「貴様ァー!!!この私から一時でも逃げられると思うたかアアアアー!!!!!!」
日向子だ!アイツどんな身体能力してんだよ!!!?
本当に人間かよ!?
(相棒よ、あやつは本当にニンゲンなんだよな?)
どうやら俺達は気が合うらしい、同じことを考えてた。だがそんな事を考えてる場合じゃない、だんだんと距離が縮まっていく。
「糞!このままじゃ捕まっちまう。」
「ふーはははははは!!!覚悟しろ!高司!!」
奴の手がせまってきてる・・・しかしここで学校の校門が見えた!あと少し逃げ切れば校門の前にたってる生活指導員の安部先生が何とかしてくれる!!
うおおおお!!!しかし現実は甘くなかった。
(相棒、時間切れだ。)
「え、ちょ・・・」
次の瞬間後ろからまるで磁石が反発するような力を受け、地面に着地したと同時に、俺はそのまま意識を失っていった。
キーンコーンカーンコーン・・・・・・
俺が最後に聞いた音は学校のチャイムだった。