こいつは予想外だった。なんてね。でも結構忙しいもんだな。
とりあえずはここまで、次回はついにあの方が・・・
それではどうぞ!!
ユーノがとある世界で調査をしていたころ、はやてはとある人物と遭遇していた。
その人物は髪はピンクのロングヘアで服装もピンク基調な女性だった。
女性ははやてに会うなり、どこか癇に障る声でこう言った。
「見ぃーーつけた♪ ちょーっと色彩が違う気もするけど、適合率的にはバッチリ!」
「えー。すみません、初対面やと思うんですが・・・・・・どちら様でしょうか?」
いきなりよくわからない話を合ったこともない人から言われて聞き返すはやて。
彼女は今回、アースラに行っていたのだが、そこにて妙な魔力反応がある場所を見つけ、
それがここだったので、魔法の訓練がてら調査に来ていたのだった。
まさか、こんな事態になろうとは思ってもみなかったのだが・・・
「エルトリアの「ギアーズ」キリエ・フローリアン。
あなたからちょーーっとだけ、頂戴したいシステムがあるの」
「・・・・・・システム?」
一体何のことだろうか、とはやては目の前のキリエが言った言葉について考える。
頂戴したいシステムと言われても
はやてが知っているのは彼女が持っている夜天の魔導書くらいしかない。
それも今となってはスカリエッティやマリエルの改良により、
ほぼ完全に八神はやて専用ストレージデバイスになっているのだ。
誰かがほしがるようなシステムとも思えないし、何のことだろうと思っていると・・・
「そ。あなたが手にしている無限の力――システムU-D
それを渡してくれたら、痛くはしないであ・げ・る」
答えを全部、目の前のピンクが話してくれた。
「あぁ、はいはい。人違いですねぇー」
はやてが半ば棒読み気味にありがたーくそう言ってあげると・・・
「はい?ヒトチガイ?」
あちらもものすごく棒読みでそう返してきた。
「はい、私と似ている理由もわかりますが、人違いです」
「じゃ、じゃあじゃあ、その子はどこにいるの?知ってる?教えて?」
「あー、それがですねー。三か月ほど前にみんなで退治してもーて」
「へ?」
はやての説明に呆然とするキリエ。
はやてはさらに追撃の言葉を投げかける。
「ディアーチェについてはよくわかってないですけど、もうこの世には・・・」
「うそーん!?」
キリエそう呟いて唖然とする。
そんなキリエにはやては面白がるように追い打ちを仕掛けた。
「ほんまです。ディアーチェについてはいつの間にか消えてただけやけど」
「マジんこで?」
「マジんこです」
「うっそォーーーーん!?」
酔狂な声をあげながらキリエはすべてを理解し驚く。
わざわざこの時代を選んだというのに来て早々計画がパーになってしまったのだ。
彼女としてもテンパって驚くという行動しか起こすことができない。
「なんてこと! なんてこと!?
それじゃあ私の計画が、のっけからメチャクチャにッ!!」
「あー・・・・・・」
はやては心底、同情したような表情でキリエを見ていた。
正直、はやて自身も先ほどと全く違うそのあまりのキリエの変わりように
この状況をどうすればいいのか、考えかねていたのだった。
と、そんな悩めるはやてのもとにさらに彼女を悩ます情報が入ってきた。
『我が主!!』
「リインフォース」
『緊急事態です。御身の側に、危険な気配が現れつつあります!』
リインフォースからの緊迫とした連絡。
はやてはさきほどまでの状況もあり、思考が追いついていかず
普通の口調で返事を返してしまう。
「ゆかいなお姉さんなら、もう一人現れてるけど・・・・・・それとは別に?」
『我々はこの気配を知っています。先の事件で現れた、紫天の書の構築体――』
「マテリアルたちが・・・蘇ったってことかぁ!?」
「なんですと」
先ほどまで落ち込んでいたのはどこへやら、キリエはその情報を聞いて復活する。
とりあえずはやてはキリエを無視して、リインフォースの話に耳を傾ける。
『私も今、そちらに向かっています!合流まで、どうかご注意を!』
「うん、リインフォースも無理せんといてな」
リインフォースとの通信も終わり、はやては周りの状況を確認する。
確かにディアーチェ以外のマテリアルたちは皆が倒したはずだし、
唯一、倒した斬ったどうか判別が全くつかないディアーチェもあの後、
闇の欠片の反応が消えてから復活した気配も反応もなかったはずだった。
システムU-Dの性質上、いずれの日かまた復活することは危惧してはいたが、
なぜ今なのか、目の前の女性と関係があるのか・・・今はまだはやてにはわからなかった。
そんなときだった。突然、空が割れるような大きな音が空間中に響き渡ったのは・・・
「!!?」
「空が揺れてる・・・・・・それにこの感覚は!?」
「我が主!」
「リインフォース!」
どこかで・・・いや、あの時感じたことのある反応をもう一度感じている時、
はやてのもとにリインフォースが合流する。どうやらかなり全速力で来たようだった。
「あれは、やはり・・・・・・」
「多分、そーや」
「もしかして、もしかして!!」
二人とは裏腹に計画が再始動できると分かったキリエのテンションは急上昇していく。
そして三人が見上げる先の空では、暗黒の闇のエネルギーが一つの形を作り上げようとしていた・・・。
◆◆◆◆
「ふふふ・・・・・・ ははは・・・・・・はーーっはっはっはッ!!
黒天に座す闇統べる王!! 復ッ! 活ッッ!!!」
どこか馬鹿馬鹿しい元気な大声をあげながら、ここに再び顕現する闇統べる王。
先ほどのキリエ以上に上がっていくテンションのボルテージはマックスをはるかに超えて
遥か頂の頂上まで上がって行ってしまっていた。
「みなぎるぞパワァー!
あふれるぞ魔力ッ!
ふるえるほど暗黒ゥゥゥゥウウウッ!!!!」
「うっわぁ・・・・・・まぁた面倒な子が、面倒なタイミングで・・・・・・」
どこか吹っ飛んでいる王様の奇行に心底引くしかないはやて。
はやてが以前、何かで聞いたことがあるようなセリフを吐いていたのだから無理もない。
そんなときに闇統べる王は目の前のはやてたちに気付く。
「む? 小鴉・・・貴様か。
それにその融合騎と・・・あとはなんだ、その頭の悪そうなのは?」
「ええっ!? もしかして・・・わたしのことッ?」
まさかそんなことを言われるとは思ってもみなかった。心外だとキリエは心の中で思う。
「相変わらず口悪いなぁ」
「うるっさい!貴様たちに味わわされた屈辱は、1000年経っても忘れんがなァ~!?」
「よくゆーわ、おもいっきり闇の書の闇に操られていたくせして」
「ふん、そんなことは今はどうでもよいことだ」
「うわぁ、うわぁ」
(この子たちの身内話はわからないけど・・・
私の目的を果たすのは今がチャンス!キリエ、ファイト!)
「どちらにせよ、生まれ変わって手に入れた、王たるこの身の無敵の力!
さっそく披露してやるとしよう・・・へぶっ!?」
「待ちなさいッ!」
「ぐぅ・・・むっ!?なんだ貴様はッ!?」
そこにいたのは全体像は服装も含めてキリエに容姿がよく似た女性。
違いは髪は赤毛のおさげで、キリエと違い青を基調とした服を着用していることだ。
「ピンクのお姉さんと、同じ武器で、おんなじカッコや・・・?」
「黒羽のお嬢さんと、銀髪の方。ピンクで不肖の妹が、ご迷惑をおかけしました!
この場は私がなんとかしますので、皆さんは下がっていてください!」
「ちょ、アミタ!手を出さないでってば!だいたいあなたウィルスはッ!?」
キリエがそういうと、アミタはこう言い放った!
「あんなものは、気合いで!!」
「えええっ!?」
「そう!気合で何とかしてみせます!!それが燃えるお姉ちゃん魂ィ!!!」
ビシィとポーズを決めながら気合を入れて元気よくそう言い返すアミタに
キリエとはやて、そしてリインフォースは唖然とするほかなかった。
唯一、闇統べる王だけは彼女の言葉に疑問符をあげながらも、
とりあえず優しく話だけはきちんと聞いてあげていた。
「さあ、参りますよ!
エルトリアの「ギアーズ」アミティエ・フローリアン!
この世界の運命は、私が護りますッ!!!!!」
「なんだか知らんが、かかって・・・おろっ?」
突然、闇統べる王の体が空中でよろける。
何か先ほどから自らの力が減っていくような、そんな感覚が続いていたのだ。
前回現世に現出した時の圧倒的魔力に比べればかなり低い。完全な不調だった。
「な、なんだ・・・急激に力が抜けていくような・・・この感覚は・・・」
「チャーンス、リインフォース!いくで!」
「はい、我が主!!」
そんな闇統べる王が弱っているチャンスを前回ぼこぼこにされかけた
はやてが黙ってみているはずもなかった。
リインフォースとユニゾンし、速攻で決めようとする。
「なにィ!? ま、待て貴様ら!
こんな苦境の我を相手に、まさか攻撃を仕掛けるつもりかッ!?」
「いや、だって隙だらけやし」
にっこりと飛び切りの笑顔をディアーチェに見せながら、はやては彼女にそう言った。
ある意味で正論。
だが、ある意味でお約束を破るはやての言動に闇統べる王は心の底から叫ぶ!!
「ぐぅう~!! おのれ、おのーれェェ!!」
そして悲しくも、闇統べる王はあわれはやての餌食に・・・
「待てぇーーーーーーーいっ!!!」
「きゃああッ!!」
なーんてことは起こらずに、攻撃しようとしていたはやてを誰かが吹き飛ばす。
その正体は蒼い雷光を纏った雷刃の襲撃者と紅い炎を纏いし星光の殲滅者だった!
◆◆◆◆
そんなことが起こる少し前、アースラに来ていたフェイトはマリエルと会話をしていた。
「・・・よし、バルディッシュ・アサルトの調整終わったよ」
「ありがとうございます。マリーさん」
フェイトが今日ここに来ていたのは、今言ったとおりバルディッシュの整備のためだ。
マリエルがそんなことをしているのはバルディッシュを、
バルディッシュ・アサルトに改造をした張本人だからでもあるのだが、
バルディッシュにはスカリエッティが取り付けたJSエンジンがあり、
それがきちんと整備することができるのはあの時直接教わっていた
マリエルにしかできないからというものあった。
そんなとき、マリエルはバルディッシュのプレートをフェイトに渡しながら
ポツリと一人と独り言をいうかのように話していく。
「あぁ、それにしてもなのはちゃんが行方不明かぁ・・・大丈夫かなぁ」
「なのはならきっと大丈夫です」
フェイトがそう言い返したが、マリエルの懸念は別のところにあった。
「まぁ、それはそうだろうけど。
なのはちゃんに渡したレイジングハートとブレイズハートは
リミットブレイク機構の改良のほかに、もう一つ新機能を付けておいたんだよ」
「新機能?」
一体何のことだろうか?そうフェイトが思っていると
それを見透かしたかのようにマリエルが説明していった。
「ふふ、その名も『ゼクセリオンドライヴ』!!
これはリング状のパーツ・・・一応名称を「アンプリーリング」
これを回転させることで、込められた魔力を増幅させることができるんだよ!!」
マリエルは声を荒げながらモニターを出しながらフェイトに説明をし続ける。
そのあまりの変わりようにさすがのフェイトも・・・若干引いていた。
「似たようなシステムであるカートリッジシステムと比べると
増幅させる量に個人差がある代わりに使用者への負担は圧倒的に少ない。
ジュエルシードの件からあまり魔力が使用できないなのはちゃんには魔力が今足りない。
だからこの新システムをなのはちゃんのレイジングハートと
ブレイズハート・ガンローダーモードに取り付けたんだけど・・・
まだまだ作ったばかりだから正常に作動するかわからないんだよぉ・・・」
ジュエルシードの暴走、そしてコズミック・スターライトブレイカーによって
なのはのリンカーコアに莫大な負担がかかってしまっていて、
今は集束砲撃系統の技はなのはは使えてないでいた。
それを見かねたマリエルが実験がてら搭載したのだが、まさかのなのはの家出で
管理が全くできない状態になってしまい、現在搭載したことを後悔していたのだった。
ゼクセリオンドライヴはこめられた魔力しか増幅できないが、
籠められた魔力量がいくら低くても、膨大な魔力量に増幅できるのだ。
そしてそれの使用はそれを難なく操れる演算能力と魔法運用技術が必要だった。
そういう意味ではなのははマリエルが知る中で一番最適な存在だったのだ。
ちなみに二番目は同率でフェイトとユーノだ。
「あぁ・・・良かれと思ってやったことがあだにぃ・・・」
「ま、まあなのはのことだからきちんと扱えてますよ」
「そうだといいんだけどねぇ・・・やっぱり心配なん・・・」
マリエルがそういった瞬間だった。
突然、アースラに警報が鳴り響く。
「緊急警報!?」
『フェイトちゃん!』
「エイミィ!?どうしたの?」
『大変なんだよ!!
「シュテルたちが!!?」
フェイトは突如と来た知らせとその内容に驚きの声を隠せない。
いつか復活するとは聞いてはいたが、今までその兆候はなかったはず。
こんなタイミングで復活するとはさすがのフェイトも予想だにしてなかった。
といっても管理局員として、何よりフェイト個人として目の前の事態は見過ごせない。
「わかりました!すぐに向かいます!」
『頼んだよ!今そこにははやてちゃんもいるから!』
「了解!!行くよ!バルディッシュ」
《Get set.》
その言葉と共にプレート状から閃光の戦斧の形態へとバルディッシュが変わる。
バリアジャケットを身に纏い、フェイトは魔力の流れなどを肌で感じ、そして言った。
「それではマリーさん行ってきます!」
「行ってらっしゃい。もしもなのはちゃんに会ったら急いで戻ってくるように言ってね」
「もちろんです」
フェイトはそういうとマリエルに別れを告げて、転送ポートから海鳴の海上に転移する。
「全力全開!アクセルソニックフォームッ!!!」
その言葉と共にバルディッシュはカートリッジを二発ロード。
そして、その魔力を起爆剤にJSエンジンはエネルギーをオーバーロード。
ソニックフォームを経て、彼女は光速の鎧「アクセルソニックフォーム」となった。
フェイトはその圧倒的な速度を持って、現場へと急行していったのだった・・・
『・・・みつ・・・けた・・・ぁ・・・』
ドラえもーん!大学生活で忙しくても時間が取れる道具出してよ!!
てか料理のレパートリー、中華以外でなんか教えてくれよぉ!!
今回の没ネタ
キリエ「それを付けて俺なれ!一緒に戦うんだ!!」
はやて「……ほい!(ザッパーを杖で弾き飛ばす)」
キリエ「うそーん」
・・・えぇ、もちろんやりませんよ