免許取りに行った後書くもんじゃないね。
ハイスピードだから一日目から自動車乗ったし・・・
というわけで今回は・・・自己紹介とフェイトの心・・・です。
前回、とんでもないシリアスの中の笑いを引き起こしたお人の紹介です。
それではどうぞ!!
「何者だ・・・。貴様・・・」
闇の書の意思は目の前の『なのは』にそう問いかける。
こいつはなのはでは断じてない。そう確信していたからだ。
無論『なのは』も誤魔化す気はない。
というよりも、『自己』こそが『なのは』のすべてだった。
「はは、とっくにご存知なんだろ!? ・・・とは言いたいが・・・
お前は知る由もないよなぁ、だがお前は会っているだろ?
ユーノ・スクライアァッ!!」
そう言われて、ユーノは気づく。その正体を・・・
自らが見つけてしまった。あの古代遺物のことを・・・
「ロストロギア・・・ジュエルシード・シリアル5・・・」
「ご名答ォ! さすが発掘者、やればできるじゃないか!ユーノ君よぉ!!」
「な、ジュエルシードだって!!?」
アルフはその正体を聞いて驚くしかない。
自分の主であるフェイトとなのはが集め、そのために戦った存在。
ジュエルシードが今なのはの体を支配していることを・・・
だが、アルフ自身も心の奥底で納得している面もあった。
フェイトを庇ってなのはのリンカーコアとジュエルシードが融合していたのだから。
「私が生まれたのは数千年前・・・ジュエルシード自体はもっと前らしいがな。
私の所有者が願った願いによって、私は誕生した・・・・・・。
その後、お前達の知っている通り。ユーノ・スクライアが私を見つけ、
私は再び、現世の空気を吸うことができるってわけさ・・・」
「・・・それで・・・なんでなのはを狙った・・・?」
ユーノの言葉にくくくっと『なのは』は笑った後、
シリアル5は「あぁ、それはな・・・」と言いながら語り始めた。
なぜ、なのはを狙ったのかを・・・
「あのとき、私はなのはを見つけたときにティンと来たんだ。
こいつの心の闇を・・・その深さを・・・すばらしい力の鼓動を感じたぁ!
だから私は高町なのはに取り付くために体を定期的に操っていたのさぁ
闇の書の防衛プログラムにも気づかれないようにやるのは苦労したけどなぁ」
「・・・なるほど・・・確かに確認のためにジュエルシードを出すように操ったが・・・
お前であるシリアル5を出したのは、お前が操っていたからか・・・」
「なんて、やつらだ・・・なのはのことを道具みたいに・・・」
アルフはプレシアがフェイトにした仕打ちを思い出し、
目の前の二人に対して明確な敵意を見せる。
対してユーノはジュエルシードを発掘した責任者として
なのはを巻き込んでいたことを再び後悔していた。
「まぁ、あとはお前らも知っているだろう?
私は高町なのはに取り付き、なのはの心が消え去った今、
その体を支配させてもらったのさ・・・
あぁ、勘違いしてもらっては困るけど。
フェイトを最初に狙ったのはなのはがどうせ庇うだろうと思ったからさ
別に庇おうとしなくても隙はできると思ったからなぁ」
シリアル5はただただ過去を語っていくだけ・・・
だが、それを聴くものはただなのはの境遇のあまりの残酷さに黙り込むしかない。
今、場は完全にジュエルシード・シリアル5の
「さてとぉ・・・昔話はここまでだ・・・
せっかく体を手にしたんだ。楽しませてもらうぞ
さぁ、レイジングハート・・・」
シリアル5は自身の魔力をレイジングハートに流し込む。
その力を発揮するためだったのだが・・・
《E...error,err...r...The enormous amount of energy, the feature is paralyzed.》
しかし、レイジングハートから告げられたのはエラー。
そして告げ終わった後にレイジングハートはその輝きを失った。
「ちっ、だらしねぇ。私のエネルギーに耐え切れなくて
システムがオーバーロードしたのか・・・まぁ、いいか・・・」
そう言うとシリアル5はレイジングハートを待機状態にし、
胸元にかけて置く。使えないのならば無理強いはしない。
「やっぱり私は・・・魔法を使うより・・・」
そう言って次に手をつけたのはブレイズハート。
手を後ろに回し、ガンローダーからクリーブモードにする。
そしてそれを振りかぶりながらシリアル5は叫んだ!
「切り裂くほうが好きだねぇえええええええええッ!!!!」
その言葉と共にシリアル5は闇の書の意思に向けて飛び掛る。
圧倒的な速度に闇の書の意思は避けきることができずに
その腕で受け止める。防衛プログラムの頑強な盾を展開してだ。
ガキンッという甲高い音と共に闇の書の意思の腕と
シリアル5が放ったブレイズハートの一撃がぶつかり合う。
「な、に・・・」
その攻撃の違和感に闇の書の意思はその場を離れる。
そして攻撃を受け止めた自分の腕を見た。
その光景は誰もが信じられないものだった。
傷ついていた。その腕はブレイズハートの一撃によって切り裂かれ
その右腕の手首から肘まで傷が広がっていたのだ。
防衛プログラムの絶対防御をシリアル5は難なく切り裂いたのだ。
「ははぁ!私の魔力は最強だぜぇ!?
その程度の防御ぐらい簡単に切り裂けるのさァア!!!」
そう言いながらシリアル5は手に持つブレイズハートに魔力をさらに送る。
送られる魔力はなのはの桜色から、さまざまに輝く虹色・・・いや光の色になっていた。
とてつもない・・・膨大な魔力だった。はやてすら上回る・・・魔力!
「私のモードは『光』なのさぁああああああッ」
その言葉と共にシリアル5は再び闇の書の意思へと突撃する。
「くっ、なめるなッ!!」
闇の書の意思も二度も同じヘマをする気はない。
盾を直に体を覆うのではなく、体から離し一時的に攻撃を防いだ後避ける。
そしてシリアル5・・・いや、なのはの体を殴る。
その攻撃を受けつつも、シリアル5は怯みも止まりもしない。
笑いながら斬撃を闇の書の意思に向けて浴びせまくった。
二人の戦いはリミットブレイクであるブラスターモードを使用した
なのはと闇の書の意思の攻防をはるかに上回るものだった。
戦いの衝撃がアクアボリスの海を揺らし、宇宙空間を次元空間を揺らす。
ジュエルシードと闇の書・・・光と闇の戦い
二つのロストロギアの攻防は小規模の次元震すら起こしていたのだ。
◆◆◆◆◆◆◆◆
そのころアースラは多少の混乱に陥っていた。
与えられた真実の情報量の多さもそうだが、
シリアル5と闇の書の意思・・・二つのロストロギアが繰り出す攻防により、
転送魔法が一切使用できない状態になっていたのだ。
おかげで戦力が格段と落ちたこの状況でもクロノたちは現場に迎えないで居た。
「くそっ!こんなことになるなんて!!」
「落ち着きなさい、クロノ執務官。叫んだところで何も状況は変わりません!」
リンディが珍しく叫ぶクロノを静止するが、自身も冷静で居られる自信がなかった。
作戦は実質失敗状態。第二案を決行しようにも転送魔法が使えない。
さらに次元通信も使えないため、特務五課とも通信できない。
完全に詰みの状態だ。アースラに居る全員が何もできないのだ。
「まったくだね。こんな状態になるとは・・・」
スカリエッティも珍しく現実逃避したくなっていた。
最高評議会の命令でここに来たはいいが、こんな状況ではその命令もこなせない。
それどころか、この状態が続けば次元断層が起こり死にかねない。
自分自身はともかく、チンクが死ぬことだけは避けたかった。
だが、彼ほどの頭脳を持ってしてもこの状況は打破できない。
それは・・・まだ彼が理解しきれていない『心』の問題だったからでもあった。
光と闇の遺産・・・二つの戦いは終わりの見えない戦いだった。
プレシア、アルフ、リニスと一時的に分かれたフェイトとアリシアは
二人して今居る広場にぽつんとある大樹の幹の下に寄り添っていた。
そしてフェイトはアリシアと一緒に空を見上げた。
そこにはいつの間にか薄暗い雲が漂い始めていて、
まるであのこの瞳のようにまっすぐな澄み切った青空、
柔らかな陽光を次第に雲間の端々に追いやっていっていた。
「ひと雨来そうだね」
アリシアの呟きに呼応するように、細い雨がぽつりぽつりと降り始めてきた。
「そろそろ戻ろうか」
アリシアは振り向いてフェイトに庭園の建物を指さして誘った。
「私は、もうちょっとここにいるよ」
フェイトは上を向き、微笑みながらそう言った。
「そう? だったら、私も、雨宿り」
アリシアはそういってフェイトの隣に足を伸ばして座った。
やがて雨は激しくなっていき、冷たい雨が二人の体を濡らしていた。
降り続ける霧雨の中、二人は言葉を発せずにただ佇む。雨がやむのを待つ。
「ねえ、アリシア」
沈黙を破るのはフェイトの声。
その言葉にアリシアは少しだけ視線を上げた。
「どうしたの?」
アリシアの問いにフェイトは答える・・・
「楽しかったよ・・・夢の中でも皆に会えて」
「・・・・・・・・・」
アリシアは口を閉ざしてしまった。
その沈黙はフェイトの言っていることが正しいことを明確に述べており、
フェイトは否定されないことに一つの終わりを感じた。
それは・・・悲しくもとてもすがすがしい気持ちでもあった。
「私が見ている夢。欲しくて、手を伸ばしても届かなくて、諦めていた夢
母さんはもういない。それに本当の母さんは私にあんなに優しくはしてくれなかった」
「優しい人だったんだよ。優しすぎたから壊れたんだ」
アリシアは悲しそうに・・・でもどこかすがすがしくそう言う。
自分でも夢の存在だと分かっていた。でも、妹と一緒にいたかった。
フェイトはそんなアリシアに向けて苦笑いしながら自分の思いを語っていく
「アリシア、私は・・・・・・私はね・・・」
アリシアの方を改めてむいて、フェイトは言った。
ずっと胸に抱いていた思いを――自らの夢を・・・
「私は将来・・・喫茶店の店主になりたいんだ・・・」
それが・・・フェイトがこの一年間ずっと思っていた将来の夢。
母親の愛だけを求めていたフェイトが初めて抱いた自分自身の夢だった。
それを聞いたアリシアが予想外、といった表情で驚いた顔を見せた。
フェイトはそれに気づくも、自分の思いを――夢の続きを語っていく。
「私がね。朝起きるとケーキやシュークリームをたくさん作っているんだ。
そして開店時間になったらお客さんがたくさん・・・ううん、常連さんが
少数来るのも良いかな・・・。そしたら皆から「いつものお願い」って言われて
私は微笑みながら、皆にコーヒーや軽食を配っていくんだ・・・」
「・・・フェイト・・・」
アリシアは楽しく自分の将来の夢のヴィジョンを話すフェイトを見て何もいえなかった。
この世界に残っていてもらいたいはずなのに・・・そんなフェイトを見ていると・・・
アリシアはそんな自身の中に眠る複雑な思いを閉じこめ、頷いた。
「強いね、フェイトは」
「そんなことはないよ。なのはのおかげで、私は自分を始めることが出来たんだ。
なのはに会ったから・・・桃子さんに会ったから・・・今の私の夢があるんだ」
そう言いながらフェイトは立ち上がった。
「いつか、恩返しがしたいんだ。約束を守りたいんだ。
だから、私は・・・ここには、いられない」
「・・・あーあ」
フェイトがそう言い終わった後、アリシアはそんな声を上げながら、
両手を天高く上げて、背中を伸ばしながら木の幹に背中を預けた。
「これで私もフェイトと一緒にいられるって思ったのになぁ。失敗しちゃった」
アリシアは笑顔でそんなことを言った。
その笑顔は・・・とても清々しく、とても爽やかだった・・・
彼女も納得した。どうやってもフェイトは前に向かって進んでいくと
「ごめんね、アリシア」
「いいよ、フェイトが決めたことだから」
アリシアはポケットを探り、そこから一枚プレートを取り出しフェイトへと差し出した。
それは、この世界から解放されるための鍵。
「そっか、アリシアが持っていたんだね」
彼女の小さな手の上に鎮座する一枚のプレート
バルディッシュはようやく会うことが出来た自らの主に、無言で光を明滅させる。
「フェイトとバルディッシュなら、きっとここから出ることが出来る」
「だけど、はやてを置いては・・・」
闇の書に取り込まれたのは自分だけではない。
彼女たちを置いては外に行くことは出来ない。
そんなフェイトに対してアリシアは今起っていることを話した。
「大丈夫。はやてに関しては・・・なのはが助けたよ・・・だけど・・・」
「だけど・・・?」
「なのはが闇の書に吸収された」
「え・・・・・・」
フェイトは信じられない。そんな顔をした。
あのなのはがどうして――そんな思いが胸をよぎった。
「詳しい事情ははやてに聴いて、はやてならその後起こったことも全部教えられるから
ここで私が説明していたら・・・時間がなくなるだろうからね・・・・・・・・・」
「・・・そう・・・わかったよ。アリシア。教えてくれてありがとう」
そう言った後、フェイトはアリシアから
バルディッシュをを受け取るとそっと彼女を抱きしめた。
「フェイト?」
「夢の中なんだから・・・最後くらい・・・いいでしょ・・・」
フェイトは泣いた。さきほどまでずっと抑え続けていた感情を外に出した。
夢だとわかっていても・・・外に出たいと願っていても・・・
この世界は自分が望んだもう一つの世界だったのだ。
涙腺が壊れ、決壊したダムのようにフェイトの二つの眼から涙があふれ出す。
フェイトは涙を流しながら・・・でも顔は微笑みながら言う。
「ほんの少しの間だったけど。夢幻でしか無かったけど、私は幸せだった。
だけど私は行くね。なのはが吸収されたなら助けに行かなきゃ・・・」
「忘れないで。それだけで、たぶん私たちはフェイトの側にいられると思うから」
「うん、絶対に忘れない」
「さよなら、フェイト。なのはを・・・助けてあげてね・・・」
アリシアの身体から光が放たれる。
その光は粒子となって、次第にアリシアを包み込んでいく。
「あぁ・・・最後にフェイトのケーキ・・・食べたかったなぁ・・・」
その言葉を最後に彼女の姿はその光と共に空気に溶けていった。
アリシアは笑顔で消えていったのだった。
「うん・・・わかったよ、アリシア・・・姉さん・・・」
フェイトはギュッとバルディッシュを握り締めてそう言った。
そして・・・最後に・・・この夢に・・・自分が望んだもう一つの世界に別れを言う。
「さよなら、アリシア。さよなら、リニス。さよなら・・・プレシア母さん・・・」
そして、フェイトはしっかりとした足取りで立ち上がり、バルディッシュを起動させる。
「はやてのところに行くよ、バルディッシュ・・・真実を知ろう・・・」
《Yes,sir》
金色の光を纏いながらフェイトは黒い装束に身を包み、
手に持つ杖は鋭角のフレームを力強くスライドさせた。
激発された二発のカートリッジが莫大な魔力をフェイトにもたらす。
過去を糧に・・・今を生き・・・未来へ進むための力を・・・
「バルディッシュ、ザンバーフォーム」
《Zamber Form Get set.》
バルディッシュは応じて、自らのフレームを変形させた。
フェイトは自らの光を振りかぶり、その剣身は天を指し示し、脚は大地を踏みしめる。
「雷光一閃! スプライト・ザンバァアアアアアアアアアアアアアア!!」
その一閃は世界を切り裂き、幻想空間は音を立てて崩れ去る。その先にあるものは常闇。
そしてその闇の中には光があった。その光は金色の道となり彼女を導いていった・・・
というわけでフェイトさんがやりたいこととは喫茶店の店主。
もちろん桃子を見ていてやりたいと思ったのです。
この件でメンタル面に関してはなのはとフェイトは原作と逆なんですよね・・・
優しいはやて、強いフェイト・・・なのはは何を掴むのか・・・
そして・・・シリアル5さんは書いてて楽しいのですが・・・
読者的にはこいつどうなんでしょう?目障り?うるさい?