鎮守府への道   作:ariel

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前回の話まで、航空戦によりかなり有利に演習戦を進めてきた山野提督でしたが、やはり最後は南郷提督との直接対決になりました。戦力は勿論山野提督が有利ですが、相手は軍神でもある南郷提督ですから、一筋縄ではいきません。また演習後、朝日様による強烈な一発が…。


第十八話 朝日の配慮

戦艦扶桑 艦橋  統裁官 敷島

 

 

この感覚…演習といえども、やはり良いものですね。しかも、これまでの演習では全て、南郷提督が圧倒的有利な形でしたが、今回は不利な状態。先の大戦の深海棲艦との最終決戦を思い出しますね。あの時も、当初私達艦娘側が不利な状態から始まり、南郷提督の指揮でそれを引っくり返したのですから。ただ今回少しだけ状況が違うのは、相手側も優秀な指揮官が率いているという事でしょうか。とはいえ…やはりそうですよね。

 

「提督?本艦の砲撃、青軍二番艦の榛名に命中し続けています。…どうやら榛名は、脱落判定が出たようですね。このまま一番艦の金剛に照準を切り替えます。」

 

「扶桑、こちらの被害は?」

 

「こちらもかなりの砲撃をもらっています。使用可能な砲塔は第一砲塔と第五砲塔のみ…ですが、まだ戦えます。」

 

流石は南郷提督です。圧倒的に不利な状態ではありますが、それでも倍する青軍艦隊相手に一歩も引いておらず、榛名を脱落させました。また二番艦の妙高も、南郷提督の気迫が乗り移ったかのように、鈴谷と熊野の二艦を相手に互角以上の戦いを繰り広げています。

 

「扶桑…戦はこれからじゃ!小僧に一泡ふかせてやろうて。よいか…一度だけのチャンス、活かして見せぃ。妙高に続行するように連絡。進路敵艦列に向けろ!最大戦速!突入じゃ!」

 

「了解しました、提督。最大戦速!扶桑、このまま突入します。」

 

既に扶桑も妙高も満身創痍…しかし士気は未だ高く、最後まで戦うようですね。山野提督の指揮も悪くはないのですが、やはり南郷提督と比較しては駄目なのでしょう。…いえ、山野提督は第一航空艦隊の指揮官。本来、このような戦いをする必要がない筈です。現に多少時間が空いても、艦隊の優速を活かして逃げ回り、その間に第四次攻撃隊を山野提督が送っていたとしたら…おそらくこちらは、成す術もなく全滅に近い判定になっていたかもしれません。

 

そういう意味では、山野提督の作戦ミス…と言えるかもしれません。しかし、このミスを非難する事は、少なくとも帝国海軍の軍人には出来ないでしょう。寧ろ、ここで山野提督が砲雷撃戦を挑んできた事を、扶桑や妙高も含めて、白軍の艦娘達も、どこかホッとしたような感じで賞賛していた訳ですから。

 

「提督、右舷より青軍の第二水雷戦隊突入してきています!我が方の第一水雷戦隊は突破された模様。私の副砲群は既に壊滅していますし…申し訳ありません、提督。ここまでです。」

 

「扶桑…妙高に連絡。しばし食い止めろ…と。本艦は進路そのまま、このまま青軍艦列に突入せよ!」

 

…普段は、私達艦娘をとても大事にしてくれる南郷提督ですが、やはり非常時には非常時の判断という事ですね。とはいえ私達も先の大戦でそうでしたが、最後にこちらが勝つ事を信じる事が出来れば、自らを盾とする事に、それ程躊躇する事はありません。逆に言えば、私達にそれを信じさせることが出来る指揮官こそが、本当の意味で名将と言われる指揮官なのでしょう。

 

どうやら…南郷提督が思い描いた最後の瞬間が来たようですね。扶桑の生き残った主砲は全て金剛に指向出来る位置までやってきました。この瞬間を作るため、二番艦の妙高は必死に第二水雷戦隊を相手に奮闘しましたが、既に沈没判定が出ており脱落。私達が乗艦する扶桑が白軍最後の艦になりました。しかし…山野提督?道連れになってもらいますよ?

 

「扶桑、あとは任せた。金剛に一撃くわえてやれ!」

 

「はい!第一砲塔、第五砲塔、撃て!」

 

…終わりましたね。金剛には至近距離からの命中弾3で大破判定。扶桑は金剛の主砲弾だけではなく、激発した第二水雷戦隊の統制雷撃による魚雷命中多数…完全に沈没判定です。しかし…こちらに倍する艦隊を相手に、青軍の大型艦をほぼ壊滅状態にするまで戦ったのです。流石は南郷提督と言うべきでしょうか。…そして、その南郷提督を相手に勝利をもぎとった山野提督。この演習の結果は、これから大きな動きに繋がるのでしょうね。

 

 

 

横須賀鎮守府 金剛艦橋 山野少将

 

 

ふぅ…ギリギリだったが何とか勝った…という事か。それにしても二倍の戦力で挑んで、ギリギリ勝った…っておかしいだろっ!こちらも油断はしていなし、全力で戦った。それにこちらの艦娘も真剣に戦っていた。にも関わらず、この結果は…。こりゃ、敷島あたりから、後で大目玉を喰らいそうだ。

 

「提督…sorryネ。ここまで苦戦するとは思っていなかったデ~ス。」

 

「いや金剛。勝つには勝ったのだから、胸をはれば良いだろう。それにギリギリとはいえ、あの軍神南郷提督に勝ったのだからな!」

 

「そうですネ!たしかに、元々の戦力は提督の方が少なかったデ~ス。それを作戦で互角にして、さらに有利な状態にしてから、最終戦を戦ったのだから、胸をはれるデ~スネ!ん?BBA、どうしたデ~スか?」

 

「いや…まさか本当に勝っちまうとはね…。坊や、とりあえずよくやったさ。ところで…坊やの航空攻撃により、手も足も出ないまま撃沈判定を出された長門達が、桟橋でお待ちのようだが…どうするんだぃ?」

 

うへぇ…勘弁してくれよ。横須賀鎮守府に着いたのはいいんだが、まさか桟橋でお迎えとはな…って、なんで朝日まで居るんだ?しかも長門達が全員直立不動って…朝日の奴何か言ったのか?とりあえず、行くしかないよな?どちらにせよ、あそこを通らなければいけないのだから、無視は出来んし。

 

 

「朝日、どうしたんだ?こんなところで。それに後ろにいる長門達も…。」

 

「あぁ、山野!この分からず屋達が、ゴタゴタ言っていたから、ちょいとあたいが、こいつらに海軍精神を注入してやったところだ!」

 

お…おぃ…勘弁してくれよ。朝日の奴、海軍精神注入棒を持っていやがる。あれには、俺も少尉時代に何度痛い目に合わされた事やら…。それにしても長門達も災難だよな。まぁ長門達も、朝日に逆らう訳には行かないだろうから、粛々と海軍精神注入棒を喰らったようだがな。流石に長門は顔色一つ変えずに直立不動状態だが、他の艦娘達は露骨に顔を歪めているのも居るし…相当キツイのをもらったみたいだ。

 

「なぁ…朝日。ゴタゴタ…と言うが、長門達が何か言っていたのか?」

 

「あぁ、山野。なんでも、自分が相手を見る間もなく、航空機という飛び道具で自分達を一方的に叩いてきた山野が許せんそうだ。演習とはいえ、戦は戦。戦に卑怯なんて言葉はありゃしないさ。勝利のために全力で相手を騙してでも倒す!これが戦だ。そうだというのに、こいつらと来たら…。」

 

あ…あぁ…そういう事か。たしかに朝日の奴は、昔から単純明快。勝った者が正義の信奉者だったからな。それに、どんな敵でも手加減せずに全力で粉砕!が信条だから、そんな朝日からしたら、敗れてからゴチャゴチャ言っている長門達が許せなかったんだろう。

 

「それと山野!お前にも海軍精神を注入してやるために、あたいはここで待っていたんだ。」

 

はぁ?なんで俺が!俺は一応勝った側だし、朝日にぶん殴られる覚えはないぞ。それに新任少尉ではあるまいに、今更将官になった俺がぶん殴られるのか?一応これでも、かなりの部下を持っている艦隊司令官だぞ…って、そんな事を朝日が配慮してくれる訳ないよな…。だが理由だけは聞かせてもらうぞ!

 

「なぁ、朝日?なんで俺まで海軍精神を注入されないと駄目なんだ?一応、俺は勝った側だぞ。」

 

「山野!あの南郷相手に勝った事は、あたいも褒めてやるよ。あの新任少尉がここまで立派に戦った!それはたいしたもんだ。ただね、最後の戦はなんだいあれは?南郷の二倍の戦力を持っていながら、あそこまでやられるとはね…恥ずかしくないのかい?どうせ、数に頼って必勝の精神を置いてきたんだろ?あたいは全部お見通しだよ!そんな腑抜けが、これから艦娘の司令長官になるなんて、あたいは許せないね。今日はあたい自ら、山野が少尉だった頃のように海軍精神を叩き込んでやる!感謝しろ。」

 

お…おぃ!これは、完全に八つ当たりだろ!南郷提督相手だぞ?あそこまで戦ったんだぞ?いや…たしかに数で考えてはいたさ。でもな?今の時代、精神力なんて見えない物じゃなくて、数という見える物で戦わなければ駄目だろ?ただ…あの南郷提督の最後の頑張りを見せられてしまっては、精神力など全く無駄…と言えないところが辛いところなんだけどな…って、おぃ、このままじゃ本当にぶん殴られそうだぞ。三笠の奴、早く助け舟…って、おぃ、三笠の奴何サッサと逃げているんだよ!

 

「山野!とりあえず海軍精神を10発叩き込んでやる!長門、陸奥!山野を支えてやれ。」

 

くそ…長門と陸奥の奴、これ以上ないくらいのいい笑顔になっていやがる。こいつ等…俺がこうなる事を知っていて、ここで待っていたんだな。なんて奴等だ。

 

「山野提督。あきらめろ。私達も有無を言わさずやられたんだ。ちゃんと私達が支えているから、覚悟を決めろ。」

 

「そうよ山野提督。私達も酷い目にあったのだから、同じ目にはあって欲しいわね。それに私達が酷い目にあった原因は、提督が作ったのだから、これくらい甘受しなさいな。」

 

「お…お前等…絶対に喜んでいるだろ。くそ…朝日の奴…本当に勘弁してくれよ。」

 

「山野!歯を喰いしばれ!行くぞ!1!…2!」

 

うへぇぇ…まさか将官になってまで、朝日に海軍精神を注入される事になるとはな…本当に勘弁してくれよ。あいつ…俺に対しても全然手加減しなかったな。滅茶苦茶痛みが残っているんだが。

 

「よしっ!山野。これでお前も海軍精神が注入されたな!いいか!長門や陸奥達も良く聞け!お前等は、山野に対して今回の演習でゴチャゴチャといいわけにもならん戯言を言っていた。そんなくだらん事は、勝負に勝ってから言え!それに山野も最後の最後でくだらんミスをするな!これらは全て、お前達が弛んでおり、海軍精神が足りない事に起因する。そこで今日はあたいが、お前達全員に真の海軍精神を注入しなおしてやった!今日の日を忘れずに、これから軍務に励む事。この事をこれ以上引き摺る奴は、このあたいが許さん!それでは解散!」

 

くそ…帰還して早々に、酷い目にあったぞ。ん?なんだ長門達。俺にまだ何か言いたい事があるのか?文句を言うなら、今は止めた方がいいぞ。朝日に見つかったら、また何をされるか分からんからな。

 

「山野提督、災難だったな。まぁ、私達は半分自業自得だから、仕方ないかもしれないが。今回の勝利、見事な采配だった。まさかあれだけの戦力差を引っくり返されるとは…そして最初の航空隊による奇襲…あれは勉強になった。感謝する。それで…どうだろうか?どうも私達は提督に対して、色々と行き違いがあったようだが、流石に今回の件で私達も反省すべき点が多いと感じたんだ。良かったら、これから少し私達と一緒に飲まないか?」

 

「提督?私も長門と一緒で、流石にちょっと今回の件で反省したのよ。それで提督が戻ってきたら一度腹を割ってお話したかったのよね。よかったら、これから少し付き合ってくれない?」

 

「あ…あぁ。分かった。それでは今日の2000に鎮守府内の談話室で酒でも飲みながら…でいいか?俺も折角の機会だから、お前達と色々と話したかったからな。それと…長門、陸奥。お前等さっき、俺が絶対に逃げられないように、相当力入れて俺を拘束していたよな?覚えておけよ!」

 

「山野提督、当然だろ?折角、提督があの朝日様に、私達と同じようにぶん殴られる日が来たんだ。ここで逃がす訳には行かないからな。」

 

…朝日、まさかとは思うが、俺が長門達と仲直りする切欠を作るために一芝居打った…な訳ないよな。朝日はそんな小細工はしないだろうし、そんな配慮をするようになったら朝日じゃないしな。とはいえ、結果的に俺は朝日に救われた…という事か。それにしても朝日の奴、思い切りケツをぶん殴りやがって…まだ痛みが取れないぞ!

 

 

 

鎮守府 提督室   南郷大将

 

 

「今回は、あの小僧にしてやられたな。まぁ…小僧がそれだけ、わしを倒すために考えに考え抜いていた…という事でもあるのだろう。三笠、小僧の指揮はどうであった?お前は一番近くで小僧を見ていたのだろう?」

 

「あの坊やはたいしたものさね。特に第三次攻撃を翌朝に回した決断、そして新たな作戦を艦隊の他の面子に説明した時は、本当に素晴らしかったね。爺も、第三次攻撃は完全にしてやられたんだろ?どうせ、大好きな砲雷撃戦が迫っていて、輪形陣から単縦陣に変更したところを、航空攻撃されて大打撃ってところじゃないのかぃ?」

 

ふん…三笠の言うとおり…わしに油断があったという事かもしれんな。まさか、対艦隊戦の準備をしたところに航空攻撃をくらうとはな…。逆に言えば、対空戦の準備をしていない艦隊というのは、これほど脆いとは、わしも想像しておらんかった。小僧の第一航空艦隊…これ程の攻撃力を発揮するとはな。いや…小僧自身が、あそこまで航空艦隊を育てた…という事なのだろうな。それに航空艦隊の運用方法についても、かなり研究しているとみた。

 

「敷島、長門達の様子はどうだ?あれは…今回の演習で早々に退場となり、小僧の事を今以上に恨んでいよう。」

 

「…それが、南郷提督。なんでも山野提督は、長門達と今日は一緒に飲むそうで…。理由は定かではありませんが、お互いのわだかまりが氷解しつつある…という事でしょうか。」

 

…ほぉ。あの長門達がな。いや…あそこまで完膚なきまでにやられたとなれば、敵ながら天晴れ…と感じたのかもしれぬな。とはいえ、普通はあそこまで絡み合った因果の糸、ただショックだけで解ける…とも思えんのだが。ん?

 

バタンッ

 

「おっ、敷島の姉貴や三笠も居たのか。南郷、今回は山野の奴に手酷くやられたみたいだな!まぁ、最後の最後で一気に攻勢に出たのは、流石は南郷と言ったところだろうけどな。とりあえず、最後の最後に不甲斐ない戦いをしたという事で、長門等と一緒に、山野にも海軍精神をあたいが注入してきたぞ!」

 

「…朝日か。相変わらずだな。まぁいい。ん?長門等にも、海軍精神を注入してきたのか?」

 

「ん?当然だろ。なんでも長門等は、山野の戦い方が気に入らないだのゴチャゴチャ言っていたからな。あたいとしては、後輩達の不甲斐ない姿に渇を入れてやったってところだな。ついでに山野にも、長門等に手伝ってもらって、しっかり海軍精神を注入してやったさ。これであいつも、シャンとなるだろう!…どうしたんだ?南郷?」

 

ククク…なる程、そういう事か。朝日の奴は、おそらく何も考えずにやったのだろうが、結果的に山野と長門達の間のわだかまりが消えた…のだな。まぁ、双方共に朝日の理不尽なシゴキを受けた者同士、丁度良い仲直りの切欠になったという事か。もっとも、やった本人は本心に従っただけ…というのが、面白いところではあるが。

 

「朝日…ご苦労だった。どうやらお前のおかげで、帝国海軍は少し良い方向に進みそうだな。感謝する。」

 

「ん?南郷どうしたんだ?あたいは、あたいが思ったように行動しただけなんだが。まぁいいさ。よく分からないが、帝国海軍の役にたったのだろ?…ん?敷島の姉貴も、三笠もなんで頭を抱えているんだ?」

 

クククク…。それはそうだろう。三笠も敷島も、あの小僧が長門達と上手くやっていけるように、あの手この手を尽くしてきたのだが、ほとんどその効果がなかったのだぞ。それをお前が本能に従って力任せに出た行動で、全てが吹き飛んでしまったのだからな。三笠や敷島にしてみたら、一体自分達は何をやっていたのだ…と頭の一つでも抱えたくなるだろう。まぁ、結果論なのかもしれんが、今回のこいつの行為は、戦闘以外での最大の帝国海軍への貢献なのやもしれんな。何せ…わしの次の世代の艦娘を指揮する司令長官を決める、決定的な一打になったのだからな。




朝日様の力任せの解決が炸裂し、なんとか長門達とのわだかまりが解けた山野提督でした。そして今回の演習で南郷提督に勝った事で、いよいよ艦娘の司令長官としての道が開かれた…という事になります。とはいえ、候補者は山野提督だけではありませんし、本来の帝国海軍は年次至上主義。山野提督の年次では、通常司令長官への道は開かれないのですが、ここからどのように立ち回る事になるのでしょうか…。

この「鎮守府への道」は、「鎮守府の片隅で」の提督が鎮守府に着任するまでの物語のため、当初は金剛と鳳翔を中心にした物語を考えていたのですが、書いている途中でどんどん三笠様達が大暴れするようになってしまい、結局最終章まで敷島や三笠達がフルで活躍する物語になってしまいました。オリジナル艦娘のため好きに動かせる…というのも理由ですが、個人的にこんな感じの艦娘が居てくれたらな…とも思っています(笑)。
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