高司君はどうやってもモテない リメイク   作:ヘンリー発生

5 / 37
ハジメテノタタカイ 2

(相棒よ起きろ・・・)

 

大分時間が過ぎたらしい、俺が目を覚ますと保健室のベッドの上だった。

 

「いや~高司君が急に前方からミサイルように飛んできてそのまま気絶したって、安部先生から聞いたわよ。いったい何をしてたの?」

 

保健室の先生、本多先生が心配してくれてる。マジか、そんな飛びかたしたのか俺、アイツの力はどーなってんだよ

(いや相棒の耐久力もどーなってるんだ・・・)

 

ボンノーのツッコミは無視だ。

 

「じゃあ、俺は教室に行きます。」

 

「わかったわ!気を付けてね。」

 

俺は保健室を出て、教室に向かいながらどうして、日向子とぶつかっても大丈夫だったか、考えていた・・・。

 

「そうか、呪いか!!」

 

「どうしたのだ相棒」

 

「呪いだよ、呪いの効力の一つの女子には触れられないっていうのがあって、それが俺が日向子に轢かれなかった理由なんだよ!!」

 

「あーなるほど、よかったな相棒あの化物に轢かれなくて、最後の切り札賢者モードは、神からも逃げられることができる能力。あの能力に追いついてくる化物に轢かれたら見事にグロテスクな映像が出来上がっただろう」

 

「皮肉にも呪いに助けられたってわけだ。」

 

俺が妙に考え深くしているとボンノーがボソッと呟いた

 

「そもそも呪いがなければこんな事にならなかったのではないか?…」

 

「ん?何か言ったか?」

 

「いや何でもない。」

 

そんな話をボンノーとしながら歩いていると教室の前に着いた。

 

「はぁー、今日も1日学校かー・・・早く帰りたい・・・。」

 

俺が項垂れていると・・・

 

「なんだ相棒。学校は嫌いか?」

 

ボンノーが俺に話しかけてくる。

 

「いやー、そうじゃないけど。これからまたクラスの女子たちに罵倒されるかと思うとな・・・。」

 

「・・・なんか、すまんな」

 

「謝るなボンノー、余計哀しくなる。」

 

俺とボンノーが話していると登校時間の予鈴がなりはじめた。

 

「やばっ!予鈴が鳴り始めた。早く教室に入らねーと。」

 

「そうだな。いくか、相棒」

 

ガラガラガラ

 

教室の中は喧噪で包まれていた。俺が席に着いて少し経つと先生が入ってきた。

 

「おう、みんな席に着けー朝礼はじめるぞ!!なんだ、高司今日もキモいな」

 

この人は担任の白羽先生だ、こんな、喋り方だが一様女性で、美人である

 

「クソ、美人じゃなければ文句も言ってやるのに」

 

「少しばかりこの呪いの酷さがわかったぞ相棒これは辛いな」

 

ボンノーがポケットの中から小声で慰めてくる、

 

「そこ、なんか、ぼそぼそ言わない!!」

 

愚痴が聞こえていたようで、白羽先生が注意してくる、悪気が無いのが逆に辛い

「…はーい」

 

渋々俺は返事をする。

 

「委員長、号令」

 

「起立、気をつけ、礼」

 

「「「お願いします」」」

 

「今日も高司は」

 

「「キモイ!!!」」

 

「着席」

 

ガタガタガタ

 

「どんな号令だよ!?」

 

(新手のいじめだな・・・)

 

「うるさいぞ高司、廊下に立つか?」

 

「はいすいませんでした先生」

 

しぶしぶと席に座ると、クラスの男子が全員笑いを堪えているのが見えた。まあいつもの事だからいいんだけどね。ただしモテル、テメーはダメだ。

 

(随分と、酷い扱いではないか相棒よ。)

 

大丈夫、もう慣れてる。そんなことより天使だよ、どこにいやがるんだ?たしかモテルの隣の席にいるんだったよな?

 

モテルの席は廊下側の最寄りの席で前から4番目の席だ。つまり隣は1つしかない、しかしそこには机の上にカバンが置いてあるだけで誰もいなかった。ちなみに俺の席はそいつの席の列の一番後ろだけどな。

 

「おい、どーしたんだよ?高司、今あいつは保健室だぜ。」

 

すると俺の隣から、友達の鈴鹿がそうやって教えてくれた。んーまた保健室に行くのか・・・。なんて考えてると

 

(相棒保健室に行くのか?)

 

「あーうん、そうしようと思う、保健室なら保健の先生だけで人も少ないだろうし」

 

(それもそうだな、奴は保健室で討ち取るとしよう)

 

ボンノーと奴を倒す計画が決まったので、俺は手を挙げた。

 

「先生、頭が悪いので、保健室に行ってもいいですか?」

 

「頭が悪いなら、ここで勉強しろ」

 

あれ?何を間違えた?ここで俺は保健室に行けるはずだったのに・・・少しびっくりして唖然としていると

先生が急かしてきた。

 

「早くしろ!」

 

「はい、すいませんでした行ってきます。」

 

糞~このままじゃ、テンション的に戦う気が起きねーぜ・・・。

 

(本当に、きつい呪いだな相棒)

 

まあ、いいやさっさといこう・・・。

あとついでに俺にかかってる呪いの効果を1つだけ振り替えってみるとするか、

俺にかけられた呪いにはいくつか存在してて、さっきのは女子に触れられない呪いだな。

これは別にどうってことはないんだが、今までの扱いをみてくれたようにあれも呪いの1つで、どうやらひたすら俺の行動が異性に対して嫌悪感を感じさせるという呪いらしい。

そんなこんな思ってるうちにどうやら保健室にたどり着いたようだ。まあさっき出たばっかりなんだけどね・・・。

 

「ここに天使がいるのか。」

 

(相棒よ、構えておけ。)

 

わかったよ、ボンノー。俺は慎重に保健室の扉に手をかけた。

 

ガラガラガラ、建て付けが悪いのか音を立てて扉が開いた。

 

「ん?」

 

俺は驚き目をこすった、何故なら天パの天使らしい生徒が正座で保健の先生に怒られていたからだ。

 

「ボンノー、天使らしい奴が保健の先生に怒られているんだが?俺の見間違えか?」

 

「残念だが、我にもそう見える。」

 

神の使いであるはずの天使が人間に怒られている。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。