次回ははやて誕生日編。パル転よりはスムーズに行くはず・・・
それではどうぞ!!
多少薄暗さがある研究室。清潔感はあるにはあるが、ある意味で不気味だ。
そんななかに一人の男性が実質的な自分の趣味としての研究をしていると
一つの通信が入ってくる。見ればそれはその男性のスポンサーだ。
男性は作業を中断し、通信に出た。
「おやおや、最高評議会の皆さん。何か御用ですか?」
表記されているのは時空管理局のエンブレムに数字が書いてあるものだが、
その男性にはそれが自分の海の親であり、スポンサーの一つである
「最高評議会」だということを知っている。
『・・・お前に仕事だ。第97管理外世界に行ってもらたい』
「第97管理外世界?私になにをしろと?」
『闇の書・・・については知っておるな。管理局はギル・グレアムを中心に
それの対策をするようだ。最高評議会名義でお前もそれに参加してもらう』
「私が・・・?今の私の研究と何が関係しているのですか?」
『・・・闇の書の守護騎士プログラム・・・および管制人格のデータ。
どちらも我々の目的の完遂のために必要なのだ。
さらに世界の安定・・・すべての世界の管理化にもな・・・』
最高評議会の評議長、評議員、書記が順番に話す。
男性としてはその話し方は非効率だからやめてもらいたいのだが、
彼らの目の前で余計なことをしても、また非効率なので黙っておく。
「まぁ、構わないでしょう。あなたがたが私に授けたデータの中に
闇の書・・・いや、ここは夜天の魔導書といったほうが良いかな。
確かにそのデータはある。直すことも可能でしょう」
『ならば、頃合いをみて行ってもらおう』
そう言って最高評議会は通信を切ってしまった。
相変わらず言いたい放題だな、と男性は思った。
前回の通信のときは今やっている研究を早めろと言ったり、
さらに数十年前にはやっていた研究をやめろと言ったり・・・
そのせいで製作し終わったナンバーズはすでに10人目だ。
9人目に関しては何故かはわからないが、最高評議会が遺伝子データを送ってきた。
調べてみたらかつてインターミドルでトップの成績を持っている女性だった。
何をもって送ってきたかはこの際気にしない。時間の無駄だ。
稼動はまだしていない個体もあるが・・・この際問題ないだろう。
自分一人で行くのもなんだと思い彼はある端末に通信を入れる。
「ウーノ、今良いかい・・・?」
『なんでしょう、ドクター』
画面に映ったのは紫のロングヘアーの女性。
名をナンバーズ・ウーノ。男性の秘書をしている。
「最高評議会からの指令といったところか、第97管理外世界に行く。
君が来てもいいが、表に出て情報を残しても得策ではないだろう?
向こうにはチンクを連れて行く。知らせておいてくれないか。
あとは偽造の身分証を作っておいてくれればいい」
『わかりましたドクター』
そういうと彼女は通信を切った。彼女は優秀だ。
これだけでも用件はすべて伝わっているだろう。
「さて、準備をするとしよう。これはこれで面白そうだ」
そういうと彼は研究室を出て行く。
彼の名は『ジェイル・スカリエッティ』
最高評議会によって作られた存在『
「「「「「いただきます!」」」」」
そのころの海鳴市では、なのはが家族と一緒に夕食をとっていた。
あれから管理局本局に行ったなのはは今回の作戦のリーダーである
ギル・グレアムと出会っていた。当初来た目的は彼がフェイトの保護監察官になるからだったが、
途中から話は変わっていた。それはいつ闇の書が起動するかということ。
その結果、はやての体の麻痺の進行度から今年の彼女の誕生日ではないか
という結論が出た。今日はそれに関係のある話を家族にする予定だ。
「・・・お母さん、ちょっと話がしたいの」
「なぁ~になのは?」
「あの、明日、友達の家に泊まってもいい・・・かな?」
「友達の家?」
恭也がなのはにそう言う。
「うん、はやてちゃんの家なんだけど・・・」
「あぁ、はやてちゃんか」
「それでどうしてそのはやてちゃんの家に泊まるんだ?」
「えぇ~と・・・二つあって一つははやてちゃん。その日誕生日なんだ。
去年は会ったときは誕生日過ぎちゃってて祝えてなかったんだ。
わたしのときは祝ってもらったでしょ?
だからやってあげたいんだ。はやてちゃんの誕生日」
はやてになのはは夏休みに出会ったので、
6月4日が誕生日のはやてを祝うことはできておらず。
逆に7月21日が誕生日のなのはが祝われることになったのだ。
今年こそはお祝いしたいという気持ちもあった。
「なるほど、それならかまわない」
「私もケーキ作ってあげるわ。去年ははやてちゃんにご馳走になったしね」
「それで、もう一つは?」
士郎と桃子は許可を出したが、恭也はなのはにもうひとつの理由を聞く。
なのはは隠すこともないので素直に答えた。
「実は魔法関係で・・・」
「魔法関係?この間みたいな?」
「うん、そうだよお兄ちゃん。今度も世界が滅ぶかもしれないような
大変なものなの。だけど今からならまだ防げるの」
「そ、そんな・・・大丈夫なの・・・?」
「うん、わたしは大丈夫。今回は管理局の人たちも全面協力してくれるからね。
身に覚えのない力ではやてちゃんに罪を着せたくないもの」
なのはは決意を込めた瞳で士郎の目を見た。
それを見た高町家の面々はお互いに顔を見た後なのはの顔を見て言った。
「そうか、がんばってこいなのは。俺たちは応援することしかできないがな」
「あぁ、がんばれよ。俺たちの分もな」
「うん、がんばってなのは」
「なのは、頑張ってね」
高町家全員からの応援を受けて、なのはは頷く。
その後は平穏な明るい夕食を食べていた。
・・・闇を照らす光の存在も知らずに・・・
はやて一人暮らしに高町家が突っ込んでいないのは、
グレアムが認識阻害の魔法を八神家にかけていたというファン設定利用です。
なのはは家族が居ないことしか話してません。