リリカルなのはサーガ   作:DFGNEXT

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今回やっとこさ、GOD編です!
王様が主役だけど、なのはを主人公に持っていくってのは結構つらい気がしてきた。
一人暮らしのせいで、時間間隔がずれてきてるし・・・

それでは第四章:THE GEARS OF DESTINY編どうぞ!!

あっ、今回の章ではモロにオリキャラが出るので注意。


第四章:THE GEARS OF DESTINY編「いつか見た未来」
プロローグ「旅人」


 

 

 

わたし、アミティエ・フローリアンは、きょうから日記をつける事にしました。

妹のキリエも、じぶんの日記をつけます。

 

わたしたちは、エルトリアの片隅にある小さな家に、3人で住んでいます。

 

 

わたしたちのおとうさん・・・・・・

グランツ・フローリアンはかせは、学者さんです。

 

わたしはまだ小さいので、あんまりむずかしいことはよくわかりませんが・・・・・・

「世界のため」に、いろんな事を調べて、研究しているそうです。

 

悲しい思いをしている大地を、救ってあげるための研究。

はかせは自分の研究を、いつもそう言っています。

 

だからわたしたちは、「おとうさん」じゃなくて、

尊敬を込めて「はかせ」って呼びます。

 

 

 

「ねー、おねえちゃん」

「なーに、キリエ?」

 

彼女が妹のキリエ、わたしの可愛い妹です。

 

「はかせ、きょうもけんきゅうにおでかけ?」

「そうよー。はかせは世界のため、エルトリアの大地のために、がんばってお仕事中」

「なんだか、そればっかり。もっと遊んでくれてもいいのになー」

「キリエはわがまま言わないのー」

 

ちょっとわがままなところがあるけれど・・・

 

「おねーちゃんはさびしくないの?」

 

それは・・・

 

「ちょっとさびしいけど」

「ほらー」

「でも大丈夫!わたしたちがもっと大きくなって、

 いろんな事を覚えたら、はかせと一緒におしごとできるんだし」

 

わたしがそういったらキリエはよろこびながら言ったんです。

 

「そしたら、おでかけできる? おうちから、もっと遠くまで」

「もちろん!『ししょくのもり』の向こうだって、行けちゃうんだから!」

「じゃあ、キリエ、はやくおっきくなる!」

「ふふ、負けないもん」

「あはは、さーおねーちゃん、遊ぼう!!」

 

 

 

やさしいはかせと、元気な妹のキリエ。

わたしはふたりといっしょにいられて、毎日しあわせだなって思います。

 

こんな毎日がずーーーつと、続いたらいいなって思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ずっとずっと、続けばいいって―――本当にそう思ってたんです。

 

 

 

 

◆◆◆◆

 

 

 

 

「キリエ!やっと追いついた!」

「アミタってば、ホントにもう。追ってこないでって、私があれだけ言ったのに

 私のお姉ちゃんってば、わりと本気でお馬鹿さんなの?」

「馬鹿はどっち? 妹が馬鹿なことをしているのに、それを止めない姉はいません!」

 

アミタの言葉にも耳を傾けず、キリエは言い返す。

いつから・・・こんなことになってしまったのだろうか・・・

 

「ちょっとくらい早く生まれたからってだけで、妹の生き方を曲げる権限なんてないもん

 とにかく、私は、この時代、この場所でやることがあるの!

 

 こっちの世界の人にもなるべく迷惑をかけないように頑張る!

 いいから私の邪魔をしないで」

 

「させません!!縄で縛って、お尻を抓りあげてでも!!

 エルトリアに――私たちの博士が待つあの家に、連れて帰りますッッ!!」

 

アミタは自身の武器『ヴァリアントザッパー』を構え、そう宣言する。

そんな姉の言葉をキリエは気にも留めないように言い返す。

 

「ま、力尽くは望むところ! ・・・といいたいけど・・・」

 

ダンッ

 

「なっ・・・こ・・・・・・これは、一体・・・?」

 

キリエがザッパーから放った一つの弾丸がアミタに当たった瞬間。

アミタの体が突如として硬直し、全く動かなくなってしまう。

体中が麻痺し、喋ることすら困難な中な状態になってしまっていた。

そんな様子を笑いながら、キリエが言った。

 

「あははー。効いてきた?

 特製のウィルス(バレット)。動けないでしょー?」

 

「なん・・・・・・ですって・・・・・・?」

 

「ま、死ぬことはないから安心して。

 あーんなに止めたのに、それを無視して、私を追ってくるような馬鹿なお姉ちゃん。

 いっそこの場で、本当にブッ壊しちゃってもいいんだけど」

「やれるものなら・・・」

 

「や・ら・な・い」

 

「わたしがあなたを傷つけたりしたら、博士はきっと悲しむもの」

 

そう言うと、キリエはバイバイと手を振りながらアミタに背を向ける。

 

「キリエ・・・・・・!待ちなさい・・・・・・ッ!」

 

「バイバイ、アミタ。 多分、もう会わないから」

 

アミタはキリエに向けて必死に手を伸ばしながら、離れていく彼女を止めようとする。

だがその手はどれだけ手を伸ばしても届かず、キリエは遥か彼方へと消えて行ってしまう。

 

 

「キリエ・・・追わなくちゃ・・・・・・!」

 

アミタは震える体を抑えながら、キリエが消えた空へと向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二人のGEARSがこの世界に舞い降りた・・・

 

静かで平和な時の中、現れた「運命の守護者」と「時の操手」の2人。

壊れて行く時の流れの最中、過去と未来が交錯し、運命が再び形を変えていく。

 

再び、現出する光の化身――

 

星光が光り、運命が走り、疾風が世界を超える。

そして、日食と闇は出会い。新たな物語が幕を開ける。

 

それぞれの戦いの果てに待つ答えは何なのか、

光と闇の遺産が見せる戦いの結末とは何なのか、

運命の歯車が、今静かに回り始めたのだった。

 

 

 

リリカルなのはサーガ 第四章:THE GEARS OF DESTINY編「いつか見た未来」

 

 

始まります・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

◆◆◆◆

 

 

 

 

「ふ、ふ、ふん!・・・よしっと。だいぶ調子が戻ってきたかな」

 

とある世界のとある空で・・・

 

その手に持つ盾を振るいながら、一人の少年が空に佇んでいた。

彼の名はユーノ・スクライア。闇の書事件での傷も大分癒え、

現在、この世界にリハビリがてら発掘調査に来ていたのだった。

 

今はそれも終わり、自らの愛機「リヒトムート」を振るいながら

頭の中で戦闘シミュレーションをしていたのだった。

 

彼がこんなことをしているのは、リハビリ前に聞かされたことが原因だった。

曰く「高町なのはが行方不明」だと・・・はやてやフェイトからは家出と聞かされていた。

 

彼にとってそのことは、心に深いダメージを与えていたが

反面、なのはの性格を考えてむしろ当然だとも思っていた。

 

彼女は家族や親友や友達が大好きだった。

だから心がない状態が続くのが嫌だったはずだ。

 

そんなときに心を取り戻せる可能性があると聞いてしまったら、

あのなのはだったら、きっとこんな行動を起こすだろうと

 

そして、彼女は自分のために悲しまれたり同情されることを一番に嫌う。

だからユーノはなのはをいつまでも待ってあげようという結論に達していたのだった。

 

「それに・・・ふん!・・・・・・なのはだったら、

 帰ってきた時に僕が無限書庫司書だったときのほうが喜びそうだしね」

 

そんな冗談を言いながら、リヒトムートの使用方法を考えていた時のことだった。

 

「あのすみません、地元の方ですか?」

「あ、ええと・・・・・・?」

 

突然現れた赤紙の女性が酷い焦りようでそう聞いてきた。

ユーノもいきなりのことに唖然とし、咄嗟に返事ができないでいた。

 

「いきなりですみません、助けていただけないでしょうか?

 治癒術を使える方か、AC93系の抗ウィルス剤が必要なんですッ!!」

 

言葉だけをとれば、彼女が助けをほしがっているとは思われるが、

その彼女がよくわからないがとりあえず銃だとはわかるものを

ユーノに向けている所を見ればとてもではないが、そうは見えないだろう。

 

「お、お困りなのかなとは思いますが!

 とりあえず、銃を降ろしていただいていいですかっ?」

 

ユーノがそう言って相手を落ち着かせようとするが、

女性はそんなことはお構いなしに話を続けていく。

 

「比例は重々承知ですが、当方非常に急いでおりますッ!

 妹を止めないと、大変なことになるんです!!

 薬か治癒術をお持ちですか?お持ちでないですかッ!!?」

「わわ、ちょ、ちょっと!!」

 

何を焦っているのか攻撃してきた女性に対し、

ユーノは焦りながらも咄嗟に防御魔法を発動し、その攻撃を防ぐ。

 

「ちょ、ちょっといきなり何を・・・!?」

「ぜー、はー・・・・・・ダメです・・・やっぱり体がうまく動きません・・・・・・」

 

体をビクビクとさせながら彼女はそう呟いていく。

 

「あうう、しまった!動き回ったせいで、ウィルスが余計に・・・・・・!」

「えええッ? 落ちたッ!?」

 

勝手に出てきて勝手に落ちていった女性をユーノは目をパチクリしながら眺めてしまう。

 

ふと助けなければ、と思ったときにはすでに遅し。

その女性は影も形もなくなってしまっていた。

 

「え、あれ?一体どこに・・・」

 

探しても見つからず、どうしようかと悩んでいた時

ユーノの持つ通信機に次元通信が入ってきた。

 

『ユーノ君?』

「あ、シャマル先生」

 

相手はシャマルだった。

現在は医療班として活動しており、ユーノのリハビリの手伝いもしてくれたいた。

一体どんな要件だろう?ユーノはそう思うなか、シャマルは話をしていった。

 

『ごめんねー、オフタイムに。あのね、今アースラにいるんだけど』

「はい」

『ユーノ君のいる場所の近くになんだか変な反応があるの』

「変な反応?それっていったい?」

 

自分には特にそのような反応は検知できていなかった。

そう考えながら、ユーノは詳しいことを聞こうとするが、

シャマルからは特別何か具体的な情報は得られなかった。

 

ただ、未知の魔力運用技術を使う異世界からの人間の可能性があることだけはわかった。

 

「今、調査員が向ってるから・・・・・・良かったら協力してあげて」

「わかりました」

 

シャマルとの通信を切った後、ユーノはこちらに来た調査員とともに

その得体のしれない反応の正体を探っていったのだった。

 

そして、これが・・・後に「砕け得ぬ闇事件」と言われる事件は始まったのだった。

 

 

 

 

 

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