リリカルなのはサーガ   作:DFGNEXT

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今回は番外編といってもいい回。
それぞれのあの後を書いてみました。
ちょっと雑に書いた気もしますが・・・

それではどうぞ!!


SAGA 13「それぞれの後日」

 

 

 

 

なのは編

 

アースラから帰宅してから、次の日。

わたしは普通に学校へ言った後、夕方はユーノくんと模擬戦をしていた。

 

やっぱり完全回復したユーノくんは強い。

攻撃魔法は苦手といっていたが、とくいな防御魔法や結界魔法を駆使して

非常にトリッキーな戦法で戦っている。

わたしのディバインシューターは全く効かない上にディバインバスターもバリアに皹を入れる程度だ。

一応、射撃魔法を中心に使う砲撃魔導師と言う立場のわたしにとっては少々ショックだ。

 

でもこんなに強いユーノくんが闇の書の戦いに参加してくれるのだ。

これほど心強いことはないだろう。

 

模擬戦は結局は制限時間内に決着がつかずドローに終わる。

その後はユーノくんは筋トレ。わたしは持ってきた木刀で素振りだ。

あれからお父さんから正式に御神流の使用を認められたが、

リンディさんにデバイスを買ってもらったのだ、きちんと使いこなせなければならない。

 

・・・ただ、ここだけの話。左足の調子が朝から良くない。

異変に気がついたのは朝、起床したときのことだった。

普段通りに早起きし、わたしよりも早く起きている家族に朝の挨拶をし、歯磨きにいくときだった。

 

・・・突然、左足の足首から下が麻痺して動かなくなった。

突然のことに驚いたもののとりあえずは魔法で補って自然を装って歩く。

途中、お兄ちゃんとお父さんに感づかれたものの、とりあえずは誤魔化せたはずだ。

 

そして朝練が終わって学校へ登校した後、状況は悪化した。

今度は左足の膝から下が麻痺して動かなくなった。

学校なので感づく人などアリサちゃんとすずかちゃんくらいしかいない。

二人には取りあえずは大丈夫といっておいたが、多分信じていないだろう。

 

こんな状態で・・・果たしてはやてちゃんを助けられるのか、

そして・・・フェイトちゃんとお話できるのか・・・

わたしにはまだわからない。ただ・・・この足でもわたしは動くつもりだ。

目の前のユーノくんは・・・多分気づいてるだろうなぁ・・・

 

 

 

クロノ編

 

 

あの後僕はなのはたちから聞いた情報を元に管理局に対し連絡を取ろうとした。

しかし、よくよく考えればこれはまずい。

闇の書がもたらした被害は広く深い・・・

被害者やその遺族は一般市民どころか、管理局内にもいる。

かく言う、僕もその一人だ。十一年前に父親を亡くしている。

 

そんな中で闇の書の主のことを考えもなしに伝えればどうなるか・・・

おそらくは闇の書の主の素性。闇の書の性質もわからずに復讐するかもしれない。

管理局執務官として誇りを持っている僕は同じ被害者でもそんなことをしようとは思わないが・・・

 

そして、母さ・・・艦長とも相談した結果は

とりあえず上司であるグレアム提督に報告することだった。

あの人ならば、きっといい判断をしてくれるだろうと言う思いを込めて・・・

 

 

 

グレアム編

 

 

・・・アースラに乗っているリンディとクロノから連絡が来た。

曰く、第97管理外世界で闇の書の主を見つけたと・・・

 

彼らに知られてしまったか・・・最初に話を聞いたときはそう思った。

そしてあの二人にそれが知られると言うことは

計画の一部が完全に崩壊することを意味していた。

 

とりあえずアリアとロッテには報告はしつつも

八神はやての監視は続けるように言っておいた。

 

それにしても知られてしまったとは・・・

可能性があるとすれば本局からの召集に

アリアとロッテを含めて応じなければならなかったときだろう。

あのときは監視がなかった。その時に件の私と同じ地球出身の魔導師と

民間協力者のスクライアの少年が八神はやてと接触してしまった・・・

 

そこまで考えた私はクロノには一部虚偽が有る報告をした。

まず、八神はやてが闇の書の主だと知っていて

親類と偽って資金援助をしていることは話した。

 

ただし、その理由は本来のものとは違い

管理局の余計な手出しを防ぐため・・・だったが。

クロノはどうやら似たような考えをしてこちらに連絡したらしく

この意見には素直に賛同していた。

 

次に話したのは封印の件について、

クロノもリンディも詳細を聴いて反論してきたが、

これに関しては私にも譲れない理由が有る。

しかし、それは年を食った私だから言うことだ。

これ以上の良案はないとは言えないが、確実性を重視すればこれがベターだ。

 

だが、クロノは最後まで足掻くと私の前で宣言した。

管理局執務官として、少女一人の犠牲すら出さない道を探し出すと・・・

ふ、そこら辺は父親に良く似ている。

 

私としても贖罪・・・いや、復讐をしたくないわけではない。

しかし、こんな私でも少しはプライドがあるつもりだ。

 

とりあえずは静観しよう・・・結論はその時になって出しても遅くはない。

 

 

 

フェイト編

 

 

あの白い魔導師・・・確か高町なのはといっただろうか、と戦ってから二日

ジュエルシードは現在6個集まった。ただ管理局が動き始めたのだろう。

あまり魔法を使った大胆な捜索は難しくなっていた。

 

アルフと相談し、報告もかねて母さんのいる時の庭園に戻ろうと思った。

ジュエルシードはあるが、手ぶらでもあまり良くないだろう。

 

私は拠点の近くにある喫茶店に寄っていた。

 

 

 

「いらっしゃいませ」

 

茶色い髪をした20代位の女性がそう言った。

どことなくあの高町なのはに似ている。

しまった。あのこの家族か?

 

そう思った私はとりあえずボロが出ないように行動することにした。

飲食店なのでアルフは留守番してもらっている。私一人で何とかするしかない。

 

「あら?一人?」

「はい・・・あの母さんにお土産買って行こうと思いまして・・・」

「あら、そうなの。こんなに小さいのにえらいわねぇ。

 家の子も同じくらいなんだけど、最近の子はすごいわね」

 

家の子・・・ということはやっぱりあの子の家族か?

怪しまれないように注意しよう。もしかしたら管理局員かもしれないから。

 

「それだったらシュークリームはどう?家の評判メニューの一つなんだけど」

「あっ、それじゃあ。そのシュークリームを6個ください」

「ありがとう。・・・・・・はい、どうぞ」

 

シュークリームが入った箱を渡してくれたので、

財布からお金を出して店員さんに渡した。

 

「あと・・・これ、サービスよ」

 

お金を受け取った店員さんから、シュークリームを一つ手渡された。

これは・・・・・・?

 

「ふふ、お母さんのために買ってくれたんでしょ?

 せっかくだから味見してほしいの。代金は取らないから」

「あ・・・あの・・・ありがとうございます」

 

・・・これは感想を言わないといけないよね・・・?

そう思った私はパクリッとそのシュークリームを食べた。

・・・おいしい・・・

 

「・・・おいしい・・・」

「ふふ、そう良かったわ。お母さんにも喜んでもらえるといいわね」

 

確かに母さんに喜んでもらいたいなあ・・・

でも、これを食べてからなんだか胸の奥が暖かい・・・なんでだろう?

 

 

 

 

 

 

 

その後、フェイトとアルフは拠点としているアパートから、時の庭園へと転移する。

転移してきたフェイトとアルフは、時の庭園の中を歩いていた。

フェイトは口では大丈夫だと言ってはいるが、それでもまだ9歳の子供。

痛いものは痛いし、怖いものは怖いのである。

 

前はなのはが勘違いする程度の傷だったが、今回はどうか・・・。

 

アルフは、フェイトに何かあったらただでは済まさない

とばかりに犬歯を剥き出しにして唸っている。

 

そして、重厚な作りの扉の前に二人は立った。

フェイトはとなりにいるアルフに大して言った。

 

「アルフは、ここで待ってて?」

「駄目だよフェイト!私も行くよ!」

 

アルフとしては数日前のあの虐待を見ている。

自分の主をそう簡単にその主犯の元へといかせる気持ちにはなれなかった。

 

「大丈夫だよ、私は平気」

 

と、二人で言い争っているといきなり扉が開く。

現れたのはプレシア・テスタロッサだ。そして彼女は二人が驚くことを言った。

 

「・・・お帰りなさい、フェイト。さあ、こっちへいらっしゃい?アルフもよ」

「あっ・・・はい。母さん」

 

薄い微笑みを浮かべて歩み寄るフェイトと、警戒心剥き出しのアルフ。

そんななか、プレシアは言う・・・。

 

「・・・ジュエルシードは、いくつ手に入ったの?」

「・・・六つ、です」

「そう・・・」

 

それだけ呟くと、椅子から立ち上がってフェイトに近づくプレシア。

アルフが威嚇の声をあげるが、それを無視して歩く。

そしてプレシアはフェイトの前に立つと、右手を伸ばしてフェイトの頭を撫でた。

 

「・・・え?」

 

フェイトは予想外のプレシアの行動にそう言うことしかできなかった。

 

「ありがとう・・・フェイト。こんな短期間でジュエルシードを六つなんて・・・・・・」

「あ・・・・・・」

「わざわざ、お土産を買ってきてくれたのね・・・ありがとう・・・

 一緒に食べましょう?アルフ、あなたも来なさい?」

「う、うん!」

 

目に涙を浮かべながら返事をしたフェイト、

それとは対照的にあまり浮かない表情のアルフ。

ほんの数日前はフェイトに向かってあんな虐待をしていたと言うのに・・・

 

笑顔で手を握り歩く自分の主とその母親を見ながら、アルフは思う。

 

(いくらなんだって、数日でこんなに態度を豹変するのはおかしいよ!

 プレシアに何かあったのかい・・・?あぁ、もう何だって言うんだよ!?)

 

答えの出ないその考えは顔には出さずに、

時の庭園に、久し振りの穏やかな雰囲気を感じるアルフであった。

 

 

 

 

 

 

プレシア編

 

 

・・・どうやら、人形が帰ってきたようね・・・

私はそう思いながら椅子から立ち上がり、扉へと向かう。

 

人形・・・そう言う呼称でもしなければやっていられなかった。

アリシアと同じ見た目、アリシアと同じ声・・・

でも育てているうちに気づく、性格も利き腕も・・・何もかも違う。

なまじアリシアと同じ顔をしていたから耐えられなかった。

 

かつて知り合った最強評議会のもとで研究を行っているあの男の論述を下に完成させた

プロジェクトF.A.T.E.・・・しかし、記憶だけでは蘇生には程遠いのか・・・

 

やはりアルハザードへと行かなければ・・・アリシアとは会えないのか・・・

そんな思いをかみ締めながら、人形とその使い魔に会う。

 

人形のほうは怯えていた。当然だろう数日前にやったことはそう思われるようにやったのだ。

対して使い魔のほうは威嚇をしていた。使い魔というのはどうも主に順し過ぎな気もするわね。

 

まぁ、いいわ。ジュエルシードは何個手に入ったのかしら?

報告では現地の魔導師や管理局が介入し始めたそうだけど。

 

「・・・お帰りなさい、フェイト。さあ、こっちへいらっしゃい?アルフもよ」

「あっ・・・はい。母さん」

 

とりあえずは母親としての演技をする。

人形からその声で母親呼ばわりされるたびにイライラする。

その見た目、声が違うか、もしくはおなかを痛めて産んだ子ならこうは思わないのだろうけど・・・

わたしには時間がないの。人形に構っている暇は本来ならない。

 

「・・・ジュエルシードは、いくつ手に入ったの?」

「・・・六つ、です」

「そう・・・」

 

元々、現地の魔導師が人形より先に回収をしていて、

管理局が介入し始めた・・・。そう考えれば22日でこれだけ集まれば上出来か・・・

ここから先は向こうに任せてもいいだろう。そしてすべて集まったところを奪えば・・・

まぁ、人形にしては良くやった。少しくらいは母親として演技してやらないとね。

 

そして私は「フェイト」の前に立つと、右手を伸ばして彼女の頭を撫でた。

 

「・・・え?」

 

ふふ、予想通り驚いているわね。

あら、その箱はお土産かしら。こういうところはアリシアによく似ている。

まったく・・・どうしてここまで未完成なのか・・・

 

「ありがとう・・・フェイト。こんな短期間でジュエルシードを六つなんて・・・・・・」

「あ・・・・・・」

「わざわざ、お土産を買ってきてくれたのね・・・ありがとう・・・

 一緒に食べましょう?アルフ、あなたも来なさい?」

「う、うん!」

 

とりあえずはアルフを含めてフェイトが買ってきたシュークリームを食べた。

・・・おいしい・・・何時振りかしらね。こんな食事を取ったのは・・・

 

 

 





何気にユーノくんが強い。原作もヴィータ相手に戦えてたけどね。
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