鎮守府への道   作:ariel

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ここからは、いよいよ山野提督が司令長官になるための「赤い巨塔」が始まります。流石に本家のように札束攻勢という訳にはいきませんが、ある意味本家以上にお金が飛び交う戦いになっているような…。勿論、山野提督は元赤レンガの住民ですから、このような戦いは得意中の得意です。そのため一気に巻き返しにでる回になります。


第十九話 根回し

横須賀鎮守府 大会議室  鳳翔

 

 

「それでは、南郷提督から指示のあった議題について、これから話し合うデ~ス。南郷提督は、私達艦娘から、次の司令長官を推薦するようにとの事ネ。南郷提督からは、自分達を将来指揮する人物は、自分達でSelectするように、とのことデ~スね。南郷提督らしいデ~ス。投票のルールは、既に皆さんunderstandですネ?」

 

ついにこの日が来ましたか。南郷提督の次代の司令長官を選ぶ時が来たのですね。本来、司令長官職は海軍省に人事権がありますし、政治的にも難しい問題の筈ですが、南郷提督からは自分達の司令長官にふさわしい人物は、自分達で選ぶように…との事のようです。おそらく、私達が選んだ人物を南郷提督が推薦する形で、司令長官にしてしまう…という事だと思います。という事は、この私達の会議で帝国海軍の要職の一つが決まってしまうという事…責任は非常に重いですね。

 

今回の会議に参加出来る艦娘は、戦艦娘や空母娘といった大型艦の艦娘のみ。巡洋艦以下の艦娘には、残念ながら投票権はありません。また長年の帝国海軍への功績という観点から、現役の戦艦娘ではありませんが、未だ現役艦として留まっている富士様、敷島様、朝日様にも投票権が残っており、戦艦娘の10票、そして空母娘の4票を合わせた17票で過半数を採った候補者が、推薦される形になっています。

 

「それでは、皆さんが推す候補者をまず出してくださいネ。」

 

「分かった。まずは私から候補者を推薦しよう。私は、第二艦隊司令の米田中将を推薦する。以前の南郷提督との演習では、あまり良いところは発揮出来ていなかったが、米田中将は第二艦隊司令として堅実な運営を心がけており、年次から言っても順当。…たしかに、第一航空艦隊の山野少将と比べると派手さは無いが、私は米田中将の安定感を推したい。」

 

「Hmm…長門は、第二艦隊の米田中将を推薦するデ~スね?他に候補者を出したい艦娘は居るデ~スか?」

 

…やはり、ここは私が出なければ行けないのでしょうね。ほぼ全ての艦娘は私に注目していますし、私が山野少将を推す事は確実視されているようです。それに、私達第一航空艦隊の司令は、旗艦を勤める私が推すというのが筋というものです。

 

「金剛さん。私は第一航空艦隊司令の山野少将を次期司令長官候補として推薦します。山野少将は、あの南郷提督に唯一演習で勝利した提督。安定感そして年次といった点では、勿論長門さんが推薦した米田中将には及びませんが、それでも私達の次の司令長官は、南郷提督のように、どのような手を使ってでも勝ちに行く司令長官でなければいけません。」

 

「鳳翔は、山野少将を推薦するですネ?候補者はこの二人だけで、No Problemですか?」

 

…第三艦隊の及山中将は推薦されないようですね。南郷提督は、三名程の候補者を出してじっくり話しあった後、投票をする…そして一回目の投票で過半数を取る候補者がいない場合は、少し時間をおいて決選投票をするように…との事でしたが、最初から二人では、いきなり決戦投票のような物です。

 

投票は来週ですが、逆に言うと来週には、私達全てを指揮する次期司令長官が決まってしまう…という事でもあります。

 

「OKネ。それでは、来週のこの時間に記名投票で、私達が推す司令長官候補を決定するデ~ス。それまでに、自分が投票する候補者を選んでおくネ。それでは解散デ~ス。」

 

1週間ですし、多数派工作…といっても、既に誰を推すのかほとんどの艦娘は決めているでしょう。第三艦隊司令の及山中将が出ていない以上、多少の変更はあるかもしれませんが、どうなるのでしょうね…。

 

 

 

海軍省 次官室  山野少将

 

 

「おい、小堀よ?なんとかならないか?貴様と俺の仲だろ?貴様も今や、泣く子も黙る海軍省の次官様なのだから、大鉈ふるえるだろ?」

 

「いや…山野よ。協力したいのは山々だが、今から予備費を大規模に使用するのは難しいぞ。それに、海軍大臣の佐藤閣下は未だに海軍省に君臨しているんだ。俺如き若手次官が、そんな無茶は通せないぞ。」

 

そうだよな。若手からの大抜擢という事で、小堀の奴は今年度から海軍次官になっているが、さすがに佐藤閣下の許可なく独断で予備費を大量に使用する事は難しいよな。たしか鳳翔の話では、そろそろ次期司令長官の候補者の選定が始まるという事だったから、ある程度俺の力で自由に割り振れる予算を作り出して、俺を支持してくれている艦娘の票固めと、現時点で他候補を支持している艦娘の切り崩しをしようと思ったんだが…そう簡単にはいかないよな。

 

「で…だ、山野よ?ここで少し提案があるんだけどな?今年度の予備費を大規模に使用する事は難しいかもしれんが、多少の予算の組み換えならば、それなりに融通を利かせることが出来る。…それと、現時点では空手形にしかならないが、来年度の予算をいじる事は、ある程度可能だぞ?」

 

「おっ!小堀よ?今年度だと、どの程度の予算組み換えが可能だ?」

 

「貴様が狙っているのは、艦娘の改装費用…あたりだろ?どうせ今年度中に改装本体まで動くような話ではないだろうし…改装を始めるための研究費程度なら…そうだな…戦艦4艦分くらいならなんとかなるぞ。今年度は研究のみにしておけば、そんなに予算はかからないからな。それに来年度予算に改装費を組み込む程度なら、次官である俺に任せておけ。」

 

4艦分か…。本当は6艦分あれば、話は早かったんだけどな。こればかりは仕方ない。だが話の持って行き方次第では、なんとかなるかもしれんな。

 

「流石だな、小堀。いや、本当に助かった。やはり頼みごとをするなら、同期生だな。」

 

「…山野。勝ち目はあるのか?対抗馬は十中八九、第二艦隊司令の米田中将だろ?あっちの方が、俺達よりかなり年次が上だ。かなり厳しい戦いにならないか?」

 

…そうだよな。半分冗談めかしてはいるが、裏で動いている事情、海軍次官でもある小堀なら、簡単に予想できるよな。それに敷島から話も聞いているだろうし…。それに…たしかに米田中将の方が俺よりも年次は上だがら正攻法で行ったら、俺が負けるだろう。だからこうやって、海軍省の根回しも含めて、貴様のところに来ているんだぞ。とはいえ、貴様は満額回答を俺にしてくれたんだから…ここからは俺が頑張るぞ。

 

「任せろ。今回の貴様からの借りは、かならず勝って返す。」

 

「分かった。今回の件で俺も佐藤閣下から詰問されるかもしれんが、貴様が勝つなら、おつりが来る。どうせ俺の時は、今度は貴様に助けてもらう事になるんだからな。」

 

小堀、貴様の助けは絶対に無駄にはしないぞ。先に俺が上がらせてもらうが、貴様が最後の階段を上がる時は、今度は俺が貴様を助けてやる…艦隊司令長官としてな。いや…俺がここで艦隊司令長官になれば、自動的に海軍省も若返りが求められるだろうから、今回の俺の戦いの結果は、直接小堀の昇任にも効いてくるだろうな。

 

「山野…無理はするなよ?…と言いたいところだが、今回ばかりはそうも言ってられないんだろ?全力で頑張れよ。それと…何かあったら俺の所に相談に来いよ。俺の力の限り助けてやるからな。」

 

「小堀、ありがとう。まぁ、任せておけって。こう見えても、俺もかつてはこの赤レンガに居た身だ。寝技になれば負けないぞ。」

 

よし…これで、海軍省での話は済んだ。あとは軍令部だな。こっちは、直接総長である宮様にお願いに行くか。一応、保険はかけておかないと拙いし、上手くいけば決定的な一打になる可能性があるからな。

 

 

 

海軍軍令部 総長室   山野少将

 

 

「山野か。わしの所にまで来て、裏工作か?第二艦隊の米田は実戦部隊一筋の武人。わしの所に来ないだろう事は分かっていた。しかし貴様は赤レンガにも居た人間、当然わしの所にも工作を持ちかけてくると思っていたぞ。まぁ、貴様には軍縮条約時に恩があるからな…とりあえず話は聞いてやる。」

 

「ありがとうございます、閣下。はるか昔に敷島から、次に深海棲艦と戦う事となれば、太平洋全域を戦場とする大規模な戦になる事が想定されており、編成する鎮守府の規模も巨大になると伺っています。となれば、その鎮守府の長たる司令長官は、戦闘一辺倒という訳にはいかないでしょう。ある程度政治的な駆け引きも必要になる筈。それも含めて、今回閣下に面談を申し込みました。」

 

まぁ米田中将は、真の武人。おそらく俺のような政治的小細工はしてこないと踏んでいたさ。だからこそ逆に、長門を中心とする現場の艦娘達からの支持も大きい。しかし、いくら艦娘の司令長官を艦娘から選ばせる…となっているとはいえ、鎮守府運営には艦娘以外の者の協力は絶対に必要。となれば…搦め手ではあるが、こうやって政治的に周りを固めてしまう事は必ず有効になる。

 

「ほぉ…山野は、敷島からその話を聞いていたのか。それを知っていた…という事であれば、貴様の今回の面談は、わしにとっても有意義な時間になりそうではあるな。…たとえ、艦娘以外の支持を取り付け…周りから圧力をかける手助けになる…と分かっていてもな。」

 

やっぱり、こちらの企み程度は簡単に分かるよな。とはいえ宮様は、俺の企みを理解した上で、今回の会談が有意義になるから話を受けるつもりのようだ。お互いに利害関係をきちんと整理しておけば、必ず宮様は俺の企みにのってくれると思っていたが、どうやら最初のとっかかりは成功したようだな。

 

「閣下、ありがとうございます。それで本題なのですが…閣下もご存知のように、現在南郷提督の次期司令長官の候補者の選定が始まっております。勿論、私も候補者の一員ですが、この事で直接閣下のお力を借りるつもりはありません。しかしもし私が選ばれた場合、閣下にいくつかお願いをする事になりますので、予め閣下のお耳に入れておきたいと考えた次第です。」

 

「ふむ…山野。未だ勝負は始まっていないにも関わらず、このわしにそのような話を持ってきた…という事は、本気のようだな。受諾するかは別として、話してみよ。」

 

「それでは…まず私が司令長官に選ばれた場合、根拠地を横須賀から呉に移動させる事を考えております。勿論、帝都防衛のため横須賀鎮守府はある程度の規模で残す事にはなるかと思いますが、海軍兵学校がある呉に、そのまま鎮守府を作る事で、教育機関なども全て取り組み、人材育成などの点も今以上にスムーズにしようと考えています。また…こちらが、より重要かと思いますが、横須賀鎮守府にある程度の艦艇と、鎮守府を残す事で、将官ポストを増やす事も可能ですし、軍令部としても作戦の選択肢が増えるかと…。」

 

新たに呉に鎮守府を作る事で、若手士官の教育効果を向上させる…これ自体は、元々海軍省で考えられていた案だから、これを踏襲する…という事で海軍省のバックアップは得られる。そして本来はそれらの調整を実戦部隊としなくてはならない軍令部も、実戦部隊側からも同じ提案があるとすれば、その説得に必要な労力はなくなるからメリットがある。

 

そして将官ポストを増やす点。これは実戦部隊が恩恵を蒙る事になると思うが、たとえ今回の互選で俺が選ばれなかった場合でも、横須賀鎮守府の司令として横滑りが可能…最低限の保険にはなるよな。それに鎮守府を横須賀と呉に置くことで、艦隊の統合運用には課題があったとしても、作戦立案の際、より小規模な作戦を効率よく実施する事が可能となる以上、軍令を司る軍令部には、大きなメリットだ。

 

「山野…たしかに鎮守府を二つにする…という事は、軍令部としては望ましいな。海軍省で検討されていた巨大鎮守府は、艦隊の統合運用には向いていても、平時や、より小回りの効く作戦遂行には課題があると、軍令部としては考えておったからな。とはいえ、どの程度の規模で分離するか…には未だ課題があるが…この点について、貴様はどのように考えておるのだ?」

 

「規模についてですが、平時は訓練などを効率よくするため、呉と横須賀には同程度の部隊を配置することが望ましいかと。今回の互選で私が選ばれれば、呉に機動部隊、そして横須賀に戦艦部隊を配置する事になるでしょう。そして来るべき深海棲艦との戦が始まった場合、状況に応じて戦艦部隊を呉に配属していく…のような形になるのではないでしょうか。」

 

「ふむ…昨今、帝国の経済状況は良好に推移しているが故、今であれば新たな鎮守府を作る事は可能であろう。そして貴様が言っておった海軍兵学校近くの呉は、帝国海軍の要地。ここに鎮守府を開く事も良い案ではあるわな。まぁ、本心は貴様の保身のような気もしないではないが、軍令部にとって利点が多い提案である事はたしか。よかろう、わしとしては、貴様の腹案を支持しよう。」

 

よし…これで、最悪でも横須賀鎮守府の司令職を手に入れる事は出来るし、逆に長門達の説得工作に使う事も可能だ。そして、俺の私案を総長である宮様が認めたという事は、軍令部としては俺を推すことに等しい。まぁ艦娘の選択に、どれだけ軍令部の意向が反映されるかは不明だが…少なくとも軍令部から艦隊に派遣されている士官連中の口から、俺の支持を訴えさせる事も可能だよな。

 

「山野…年次も貴様より上である米田は手強いぞ?しっかりやって来い!」

 

「閣下…どうか、吉報をお待ちください!」

 

さて、とりあえず海軍省と軍令部で必要な根回しは済んだな。あとは鎮守府内でどのように俺が立ち回るか…まずは自分の派閥の引き締めからだよな。

 

 

 

横須賀鎮守府 小会議室  金剛

 

 

Hmm…微妙な票読みになりそうデ~スね。山野提督を支持する艦娘は、私達sistersと、鳳翔、龍驤、赤城に加賀の8票デ~ス。そして米田中将には、長門、陸奥、伊勢、日向、山城、扶桑…そして敷島のBBAと朝日様の8票になりそうデ~スね。…そして最後の富士様の1票は、私の勘が当れば棄権ネ。富士様の性格は、私はよ~く知っていマ~ス。自分のような退役間近の艦娘が、決定権を握る事は絶対に避ける筈ネ。

 

で…こっちの問題点は、私のsisiters達が本当に山野提督に票を入れるか?という点ネ。私と一緒に行動する事が多い、榛名は別だけどサ~、比叡や霧島は、どちらかというと米田中将の艦隊として動く事が多いデ~ス。山野提督もおそらくその辺りの事情は知っている筈ネ。どうするですかネ…。一応、私が説得して、比叡と霧島も今はこっちに居るけどサ、あの二人はかなり難しい立場にいマ~ス。

 

「おっ、みんな御揃いだな。今戻ったぞ。」

 

Oh…そうこう考えている間に、提督がお戻りネ。最近、鳳翔の方ばかり向いているし、鳳翔を一番大事にしているようだから、ちょっと焦らせてもいいデ~スよね?

 

「Hey! 提督ぅ。本当に来週の互選、勝てる見込みはありま~すか?私達も提督に票を入れようとは思って居るけどサ、最近提督は私達の方を見ていないし…米田中将に入れる事も考えて居るデ~ス。」

 

「ん?金剛達は、俺についてこないのか?」

 

チッ…上手にスルーしてきたネ。But私は騙されないデ~ス。それに…実際のところ、鳳翔や龍驤と一緒に動くなら問題ないけど、赤城や加賀と一緒に行動するのは、私達sisitersも速力的に厳しいデ~ス。そんなつもりは無かったデ~スけど、私達も年をとってしまったネ。だから、山野提督に票は入れる予定デ~スけど、山野提督についていく事は難しいかもしれないネ…。

 

「提督…一緒に行きたいデ~スけど、私達姉妹も機動部隊として動くのは、さすがに厳しいネ。だから…」

 

「榛名も、提督にお供したいですが、先日の演習結果でも分かりましたけど、私達姉妹でも機動部隊に随伴するのは、少し大変な気がします。ですから…」

 

「金剛お姉様たちは速力の問題が一番かもしれませんが、私も霧島も、そのほとんどを米田提督の元で働いてきました。ですから心情的に…いえ、出来れば金剛お姉様と一緒に、提督について行きたいのは本当です!ですが、機動部隊として役に立てない私達では…」

 

「霧島も、比叡お姉様と同じ考えです。一緒に行きたい気持ちは本当ですが、役にたてないのであれば…」

 

My sisters達も、同じ事を考えていたネ。たしかに比叡や霧島は、米田中将の艦隊に同伴する事が多いから、私と榛名以上に難しい立場なのは本当ネ。でも比叡や霧島も、本心では機動部隊として私達と一緒に行きたいことを私は知ってイマ~ス。提督?何か良い案は無いデ~スか?今までも、色々と裏技でハードルを越えてきた提督ネ、私は期待していマ~ス。

 

「金剛…そんな事を気にしていたのか。速力なら気にするな。ちゃんと海軍省に掛け合って、お前達姉妹を全員、近代化改修させる計画を認めさせてきた。既にその研究するための予算も、今年度予算に捻じ込んである。これで速力は問題なく機動部隊に随伴出来るだろう。金剛、それと比叡、榛名、霧島…安心して俺について来い。機動部隊随伴艦として、最後まで俺が面倒を見てやる。」

 

…提督。分かったデ~ス。私は最後まで提督に着いて行くデ~ス。それと、私達姉妹の事を提督はきちんと考えていてくれたデ~ス。姉妹艦の票は私が責任をもって、ちゃんと取り纏めるネ。それと…難しいかもしれないけどサ、長門達の説得も頑張りマ~ス。長門達の件、航空母艦の鳳翔に任せるは訳にはいかないですし、ここは私が泥を被るしかないネ。

 

「提督…ありがとうデ~ス。私は最後まで提督に着いて行くヨ…。比叡達も一緒に来ますネ?私達姉妹はどこまでもtogetherデ~ス。」

 

「金剛お姉様…私もお姉様に着いていきます。まさか山野提督が、ここまで私達の事を考えてくれていたとは…比叡は正直驚いていますが、これだけの事をしてもらえた以上、比叡も山野提督と一緒に行きます!」

 

「提督…榛名もお供します。近代化改修をしてもらえれば…榛名は問題ありません!」

 

「霧島もお姉様達とご一緒します。それにしても山野提督?今年度予算にもう捻じ込んでいるとは…どのような魔法を使ったのですか?」

 

「霧島…俺は海軍省にも居た人間だぞ。赤レンガの住人には、赤レンガの住人としての戦い方がある。四人とも、大船に乗ったつもりで待っていろ。」

 

Hmm…やっぱり、山野提督は凄いネ。あとは私が鳳翔の代わりに、山野提督の隣に滑り込む事が出来れば、perfectデ~スけど…こっちは今の情勢では難しそうネ。流石にこの状態で、山野提督を盗ってしまえば、鳳翔が怒って離反するかもしれまセ~ン。ここは…作戦変更で、二号さん狙いですかネ…。

 




現実でもよくこんな感じの話ありますよね(笑)。争っていた筈が、いつのまにか争いその物を無意味にしてしまうような裏工作。決まれば、これ程爽快な根回しはないのですが、なかなか決まらないのが、現実世界の厳しさ(笑)。とはいえ、ここは物語の世界ですから、そんなちゃぶ台返し的な、大技を山野提督が仕掛ける事になりました。

そして…いよいよ金剛さんVS鳳翔さんの戦いにも終わりが見えてくる訳でして…。やはり立場を考えたら、ここで鳳翔さんを捨てる訳には絶対にいかないんですよね。まぁ、こちらもよくある話ですが、愛情だけでは何ともならない…ような形で、「鎮守府の片隅で」の時代にしようと思います。一応、エピローグは「鎮守府の片隅で」の後の時代を描く予定ですので、ここで二人の関係がどうなるのか…ご期待ください、
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