オリジナル設定紹介となのはとフェイトのデバイス強化!
あいかわらず限界を超えろ!!したいなのはです。
今回は・・・あれがありますが・・・
それではどうぞ!!
はやての誕生日から4日後、現在なのははアースラに来ていた。
というのもシグナムとの約束のためにエイミィの後輩だと言うデバイスマイスターに会うほか、
闇の書対策の関係でフェイトとも会えるからである。
今回、闇の書による被害を最小限に防ぐために民間からも優秀な人材を要請した管理局。
それは立場上次元犯罪者でもあるフェイトも例外ではなかった。
リンディやグレアム両提督の根回しやクロノの報告などもあり、
数年間の保護観察と管理局への入局を条件に実質的な無罪となった。
なお管理世界は立法と行政を行う管理局と司法権を持つ司法省の二権分立制である。
しかし、管理世界の実質的な権力は管理局がほとんど持っているので、
管理局側が無罪にしようとするならば司法省は基本的に形だけの裁判しかできない。
一応、有罪にしようとする場合は権力に屈せずに妥当な判決を下すのだが・・・
話を戻すと、フェイトの管理局への入局は本人の志願もあり、
その裁判と平行して「時空管理局嘱託魔導師」となる試験も受けていた。
フェイトが嘱託魔導師になったのは、PT事件の裁判を迅速に終わらせるためと、
異世界での行動がかなり自由にできるようになるためであり、
つまるところなのはに早く会いたいのと自分の夢をかなえるため、
そして・・・なのはとの約束を守るためであった。
そしてフェイトもまた管理局員として特務五課に所属していた。
アースラ所属の嘱託魔導師でもあるので、集合場所にアースラを選んだのであった。
そんな訳でなのはがアースラの食堂で待っていると
食堂の扉が開き、そこからフェイトとアルフが入ってきた。
「久しぶりフェイトちゃん、アルフさん」
「うん、久しぶりだね。なのは」
「あぁ、久しぶりだな。元気にしてたか?」
まずは挨拶、彼女達とビデオレター以外で会うのは実に3週間ぶりだ。
そしてなのははアルフの質問の真の意図を理解し答えた。
「うん、大丈夫。今のところ暴走する気配はないよ。
気分も悪くないし、調べても体にも異常はないし・・・」
体に吸収されてリンカーコアと融合しているジュエルシード。
ミッドチルダの医師によると吸収当初よりも融合が確実に進んでおり、
今ではもう完全に一体化しているとのことだった。
魔力量は相変わらず体がセーブしているのかSS判定だったが、
なのはは3R作戦も含めると体力が続く限り、まず魔力が尽きない体となっていた。
(・・・ただ気になるのは左足が完全に治っていることかな・・・
ジュエルシードが願いを叶えた・・・? それにしては変だけど・・・)
気になることもあるが、なのはにとってはジュエルシードの融合は
魔力を上げると言うメリットがあったものの、個人的にはデメリットのほうが大きかった。
下手すれば世界を破壊しかねないジュエルシードと一体化しているリンカーコアからの
蒐集の許可が出ていないのだ。つまりは自分は魔力提供に協力できないと言うことになる。
親友であるはやてを救いたいなのはにとっては非常にもどかしかったのだ。
「そうか、なら良かった。でも嘘はつくなよ?
手遅れになっていたら困るんだからな」
「うん、それはわかっているよ。ダイジョブ、わたしは無茶はしないから」
なのはにとって無茶とは己のしでかした消したい過去・・・
しかし、それによって今があるのだから消すわけにも行かない。
過去が与えてくれた教訓を生かし続けることが、なのはにできる唯一のことだ。
「それでなのは、今日はアースラに何しに来たの?」
「あぁ、フェイトちゃんには具体的なことは言ってなかったね。
まず第一に・・・闇の書が第一段階で起動。守護騎士プログラムが起動したんだ」
「・・・それで?」
「いろいろあったけど取りあえずは協力を申し付けたよ。
ただ条件があって・・・それがわたしと守護騎士の将との一騎打ち」
「一騎打ち?」
なのはがあの時シグナムから言われた条件・・・
それは彼女となのはの一対一の決闘(無論非殺傷)であった。
ルールはなのはがやれる範囲に制限があるものの(それでも決闘には十分)
なのははデバイス二機を使用してシグナムと戦うだけのシンプルなものだった。
「うん、一騎打ち。だけどあの人たちはベルカ式っていって
一対一では負けなしっていう魔法体系らしいよ。
武器とかを使って対象に直接魔力を叩き込むのを基本としてるらしいよ。
まぁ、フェイトちゃんの近接戦闘を極限まで極めたものみたい」
「一対一では負けなしなんて・・・そんな奴に勝てるのかい?」
「今のままでは難しいと思う・・・実際数秒だけ戦ったんだけど・・・」
そういうとなのはは自分のポケットからあるものを取り出す。
それは一部破損しているブレイズハートの蒼いコアだった。
「・・・ブレイズハートが!」
「っそ、ぶつけ合ったら・・・こんな感じに一瞬で粉々・・・
ストレージとベルカの騎士が使う『アームドデバイス』・・・
フレームの強度に圧倒的な差があって負けちゃった・・・」
なのははブレイズハートを起動し、その惨状を見せながら
今の向こうとの実力の差を暗に示した。
なお、ブレイズハートは魔力を流せば直るのだが、
具体的に受けたダメージのデータ採取のためにそのままにしてある。
「それで今回、前にブレイズハートを作ってくれた
マリエル・アテンザさんに改良依頼をするんだ。
これは闇の書対策ということで経費出してくれるらしいからね。
ついでにレイジングハートもするんだ」
「そうなの?レイジングハート」
《Exactly》
レイジングハートはフェイトの質問に肯定の意を示す。
今回の強化はレイジングハート自身が言い出したことだった。
理由は言うに及ばず・・・・・・
「昨日、ユーノくんが久々に休暇取れて家に来てくれたんだけど
目の下に隈ができてるわ、欠伸ばっかかいてるわ、すごかったけど。
そのときにお願いしたわけじゃないんだけど、ユーノくんが気を利かせてね。
わたしが知りたがっていたデバイスの情報が書いてある本持って来てくれたんだ。
今回はそれも参考に設計図を二人で作ったんだ。ねっレイジングハート」
《All right》
そう言ってなのはとレイジングハートは二人で考えた設計図をフェイトに見せた。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
フェイトはなのはとレイジングハートの話を聞き、悩んでいた。
あのなのはが"普通"に戦って勝てないと言う相手・・・そんな相手に果たして
今の自分が勝てるのだろうか・・・なのはの役に立てるだろうか、
そんな気持ちが彼女の胸の中を渦巻いていた。
そして・・・そんな悩む彼女に、彼は言った。
《Please strengthen...》
「えっ・・・」
《Please strengthen me too!!》
それは彼の主への思いが出した結論。
バルディッシュのフェイトへの気持ちだった。
「バルディッシュ・・・!」
「バルディッシュも・・・か・・・うん、後で聞いてみるよ。
多分大丈夫。フェイトちゃんも一緒に戦うんだから」
「ありがとうなのは・・・ありがとうバルディッシュ」
《・・・My pleasure》
寡黙なるデバイス・・・彼は初めて主の言葉に返事を返した・・・
数十分後、二人は放送で呼び出されてアースラの会議室へと向かった。
そこに居たのはエイミィ・リミエッタと太マユ、タレ目、でこ、眼鏡で
深緑色の髪の毛を持ったエイミィと同じくらいの年の女性が居た。
二人が入ってきたことに気づいたエイミィは言った。
「あっ、来たね。なのはちゃん、フェイトちゃん
紹介するよ。彼女が前にブレイズハートを作ってもらったマリエル・アテンザ。
私の後輩で、普段はリンディ艦長のご友人のレティ提督の下で働いている人なんだけど
今回レティ提督のご好意で来てもらったんだよ」
「あっ、なのは。レティ提督は私の嘱託魔導師試験の合否を担当してくれたんだよ」
エイミィの紹介にフェイトが補足する。
「へぇ、そうなんだ。あっ初めまして、わたし高町なのはです」
「あっ、すみません。フェイト・テスタロッサです」
「アルフだ」
「あはは、構わないよ。私はマリエル・アテンザです。
あっできればマリーって呼んでくださいね」
マリエルの言葉に二人は頷く。
仕事があるということでここでエイミィはブリッジに戻っていった。
「・・・まぁ、それはいいとして。デバイスの強化案だったよね。
前みたいに案は何かあるのかな?あればいろいろとやりやすくなるんだけど」
「あっ、はい。レイジングハート」
《All right.My master.》
レイジングハートはそう発すると同時になのはと二人で考えた
デバイス強化案の図案を表示させる。
そしてマリエルは一通りそれを見た後、その内容に顔を青ざめる。
「カ、カートリッジシステムに、フルドライブ使用形態への変形!?
それに一体どこで知ったのか、リミットブレイクまで・・・他にもあるけど・・・
こんなの使用したらあなたの年齢じゃ、確実に莫大な負担が・・・」
マリエルは驚くほかない。フルドライブならまだいい。
なのはのカノンモードのシーリングモードも実質的なフルドライブ形態だ。
体への負担はあるものの、まだ現実的だ。
だが、カートリッジシステムはミッドチルダ式、さらにインテリジェントデバイスとは相性が非常に悪い。
デバイス用のパーツ自体は近代ベルカ式用のものがあるため調達はできるが、
前述の二つはこれまで研究はされたものの、デバイスの破損や術者の負傷が相次いだため、
実際にミッドチルダ式やインテリジェントデバイスに採用されることはなかったものだ。
そしてなによりリミットブレイク・・・フルドライブを超える力を術者から引き出すものであり、
その肉体への負担はフルドライブの比ではない。
研究自体には成功しているため、搭載自体は可能ではあるが、使用は無謀である。
そう説明しようとしたマリエルだったが、なのはは制止した。
「大丈夫です。わたしには魔法が使えなくなっても、
たとえ指でも両足だって失っていい覚悟があります!」
なのはにははやてを守る覚悟がある・・・
その辺に転がっている連中とは動機の「格」が違うのだ。
「で、でもそれでも下手すれば、制御できなくてデバイスごと粉々に・・・」
「何度でも言います。わたしもレイジングハートも覚悟の上です」
《Yes》
なのはの決意ある言葉、そしてその瞳にある燃え滾る炎を垣間見た
マリエルは「はぁ・・・」とため息を吐き、納得したように言った。
「わかった。やってみるよ。パーツはあるしね。デバイス貸してもらえる?」
「はい、レイジングハートとブレイズハートをよろしくお願いします。
あっフェイトちゃんはどうする?今の話を聞いてもやる?」
「もちろん、なのはほどじゃないけど私にも覚悟がある。
私はカートリッジだけで構いませんからお願いします」
フェイトもまた覚悟ある宣言とともにバルディッシュを渡した。
「はい、確かに預かりました。それじゃあ待っていてね。必ず良いもの作るから」
そう言うとマリエルは先輩であるエイミィのところへ向かっていった。
今のところ予算の許可を貰っているのがなのはだけなので了承は得られるだろうが、
とりあえずは本部へ予算が降りる許可を貰うためだ。
それを見届けるとなのははフェイトの方へ振り向き、彼女に問いかけた。
「それじゃあ、フェイトちゃん、アルフさん。何してようか?特にやることもないから・・・」
「うーん、そうだね。あっそうだ。私最近料理を始めたんだ」
フェイトのその言葉になのはは少し驚いて言う。
「へぇえ、そうなんだ。それで?」
「うん、今からまた作るんだけど・・・今日はお菓子なんだ。
だからなのはに味見してもらえないかなぁ・・・と」
「うん、いいよ!わたしは料理にはわりとうるさいからね?覚悟してよ」
「お、お手柔らかに・・・あと、それから・・・・・・」
そんな会話をしながらと三人はキッチンがある部屋へと向かっていったのだった。