ほとんどBoAと同じなので、BoAのはやてストーリーとリインフォースストーリーをやっておくとよりわかりやすいかも・・・?
それではどうぞ!!
――夜天の魔導書。私、八神はやてが物心ついた時から、
ずっとそばにいてくれた。一冊の本。
その本にはずっと昔から、綺麗な融合騎と4人の守護騎士が住んでいました。
主とともに過ごす守護騎士・・・主とひとつになって戦う融合騎。
その事について、親友をも巻き込んだ『闇の書事件』も終わって、
とりあえず、今は平和な毎日。
闇の書の呪縛から、守護騎士を・・・そしてリインフォースを助けることができた。
それでも、私の一番の親友「高町なのは」は心を失ってしまった・・・
残されていたのは、なのはちゃんであってなのはちゃんでない・・・
そう、ナハトヴァールに呼ばれた存在・・・
だけど、それでも私の親友のなのはちゃんに変わりあらへん。
私はなのはちゃんが帰ってくるその日まで・・・ずっと待ち続けます。
そうそう・・・魔法の練習も、ちゃんとしてます。
シャマルやリインフォース、フェイトちゃん。そして親友のなのはちゃんに
毎日、教えてもらっています。
仮にも『最後の夜天の主』が魔法の初心者のまんま、ゆーんも、どうかと思うし・・・
管理局を変えたい!って豪語している身としてはがんばらなあかんと思う。
なのはちゃんからは数学を、フェイトちゃんからは管理局のことを
シャマルとリインフォースからベルカ式魔法の運用の仕方を教えてもらっています。
これからは私がもっともっと、家族を守っていかなあかんのです。
年明けには、フェイトちゃんと練習試合の約束もしてたりして。
ええ試合にできるよう、がんばらな!
◆◆◆◆
「スレイプニール正常起動、慣性コントロール問題なし。
リインフォースこれでへーきかな?」
「はい、我が主・・・もうお一人でも十分に飛べていらっしゃいますね」
「いやいや、なのはちゃんたちはもっとピュンピュン飛んでたやん」
そう言うはやてはリインフォースとユニゾンしていないとまだ自由に飛べないのだ。
飛行魔法自体は初歩の魔法だが、もともとはやては数学系統がとくいではない。
そのため融合騎であるリインフォースという存在がいて、
初めて魔法というものを使用することができるのだ。
ふらつく危うい飛行をしながら、そう言うはやてにリインフォースは言う。
「あの子達も鍛錬と研磨を積んできた故です。
主はまだ修練を始めてから一週間足らず・・・
この調子で研磨を続けていただければ、必ず誰よりも立派な魔導騎士になられます」
「そやな・・・リインフォースに教えてもらって、立派な主になってかな・・・」
「この身に賭けて・・・我が魔導のすべて、お伝えいたします・・・」
「頼むで、フェイトちゃんとの模擬戦・・・絶対負けられへんからな。
ほんなら今日も、トレーニングやってみよか!」
「はい、我が主」
その言葉共に二人はトレーニングと称した魔法戦を始めた。
結果としては近距離戦が苦手なはやてはブリューナクやバルムンクを駆使して
遠距離戦に持ち込み、ギリギリだったがリインフォースに勝利した。
「やった・・・!けっこう、うまくできたんとちゃう?」
「はい・・・素晴らしいです」
リインフォースは素直に主の成長を祝福する。
「やっぱり、魔法の練習は楽しいなー
リインフォースに教えてもらってるから、余計にや」
「はい」
(スカリエッティ氏の処置で、我が魔導のほとんどは
夜天の書の中に封じられ、主はやてにお預けする形になってしまった。
未だに私が本調子でないというのもあるとはいえ・・・
我が主も本当に・・・魔法の扱いが上手になられた)
防衛プログラムが二度と復活しないようにするための処置。
それは結果的にリインフォースから魔導のほとんどを奪い、
夜天の魔導書内に封じられる形になってしまっていた。
そのために、時間が経てばほとんど元通りとなるが、
リインフォースは今、本調子ではなかった。
融合騎としてユニゾンできないという致命的な欠陥も加わってしまったために
今では一人の魔導師として、主であるはやてのために尽くしたいと思っていた。
「放出制御がもうちょい、上手にできたらなぁー・・・こう・・・・・・こーかな?」
はやては手から魔力を放出しながら、いろいろと試行錯誤をしている。
(何より、才に溺れることなく勉強熱心でいらっしゃる。
いずれは本当に偉大な魔導騎士になられるだろう・・・
是非とも・・・それを最後まで見届けたいものだ・・・)
瞼を閉じながら、静かにリインフォースはそう思っていた。
本当に自分は最後に素晴らしい主に会えた。改めてそう思っているときだった。
ピーキンッ
「あれ?」
「・・・・・・?」
耳・・・いや、頭に響くような甲高い音に二人は思考を止める。
「誰か、こっちに向かってきてるような・・・・・・」
「!! この気配、騎士達ではない。・・・・・・何者だ!?」
感じたことのない気配に、リインフォースは警戒を強くする。
「我が主、どうかお隠れください。私が確認してまいります」
「あかんよ、リインフォース、まだ体調が戻ってないやん。私が行くよ」
「ですが・・・・・・」
主に危険な仕事を押し付けるわけには・・・そう思っていたリインフォース。
ただし・・・はやてはかなり先まで考えているのだ。
「私が行くから、サポートして。
戦うんは私がやる。リインフォースは少し離れたとこから見てて。ええか?」
「・・・・・・」
主に逆に心配されて、断れない代案を出されてしまった。
リインフォースは多少、融合騎として悔しがりながらも了承する。
「・・・はい・・・・・・」
そして、二人は気配のする空へと向かっていったのだった。
◆◆◆◆
「闇の書の闇の残滓が具現化したもの?」
『うん、そうだよはやてちゃん。呼称名は『闇の欠片』
魔導師の記憶や願いを元に作られた幻想だよ』
そのあと、少し騒動があった後、エイミィさんからの連絡を受けて、
私達は今何が起っとるかを理解していた。
闇の書の闇の残滓・・・それが形作ったもの・・・かぁ
通りでさっき戦ったシャマルやシグナムが・・・こう、なんか悪ーい感じがしたわけや
「とりあえず我々はシャマルとシグナムの闇の欠片と戦っています。
こちらも闇の欠片の対処に参加してもよろしいでしょうか?」
『ん、え~と・・・どうします?リンディ艦長?』
『とりあえずは協力をお願いしたいのが半分ね。
闇の欠片の存在がどういうものか、私達では情報に限界がありますから
・・・もっとも本調子でないリインフォースさんに
あまり無理をしてほしくないというのもありますが・・・』
「なのはちゃんが参加しとる以上、私は参加に志願しますけど・・・」
「もちろん、我が主が戦うというのであれば私も・・・」
リインフォース・・・ありがとなぁ
『・・・わかりました。協力感謝します』
「こちらこそ、ありがとうございます」
そう言ってリインフォースは軽く会釈をした後、通信を切った。
「我が主、我々も結界の元に向かいましょうか」
「うん、そうやな。なのはちゃんたちに遅れをとるわけにはいかへんし」
というわけで、私達は二人一緒に海鳴の空に蔓延る結界に向かったんや
◆◆◆◆
その後はいろんな人の闇の欠片と戦った。
最初はヴィータ、やっぱり闇の書時代のもの。
以前見たとても悲しかったときのものやった・・・
・・・・・・バカ呼ばわりされたときは、ちょう悲しかったけど・・・
次に出会ったのは、なんと私達に会う前のクロノくんや!
相変わらずと言うか、堅物でちょっと融通がきかへんかった。
まぁ、本物はもうちょい柔軟な思考やけどな。
それでもニセモノとはいえ、お世話になった人と戦うゆーんは、やっぱり複雑や
とりあえずその後は守護騎士の皆と合流した。
闇の欠片は結界の中で悪いことしてるから、一般の方に被害がないんゆーんが
不幸中の幸いといったところやけど・・・
皆の話を聞く限り、どこか核のようなものがあって
それが存在する限り、この闇の欠片の発生はとまらへんみたいや
その時、なのはちゃんが防衛プログラムのマテリアルを倒したゆう連絡が入った。
どうやらそれが核みたいらしいんや。
だから私とリインフォースはそれらしき反応がある結界のほうへと向かった。
他の闇の欠片は守護騎士に任してな。
◆◆◆◆
「闇の書の完成融合騎・・・・・・捕らえました」
「おまえは・・・」
「なのはちゃん!?・・・やないな」
そこにいたのは高町なのはそっくりだけど、色合いや見た目がかなり違う存在。
理のマテリアル「星光の殲滅者」だった。もっとも似ているといっても
はやて自身が考えたデザインと違い、多少は魔法少女に見えなくもない服を纏っていたが
そして彼女はリンフォースとはやてを見つめながら話し始める。
「お初にお目にかかります。闇の書の主も・・・
――――というのも妙ですね。
もともとはずっと一緒だったのですから」
「ちょう待ち、この子は闇の書やない。夜天の書や」
「私にとっては夜天の書時代のあなたを知らないので・・・
まぁ、特別、間違ってはいないでしょう」
「そういう問題!?」
星光の殲滅者の言い分にはやては憤るが、リインフォースが話を戻す。
「防衛システムの、構築体か」
「はい。姿形とこの身の魔導自体は、
闇の書の蒐集データから再現したものですが、
私は他の誰でもない私として今、ここにいます。
もっとも・・・オリジナルには負けてしまいましたが」
「なのはちゃんと戦ったんは、あなたなんか?」
「はい、ナノハとの戦いは・・・心躍る戦いにしたかったのですが
心のない彼女との戦いでは、少しばかり不満が残りました」
だから、と言って彼女は自らのデバイス「ルシフェリオン」を構える。
「私は是非とも、あなたと戦いたいですね。リインフォース」
「・・・私とだと?」
「えぇ、私にとっては戦いこそ真理です。あなたの強さをぜひ確かめたいのです」
「ちょう待ちぃ!私は無視か!!?」
全く話題に出されないはやてがそう叫ぶと
「はい、あなたは才能があろうとも所詮初心者。
せいぜい我がオリジナルに匹敵するレベルでなければ・・・」
「それ・・・絶対無理やわぁ・・・」
守護騎士と始めてあった日にディバインシューターをあれだけ並べたのだ。
魔法を勉強し始めて、改めてなのはのその異常さが理解できた。
理数系が得意云々抜きにして、あんな数のシューターは普通出せない。
はやては夜天の魔導書の援護を得て、初めて射撃魔法を使用できるのだ。
そのレベルにならなければ自分と戦う資格がないなどといわれたら、
よほど時が立たなければ無理だともはやては思っていた。
「さて、闇の書の復活が私の目的でもあります。
あなたを斃し、糧とさせていただきたいのですが」
「すまないが、そういうわけにもいかない」
「そうや!うちのリインフォースに変な手出しはさせへんで!!」
そう大声で言うはやてをチラリと見た後、
改めてリインフォースを見た星光の殲滅者は言った。
「そうですか・・・しかし、私にはそれをしなければならない理由があります。」
「なおさらだな。それにこちらも、お前を見過ごしてはおけん」
「それならば話は早い。互いの死力にて、雌雄を決しましょう」
「結局そうなるんかい・・・」
ハァとはやてはため息を吐く。
「夜天の主はそこで黙ってみていてください。
手出しをしたら承知しません。口出しも許しませんよ」
「我が主。とりあえずは彼女の言うとおりに」
「ハァ・・・わかったよ。リインフォース。頑張ってなぁ」
「はい、我が主!」
そしてはやての目の前で、星光の殲滅者とリインフォースの戦闘は始まったのだ。
◆◆◆◆
「はぁあああ!」
まず最初に手を出したのはリインフォース。
自らの魔力を己の右手に込めて、星光の殲滅者に殴りかかる。
しかし、星光の殲滅者は桜色のプロテクションでそれをガード。
そしてルシフェリオンを一撃、二撃・・・と与えていく。
直撃してしまったリインフォースは後方へと吹き飛ばされる。
さらにそこへ星光の殲滅者は追撃のブラストファイアーを打ち込む。
「ファイアーッ!!」
速射型のためチャージをあまりしていないため
その砲撃の威力はそこまで大きいものでもなかったが、
防御をする暇のなかったリインフォースにはかなりダメージをとして蓄積される。
「パイロシューター!」
星光の殲滅者はさらに追撃として桜色のパイロシューターを放つ。
立て直したリインフォースは苦にすることなくそれを右へ避ける。
「ルベライトッ!」「封縛ッ!!」
ガキンッとお互いに同時に発動した拘束魔法に捕らえられる。
四肢を縛るそれを、二人はほぼ同時に解こうと力を込める。
理のマテリアルである星光の殲滅者は演算してのバインドブレイクを
リインフォースはほとんど力任せに引きちぎろうと魔力を込める。
そして、先にそれを解いたのは星光の殲滅者だ。
彼女は一目散にルシフェリオンに魔力を込めて砲撃を放つ。
「ブラストォ、ファイアァアーッ!!」
「くぅ、盾!!」
間一髪、パンツァーシルトの発動に成功し、ブラストファイアーを防ぎきる。
「ブラッディダガー!」
防ぎきり、パンツァーシルトを解除したリインフォースは
高速直進弾であるダガーを星光の殲滅者に向けて放つ。
続いて砲撃魔法としたナイトメアを駄目押しとして放つ。
「くっ!ですがまだまだです!」
対して、星光の殲滅者そう言うとラウンドシールドを展開。
ダガーを防ぎ、ナイトメアはギリギリのところで避ける。
そして再びルシフェリオンを構え、砲撃を放つ。
「ブラストファイアーッ!」
「ちぃッ!」
迫り来る砲撃に対し、リインフォースは体を捻らせて回避する。
そして体勢を立て直した後、今度はブラッディダガーを七つ生成する。
ダガーが星光の殲滅者の周囲を舞い、そして連続ヒットする。
「ぐぅ・・・ッ」
「はぁあああああ!!」
星光の殲滅者がその攻撃に怯んだ瞬間を逃さず、
リインフォースは接近し、拳による打撃攻撃を与えていく。
星光の殲滅者もその攻撃をルシフェリオンとシールドを使って捌くが、
さすがに接近戦ではリインフォースのほうにわずかに軍配が上がる。
もっとも理のマテリアル。そして高町なのはをオリジナルに持つ
星光の殲滅者のほうが裏工作では、仕込みでは上だった。
それに真っ先に気づいたのは遠くで観戦していたはやてだが、
リインフォースとの約束もあり声に出して伝えることはなかった。
そしてリインフォースも気づいたのだが、少し遅かった。
「ぐっ!?がぁあっ!!」
それは後ろからの8つのパイロシューター。
リインフォースの打撃の最中、星光の殲滅者はそれを悟られないように放っていたのだ。
そして、それは弧を描きながらリインフォースの背中に直撃したのだった。
「まだまだ行きます!!ルベライト!!」
「なっ!?」
パイロシューターの不意打ちに怯んでいたリインフォースを
星光の殲滅者は今度は拘束魔法で四肢を封じる。
そして距離を急激に離れ・・・魔力の集束を始める。
「あ、あれって・・・?!」
観戦していたはやては気づいた。アレが何であるかを・・・
それが親友が使う最後の切り札。
最強にして最悪。使用した本人も人に向けて撃つものではないと考えている必殺の刃。
桜色の魔力が流星のように集束していく姿はまさに『ソレ』そのものだった。
「スターライト・・・ブレイカー・・・・・・・・・?」
魔力の集束はまだ続く。
リインフォースも必死でルベライトを解こうとするが、
先ほどよりもかなり強力になっており、未だに解ける気配はしない。
そして・・・星光の殲滅者のそれが放たれる準備が整ってしまう。
「私は今、あなたを超えます・・・受けてください
ルシフェリオーン・・・ブレイカァアアアアアアアーッ!!!」
刹那、溢れる莫大な魔力の激流がリインフォースの体を包み込み・・・炸裂した。
◆◆◆◆
ダンッ
「ぐふっ・・・まさ、か・・・こう来まし・・・たか・・・」
「はぁ、はぁ、はぁ・・・危なかった・・・」
その場にあったのは一つの結末。
それは星光の殲滅者のルシフェリオンブレイカーを受けたはずのリインフォースが
星光の殲滅者の後ろに突如出現し、至近距離からナイトメアの一撃を与えたことだ。
それは本当に一瞬の出来事であった。
遠くから見ていたはやてにも何があったか理解はできなかったが、
星光の殲滅者がその答えを語っていく。
「まさ、か・・・幻術・・・とは・・・驚きです・・・かかった感触もあったのに・・・」
「私に残された・・・たった一つの闇の書の魔法だ・・・」
その言葉を聞いてハッとなったはやては
先ほどまでリインフォースが拘束されていた場所をも見る。
そこには、未だにリインフォースが居た。いや、厳密には本物ではなく幻影だ。
それは闇の書となった夜天の書に取り付けられ、
そして唯一リインフォースに残された魔法だった。
「く・・・紙一重・・・と、言いたいところですが・・・・・・」
「紙一重だ・・・・・・危なかった」
パイロシューターの集中攻撃を受けて痛む右肩を抑えながら
リインフォースは星光の殲滅者の言葉を否定する。本当にギリギリの戦いだった。
主を巻き込まなくて本当に良かった、とリインフォースは考えていた。
「ふむ。残念ながら、目的は果たせませんでした。
闇の書の復活は、他の
「マテリアルは、他にもいるんか?」
近づいてきたはやての問いに星光の殲滅者は律儀にも答える。
「独自の人格を持っているのは、『理』の私と、『力』の雷剣士・・・
そして、中枢となる『王』の3基です」
「・・・!! そうか・・・・・・ありがとう、というのも妙な話か?」
「いえ、再び見えることがありましたら・・・」
そう区切って星光の殲滅者は言葉を綴った。
「私と戦ったことを後悔するくらいギッタンギッタンのボコボコにして差し上げます」
「・・・・・・その機会が来ない事を、祈っている」
(ど、どんだけ悔しかったんや!!!??)
リインフォースとはやてが星光の殲滅者の物騒な物言いに心底引いていると・・・
星光の殲滅者の体が徐々に光となって消えていっていた。
「・・・どうやら・・・今回はここで終わりのようですね・・・
それではお二人とも・・・・・・また見えることがあれば・・・」
その言葉だけを残し、星光の殲滅者は光となって消滅した。
「・・・・・・なんだか、静かやけどとんでもない嵐が過ぎ去ったなぁ・・・」
「心配をかけて申し訳ありません、我が主」
「ええよ。リインフォースが無事やったんやから・・・
さあて・・・結界は他にもある。行こか、リインフォース」
「はい!我が主!!」
改めて決意をした二人は、もう一つの結界がある場所へと向かっていった。
◆◆◆◆
「見つけた・・・かな・・・?」
はやてが見据える先にいたのはもう一人の友達フェイトに良く似た存在。
違うのは外見で、髪の色は水色で先端は前髪以外は青みがかった黒。
瞳の色がワインレッドでフェイトよりもツリ目がかっている。
髪の毛を結ぶリボンの色は青で、その水色の髪の毛に良く似合っていた。
「マテリアルの一種に間違いないようですね。
周囲の闇を集めて、具現化しているようです」
「ふむ、なるほど・・・・・・
あーそこの子。フェイトちゃんの姿で、悪い事してたらあかんよ。
ええ子やから、ちょう、こっちにおいでー」
はやてがそう言って手を振るのだが・・・
「君は、夜天の主!? 何故ここに?
闇の書を破壊して、その上、僕達の再生まで阻止する気か
だが、ちょうどいい。君を倒せば、僕達も再生できる」
「あぁーちょっと、私の話し聞いとるかぁ?」
「もう一度、あの暖かであでやかな・・・・・・血と怨嗟の闇に帰ることができる」
「あ、あのちょ、ちょっと・・・」
話が全く通じない。
一体どうすればいいのか、そうはやてが考えていたときだった。
「だったらどうする!? 羽根も揃わぬ子鴉一羽と、壊れて使い物にならない融合騎。
二人揃ったところで、闇の深淵に触れることなど・・・・・・」
ブヂィイイイイイイイッ
「ちょう黙れ・・・・・・・・・・・・」
「えっ!?」ビクッ
はやての声の剣幕に雷刃の殲滅者もたじろぐ。
どうやら触れてはならないモノに触れてしまったようだ。
「あ、主・・・?今何か凄い音が聞こえたのですが・・・」
リインフォースがそう話しかけるが、はやての耳には聞こえていない。
顔を上げたはやての目からはハイライトが完全に消えており、
顔には黒い影、周りには憤怒のオーラが見えていた。
「人を子鴉呼ばわりは・・・まあ、えーやろ。そやけどなー」
そこで切り、はやては続ける。
「うちの大事な子を・・・夜天を護る祝福の風を!
リインフォースを穢すんは、許されへん!!!!!!」
そしてはやての足元にミッドチルダ式の魔法陣。
目の前には雪のように真白く輝くベルカ式の魔法陣が出現する。
はやては杖を上空へと掲げて、叫ぶ。
「響け・・・終焉の笛・・・ラ グ ナ ロ ク!!!!!!!!」
刹那、怒りの込められた白き終焉の砲撃が有無を言わさずに雷刃の襲撃者を飲み込んだ。
「そんな馬鹿なぁーー!」
雷刃の襲撃者のそんな断末魔と共に、戦闘は一瞬でケリがついた。
砲撃を受けた雷刃の襲撃者の体が徐々に消滅していく。
「くぅー、ええと、闇は何度でもよみがえるぞ!
僕も王への道をあきらめたわけじゃない!
いずれ、またきっと! それから、えーと、えーとッ!・・・アーーッ!!」
最後はそんな断末魔を残しながら、雷刃の襲撃者は完全に消滅した。
「対象、活動停止・・・・・・ですが、あの・・・少し、驚きました」
「なにが?」
何の疑問にも思っていないはやてのその質問にリインフォースは答える。
「その・・・・・・あなたがお怒りになるのを、私は初めてみたような」
「そーかー?まあ、私は普段ぼーっとしてるからなー」
「いえ、あの、そういうことでは・・・」
普段はぼーっとしているが、一度起動すると止められるものがいない。
ましてやなのはが関わるとはやての性格は180度変わるといっても過言ではない。
それもまたはやての一面だということをリインフォースが知るのは
もう少し後の話・・・・・・
「そやけど、家族は私のなによりの宝物や。
しかも心があって傷付くこともある宝物なんやから・・・
心の大切さはなのはちゃんから十分教わってる。
だから目の前で傷つけられたら、それは怒るよ」
「はい・・・」
ピピピピピp
はやての言葉に取りあえずリインフォースが納得していたときだった。
突然入って生きた通信にはやては出る。
『はやてか?クロノだ』
出たのはクロノだった。
「クロノくん!そっちは?」
『事態はどうやら収束に向かっているよ。もう少しだ』
「まさか、本当ですか」
リインフォースの驚きの声にクロノは答える。
『あれだけ大きな『闇の書の闇』が消滅したばかりなんだ。
アクアボリスは警戒していたし、君達がいる海鳴市に
余波被害が来ることも、ナハトヴァールからの忠告もあって万全さ』
「ナハトヴァールの・・・そうか!」
リインフォースは何かに気がついたように言う。
『どうした?』
「いえ、今回の事件・・・どうやら原因が少しわかってきたようです」
『本当か!?』
「はい、ただ。まだ証拠が足りませんし、私にも実感が湧きませんが・・・」
『実感が湧いたらでいい。それよりも今判明したんだが、
君達がいる空域の近くに二つほど大型の反応があるんだ』
「ほんまか!?」
『あぁ、今応援もそっちに向かっているんだが・・・・・・
なのはや、フェイトのほうにも大型の結界が発生していて・・・』
クロノは申し訳なさそうにそう言う。
それはつまり誰も間に合いそうもないということ。
闇の欠片は他でも発生しているのだから、それは当然ともいえる。
「今回のこれは、闇の書の残滓やから、
わたしとリインフォースのところに来たがっているのかも」
『そうなのか?』
「お世話になってばっかりでもあかん。
わたしとリインフォースが、止めてくるよ」
『了解、でも無理はしないでね』
「エイミィさん。はい、わかりました」
そして、それを最後にアースラ組との通信は終わる。
はやてはリインフォースの方に顔を向けて言った。
口元を上げて、少しだけ小悪魔な笑顔を作りながら
「さ、行こか、リインフォース」
「はい、我が主!」
二人は向かう・・・夜天が導く、新たな未来のために・・・
レヴィは好きだけど、雷刃の襲撃者はこういう扱いのほうが好きな自分。
レヴィは好きですよ!? アホっ娘万歳!\(^O^)/
まぁ、こんな人を見ればフェイトにキツイっていったのもわかるけど・・・w