目が覚めたら、どうしようも無いくらいレガ様だった   作:ACS

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第13話

#13 泥に堕ちた雷神

 

 

 

たった一発の攻撃で瞬殺されたなのは、彼女が目を覚ましたのはレガートが出撃した少し後だった。

 

何をされたのか分からないまま意識を奪われ地に伏す羽目となった彼女は、彼を真っ先に倒さないと自分に勝利は無いと判断し、手探りで取りこぼしたレイジングハートと用意して来たスポーツバッグを探し求める。

 

 

–––––なのは!!

 

 

暫く探し続けていたなのはだったが、遅れて家を飛び出したユーノの叫び声に反応した彼女は杖を探す手を止め、声のした方向へと振り向き、返事を返す。

 

 

––––––ゆ、ユーノ君!! 丁度よかった、さっき私はすっごいの貰っちゃって……、レイジングハートと荷物を落としちゃったんだ、ちょっと暗いけど一緒に探してくれないかな?

 

 

そう言うなのはの姿は異様だっただろう、何せ街灯に照らされた下で(・・・・・・・・・・)たった数m先にある杖が見えていないのだ(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

 

この時、時刻が午後9時を回った頃だった為気が付けなかったのだが、高町なのははホーンフリークの一撃の後遺症で一時的に視力を失っていた。

 

その事に気が付かないなのはは必死に杖を探していたのだが、やがてユーノが絶句して一言も返事を返していない事に気が付いたのか、気配を探りながらユーノの方へと振り向いた。

 

–––––––所でユーノ君、この暗闇の中でどうやって私の後を追ってきたの?

 

 

帰って来たのは沈黙、それだけでなのはは自分の身に起きている事を察しながらレイジングハートと荷物を探り当てると、納得したように立ち上がる。

 

 

––––––そっか、ありがとうユーノ君。

 

 

そう言ったなのははふらつきながらもホーンフリークを追おうとする、慌ててその肩に乗ろうとしたユーノだが、彼女の放つ気迫が普段の物以上だった為、躊躇ってしまった。

 

御神流''心''

 

視界に頼らず、音と気配によって相手の居場所を知る技、彼女はその技に全神経を集中させ、失明した状態でもホーンフリークを探していた。

 

 

息使い、衣摺れの音、サックスの金属音、相手から漏れる音を一つ足りとも聞き逃さない様に辺りを探って行くが、彼よりも先に別の人物が彼女の前に現れる。

 

GUNG-HO-GUNS No.9 雷泥・ザ・ブレード

 

 

銃が物を言う砂漠の世界で刀一本で生き抜いた怪物、その実力は剣鬼と呼ばれる程の強さ、幼いなのはには荷が重い相手だ。

 

その事を重々承知している彼女は彼が動作を起こす前にディバインバスターによる奇襲を開始、一撃で撃破し速やかにミッドバレイの元へと向かおうとした。

 

 

しかし魔人相手にその程度の攻撃は通用しない。

 

 

気が付けば、螺旋軌道によってディバインバスターが回避されると同時に高速接近され、通り抜け様に居合抜きが放たれる。

 

なのはは音と気配の移動で大凡の動きを察し、自分の膝の裏を杖で突き、上体を力尽くで倒して居合い抜きを回避する、前髪が数本持って行かれたが反撃を返す、足を突いた杖を続け様に道路へと突き立て、其処を起点にしながらハイキックをこめかみに向けて振り抜く。

 

当然この蹴りには徹が使われており、今回のそれは加減無い、触れた瞬間内部から脳味噌を破裂させる威力が込められている。

 

足裏のローラーで距離を開けながら易々となのはの徹を回避した雷泥、その瞬間なのははレイジングハートを待機状態へと戻し、スポーツバッグの中から小太刀を二本取り出し両手に握る。

 

下手に魔法を使えば次の瞬間首が飛ぶ、実力の差は開き過ぎている、ならば使用しだしてから日の浅い魔法には頼らず慣れている武器に切り替えた方が生存率が高いと言う判断だ。

 

先程の雷泥が放った一閃、奥義・二重星雲(ふたえネビュラ)

 

回避と必殺を兼ねた雷泥の奥義、なのははその動きを見切れたとは言わないが知る事が出来た、訳も分からないまま死ぬ事は無なくなった。

 

 

其処からは斬撃の応酬、技術筋力に劣るなのはは小太刀二刀流による手数の多さのみでカバーしようとしたのだが、その手数の多さすら雷泥の前には無力だった。

 

魔力で強度を上げた二本の小太刀から放たれる御神流の技の数々、10に満たない娘が放つ斬撃とは思えないほど鋭い斬撃群は雷泥の頬を一閃するのだが、その直後に二刀とも斬り捨てられた。

 

魔力で強化された刀を容易く斬り落とした雷泥はトドメとして再び二重星雲を放ったのだが、なのははレイジングハートを起動し、雷泥と全く同じ軌道で二重星雲を放ち返した。

 

細かな動きに違いがあり、お粗末な剣閃、とても奥義とは呼べない形ではあったが、確かに元の技が透けて見える形の物であった。

 

付け焼き刃の奥義、しかも見よう見真似の技を放ったなのはは、その上から切り捨てられてしまった。

 

–––それを契機に雷泥の表情が変わった。

 

 

それもその筈、己の人生を賭けた剣をたった9歳の少女が見よう見真似とは言え、不完全とは言え再現されて返されたのだ、怒りを懐くのは当然、剣鬼と呼ばれた男ならば尚更だ。

 

それともう一つ、ホーンフリークの技によって失明している状態で技を返されたのだ、なのはがその身に宿す才覚は計り知れない物、完全に技を物にされる前に殺す。

 

 

その様な思いからか、雷泥は刀の持ち手を後方に引き、切っ先をなのはへと向けて新たな奥義を放とうとして–––––。

 

 

––––––上空から振り下ろされたレガートのゲルニカによってすり潰された。

 

 

あ、あっぶねぇぇぇえ!! 何人か始末してからコッチ来たら、丁度視界不良のなのはが危うくそのまま斬り殺される所だった!! つーか何で不完全とは言え二重星雲を一回食らっただけで返せるんだよ!! 魔人の技なんだよ!? と言うか見えてない状態で良くもまあ遣り合おうと思ったね!? どんだけ僕の事好きなのさ!?

 

治療を施した僕はそのままなのはをバイクに乗せてミッドバレイの元へと向かう、途中で拾ったユーノに魔法による治療をなのはにさせながらバイクを走らせて行った。

 




レガ様が掃除したのはNo.5までのメンバーです(白目)

尺の都合とか言っては行けない(震え声)
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