リリカルなのはサーガ   作:DFGNEXT

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絶望と言う言葉ふさわしい・・・のかな?

ウルトラゼロファイトの絶望展開見てたらこんな感じに・・・

そして相変わらず観戦するクイントさん。
ティーダさんと違ってキャラが掴みやすいからいい。
この作品では大食い設定なんてないですけどw

それではどうぞ!!



SAGA 28「滅びの序章」

 

 

 

 

アースラにフェイトが集合した。

場所はすでにアクアボリスが見渡せる宇宙空間に来ていたところだ。

 

「それでは各自紹介と行きましょう・・・」

 

リンディが場を仕切るようにそういった。

今この場にいるのはアースラメンバー、八神家、スカリエッティとチンク。

・・・そして地上本部からのお目付け役のクイント・ナカジマだ。

 

「私はこのアースラの艦長リンディ・ハラオウンです

 今回の作戦では実質的に私が指示をすることになります」

「アースラ所属のクロノ・ハラオウンだ。今回はよろしく頼む」

 

まずは言いだしっぺということでハラオウン親子が自己紹介をした。

続いてエイミィを含むアースラブリッジメンバーが紹介を行った。

 

「続いては、地上側だな・・・」

「はい、地上部隊のゼスト隊所属の捜査官。クイント・ナカジマ曹長です」

「お久しぶりです。クイントさん」

「えぇ、久しぶりね。はやてちゃん」

 

紫色の長い髪を持った女性がそう答えた。

今回来たのははやてが地上本部に協力を申し出たため、

地上本部の面目上、監視役と言うか御目付け役が必要になり、

階級的にあまり低くはなく、信頼でき、自由に行動できる人物として

今回、クイント・ナカジマが選ばれたのだ。

 

ついでに言えばゼスト隊から蒐集させてもらったときに

ゼストやメガーヌを含めてはやてに会っていたというのも大きかった。

 

 

「クイント・ナカジマ・・・!?」

(ノーヴェの遺伝子提供者の・・・)

 

スカリエッティは小声で驚く。小声だったために他の皆には聞こえていない。

チンクは冷静に大体の雰囲気で自分の妹の遺伝子提供者と気づいたので取り乱してはいない。

そんなことも知らずにクイントは話を続けていく。

 

「今回は私は協力した地上本部が面目上、監視役に選んだだけで作戦自体には関わりません」

「それに関してはすでに上が承認しているので構いません。まぁ、万が一があった場合は

 ここにはいらっしゃいませんが、グレアム提督の使い魔二名と共に現場に行ってもらいますが」

「それについてはこちらも了承しています。まぁ、何事もなければそれでいいのですが・・・」

 

地上側の紹介も終わり、そしてフェイトたちの紹介も無難に終わる。

最後にスカリエッティたちの紹介だ。

 

「そして最後に・・・彼が今回、最高評議会の勅命で来ました・・・」

「初めまして、私はジェイル・スカリエッティ。よろしくたのむよ」

「私はチンク。今回はドクターの助手として来ている。」

 

必要最低限、資料を見れば偽とはいえ今回彼らがやることはすでに書いてあるので

二人は無駄なことは言わずにシンプルに自己紹介を終えた。

 

「さて、自己紹介も済んだところで作戦について説明します」

 

そう言ってリンディ提督が画面を空中に出し説明を始める。

 

「今回行う作戦は、闇の書の修復です。

 まず、魔力の蒐集をすることですが、すでにこれはほぼ完了しています。

 次に暴走している闇の書の防衛プログラムとその他のプログラムを切り離します。

 そのときにはやてさんが管理者権限を取り返し管制プログラムを分離、

 その後残った防衛プログラムを皆で外部フレームを殲滅。

 それでもコアが残った場合。宇宙空間まで転送魔法を使い転送。

 グレアム提督の支持の元、このアースラに取り付けられたアルカンシェルで完全消滅させます」

「その後はスカリエッティ氏によって防衛プログラムが再生するのを防いでもらい

 作戦は成功となります。失敗ははやてさんごとこの星にクロノ執務官が現在持つ

 デュランダルにより永久冷凍封印することになります。

 その後はグレアム提督によって人が誰も立ち寄れない場所に送られます。」

「作戦の決行は今日、地球時間で12月24日午後7時です。

 現在は午前10時26分・・・それまで各自準備をお願いします」

「「「「「了解!」」」」」

 

 

そして全員は各自の持ち場へと散らばっていった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「バルディッシュ・アサルトの強化ですか・・・?」

「あぁ、君が望むなら私が最近作ったJSエンジンを君のデバイスに搭載しよう」

 

他の皆がそれぞれの思いを胸に闇の書対策のための準備をしている頃、

アースラのある部屋で一人の少女と一人の科学者が会話を始めていた。

内容はバルディッシュ・アサルトの強化である。

 

「でも私はマリーさんにすでに依頼して強化してありますよ?勝手にやってしまって大丈夫ですか?」

「彼女にはすでに許可は取ってあるさ。心配しなくてもいい。

 私も一応デバイスマイスターの資格はきちんととっているからね」

 

きちんと・・・とはいっても実質の資料改ざんによるものだが・・・

そんなことはやった本人以外は誰も気づかないレベルのものだ。

そもそも彼の存在自体が違法な存在であるのだ。気にするほどのものでもない。

 

「そうですか・・・だったらお願いします。いいよねバルディッシュ」

 

はやてを助けるための戦力はあればあるほどいい。

マリーさんは信頼しているし、スカリエッティは信頼はできると思う。

そう考えたフェイトはバルディッシュの許可を貰おうとする。

 

《Yes,sir.》

「それでは・・・お渡しします」

 

そう言ってフェイトはバルディッシュスカリエッティに丁寧に手渡した。

 

「預かっておくよ。作戦開始までには返すよ」

「よろしくお願いします」

 

スカリエッティはバルディッシュ・アサルトを受け取った後、

今度はハッと思い出したように懐から箱を取り出した。

 

「すまない、これを忘れていた」

「・・・これは?」

「前に言っていただろう? 最近やっと完成した。

 主とプログラムを分離させるワクチンプログラムの入ったカートリッジさ。

 全部で二種類、数は六個。」

 

そう言って箱をフェイトに手渡す。

 

「二種類?」

「まぁね。いろいろと試したがこの二つがシミュレーションでは有効だったからね。

 両方を試してもらいたいと思ったのさ。説明しようか?」

 

フェイトがお願いしますと言うとスカリエッティはわかったといいながら説明する。

 

「といってもこっちの蒼いのが『タンホイザー』紅いのが『ボレロ』って名前以外は

 説明することもないがね。好きなほうを使うといい」

「わかりました。それじゃあ私は『タンホイザー』を使います。

 こっちの『ボレロ』は万が一のときのためにアルフに預けておきます」

 

そう言ってフェイトは懐へとその二つのカートリッジが入った箱をしまう。

 

それを見たスカリエッティは「それじゃあ、また」と言いながら

今回自身に与えられた部屋へと戻っていった。

 

フェイトはそれを見届けた後、そういえば昼食を食べていなかったと思い

少し遅めの昼食を食べるため、食堂のほうへと向かった・・・

 

 

 

 

 

 

 

そして現在6時56分。現在一行は第78無人世界「アクアボリス」へと来ていた。

この星は本来は地表全体が海なのだが、はやてが魔法をまだ使えないため

一つだけだが、ビルを建てていた。その上で作業を行うのだ。

 

現在アースラは宇宙空間でアルカンシェルの準備をしていた。

いつでも発射できるようにしておかないと闇の書の被害を他の世界へ広めてしまうからだ。

 

そしてはやてと守護騎士たちは、とあるビルの上で最後の仕上げの準備を始めていた。

闇の書の項は現在、660項・・・あと6項だった。

それぐらいならば別に守護騎士を戻さなくても問題はない。

ただ、今回は守護騎士たちが闇の書に操られる場合も危惧し、

最初から闇の書の中ではやてが目覚める手助けをしてもらおうと考えていたのだ。

 

戦力的に言えば、ワクチンプログラムもあるので足りてはいるのもあった。

 

「それじゃあ、始めよか・・・皆覚悟はええな」

「はい、主はやて」

「必ず、生き延びような!」

「ああ・・・そうだな・・・」

「そうです!生き残って私達は闇の書の罪を少しでも償っていくんです」

 

守護騎士たちとはやてはつかの間の雑談をしていた。

そして時は過ぎていき・・・・・・・・・・・・7時ジャストとなった。

 

『・・・時間だ・・・始めるぞ』

「はい」

 

通信によるクロノの合図とともに作戦が決行される。

ちなみにクロノは今回、デュランダルによる封印も担当しなければならないので

先発隊ではなく、アースラにいた。

 

「ほんなら、ちょうお休みな」

「はい・・・」

 

そして守護騎士達が自ら闇の書に封印される。

それによって残り6ページだった項が満たされる。

ページが満たされたことによって、闇の書は完成した。

 

そして・・・次の瞬間

 

はやてが座り込んでいる場所から魔法陣が展開される。

魔法陣を中心にある闇の書が鈍い光を放つ。

 

そして、その魔方陣は徐々に黒に・・・いや、闇に染まっていく

 

「封印・・・・・・解放・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・来よ、我が寄り代よ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

封印を解除しようとした瞬間、闇の書とは別に近くから魔力反応が検知される。

はやても含めてそちらのほうを見る。膨大な魔力反応だった。

そこにあったのはミッドチルダ式ともベルカ式とも違う魔法陣・・・

 

小さな円が4つ・・・正方形の形にになるように配置し、

それを繋いだ形で中央にある魔法陣を囲むように2つの菱形を重ねあわせたもの・・・

 

それは召喚魔法陣・・・そしてはやてはその魔力光、その魔法の主を知っている。

 

「メガーヌ・・・さんの・・・召喚魔法陣・・・?」

 

そして・・・その召喚魔法陣から何かが召喚される。

 

その正体は人・・・栗色の髪を持ち、それを今は何も結ばずに降ろしていた。

そしてその姿はぐったりとしていて生気がない。

来ている手術着のような病院服がまたそれをいやいやと認識させる。

 

そして・・・その場にいるほとんどの人間がそれが誰かを知っている。

 

「な、なのはちゃん!!???」

 

はやてが叫ぶ。なぜ親友がここにいるのか、

いや、なぜ召喚魔法陣から召喚されたのか、

 

尽きぬ疑問の中、はやてとフェイトが気づく。

数ヶ月間・・・一度も目覚めなかったはずのなのはの瞼が開き始めていることを・・・

 

やがて、半覚醒を果たしたなのははうつろな目をしながら目の前の人物を見て言った。

 

「・・・はやてちゃん・・・? フェイトちゃんも・・・?」

 

状況をまだ理解していない感じだった。

はやてとフェイトは目覚めたなのはの姿を見てほっと安堵する・・・

 

しかし、そんな久々の再会を闇に染めようとするものが居た。

 

 

 

 

《Freilassung》

 

そう闇の書が言い放った瞬間、突如として闇の書から大量の闇があふれ出す。

 

「な、なんやッ!!?」

 

あふれ出した闇は一つに纏まるとはやてに向かっていく。

瞬間に、はやては闇の書から溢れる闇に取り込まれる。

 

「は、はやてッ!!!」

 

フェイトがはやての名を叫ぶが、もう遅かった。

闇はどんどんはやての中に取り込まれていった。

 

「う、うわぁあああ、あああぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

この世のものとは思えない叫び声を上げるはやて。

その足元に・・・古代ベルカ式の紫の魔法陣が展開する。

そして・・・闇が完全にはやてに取り込まれ、はやての姿が変わる。

闇の書から放たれた鈍い光を放つ鎖などが巻きつき、

あらわれたのは長い銀髪と深紅の瞳が印象的な若い女性の姿・・・

 

「・・・・・・始まってしまったか・・・」

 

始めに発したのはその言葉・・・悲しみに溢れながら、どこか諦めたような表情で言った。

フェイトが何を言っているんだ。と言いたげな表情で警戒しながら見ていると

それは右手をかざす。その先になのはを捉えて・・・

 

「・・・我がうちで眠れ・・・」

「ひぃ・・・っ」

 

その言葉と共にその女性の右手から出たのは白い紫の目をした『蛇』だった。

数十匹の蛇が、右手と一体化していながらものびていく。なのはへと向かって

 

なのはは声も上げることもできなかった。単純な恐怖。

普段のなのはならまだしも、目覚めたばかり、

さらに親友が取り込まれるところ、その親友の叫びを聞いてしまった。

 

いままで動かしてなかったこと、恐怖を感じていたことも含めて

なのはの体は全く動かなかった。白い蛇たちはそんなことはお構いなしに迫る。

 

距離が遠すぎた。近くに居るアルフもアースラにいるクロノたちも当然間に合わない。

なのは辛うじて動かせた腕で顔を覆った。

 

 

 

 

・・・来ない・・・

 

 

 

蛇たちはなのはを襲わなかった。何があったのかと腕をどかしたなのはが見たのは・・・

 

「ぐふっ・・・よ、かった・・・なのはを守れて・・・」

 

白い蛇たちになのはを庇って噛まれたフェイトだった。

 

「ふぇ、フェイト・・・ちゃん・・・」

 

なのははまだ納得できていなかった。

なぜ、フェイトが噛まれている?なぜ彼女の体中から血が出ている?

なのはの理解がまだ追いつかない中、フェイトはなのはに手渡す。

 

紅と蒼の宝玉・・・レイジングハートとブレイズハートだった。

 

「フェイト・・・ちゃん・・・?」

「な、の・・・は・・・はやてを・・・たの・・・」

 

フェイトはそれを渡すのが精一杯だった。

彼女の身体から光の粒子が立ち上り、身体の感覚が徐々に消失していく。

 

白い蛇が消えると共にフェイトの肉体は・・・闇の書の中へと取り込まれていった。

 

「フェイトォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」

 

そしてその場にはアルフの空しい叫び声が響くだけだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぇ、フェイト・・・ちゃん・・・?」

 

まだ納得できない・・・いや、したくなかった。

目覚めたら親友が闇に取り込まれ、守ってくれた友が消える。

そんな状況をなのはは信じたくなかった。

 

だが、闇の書の意思が言った言葉で・・・それが変わる。

 

「・・・庇ったか・・・まぁ、いい・・・こいつも蒐集できた・・・」

 

闇の書の意思としてはとくに意図していない何気ない言葉。

今も手をコキンと音を立てながら体の感触を確かめている。

しかし、なのははそれで理解した。フェイトが・・・もうここにいないと・・・

 

次の瞬間には持ちうる魔力をすべて使って立ち上がっていた。

ミッドチルダの医療で抑えているとはいえ、衰えたその足で。

 

蒼の宝玉を持ち、ありったけの力を込めて叫ぶ。

 

「ブレイズハァアアアアトォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!!」

 

なのはのその言葉とともにブレイズハートはガンローダーモードへと変わる。

そして・・・

 

「はやてちゃんを・・・フェイトちゃんを返せぇええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええッ!!!!!!!!!!!!」

 

その拳に怒りを込めて、闇の書の意思へと突っ込んでいった。

彼女らしくない・・・莫大な魔力と共に・・・

 

桜色の魔力光が・・・アクアボリスを包んでいった・・・

 

 

 

 

 

 

 





メガーヌさんが召喚魔法を使えるか知りませんが、
Vividを見た限りでは前衛と言うより後衛向きの魔法をもってそう
(StSでは普通にクイントと背中合わせてましたけどw)

そして娘が召喚魔法を使うので・・・まぁ、こんなオリジナル設定に

そしてなのはさんが復活しましたが・・・こんな寝起きいやだww
いや、笑い事じゃないですけどね。心折れるよ普通

今のなのはさんの気持ちは「殴りたいあの(笑)顔」

本人らしくないので当然のごとく・・・な、次回な予定です。

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